反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

トレバー・バウアーを性的暴行で告発した女性、アリゾナ州で詐欺罪で起訴~espn 2024 年 4 月 16 日記事~を受けてバウアー動画発信。バウアーはMLB内外戦略に合わず粛清。ゆえに野球をやる限り亡命。

Criminal Charges Brought Against Trevor Bauer's Accuser

           トレバー・バウアーの告発者に対する刑事告訴

             Trevor Bauer     193,855 回視聴  2024/04/17

 反俗日記参考資料。

ESPN 2024 年 4 月 16 日、午後 9 時 33 分(東部標準時

トレバー・バウアーを性的暴行で告発した女性、アリゾナ州で詐欺罪で起訴

ESPNの本文はバウアーYou Tubeの下段に表示。詐欺罪起訴を受けてバウアーは動画を作成したものと思われる。prisonは刑務所。

www.youtube.com

「元メジャーリーグ投手トレバー・バウアー氏を性的暴行で告発した女性が、詐欺計画と恐喝による窃盗の重罪でアリゾナ州陪審に起訴された

アリゾナ州マリコパ郡高等裁判所に月曜日に提出された3月19日付の起訴状によると、

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W資料

人口は442万0568人(2020年)で州内最多であり、州人口の6割以上が集まっている。

全米の郡の中でも4番目の多さであり、23州の人口を上回っている。郡庁所在地は州内最大で州都でもあるフェニックス(W.MLBアリゾナダイアモンドバックスの本拠地)である。アリゾナ州は全米で最も人口が一極集中化した州のひとつである。

人口の爆発はForbesによる2007年度調査でも明らかであり、国内で成長速度の速い都市トップ10の中にマリコパ郡の都市が4つ入っている。(W。米国ハイテク産業の一大拠点となり、カリフォルニア州からの企業流入が著しい。

アリゾナ州所得税申告の特有点

大谷恭平の当座預金の口座が水原一平によって設定され盗まれていたのはアリゾナ州。バウアーの自宅があった(一連の女性疑惑の舞台である)のもアリゾナ州。扶養控除、各種所得(年金、キャピタルゲインなど)控除が凄まじい。

>全米から人とカネ,企業が集まってくる。

>他方、そのために全米大都市の税金のとりっぱぐれ、貧困の蓄積、産業空洞化の元凶となる。

>ある種の税制措置による近隣窮乏化政策 - Wikipediaである。+ーゼロというよりもこういうことをやっていると国力は落ちていく。

>大谷恭平の日本マスコミが云うところの10年1000億円契約~~円の現地での実効為替レートに換算すると実質600億円~700億円~~(実質10年後97%後払い<宣伝媒体露出など野球外収入を想定しなけらば成り立たない契約⇒BSNHKが生中継し存在感アッピールインフレ連動型でなければ半分の500億円程度~~円の実効為替レートでは250億円、300億円~~に目減りしているが、円/ドルの実効為替レートが10年後、どうなっているのか、ココが一番の問題。事情を知っている一般の米国人の目線からすれば、大谷ー水原騒動は日本人と違った世界が出現する。決して気持ちの良いものではない。大谷など日本人大リーガーは米国の文化幻想圏による対日支配のアイコン化している。大谷、米国野球と日米の政治を分けて考えられたらいいのだけれど!大谷素晴らしい!」という人たちの何割にそれができるのかな?

無理やりの日本の国威発揚のアイコン化は同時に米国幻想のアイコン化の二重の役割を果たしている、と見るのは政治的すぎるのか?

もっとも個人的な好みとしてイチローや大谷のような野球ロボット的選手(と思える)は忌避する。信条は賛成できないがトレバーバウアーの方に興味が湧く。ヤンキースドジャースよりもオリオールズに注目する。

もっとも野球は試合時間が長すぎて見ないようにしている。時間がもったいない。参加もできない。観戦するだけ。

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  アリゾナ州マリコパ郡引用に戻る

「郡内には5つのインディアン居留地がある。この内最大級のものはスコッツデールの東、ソルト川ピマ・マリコパ・インディアン社会とフェニックスの南、ヒラ川インディアン社会であり、どちらもカジノを運営している。⇒W。カルフォルニア州と同じくインディアンカジノがあるのでスポーツブックメーカーは禁止だろう。

マリコパ郡は共和党の強い地盤として長い歴史がある。フェニックス市や郡内他の小地域は民主党寄りの傾向があるが、郡内他の地域は共和党に多く投票する傾向にある。

⇒W.トランプVSバイデンの大統領選挙ではアリゾナ州はバイデンが取ったはずだ。マリファナ合法化されているはずだ~記事で確認~。

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郡の保安官、検事、税査定官、財務官、学校長、記録官、警察官、治安判事、最高裁判所事務官の選出、および最高裁判所判事の留任についても一般投票で決定される。」

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 ESPN記事 引用

「ダーシー・アダンナ・エセモヌは『詐欺的な見せかけ、表明、約束、または重大な不作為によって⇒W?トレバー・アンソニー・バウアーから故意に利益を得ていた』という。

 >また、エセモヌはまた、別の個人を巻き込んでソーシャルメディアメッセージやその他の方法で秘密や主張された事実を将来暴露すると脅迫することによって」財産やサービスを故意に取得した、あるいは取得しようとしたとしている。起訴。同氏の弁護士はESPNに対し、この人物はバウアー氏とは関係がないと語った。⇒W。日本と違って起訴されると99%有罪ではない。陪審に起訴された。無罪もある。事実バウアー自身もDV罪で起訴されなかった。

 この事件の罪状認否公聴会は4月26日にマリコパ郡で予定されている。

>エセモヌさんは2020年に性的暴行を加え、それが「予期せぬ妊娠」につながったとして、2023年にバウアーさんに対して民事訴訟を起こした

>裁判所への提出書類の中で、バウアーさんの弁護士は、この状況を「合意に基づいた」「1回の性的接触」だったと述べた。バウアーさんは、他の3人の女性による同様の申し立てを受けて、彼女がエセモヌさんから嫌がらせをして金を脅し取ろうとしていたとして、詐欺容疑でエセモヌさんを反訴した。⇒W意味不明。反訴したのは4人のうちこの女性だけだったのか?後で原文に当たってみる。今は時間がない。

バウアー弁護士がESPNに提供した声明の中で、バウアー氏はエセモヌ氏が自分に360万ドルを要求し、「私が彼女に中絶を強要したと主張」し、「私が要求していた360万ドルの支払いを拒否したとき、彼女はでっちあげをした」と述べた。性的暴行を訴え、私に対して民事訴訟を起こしました。」

エセモヌさんは、バウアー氏を告訴してから1週間後の2022年12月に、この事件をスコッツデール警察に通報した。

ESPNが入手した警察の報告書によると、エセモヌさんは性的暴行の申し立てを受けて刑事から事情聴取を受けた際、「当初は流産したと供述したが、後に流産を中絶だと述べた」という。刑事は、彼女が提供した医療記録は、彼女が「実際に妊娠していた」かどうかを「示していない」と付け加えた

2023年1月、バウアーさんの弁護士の一人、アン・チャップマンさんもスコッツデール警察署に連絡し、エセモヌさんを「恐喝による窃盗」の疑いで刑事告訴した。訴状によると、チャップマンさんは警察に対し、エセモヌさんは「虚偽とされる妊娠と中絶について依頼人に金銭的補償を要求した」と供述したという

ロサンゼルス・ドジャースは、元サイ・ヤング賞受賞者バウアーがカリフォルニア州の女性と少なくとも他の2人による性的暴行疑惑を受けて前例のない出場停止処分を受けた後、2023年1月にバウアーとの関係を断った。バウアー氏は彼らの主張を否定している。」

資料②

警察はトレバー・バウアーを性的暴行で告発した女性との詳細なインタビューを行っている

www-espn-com.translate.goog

2023 年 6 月 16 日、午後 8 時 (東部標準時

資料③

トレバー・バウアー、新たな性的暴行疑惑に直面、反訴

www-espn-com.translate.goog

2023 年 6 月 14 日、午後 3 時 59 分(東部標準時間)

W.生々しい被害の告白だが文中最後にドジャースは参考外としていると記されている。

W.結局、4人の被害女性個々の事案の詳細は日本では簡単に明らかにできない。バウアーは起訴されなかった、そして今回その中の一人の女性の詐欺罪起訴という結果だけが伝えられている。

アリゾナ州で起こされた訴訟で、 4人目の女性が元MLB投手トレバー・バウアー氏を性的暴行で告発した。バウアーさんは、他の3人の女性による同様の申し立てを受けて、女性が嫌がらせをして金を強要しようとしているとして、詐欺容疑で女性を反訴した。

火曜日に提出された修正訴状の中で、女性は、2020年12月にバウアー氏から「暴力的な性的暴行」を受けた後、「予期せぬ妊娠」をしたと述べた。バウアー氏の弁護士は裁判所への提出文書で、この状況は「合意の上での1回の性的接触」だったと述べた。 。」

ESPNが匿名を選んだこの女性は、最初の告訴状の中で、暴行前にアリゾナ州スコッツデールにあるバウアーの自宅を数回訪れていたと述べた。 2022年12月に彼女が提出した最初の告訴状によると、以前の訪問中に、男性は「ギザギザのステーキナイフを彼女の喉に突き当て」、数回彼女の首を絞めたという。

彼女はまた、2020年12月13日にバウアーが彼女の蝶の三つ編みを「髪で私を窒息させて気絶させるためのロープとして」使用する前に、彼女の服を強制的に脱がせ、性的暴​​行を加え、平手打ちをしたと非難した。修正された訴状の中で、彼女の弁護士は暴行により予期せぬ妊娠が生じたと述べた。

女性は修正された訴状の中で、バウアー氏が「妊娠を含め、何が起こったのかについていかなる記録も残すべきではなく、二人の間で秘密にしておくべきだと指示した」とも述べた。彼女の弁護士は法廷記録の中で、暴行から数週間後に彼女が「自殺願望を抱き、病院に行った」と述べ、その後、妊娠約3か月だった彼女をバウアーがコンピューターに「叩きつけ」、画面を割ったと述べている。火曜日の申請書によると、彼女は「妊娠を中絶しない決断をした」が、2021年4月に流産した。

バウアー氏の共同代理人であるジョン・フェテロルフ氏とレイチェル・ルバ氏は水曜日の声明で、バウアー氏は女性の主張を「断固として否定」していると述べた。

バウアーさんの代理人の声明によると、バウアーさんは2年間にわたってバウアーさんに対して数百万ドルの要求をしており、バウアーさんは刑事告訴をするよう促されたという。スコッツデール警察のアーロン・ボーリン警察官は水曜、AP通信に対し、バウアー容疑者は女性が恐喝しようとしていたとして1月24日に刑事告訴したが、刑事はマリコパ郡検察官に告発を勧めなかったと語った。ボーリン氏は、女性が2年前に性的暴行を受けたとして12月20日にバウアー氏に対して告訴状を提出した後も、告訴は推奨されていなかったと述べた。

法廷記録によると、バウアーさんの弁護士は4月に初めて暴行容疑を否認し、女性の訴訟を「ハラスメント」として詐欺容疑で反訴した。彼らによると、バウアー氏は会話の録音を持っており、女性が「中絶するために160万ドル」を要求したことが分かるという。裁判所への提出書類によると、バウアー被告は「妊娠に関連するとされる医療費」の払い戻しとして女性に8,700ドル以上を提供したが、女性は「妊娠や中絶を裏付けるいかなる医療記録」も提供しなかった。その代わり、バウアーさんの弁護士は反訴の中で、彼女がレーシック手術(Wレーザーを角膜に照射させることによって近視、乱視、遠視を改善する、視力矯正手術)を受けたと述べたが、女性はそれを否定した。

バウアー氏の反訴では、女性が「妊娠を捏造して彼から金を脅し取ろうとした」と述べ、カリフォルニア州で女性が性的暴行を受けたとの疑惑を受け、弁護士を雇って360万ドルの督促状を送ったと指摘した。

~~W.以上の案件は証拠採用されなかった!

MLB関係者はESPNに対し、リーグはアリゾナ州の女性に事情聴取したが、最終的に仲裁審問では彼女の証拠を採用せず、

>代わりにカリフォルニア州の女性を含む他者が提出した証拠に頼ったと語った。

アリゾナ州の女性はバウアーさんを暴行、暴行、精神的苦痛で訴えており、「被告の行為を罰し、今後そのような行為をしないように」懲罰的損害賠償を与えるよう裁判官に求めている。

バウアー氏の反訴では、医療費として彼女に渡した8,700ドルに関連する詐欺容疑で女性を告発し、懲罰的損害賠償と弁護士費用を求めている。

マリコパ郡高等裁判所のスコット・ブレイニー判事は、証拠開示が今年の大部分を通じて行われる予定であり、双方は2024年5月までに陪審裁判の準備が整うことで合意した。」

 W。結論。

アメリカ版ウィキ(チームとの不和、監督反抗などごたごたが多すぎ、その仕上げが滑るボール問題と滑り止め剤不正使用黙認したMLBの公式球利権問題~~~MLB傘下企業の滑るボール使用~~)バウアーのアップした今回の動画コメント欄ほとんどすべてのコメントがバウアー支持していたが、その中で裁判の証拠(被害女性のバウアー宛メール)を動画で開示するような行為はMLB復帰を遠ざける、というたった一つのコメントに注目)を検討した結果、MLB復帰は遠い、と思う。「智に働けば角が立つ情に棹させば流される」。米国のチームスポーツの世界にも同じ事情がはたらくのはハイスクールアメフトの映画で見たことがある。

全米規模のチームスポーツの世界はアマチュアから全米体育協会NCAA, National Collegiate Athletic Association ~~資金規模はNPBなど足元にも及ばない巨大組織~~の統率化にあり日本で思う程、自由気儘な世界ではなく組織立っている。プロスポーツの世界も組織の上から下への系列は選手会労組を含めて日本よりもはっきりしている。バウアーはソレに歯向かって村八分にされた、と思ってよい。

告発した被害者の女性は4人の各々個別案件は、今回のESPN記事だけでは全貌は明らかにできない。バウアー動画は4つの案件、個々を網羅している者ではない。ざっと動画を視聴したところ、1~2のケースを取り上げているだけだ。このケースでは相手から積極的な誘いを受けて、暴行以降の証拠の無い極めて不自然な経緯が発生している。

暴行されたと思われる女性の顔面写真がネットやマスコミに出回っている。コレが全米に衝撃を与えたことは間違いない。文字や言葉よりも写真や映像は第三者にはリアルな衝撃を与える。「MLB関係者はESPNに対し、リーグはアリゾナ州の女性に事情聴取したが、最終的に仲裁審問では彼女の証拠を採用せず、

>代わりにカリフォルニア州の女性を含む他者が提出した証拠に頼ったと語った。」

のはこの顔写真のケースだろう。

しかし、バウアーは起訴されなかった。それでもドジャースはリリースしMLBの各球団は獲得に乗り出さなかった。

大谷翔平が騙された件からも分かるようにプロスポーツの頂点に立つようなヒトはその道一筋で同年代のヒトよりも世間知らずのままの人が多い、その一方、異常に不釣り合いにカネは持っている、単純で熱狂的な名誉に日常生活が包まれている。

@昔のMLBの選手はベースボールギャルと適当に遊んだ。

@バウアーに集まってきた女性たちの様態は昔と同じだが、

バウアーの場合は普通の頂点野球選手とは違うところがある。野球を越えたエリート意識だ(ハイスクール飛び級UCLAの工学部~~必須単位多く実験もあるはずでプロを目指す一流スポーツ奨学生は工学部を選択しない~~。人気のYou Tuber.)この特異性潜在的に周囲を見下すような所作の露出に繋がっていく。去年の横浜のときも内野手ランダウンプレーのボーンヘッドに切れていた。アレをMLBでやればチームから完全に浮く。日本だからあのような行為にでた。ファンもバウアーに追従して選手を責めた。

バウアーは、MLB体制に歯向かった滑り止め告発を経てドジャースとの最高契約をきっかけに調子に乗りすぎていた。

 

>上記①②③⓸の点に置いてNPB山川案件とは事情が違う。

@しかし、暴行罪でバウアーは起訴されていないのは事実。DVに該当しない、ということか。どの女性もネット上で女性の側から執拗にバウアーに接近している(今回の動画でバウアー宛の誘いのテキストを出している)。

>しかも、どの女性も妊娠の医療事実の証拠は自分が読んだ限り提出していないにもかかわらず、カネを受け取っている、あるいはそれを理由にカネを要求している。

ニートラップ説も日本のネットでは見かけたが、MLBに1個人バウアーにそこまで謀略を仕掛ける必然性はなかった。

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バウアーは他の全米プロスポーツに比べて人気低下傾向の歯止めに苦慮しているW注。MLBの新規内外戦略に抵触する象徴的人物>として、法に基づく判断ではなくMLB政治に基づき排除された。野球をやる限り日本、メキシコと亡命しなければならない。バウアーは粛清されている

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W注

①野球の試合は<間>が多すぎ長すぎ、で現在のバラエティーに富みスピーディーなIT情報社会に不適応。⇒1974年よりアリーグDH制採用から試合時間短縮強硬措置の新ルール。IT情報野球の守備位置変更制限。

MLBポリティカル・コレクトネス - Wikipedia

 political correctness

@W。おそらくポリコレ、ウィキを日本人読者が読んでもピンとこないだろう。

そもそも、ここでポリコレの元祖としてやり玉に挙げられているフランクフルト学派の哲学者であるヘルベルト・マルクーゼの日本語版ウィキは異常に簡潔。アメリカ版は異常に長い。ともに中身はない。反俗日記も取り上げたが上手く咀嚼できなかった。

 マルクーゼの言説が曲解され易い前提は公式マルクス主義が影響力を保っていた日本よりも(個人よりも集団主義<結局は個人は党の問題に収斂>、大学でマルクスの経済学を教えていた)欧米の方がマルクーゼ的新左翼(ほぼ日本と対極)の思想文化面への影響が大きかったこと。コレは韓国の民主化闘争の過程を参照すると一概に近代化の遅れとは言い得ない。日本の特異に恵まれた戦後史によるものであろう(冷戦体制崩壊で解除されると無力性明らかになる、エンジン不良状態でまた冷戦体制を求める!)。思想純度が低く同時に幅も狭くフレキシブルではない。

ユダヤ人のマルクーゼ(ある期間ユダヤ人系米国大学の教授をしていた)にはユダヤ人特有の差別に敏感な特性がありソレがヒットラー台頭していくときのワイマール共和国の一般的風潮への戒めとして寛容な体制的風潮も許すべきでない(抑圧的寛容)、という見地と実戦を即す思想に繋がっている。

この政治傾向が行き過ぎると言葉狩りになるのは日本でも部落差別問題で一端が露呈したが、多民族国家合衆国ではもっと大掛かりな政治的武器と政治統合基準になる(いわゆる米国型リベラル市民派)。

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内側からみた日共’50年代武装闘争

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に適応することに活路を見出している。元選手会労組の敏腕弁護士出身のコミッショナーの信条である。この方向性は外国出身選手(特に中南米)に頼るMLB各球団の選手たちを一つのスタンダードにまとめ上げる方策でもある。

1915年から2021年までの球団名はクリーブランド・インディアンスCleveland Indians)はCleveland Guardiansと改名された。

「新名称のガーディアンズ「守護者」を意味する。 球団は「インディアンスは常にわれわれの歴史の一部だが、新しい名前はファンと(本拠地クリーブランドの)街を一つにするのに役立つだろう」とコメントした。 米国では、プロフットボールNFLレッドスキンズも、先住民の「赤い肌」を意味するとして、チーム名を削除。」⇒W.昔、ブラック イズ ビーティフルというスローガンもあった。

>結局、金融寡頭制資本主義を続けていく限り階層格差は広がるばかりなのを糊塗するために

世界の金融寡頭主義者が取り決めたグローバルスタンダードの一端をポリコレが担っているが、

>一方それに反発してトランプに代表される国家主義デマゴギー政治が台頭する。

>金融寡頭制支配層としては両睨み。政治上部構造はどちらでも良い。

>バウアーはMLBのポリコレ、スタンダードに最もふさわしくない選手として血祭りにあげられている。

バウアーはトランプに親近感を持っているらしいが(2016年のトランプ大統領選出選挙には投票行動を起こしていない、というが)仮にトランプが大統領になってもウクライナロシア戦争が止められないのと同じく、時代の風潮は変わることなく、バウアーの粛清は解かれない、だろう。

 バウアーは勘違いしている。

MLB当局やオーナーたちは法に照らし合わせて排除しているのではない。MLB内外政治戦略に相応しくない選手像として粛清している。

メキシコでも去年の日本と同じような丁重な扱いを受けているが(ただし日本よりも英語が通じるようだしメキシコ人選手は堂々と対応している。)プロ野球をやる限り亡命者に等しい存在であり続ける。

>個人的な希望としてはバウアーはMLBに復帰。コレが正規の道。叶わなければ今年はメキシコ、来年は**。野球に変わりはない。NPBに戻ってきても良い。

>プロの野球選手はグランドのプレーが全て。

私生活で法的な制裁中でない選手がプレーできないのは理不尽だ。

@上手くいなくてもバウアーは良いコーチになれる。

野球って理論と技術、体力、持って生まれたセンスのミックスされた独特のスポーツ。

動画で見る彼の練習方法、体の使い方は素人が見てもナルホドと思わせる。理に適っている。選手実績も独特の練習方法を積み重ねながらキャリアを挙げていった。

>野球を止めてもバウアーならやれることがある。

2024年4月6日(土)から4月8日(月)にかけての気になる出来事。岸恵子自伝、横浜大空襲、吹き溜まりの横穴防空壕、大人の云うことを聞かず飛び出した私は生き残った。「もう大人の云うことは聞かない。12歳、今日で子供を止めよう」と決めた。

 2024年4月6日(土)から4月8日(月)にかけての気になる出来事。

今年の桜の開花はほんとに遅れている。昔の新入生の入学頃に満開になった頃に戻ったようだ。

4月6日(土)、早朝、寝床の中で思いついた二つのことを実行に移すために外に出た。

近頃一杯顔を出してきた野草の花の名前をアンドロイド携帯で調べよう!前に調べていたのにど忘れしていた。

携帯で撮影した画像はあるが、転写するのが面倒なので野に咲く雰囲気に最も近い画像を挙げておく。ナガミヒナゲシ - Wikipedia 

ナガミヒナゲシ |住友化学園芸

上の画像の花の名前を調べるつもりが、そのど真ん中に怪しげにムラサキ色に咲くもっとおおきな花を入れてそのまま撮影した。

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Googleでの検索結果は*****だった

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撮影と検索を終えて週刊競馬ブックをコンビニで買おうと歩を進めていると後ろから知り合いが追い付いてきて「足が上がってないぞ」といつもダラシナイ歩き方をしているWをからかった。病人なんだから仕方がない。取り合わず「**が咲いているよ」と。

数年前かな?大麻草が敷地の中で生えて居ると騒ぎになった、と掲示板の告知されていた。

 以上、バカバカしい限り⇒その1。Silence is goldenではないが、waste of time。keep quiet。

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 4月7日(日)場外馬券場で桜花賞を迎える。久々に馬券購入。

モニター画面で1番人気馬の仕上がりに大きな疑問。そもそもこの馬の馬名が桜花賞馬に相応しくない。アスコリピチェーノ - Wikipedia

気難しいWは事前に調べた。「ピチェーノという名前はローマ建国のはるか以前にアスコリを建国したピチェニ人に由来するという。」この馬の母親の名前が<アスコリ>。アスコリピテェーノは今も同所に現存する小さな都市である。イタリア中部、アドリア海側。何もない街だ。

>共同馬主クラブは共同馬主に馬名を募集する。そのとき、誰かの名付けたアスコリピテェーノが共同馬主クラブ運営者によって選定された。

>がしかし、こういう凝った難しい名前の馬は運に恵まれなかった。

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>母親の名前もすっきりした名前でないと運に恵まれない。

>例えば、2024年桜花賞出走馬のうち、結構人気になった馬の母親の名前がWからすると問題になる。

クイーンズウォーク 単勝3番人気 母親の名前は ウェイヴェルアベニューその母親の名前から由来している⇒Lucas Street

@日本の最近の名付け親は欧米流に倣って、ようやくこういう恰好付けの世界に浸っているようだが身の丈に馬文化=競馬文化乏しい農耕民族ー縄文人の血も入っている~~大陸系のヒトよりも毛深い~~)あっていない

バカバカしい限り⇒その2。

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 桜花賞の締め切り間際にマークシート記入失敗のカードがこぼれて床に落ちると、すぐ隣の若者が拾って「これ落しましたよ」などという。

一瞬、無視顔を作ると「いらないんですか?」などと言いながら捨てたマークシートをポケットに入れではないか。ギャンブルをやるときに床に落ちた1枚のマークシートが気になる、その神経が理解できない、といっておこう。合成の誤謬に至る事態、が日本経済と社会に蔓延している。活力を失わせる。大谷翔平事態も合成の誤謬に行きつく。一心同体ではなくとも二人三脚してきた通訳がギャンブル狂い、とは全く知らなかった、とは有り得ない。しかも同じ集合住宅住まいだった。きちんと調べると事実がどの辺になるかわかるが、結局、有耶無耶になる。

もっとも大昔、大和銀行ニューヨーク支店の現地雇用の日本人スタッフが1千億円以上を隠れた為替取引で大損しているのを発見されたことがあった。日本人は自分も含めて難しく込み入った外国語の理解が苦手なので、現金の絡むことまで現地の人任せになりやろうとすればできる。結果、大和銀行の米国支店は閉鎖の憂き目にあった。大谷や前、元メジャーリーガーなる存在はMLBのNPB支配に利用されている面がある。WBCなどと云う不公平な仕組みもそのアイテム。

1000億円ドジャース契約にしても10年後の後払い、というではないか。よくそういうインフレ率を考えると不利な契約を結んだものだとあきれる(インフレ率連動型の契約なのかもしれないが~~ただし経済学でいえば労働の後払い契約は搾取労働の典型~~。実質実効為替レートを無視した1000億円表示にも問題がある。過去にジャパンハンドラーの一人が著書で米国は日本に積極的に売る商品がない。強いて言えばショービジネスとMLBぐらいとかいっていた。大谷選手を個人として見ないで国や国民を代表しているように報じる傾向が気になって純粋に野球を楽しめない性分なのでなるべく近寄らないようにしている。しかも近年に至ってマスコミ報じる野球観戦は時間の無駄としている。

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場内清掃員じゃあるまいし、近頃の若者は博打場に来ても<キレイ、清潔>を心掛けるのか、と唖然とした。そういえば近年の場外馬券売り場はコロナ渦期間中の年配者を含めたネット馬券購入の影響で閑散としている。床にはずれ馬券や競馬新聞が散乱している光景は途絶えた。

>それで場内清掃のおじさん、おばさんたちの姿もほとんど目にしないようになっている。その分、雇用が減ったのは確実だろう。この若者にそういう観点はないのか?ないとすればその機会と教える教育の欠陥である。穴を掘って埋め戻す作業にも社会的総和として有効需要が発生する、と教える経済学は昔あった。

リフレやMMTをすぐいう人たちはこういうところから問題視すべきだ。キレイキレイ社会の行きつく先は何とかいうヒトの老人害悪論。アベも「美しい国、日本」で日本の未来はシンガポールと開き直っている。シンガポールは国の態をなしていない。水道はマレーシアに頼っているタックスヘイブン都市「国家」。

>一方競馬会は床に記入失敗のマークシートが落ちています、などと博打場に来てもキレイごとを云う若者をインクルードしつつ売り上げ快調なのだ。

@気心が優しいのは良いのだけれど、肝心なことに優しさが欠けている。ポリコレ流儀が蔓延しているが、米国みたいにBlack is matterをやる行動力がなく瑣末なことにばっかり目がいく。

Wは場外馬券売り場にまで来て床の汚れを気にするものは

バカバカしい限り⇒その3。

日本的特殊封建時代の支配の肝は年貢ムラ請負であり封建軍事貴族は黙っていても庄屋、名主が年貢一括村請負の額を収めてくれた。何も言わなくても庄屋名主は村内縦社会の関係を利用して日本型封建支配者に忖度、自主規制してきっちり健気にムラでまとめて年貢を上納してくれた。支配者にとってこんな楽な支配体制はない。

 明治「いしん」の体制の成功も村請負を利用し金納年貢へと~~イロイロな抵抗はあったが~~移行できた。

 戦後日本の民法、刑法刑事訴訟法の中に支配者はこっそり旧法を潜り込ませた。高度経済成長期にもこの構造の改変はなかった。

 中曽根政権時代、日本経済が世界的にのし上がっていった時期に、ナント世界の潮流の逆らうように日本的家族制度をうち固める法改正をした。エマニュエルトッドが世界の家族制度に関してイロイロ考察しているが日本は直系家族と分類するがこの日本的特殊性が抜け落ちている。他には日本語というグローバル化に相応しくない言語の問題もある。

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 場外馬券売り場からの帰路、またまた気難しいWの問題にするシーンの出くわした。

チャリンコ走行で往復することにしている。健康のためだ。

2車線の車通りの少ない十字路に差し掛かった

Wの後方から派出所の巡査が2名自転車で来ているのは知っていた。ふと十字路の路面に目をやると死骸になったドバトを1匹のカラスが目ざとく見つけ、安全なところに運ぼうとしていた。

>その一瞬、十字路の一角に止まっていた自転車の若い女が2名の自転車の巡査の方を振り向いて、「ハトが~~」を死骸をどかしてくださいみたいなことを叫び巡査たちは即座に大きな声で「わかりました」応答した。

@ハトの死骸を何とかしようとしていたカラスは驚いて逃げ去っていった。

>気難しいWはカラスに処理させてやれよ!と。

巡査はハトをごみとして捨てるしかない。

カラスに処理させるのが自然の摂理、違うかな?

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 @ずっと前もこの種の出来事に遭遇した。

都会の川べりの小公園でパトカーが止まっている。子供たちの黄色い声が聞こえる。何事かと近づいてみると、警察官たちが川に流れる犬の死体を手繰り寄せて何とかしようとしていた。犬の死骸が流れているのを見つけた子供たちはパトカーの警察官たちに何とかしてほしいと頼み込んだのだろう。

Wは「お巡りさんもたいへんだなぁ~」といってその場を立ち去った。

昔の川では犬の死骸が流れているのは当たり前の光景だった。

バカバカしい限り⇒その4。

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その出来事の帰路。

 うむ!土曜日に確認した****の花が忽然と消えていた。

どうやら茎ごと誰かがきっていったのだろう。怪しげにキレイな花を持ち帰って鑑賞するのだろうか?

おそらく何も知らない?

ということでWの秘かな経過観察はおじゃんになった。まだ同所にはほかにも生えているが。

 

ところがもっと別なところに堂々と咲いていたのを発見。う~ん。これはどういうこと?keep quiet。経過観察できる。

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 岸恵子自伝~卵を割らなければオムレツは食べられない~~2021年5月1日 岩波書店 

W.2020年日経新聞 私の履歴書」の連載を本にまとめたものだろう。岸恵子(1932年、昭和7年生まれ)数えると88歳のときに連載した。凄い、とおもう。wは時々、岸恵子さんや有馬稲子さん、と同い年なんだよ、とその人に語っていた。いまはグループホームにいる。

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ザっと読みっぱなしだったが、後から思い浮べると<凄いこと>なんだ、とわかってきたのでその箇所を取り上げる。

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    第1章 横浜育ち W母方は3代続くハマッコ。父の出は厚木。

~Wの調べた地図など資料は時間の許す限り載せる~

  4,「今日で子供はやめよう」

W.岸恵子学童疎開で父方の家系の厚木にいくが、「私も小学校6年生になり、女学校入試のために疎開先から横浜に戻った。自宅近くにフェリス女学院という名門校があったのに、敵国のミッションスクールなどとんでもないと、県立横浜第一高女を受験した。」

赤点線で囲まれた地域。「生まれた場所は、現在の横浜市南区にある平楽という山手続きの高台だった」実戦赤囲い根岸森林公園は旧根岸競馬場跡地。丘陵傾斜地に横穴防空壕を掘って近隣の子供、弱い大人の避難所として惨禍が~。12歳の岸は敢然と防空壕を飛び出した。


~~W「火垂るの墓野坂昭如と同じ小市民のサラリーマン家庭。都市空襲が始まっているのに、一家挙げての疎開に逡巡しているところも同じだ。

その点、故大橋巨泉さんの実家(両国)はカメラレンズの部品製造販売~~レンズの前に装填する鮮明に映る、とかいう代物<戦後も長く販売されていた~~一眼レフカメラ登場まで>~~~のイカラな職業で商売人でもあったので時局を読むに敏で~~~戦時中日本は負ける的なことを電車の中で話しているのを聴きつけられ連行され滅多打ちにあった~~一家挙げて千葉の奥の方に疎開した<信念の疎開というべきだ!>~ちなみに萩本欣一の実家(御徒町)の商売も同じカメラ商で大橋の家とは商売の付き合いがあった、という。

 W。戦争に至る過程、戦時中は中産階層が軍国主義率先して染まっていた!中途半端に教育があると時局に流され、率先して時流に乗る。

引用に戻る

「高倍率だったが合格の決め手は時間内に論文を書くこと。

>テーマは大東亜戦争について

>時局や時事問題はいろんなものを読みあさっていたし作文は得意なのですんなり合格できた・」

「敗戦の気配が色濃くなってきても、大本営はひるむことなく日本軍の戦果をラジオで高らかに喧伝し続けていた。」⇒W。大本営の発表をオウム返し以上に拡声器で全国的に叫びたてていたのは日本マスコミだった、とは日経新聞わたしの履歴書」連載で書けなかった。

1945念3月10日東京は敗戦を刻印するような焼け野が原となった。

   ↓野坂家も空襲が近づいているのに一家疎開の機会を失ってズルズルと町内会の防空訓練に出ていた。クラスでは櫛の歯が書けるように一家疎開する児童が出てきていた。勤め人は勤務する会社の都合を断ち切れなかった、という側面もあるが、先に記したように戦争を積極的に支持していたのは農村都市の中間層である。

>金融寡頭支配層の支配強化とソレを支持する国民層がマッチングして奇怪な世間の風潮が生まれる。

 

「5月29日に私の横浜も集中てきな無差別爆撃で廃墟と化した。⇒W一家挙げて疎開した家もあったはずだ。(野阪昭如「アドリブ自叙伝」~この本は「火垂るの墓」の社会的背景を丹念に調べて叙述した最高傑作。当時の日本の最先端の重工業地帯、阪神間の歴史的形成過程を知る上でも重要な資料。当時の庶民生活もリアルに活写されている~~

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「横浜空襲の朝は素晴らしい五月晴れだった。けたたましい警報と共に真っ青な雲霞のように押し寄せてくるB29銀色の怪鳥で覆い尽くされた。

~~~その朝父は既に出かけていた。W.神奈川県庁勤務。

ふろ場に駆け込んで張ってあった水に羽根布団を浸し(W中流上層?)私をすっぽり包んだ母の顔が青ざめて白っぽかった。その母の顔を見て私の家は今日焼けるかもしれないとおもった。

「公園のテニスコートへ逃げなさい。石段のところで待っていてちょうだい。

はぐれたら山手小学校の講堂よ」

~~

「おかあさん!どこにいくの!」

>「お隣が親戚の告別式でお留守なのよ。赤ちゃんが一人で寝ているの」

~~

12歳の私を置き去りにした小柄な母親は俊敏な小動物の様で美しかった。母の顔は真っ青なのに目元や口元に、いつもの茶目っ気があり、~~もう一度私を振り返りニコッと笑ったので、私たちは絶対に助かると思った。⇒W火垂るの墓の野坂家は自宅の庭の防空壕に退避して焼夷弾の直撃を受けた養父母が亡くなった。義理妹を背負った野坂少年(14歳岸恵子より2つ上1930年生まれ昭和5年)は防空壕の入らず外に逃延びた。

W.以下の惨劇の描写は「火垂るの墓」の鴨長明方丈記」の災害描写タッチにくらべるとリアルを心掛けつつも真に迫ってこない。文学とは不思議なものだ!割愛する。

「大人も子供も、公園の土手を掘って急ごしらえの横穴防空壕へ殺到した」

@W。爆風の吹き溜まりになって危ない!入口は縦穴<塹壕型>にすべきだ。

>W.街場の軍事訓練は科学的ではなく、気合注入目的。

「その流れに逆らって一人階段を上っていく自分が、

>急に子供を止めたように誇らしい感じがした」

@母は公園に逃げろといった。防空壕へ入れとは言わなかった。

「ドシャーという鋭い爆弾投下音のなかで、公園の石段に、斜めに傾いて座り込んでいる若い女性の防空頭巾が煙を吐いて焦げていた。

喉が焼けるように痛い。

声も出せずにただ夢中でその肩をゆすぶっていると、硬い身体が斜めに傾いてそのまま私の上に倒れてきた。

眼を見開いて死んでいる女のヒトのろう色のほほに髪の毛が焼け縮れて張っているのを見た。

死体に乗られて身動きのできない私腕章をまいた男のヒトが助け出してくれながらどなった。

「こんなところで何をしている子供はみんな防空壕だ」

   ↓             ↓

~~砂利道を引きずられ放りこまれた防空壕は、詰め込まれた子供や、大人たちの震えた顔が引きつれていた。

>土を掘っただけの暗い穴をみて、ココに居たら死ぬと思った。

>くらいあなのなかでしぬのはいやだ。

@大人たちが止めるのも聞かず、わたしは地獄の中に飛び出した。地面まで熱い公園の坂道をバッタのように飛び跳ねながら走った。母の云った石段の曲がり角まで来たときなぜか夢中になって松の木に登った。⇒W.松の木は発火し難い?たぶん。

木登りはお手の物だった。

と、身近に爆音がしてB29とは違う、小型の飛行機がぐ~んと高度を下げてきて超低空飛行で私の方に飛んでくる。

ビシビシという鋭い音を立てて機銃掃射が始まった。弾は知れてくれたが、

>殺気を孕んだ機構気がすぐ傍らを通った時、パイロットの青ざめた顔が機体の窓から見えた。⇒w、この描写、戦記物によく見かける。戦闘機は超低空飛行をした方が地上からの攻撃をかわせる。

~~~~

 隣家の赤ちゃんを抱いた母と会えたのは、山手小学校の講堂の入り口近くに爆弾が落ちて悲鳴と、炎と煙で息苦しくなったときだった。

~~

わたしが逃げ出した急ごしらえの横穴防空壕にいた人たちは土砂崩れと爆風で殆どが死んだ。⇒W公園の土手の斜面に横穴防空壕!あり得ない!岸恵子焼夷弾から逃げ惑った一帯の地形は山手町の後背地の丘陵地帯で公園はおそらく丘陵地帯の高い土地を削って作られていた。丘陵の低地に爆弾が落ちると爆風は斜面の沿って高いところに噴き上げてくる。その爆風を吹き溜まりに横穴防空壕を即席で作って近隣の子供や弱い大人の緊急避難所とした。残酷だが人災と云えよう。こういうのを戦後反省した人が何人いるだろうか?疑問である。

大人の云うことを聞かずに飛び出した私は生き残った。

「もう大人の云うことは聞かない。12歳、今日で子供を止めよう」と決めた。

 

アベノミクス11年の総括と政府赤字国債発行ー民間購入ー日銀国債買いオペの国債購入循環を探る。

対談 高野孟 × 鳩山友紀夫 - YouTube

    日本銀行当座預金は、主として次の3つの役割
(1)金融機関が他の金融機関日本銀行、あるいは国と取引を行う場合の決済手段
(2)金融機関が個人や企業に支払う現金通貨の支払準備
(3)準備預金制度の対象となっている金融機関の準備預金

マネタリーベース(ベースマネー)=日銀当座預金+市中流通マネー

>W。下図解題。

2013年のマネーストック⇒135兆円(A)ー47兆円(B)=88兆円。日銀当座預金比率35%

2023年のマネーストック⇒672兆円(A)ー402兆円(B)=370兆円。日当預比率63%

 

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W。負かり易い専門的な解説はコレ。反俗日記の結論⇒アベノミクスは金融寡頭階層の資本蓄積とソレによる支配体制を促進した。全ての経済政治事案、諸相はこの基調に収れんされる。

  ↓基本的な事項を確認しておく必要がある。ネット上の解説記事でコレが一番明晰

どうする植田日銀~過去10年、金融政策だけでは達成できなかったインフレ目標(竹中 正治) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

                        竹中平治 2023.04.24

引用

そもそも「2%目標」とは

消費者物価指数の上昇率は既に3%を超えているのに(前年同月比+3.1%、2023年3月)、「インフレ目標の2%は未達成である」という日銀の現況判断自体に疑問を感じている方もいるだろう。

これは今の物価上昇はエネルギーや食糧価格の国際的な高騰と円安による輸入物価高騰国内に波及した結果であり、

>そうした海外要因はげ落ちると見込まれる今年度末頃までには、

>同物価上昇率再び2%を割り込むと、日銀が判断(W。国内需要が伸びない)しているためだ。

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⇒W形而上の内外要因の区別。世界市場下のグローバル資本制においてそのような区別は無理筋。詭弁である。自由貿易を止めて関税障壁を地域、国単位でやっていく世界の流れになればそのような区別も成立する。

⇒W。今年度末(令和6年度末、ということなので025年度3月末、までに(前年023年3月比+3.1%、⇒物価上昇率2%越え~~~エネルギーや食糧価格の国際的な高騰円安による輸入物価高騰の国内波及はさらに続く。

(W.予測<根拠>グローバル資本主義が世界帝国主義(世界中で金融寡頭制支配体制が強化)に転化し世界市場の再分割戦(根本的~歴史的地政学的~な利害対立するタイプは(A)欧<EU>、米<英>、日<韓国その他>型。(B)ロシア、中国型。(C)新興国,「途上国」)の歴史段階に達しているで今までの新自由主義的世界市場における戦略物資や汎用品の

コモディティ化 - Wikipediaの事態とは逆の要因が加わる。この時代認識によれば云うところの今年度末の前年度同月比物価上昇率インフレターゲットなのか?)+2%目標設定(赤字国債垂れ流し、日銀大量買い付けは止められない<インフレ要因だがそれでも2%上昇は不可能と見ているのは内需欠乏の認識>)は帝国主義の世界市場再分割戦をさらに促進すると「宣言」しているようなモノだ!金融寡頭支配がさらに強化され、階層格差は拡大する。

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日銀はW注賃金の上昇を伴う国内需要の増加をベースに物価上昇率が安定的に2%になることを政策目標に~

*****W注

W。 リアルな動向は下記。イロイロな事実が並べられており、参考にはなるが日銀の金融政策が転換されたとは思わない!赤字国債大量買入れは転換できない。

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マイナス金利をやっている国はどこですか?
2016年5月現在ではEU(W.022年5月解除)、スイス、デンマークスウェーデン、日本、ハンガリー政策金利でマイナス金利政策を導入している。 その後マイナス金利をしているのは日本だけとなった。 (2022年11月現在)。
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【詳しく】日銀 マイナス金利政策を解除 17年ぶり金利引き上げ 異例の金融政策を転換 金融政策決定会合 | NHK | 日本銀行(日銀)

        ↓           ↓

日銀の「正常化」にはなおも多くの難所が残る 矛盾した説明に市場が混乱に陥る可能性も | マネー潮流 | 東洋経済オンライン

   引用

日本銀行は3月19日にマイナス金利政策(W。日銀当座預金金利がマイナス=豚積み防止)を解除し(W。日銀当座預金に適用する金利を0.1%)、17年ぶりに利上げを行った。この決断は歓迎したいが、もっと早くに実施するべきだった。世界的な物価高騰が始まった時点で政策修正に踏み出していれば、今ほどに円安は進行せず、個人の物価高懸念は高まらなかっただろう。」

見かけほどの大転換ではない

政策金利の引き上げ幅はわずか0.1パーセントポイント程度で、2016年のマイナス金利政策導入前の0〜0.1%の金利水準に戻しただけだ。YCC(イールドカーブ・コントロール)も廃止だが、長期金利コントロールは一定程度続けられる。長期国債の買い入れも継続される。ETFの新規買い入れは終了したが、日銀のバランスシートから外していくという正常化の本丸はまだ着手されない。」

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長期金利の代表的な指標金利は?
資金の貸し借りの期間が1年超の金利を、長期金利といいます。 長期金利の代表的なものは10年物の国債利回り国債金利)で、債券市場で売買される国債の利回りは、各種の金融取引において、しばしば指標として用いられます。」

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中央銀行の切り札である公定金利政策を実質的に不能状態にしておいて(ノーマル中銀~政策決定の幅がある~~)アブノーマルの極みである政府の赤字国債大量買入れによる金融操作しかできないアブノーマル中銀=日本銀行赤字国債垂れ流しの操作(国債買いオペ)しかできない日本銀行が「賃金の上昇を伴う国内需要の増加をベースに」など彼岸の出来事。内需消費)+(投資)+(政府支出に対する政策の波及効果は小さい(言葉は不適切かもしれないが日銀は一種の身体障碍者)ゆえに<統合政府(政府=日銀)>などと云う用語(概念)、新区分け、が必要になる。1930年代の高橋是清もそういうことをやっていた。1936年2,26事態で斬殺された。今の日本資本主義は国家資本主義(民間需要に関係なく、コントロールし易い軍需産業偏重)ネオリベ政策(業種業態、労働両市場の規制緩和の波は続く)。

生産面:GDP=(産出)-(中間投入)

W、中抜き資本主義の実態解明が急務。低経済成長が長期化すると付加価値からの不当な中抜き(上前をはねるだけの搾取団体)が横行し生産性と総付加価値GDPに対して下方圧力が加わる。当たり前の政治現象である。

 

分配面:GDP=(雇用者報酬)+(営業余剰)+(固定資本減耗)+(間接税-補助金

 

支出面:GDP=(消費)+(投資)+(政府支出)+(輸出-輸入)

   Y=C+I+G+(X-M)

    C+I+Gは国内要因で決まるので内需、X-Mは外国要因で決まるので外需

   

  (投資)=(設備投資)+(住宅投資)+(在庫品増減)

 w。投資がけん引しないと持続的な消費増加状況は生まれない。

米国のリアル経済動向を推し量る重要な数値は<住宅投資の増減>だった。

日本の場合は<機械受注高の増減>だった。

賃上げで消費が増える、なんてのは俗論。嘘!騙されている。

そもそも日本の産業構造、労働市場の二重性は戦前戦後の日本経済史によって刻印されている。今も形態は違うが本質は同じ。連合傘下の企業別労働組合春闘賃上げ率5%の民間消費波及効果は極限定。また賃上げは寡占市場下で商品価格に転嫁される。その他の労働層は指をくわえて何とやら。実質賃金の低下に向かうしかない。

高インフレで得をするのは借金できる資本主義の経済主体である大資本と国の財政。

    投資項目のうち、(設備投資)+(住宅投資)を「総固定資本形成」

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その達成はまだ確認できないということだ。ただし過去数か月の展開は、過去20年間余の賃金も価格も凍結したような状況とは違う動きが出てきており、日銀の見通し通りになるかどうか、予断できない。

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     W。参考資料

「中小企業 中小企業基本法で定義づけられる。

   業種によって異なり

製造業は資本金3億円以下または従業員300人以下、

>サービス業は資本金5千万円以下または従業員100人以下(W.上図。企業数、従業員数、付加価値額の格差の注目⇒金融寡頭制の増強によってその支配力強化は中小零細企業と従業員への支配力強化に連動していったが圧迫され搾取強化される側から国家への政治共同幻想が吹き上げてくる基本政治構図。)などだ。

小規模事業者は製造業の場合、従業員20人以下の企業」

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 以下記述しているのはグローバル資本制下で行き詰っているインフレ期待=経済成長という理論

またなぜ0%ではなく、2%程度の物価上昇率が望ましいと考えられているのか。そもそも金融政策は名目の金利を上下動させることで、実質金利(=名目金利-期待インフレ率)を変動させ、景気変動を平準化させる効果が期待されている。

ところが名目金利はゼロ以下のマイナスにはできないので、景気後退時に金利引き下げによる景気押し上げ効果を出すためには、一種の「のりしろ」として2%程度の安定的なインフレ期待が必要だと考えられている。

さらにマイルドなインフレは、負債(借入)の実質コストを下げると同時に資産のリターンを高めるので、設備投資や住宅建設を活発化させ、中長期的な経済成長率を支援する要因になるとも考えられている。⇒W。まだこんな寝言を~~そのために政府国債日銀直接買入れ(株その他も日銀買い入れ)、マイナス金利政策、という日本経済の特殊性⇒半国家資本主義の道を歩んでいるがただし中間層下位と下層はインクルードしないネオリベ路線=疑似ファシズム社会~窮屈な社会です~ロシアプーチン型社会、上層中層の消費で持つ社会=インクルードされない層は軍事警察的に囲い込むしかない⇒対ウクライナ戦争の必然性(ロシア社会経済の本を読んだ結論)。

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 W。高野さんも出演のなかで以下のようなリフレ派理解を語っていたが、あまりにも非理論的な乱暴な経済学の教科書を塗り替える漫画の世界。商品の価格はモデルケースは需要と供給の曲線の交差点で決定される。また別の原理論の観点に立てばマネーとは商品交換の発展した結果としての一商品の発展形態である。下の財とサービスの漫画ではゴールド【金)の価格の意味が出てこない。金相場右肩上がり、はどういうこと?

そもそも「物価」とは、個別の商品価格ではなく、その国の経済で供給される商品(財とサービス)の総量とマネーの交換比率である。従って、「マネーの供給量を増やせば物価は上がる」という判断が、日本のマネタリスト的リフレ派には元からあった。

デフレ・インフレは金融現象であり、専ら金融政策で対処できる岩田規久男氏(黒田総裁の下での副総裁)や原田泰氏(同じく元日銀政策委員会審議委員)らは、筆者が知る限り2000年代初頭から強くそう唱えていた。

先のNHKの特集番組では、「2013年から日銀は長期国債を当初年間50兆円、その後の追加緩和では年間80兆円も民間銀行を通じて購入し、市中にマネーを供給したが、2%の物価目標は実現できなかった」と語っていた。

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W参考資料

jp.reuters.com

「<「原則」から1歩踏み出す>

日銀はこれまで市場機能や財政ファイナンス懸念に配慮して、利付国債入札と同日の国債買い入れを回避してきた。国債買い入れ計画の注釈にも、買い入れ対象銘柄の残存期間が重複する利付国債の入札日には、「原則」としてオファーしないと明記」
市場では、実質的にすでに財政ファイナンスの領域に踏み込んでいるとの認識も強く、10年債入札当日の買い入れでも、財政規律への懸念が強まることは特になかった
>日銀の国債保有比率が高まることで流動性が低下し
国債入札の需要が強まる構図は「健全」と言えないが、市場には諦観ムードも漂っている。」
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MMTだけではない「統合政府」視点の財政政策 主流派の理論としてFTPLが話題に | 経済学者が読み解く現代社会のリアル | 東洋経済オンライン

MMTは、政府と中央銀行を一体と捉える「統合政府」の視点に立って議論を行うところに特徴がある。

統合政府においては、中央銀行保有する国債は政府の債務から消える一方で、ベースマネー市中の現金と民間金融機関が保有する中央銀行当座預金が負債として加わることになる。⇒W?つまり、民間が保有する国債と貨幣(ベースマネー)が政府債務となる。

ここから、「貨幣は返済する必要はないため、インフレにならない限り中央銀行国債を引き受けて貨幣を発行すればよくプライマリーバランス(PB)の黒字化などの財政再建策は不要」といった主張が、主にインターネット上で見られるようになった。」

*****W参考資料 おわり

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 引用

しかし重要な点は、ここで言う「マネー」とは何を意味するのか、それを明確にしないと事態の本質が理解できない。

 実は2種類の異なるマネーが存在する。

一般に商品の売買に使用されるマネーとは、

個人や法人が民間の銀行に預けている流動性預金当座預金普通預金)の残高と日銀券発行残高の合計だ。

この合計残高は「マネーストック通貨供給量」と呼ばれる。

>商品の売買を通じて物価と直接に関わるのは、このマネーストック

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「@一方、日銀が銀行から国債を購入する場合、

@その代金としてのマネーは、民間銀行が日銀に置いている当座預金に入金される。

この日銀当座預金残高

銀行は日銀や他の銀行との様々な決済資金として使用できるが、

日銀と民間銀行だけで構成され「閉じたネットワーク」の中で流通するものだ。

この日銀当座預金残高と日銀券の発行残高の合計はベースマネー(あるいはマネタリーベース)」と呼ばれる。

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 要は通貨供給量を増やせるか

日銀は通貨供給量を増やす直接的手段をもたない

blogimg.goo.ne.jp 画像の出典先。

日銀当座預金残高

銀行は日銀や他の銀行との様々な決済資金として使用できるが、

日銀と民間銀行だけで構成され「閉じたネットワーク」の中で流通するものだ。」イメージ図。

  引用

ベースマネーマネーストックは別物ではあるが、前者を増やせば、後者も増える関係性があるのだろうか? 

その関係性は銀行間資金市場コール市場)の名目金利がプラスであり、量的金融緩和政策が始まる前の1990年代までは存在していた。

 

預金準備制度の下で民間銀行は、保有する預金に対して一定の比率で日銀当座預金に残高を保有することが義務付けられている。

日銀当座預金は基本ゼロ金利なので、民間銀行は課せられた準備率を満たす必要最小限の残高を維持し、余剰資金が生じれば銀行間資金市場に放出(貸出)して利息を稼いだ。

この伝統的金融政策の時代には、ベースマネーマネーストックの比率は信用乗数(あるいは貨幣乗数)と呼ばれ、一定の安定した関係があった。この関係が消失したのが、2001年に始まり現在に至る「量的金融緩和」と呼ばれる非伝統的な金融政策の時代だ。

  ↓                 ↓

2000年代初頭、銀行間資金市場での政策金利日銀がゼロまで下げても、十分なデフレ脱却効果がでないという未曽有の事態に直面した。

そこで喧々諤々の議論の末に始まったのが、

>日銀が民間銀行を通じて国債を購入し、民間銀行の日銀当座預金残高を必要準備額を超えて増加させる量的金融緩和である。

民間銀行としては、必要準備を超えた余剰資金を銀行間資金市場で運用しようにもゼロ金利なので運用できず日銀当座預金残高は積み上がり続けた。当時これは「ブタ積み」と呼ばれた。

***

W資料

日本銀行当座預金は、主として次の3つの役割
(1)金融機関が他の金融機関日本銀行、あるいは国と取引を行う場合の決済手段
(2)金融機関が個人や企業に支払う現金通貨の支払準備
(3)準備預金制度の対象となっている金融機関の準備預金

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W。リーマンショック=世界経済恐慌の時期のベースマネーの前年比、急激な落ち込みの要因は何か。この世界経済恐慌の最も影響を受けたのは日本経済だった(韓国よりひどい)。この時期の円高のせいにしているが不可解。ファンダメンタルズが相当弱っていることの証明と見ている。そこに2011年3,11が襲った(民主党政権)。新型コロナパンデミックにより東京五輪による有効需要喚起は頓挫。熊本地震能登半島地震大阪万博(最早、悲喜劇領域に達している。パルテノン神殿など巨大建造物が施工されたのは没落、対スパルタ戦争に負けて以降のアテナイの時期だった。アテナイの市民はその共同体の神と風習にしがみついて最後を迎えた。)

こうしたベースマネーマネーストックの分離の状況を示したのが下の図表である。黒田総裁による「質的・量的金融緩和」が始まった2013年にベースマネーの増加(オレンジ線)は前年同月比で50%前後に急増している。一方、マネーストックの同伸び率(水色線)は2013年でも3%から5%未満であり、両者は全く連動していない。」

マネーストックの増加が最終的には物価の上昇につながるとしても、短期ゼロ金利下で、日銀は民間銀行の日銀当座預金残高を増やすことはできてもネーストックを直接増加させることはできない。これは2000年代初頭に量的金融緩和の是非が大いに議論になった当時から、エコノミストや金融政策関係者の間では良く分かっていたことだ。」

それでも「経済主体のインフレ期待を引き上げることで実質金利を引き下げる」と唱って始まったのが、黒田総裁の「質的・量的金融緩和」だった。⇒W.内部留保増大。金融寡頭制支配層の社会と経済への支配力強化。」

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   通貨供給量が増える条件とは?

結局、黒田総裁の「インフレ期待の引き上げ」は成功しなかった。それでも2%のインフレ目標を達成はできなかったものの、少なくともデフレではない状態を実現し、雇用も顕著に増加した。その要因は、長期国債の利回りにまだ下げ余地があったからだろう。

10年物国債利回りは、

2012年12月の時点でまだ0.8%であり、

>2019年には一時マイナス0.2~0.3の水準まで下がった。

日米の長期金利格差の拡大(の期待)は、外為相場の「金利平価理論」通り、外為市場での円安・ドル高の動きをもたらした

>これが輸出企業を中心に企業利益の改善につながったと言える。」

*****

ではどういう場合にマネーストックは増加するのか? 2つの場合がある。

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第1は個人や企業が銀行からの借入れを増やす場合⇒W×コレはない!。銀行のバランスシートの資産サイドに貸付金が増え、その資金は同時に債務者の預金口座(銀行の負債)に振り込まれて、貸付金と預金が両建てで増加する。債務者はその資金を支払いに充当するので債務者預金は減るが、資金の受取人の預金は同額増加するので、経済全体のマネーストックは増える」

****W.いよいよ本題

第2は政府が国債を発行して財政支出を増やし、その国債を日銀が購入する場合だ。>ただし国債を発行してもそれが民間の個人や法人に保有される場合は、政府によるマネーの吸い上げになるので、マネーストックは増えない。

実際、図表を見ると2020~21年のみマネーストックの伸び(水色線)が5%を超えて10%近くまで上がっている。これは新型コロナ感染への対応で、政府が個人や事業者に各種の助成金(並行してゼロ金利融資)を支給すると同時に、日銀が国債購入を継続したからだ。

2020年のマネーストックの急増は、特に2020年第2四半期の家計の可処分所得の急増(前年同期比11.1%)とセットになっている。もちろん新型コロナ感染ですぐには消費にはつながらず、いったん家計の貯蓄増となった後、2022年の家計消費支出の増加(前年比+5%)に繋がっているようだ。

この種の救済政策を日本以上に大規模に実施したのが米国だ。同期間の米国のマネーストックの伸び率(青色線)は一時期26%まで急増している。

従って、ゼロ金利下のリフレ政策は、金融の量的緩和のみでは、それが大規模なものであっても、効果は極めて限られる。財政支出の拡大とセットであることが肝心だ。

この点は、アベノミクスのブレインであった浜田宏一氏(東大名誉教授、イエール大学名誉教授)が、2016年に量的金融緩和だけではインフレ目標が達成できない状況が明らかになった時点で、それまでのマネタリスト的リフレ派の政策主張を転換し、「量的金融緩和に加えて財政支出の拡大も必要だ」と唱えて話題になった。

しかしながら、異論の多いFTPLなど持ち出さなくても、短期金利をゼロまで下げても民間の借入増によるマネーストックの増加が起こらないならば、上記の通り、残った選択肢は日銀の国債購入と財政支出の増加のセットしかないことは明らかだ。これは別に新発見ではない。デフレ不況からの脱出には、金融緩和と財政支出の拡大の双方が必要だと説いたケインズケインズ学派)の唱えたことだ。

もちろん日銀も国債の大規模購入という量的なコミットの限界は承知で、2016年9月からイールド・カーブ・コントロール(YCC)という短期金利を0%前後(一部マイナス金利)に抑えながら、10年物国債利回りをコントロールする事実上の金利水準操作に方針を換えた。その利回りレンジは幾度か変更されながら、現行の±0.5%に至っている。

ところが昨年来この手法は金融政策としての操作性が非常に悪いことが露呈してしまった。

>インフレ率が上がり始め金融緩和政策の変更が近いと市場参加者が判断すると、

>投機筋を含めた10年物国債の売りが膨らむ。

>それをレンジの上限に抑え込むために、日銀の10年物国債の買いが急増し、

>その結果、債券市場の流動性自体も損なわれるのだ。

  W。空売り!による利益!空売りの詳細な説明は省く。資料は記事アップ後、載せる

「10年物債券の利回りが0.25%上がっただけで、債券価格は2.4%下がる

10年債を1000億円空売りして、その後0.25%の利回り上昇が起これば24億円の収益になる。これが投機筋の売りを呼び寄せる誘因になった。」

「YCCをもう止めるべきだ」という意見もある。しかしそれを止めて伝統的な短期金利の操作に戻るのは、どの程度のインフレが定着するか非常に不確実な今の日本経済の状況では、時期尚早過ぎるだろう。その結果、10年物国債をターゲットにしたYCCに替わる金融政策の指標をどう設定するか、これが植田日銀新総裁の大きな課題だと思う。

もうひとつの課題は、今後の趨勢的なインフレ率が2%かそれ以上で定着するのか、あるいは再び低インフレ、ないしはデフレ基調に戻ってしまうのか、これを見極めるタイミングだ。⇒W。スタグフレーション事態になる。だからハレーション事態に!

昨年の米国と同じように財政(Wコロナ対策)と金融(W利上げ遅れ)の両面で、対インフレ対応が後手に回れば、意図しないインフレ高騰を招く。その一方で、再び低インフレやデフレ基調に戻ってしまうリスクもある。どの時点でそれを見極めて金融政策を修正するかどうか、不確実で難しい。

ひとつの選択肢として、YCCの対象を10年債から5年債、3年債と次第に短いものにシフトしながら、インフレ動向を見極める時間を稼ぎ、過去10年の「質的・量的金融緩和政策」からの出口に向けてソフトランディングするのが良いかもしれない。⇒W。出口はハレーション事態しかない。それは意味するのは歴史を問い返してみるしかない。

日本経済研究センターの理事長、岩田一政氏(元日銀副総裁)は、YCCの対象を10年債から3年債程度にシフトすることを提案している。⇒W操作できるのか?

さて、植田総裁はどうするだろうか。」

                        引用終了

知識不足で踏み込んだ記事にできなかったが、基礎的な理解の手助けになった。

日本経済単独でアレコレ分析しても所詮、原理論に終わるしかないが、原理論が実行されると、大きな間違いが起こる。MMTは完全な原理論れべる。日銀がリフレ派によって攻撃され、次に財務省が標的。リフレ派も財政膨張を加味する政策にシフトせざる得ない(軍事費増強になるのは国際情勢のせいだけではない。金融財政膨張政策は金融寡頭支配の強化を通じて、必然として軍事費増強になる)。結果、どうなるか歴史が証明している。

日本は日本バブル崩壊後、やることなすこと裏目に出てきた。

そもそも高度経済成長時代への批判が無さすぎる。田中角栄の列島改造政策の位置づけが大間違い。オイルショック後経済危機の要因を原油価格高騰の外圧に転嫁している。

財務省財政均衡に拘っているように見せかけているが、そもそも2度のオイルショックを受けた日本経済に過度な財政出動で対処してきたのは大蔵省だった。以降の財政出動常態化の延長線上に日本バブルが発生したという見方もできる(プラザ合意などの外圧もあるが)。

 

金融財政膨張政策の焦点が軍事費大増強になってしまうのは歴史に学ぶ、よりも先に理の当然であった。政府の経済統制が長期に渡って効く。日本経済における国家政策の役割は増大し、それが金融寡頭制支配強化に集約される。

 

W。マーケと関係者を含めてポジティブな評価

   時事通信社JIJI COM転載。3月21日yahoo news

news.yahoo.co.jp

    ↓日銀マイナス金利解除

3/21(木) 19:30~ プレミア配信(尾形聡彦のDB)【金子勝「マイナス金利解除」の大本営報道/本質語らぬ大手メディア】

W。マイナス金利解除にもかかわらず、ドル/円 為替市場円安(円高に振れない)

W。政府、赤字国債大量発行⇔日銀<直接買入れ>

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引用 

「新型コロナウクライナ危機の影響財政出動圧力は高まっており、

>政府が財源として国債を増発し、日銀が買い支える構図は続きそうだ。ただ、日銀の保有が増え続ければ、財政規律がさらに緩む懸念がある。将来、緩和縮小へ動く場合も、日銀の財務が悪化するなどの副作用のリスクも膨らんでいる。⇒W。

国債の日銀引き受けにつて https://www5.cao.go.jp/keizai2/keizai-syakai/k-s-kouzou/shiryou/wg1-1kai/pdf/4.pdf

要点引用

議論の出発点として:通貨発行益

政府債務での国債と貨幣の違い
国債は利子を払い,償還しなければいけない(安定的な財源ではな
い)
貨幣は利子を払わず,償還する必要はない
このため,貨幣発行は財源として使える利益と認識される。

***

「利益」の認識の仕方は以下の2つがある。
1. 貨幣が増加したときに利益を計上
– 逆に,減少したときには損失を計上
>この点は,現状の量的緩和では重要
2. 短期金利×貨幣
– つまり,政府債務が国債ではなく,貨幣であることの利子節約分。
国債金利でないことに注意。

「家に帰るまでが遠足」⇒W。0金利解除は日銀の赤字国債大量買入れとほぼ無関係なので家に帰れない~遠足?帰る家の無い彷徨の旅路か!日本バブル崩壊後の日本政府の基本経済政策を順を追ってみると、ついにここまで来たか<投資立国>。~民間から金融寡頭層への所得移転に結果する。上層支配層の食い逃げ。

**********

長期的には,通貨が名目経済成長に沿って増えることで,通貨発行益が継続的に得られる。
1995年以降(政策金利が0.5%以下となっている時期),マネタリーベースと名目所得との関係が崩れている⇒W.(ココに注目)供給されたはずのマネーはどこに消えた?。海外に上層に、駐留分解=相対的貧困化、ということ。
早期にデフレ脱却できれば

>早晩ゼロ金利が解除(W.日銀の赤字国債多量買い入れ続行!止められない!)され,金利も上昇する。このとき,マネタリーベースは現在よりも相当に縮小することが予想される
• このため,ゼロ金利解除時に,引き受け時の国債保有高を維持できない

長期債を日銀が引き受けた場合,通貨発行益があるかのように見えるが,金利が上昇すると国債価値が下がり,日銀に含み損が生じて,帳消しになる。⇒W。日本銀行金利政策を選択できない。0金利解除は量的金融緩和続行=赤字国債の日銀直接引き受け、保有率52%なので話題程度の影響しか及ぼさない。0金利解除しても円安進行は外部の厳しい目の証。

      通常の財政・金融政策のレジー
中央銀行物価安定の目的を与え,金融政策を委ねる
通貨発行益金融政策の結果として決まる。
• 財政当局は,通貨発行益を所与として,政府債務の安定化を図る

      ジームが崩れるとき
• 政府債務の安定化を図るため,通貨発行益を得ようとする。
通貨発行が財政の都合で決められると,中央銀行は自律的に金融政策を決定できなくなる。
• 政府が安易に通貨発行益に財源を求めると,通貨発行高が際限なく膨張してしまう。財政法第5条は,こうした事態に進むことを避けるための安全装置。

******

日本銀行が国債の引受けを行わないのはなぜですか? : 日本銀行 Bank of Japan

日本銀行における国債の引受けは、財政法第5条により、原則として禁止されています(これを「国債の市中消化の原則」と言います)。これは、中央銀行がいったん国債の引受けによって政府への資金供与を始めると、その国の政府の財政節度を失わせ、ひいては中央銀行通貨の増発に歯止めが掛からなくなり悪性のインフレーションを引き起こすおそれがあるからです。そうなると、その国の通貨や経済運営そのものに対する国内外からの信頼も失われてしまいます。これは長い歴史から得られた貴重な経験であり、わが国だけでなく先進各国で中央銀行による国債引受けが制度的に禁止されているのもこのためです。」

         (過去の経験1)
「高橋財政」での日銀引き受け(満州事変の戦費調達)は,高橋蔵相は一時的なものとして早期に終わらせるつもりであった。
• しかし,高橋蔵相の当初の意図(後の警鐘)に反して,戦費調達のための日銀引き受けは続く

>実際は戦地で貨幣発行されるスキームのため,戦地でのハイパーインフレを招いた。日本へのインフレ波及は終戦後になった(W。12年戦争の間、物価は上昇し続けていた。高橋金融財政膨張政策による好景気~~金融財政膨張政策と中国戦線拡大に人手は取られ労働力商品不足で高賃金、好景気の時期があったのは歴史的事実だが、1930年代半ばまで。戦線が拡大すると物資不足、労働力不足、物価上昇=慢性的不景気が到来し、36年の2,26事態のころは不景気、物価上昇、天候不順による凶作で社会経済矛盾が一気に増大し右左の天皇主義政治勢力が台頭しイデオロギーに目がくらんだ世界戦争の火ぶたを切った。~~1930年代の小説などにリアルに当時の巷の好景気の様子が活写されている~歴史家や学者の解説も当てにならないこともある。)。
         (過去の経験2)
1975年,赤字国債を発行するとき,大平蔵相は「10年で耳をそろえて返す」と発言。
その後に何が起こったのかは言うまでもない。

⇒W.確かに、日本バブルまでの道のりは、こういう説明もあって、複眼的にわかる

当時の大蔵省は財政拡大政策をとった。経済界は濡れた雑巾を絞る合理化、生産工程への制御装置の導入を世界に先駆けて取り組んだ。結果、日本経済の地位は停滞する欧米をしり目に急上昇。プラザ合意⇒そしてバブル崩壊。その反動が表向きの緊縮財政の今の財務省にはある。今から想えば、経済界と足並みをそろえて赤字財政を慎むべきだったが、戦前の統制経済の精神を引き継ぐ、自民党政権に先見の明が無かった。

国内の過剰資本、過剰生産を赤字公共投資でカバーしてきた。大蔵省のタガはこのときから緩み、ジャパンアズナンバーワン⇒プラザ合意受諾⇒金利国内需要活性化の裏では70年代からの一貫した赤字財政の出動が底流にあった。田中角栄日本列島改造オイルショックもその前哨戦であったが、日本の識者はこの時代を総括しきれていない。外圧のせいにしている。

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「(適度な)インフレで名目税収増,名目歳出一定財政収支改善」のようにはいかない。

インフレ下で名目歳出一定は実質歳出削減

デフレではなかった。賃金は横ばい状態だったが、物価は緩やかに上昇していた。

>この項は消費税の税収の動向を指しているのか?。解り辛い!

実質税収・歳出にインフレがあまり反応しなければ,実質財政収支には影響は出ないと考えられる。⇒W.長期経済停滞の時期。日本経済停滞期、経済成長する世界経済との関係で有効需要があった。

   インフレが生じたときの政府債務の実質価値への影響
実質金利一定で,債務がすべて短期債であれば,債務の実質価値に影響はない
実質金利が一時的に変動すれば,それにより財政収支が変動して債務残高に影響する。⇒W当たり前。投資立国=小型「バブル」になれば、反動は避けられない。
長期債があれば,それにかかる事後的な実質金利が一時的に低下することで,実質債務は軽減される(意図せざる(W?)インフレによる債権者から債務者(W.政府!金融寡頭層。への所得移転)。⇒W。政権が視野に入れ開き直っているのはコレ。インフレ税!貯金の購買力が目減りする。浮足立って投資の構図。」

                       引用終わり

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 W。日経平均株価上昇の背景には中国の不動産バブル崩壊による当地の株式市場の低迷も影響している。米国の株式市場も活況を呈している。

 要するに世界の過剰なマネー(流動性の高いマネーはタックスヘイブンに)が投機の隙を伺って一斉に反応するが実体経済の動向との乖離は大きい。

@日本政府の投資立国政策はざっくりといえば、

経済面では民間<企業も含む>の停滞する膨大な貯蓄を金融寡頭層(世界の)に移転し、

政治軍事面では金融寡頭制の上部構造の支配、コントロール(米国流民主政導入、持続可能な成長など耳触りの良い政策流布~若者中年層向け~)を強靭化する画策である。

www.bloomberg.co.j

2023年に苦戦した中国株は今年も下げ止まる兆しが見えず下落幅を広げている。上海総合指数(W.日経平均株価~~優良銘柄225社~~~よりも正直)は16年以降で最悪の年初の滑り出しとなった。」⇒上層庶民の将来設計モデルケース(持ち家、車。そのための学歴取得の教育)が立ち行かなくなった。高成長経済のけん引力が見当たらない。持続的経済成長のためには国家の経済過程への介入による分配が必要になる。それが不可能な場合は内外矛盾は拡大する。「民主化」すればロシアのような混乱を経て現ロシアのような国になる。

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 「日銀の国債保有割合が高まったきっかけはアベノミクスだ。

2012年末は保有割合が約11%だったが、13年春に黒田東彦(はるひこ)総裁の下で大規模な金融緩和を打ち出して以降、この10年で一気に割合が高まった。⇒W。当時のリフレ派の政策を実行した。

 この間、日本の国債残高も右肩上がりで膨らみ続け、2021年度末は約1千兆円。地方自治体も合わせた長期債務残高は国内総生産GDP)比250%超で世界最悪水準にある。」⇒W20世紀以降の金融資本主義の経済史上、今の日本政府の政策パッケージはインフレと戦争の道(戦争は相手の出方にもよるのでとりあえず強権支配と言い換えても良い)だった。そもそも、1930年代は迫害されたものを除けば暗黒の時代と一括りにすることはできない。

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W.金融財政膨張政策の焦点が軍事費大増強になってしまうのは歴史に学ぶ、よりも先に理の当然であった。政府の経済統制が長期に渡って効く日本経済における国家政策の役割は増大し、それが金融寡頭制支配強化に集約される。

アベノミクスから10年、膨らむリスク 日銀の国債保有が5割目前に:朝日新聞デジタル

                          時間不足で中断

 

日経平均株価。一番大事なポイントは現状の円の実質実効為替レート。1ドル⇔290円程度って本当か?大谷恭平選手10年契約額1000億円は実効為替レートではいくらになる?

ライブ配信 18時頃~】岩上安身による エコノミスト 田代秀敏氏インタビュー

【ライブ配信 18時頃~】岩上安身による エコノミスト 田代秀敏氏インタビュー - YouTube

 反俗日記。上記の動画で提示されたグラフを転写。インタビュー中で語られていることの大筋は既知のものだった。インタビューは話題が横道の逸れたりして冗漫な時間が多すぎたが、提出されたグラフなどは再確認しておく必要があったので転写した。  >一番大事なポイントは現状の円の実質実効為替レート

 円の主要経済大国、現地の購買力、その国の通貨の日本での購買力の格差である。

実質実効為替レートが現状、1ドル⇔290円程度になっている(インタビューの末尾で披露されている)BS国際決済銀行の図表は2010年を100として指数で表記しているのでリアルなドル⇔円の実行為替レートは表していない。。

 この円の実効力から日本現地では、イロイロ、勘違い、錯覚、不可解な事態が発生している。報道するマスコミは報道するときに注釈がいるので単純に為替市場の相場で報じていることも多い。そして実態を真正面から見ない誤解や勘違い、が生まれる。

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 1 アメリカ合衆国ドル は151.45 円3月20日 7:06。

ドルと円の為替市場の相場だが、コレと実質実効為替レートは大きく乖離している。ここ数十年、経済が長期停滞してきた日本(一般的なデフレとは違う、と思う。この動画の最後の方に日本の一貫して低い潜在成長率~日本経済の成長のファンダメンタルズと翻訳できる~~という用語を使用して財政膨張政策~~赤字国債大発行のアベノミクスは苦肉の策だったが、財政膨張は出来なかった。~~が必然的に高インフレを呼ぶことを証明している)よりも好調でインフレ基調が続いてきた米国、中国との通貨の購買力の格差が生まれている。

  一般的な解説は次の通りだ。よく解らない解説であるが。

円の対米ドル・レートだけを見ていても、円が本当に円安か円高かは分からない(Wこの箇所だけがなんとなくわかるが以下の解説は難しい)。

****

 引用 

「すなわち、ドルに対して円とは別にレートが変動している欧州のユーロや韓国ウォン、中国元などとの貿易取引も多くなっているからである。

 ①そこで様々な国との為替レートを貿易取引のウエイトで総合した為替の指数が作られている。これを実効為替レートと呼ぶ。

 さらに、②相手国とのインフレ度の違いが、名目の為替レートでは測れない通貨の実力の違いを生む。

>W。以下は購買力平価のことをいっている。ただし米国はインフレ率も大きいが経済成長率も日本よりもはるかに大きかったことを指摘していない(長期間のトータルとしてみた場合、という意味)

 米国以外の経済成長国についても下の理屈は成立する。

例えば中国。軍事的脅威の喧伝と強くなった元による爆買いも身近な感覚的脅威と映ってしまう。

   ↓W.以下の説明は物価上昇率だけを取り上げているので基本的に間違い!

例えば、同じく1ドル=100円で不変であったとしても、日本ではインフレが進んでおらず米国ではインフレによってドルの価値が半分になったとしたら日本円で半分の米国商品しか買えないのだから円の通貨価値はドルに対して実質半分になったと考えるべきであろう。」

*******

 BIS(国際決済銀行)の提示する数値が信頼できるが、最も卑近な例がある。

大谷恭平選手のドジャースとの10年契約の総額1000億円と日本マスコミはことあるごとに喧伝していたが、反俗日記は実質実効為替レートに換算すると1000億円×0,7程度=上限700億円/10y。年棒60億円程度と指摘してきた。もちろん大谷選手がドル建ての年棒を円に交換すればマスコミの報じる通りの金額になる(物価上昇分を除く)。

超一流の日本プロ野球選手でなくともMLB入りに賭ける選手が出てきてもおかしくないドル>円の実行力の格差が生まれている。

そういう選手が今年も複数出現している。日ハムのローテーション投手はマイナー契約を選択し渡米している。阪神タイガース藤浪晋太郎投手は昨年、アスレチックスと単年度5億円で契約し、今年はメッツと約5億円で契約した。合計10億円。脚光を浴びていた時期から突然長期大不調に陥ち1軍と2軍を行ったり来たりの藤浪投手はNPBでは到底稼げない金額を結果いかんにかかわらず手に入れた。

>大谷恭平選手の超高額契約も含めて、こういう現象が発生しているのは単にMLBチームの資金力がNPBと段違いにあると、いうことだけではなく、ドル>円の実行力の格差が1ドル290円にも広がっていることにもよる。日本買い、ともいうべき状況が生まれている、といっても過言ではない。

******

投資立国などという現政権のスローガンの中身は知らないが、あからさまに言えば、日本に外国資金を呼び込み(株などの架空資本市場の活性化、不動産、企業の誘致と資本参加、観光、ギャンブル国内経済活性化+日本企業の海外投資の促進(国際収支における資本収支の向上)~この経済の大筋の流れの恩恵に預かれないその他は、野となれ山となれ。⇒W。能登半島地震への政府の対策を冷静に見ると本意が透けて見える。過疎地放置、棄民政策なのか?。地方も含めて都市部ヒトモノカネを集中しその他の地域は外国資本を含めたグローバル資本の草刈り場にする。日本のシンガポール化~あべ元首相の著書「美しい国日本」には少子高齢化スルー、シンガポールに忠告すべきというフレーズがあった。

  引用 図録▽実効為替レートの推移(日本・米国・ユーロ圏・中国)

「2000年に日経平均株価の30銘柄の入れ替えがあった。日経平均株価はダウ平均株価を真似た日米だけの指標。リアルに株を売ったり買ったりするものは日経平均株価を素直に評価していない。株投資の大原則、安値で買って高値で売る。下がった時に儲かるような手筈と整えておく。そもそも小金しか動かせないものは株で儲けることができない、というのが大原則。やろうとすれば泥棒に追い銭状態を覚悟。

出典。図録▽実効為替レートの推移(日本・米国・ユーロ圏・中国)

W.円高バブル時代の株の高値と実効為替レート1ドル⇔290円の今とは同じ日経平均株価4万円でも中身が全く違う。もちろん2000年の255日経平均構成銘柄の内、株価低調の30社の「退場」と京セラなどの入れ替えがあって、日経平均株価4万円である。

>最終的な問題は、株価高騰による利益確定をした大きな架空余剰資金が資本の生産過程に投下された場合、生きた労働への支配力に転化することだ。格差拡大、消費減退から生産設備への投資が手控えられる日本の経済状況では、必然的にとりあえず追加資本投下ー生産ー消費の循環の破綻を免れる軍需産業への資本投下(米国兵器依存進化の特殊性ゆえに雇用促進は微々たるもの)や不動産価格高騰(ジェントリーフィケイション、家賃高騰⇒生活苦⇒下からの戦争願望、排外主義)になる。軍需が栄えると民需が蔑ろにされ、近隣に準戦時常態の演出が必要になる。ロシアのウクライナ侵攻もロシア国内の市場の歪さに遠い要因がある。もとよりウクライナEU帝国主義の一員となって発展する道を暴力的に選択していた。

 W。時間不足のために、引く続き画像作成をしていく。

W。前回の記事のあと、チリの過去現在の問題に引っかかって、自分の現在の立ち位置を改めて問い直す結果となり記事が書けなくなった。各々の国には各々の歴史があり現在がある。一つの制度、価値観で世界と国、地域は判断できない。

ヘルベルト、マルクーゼ「ユートピアの終焉」~過剰、抑圧、暴力~。マルクーゼの日本版ウィキにあまりの短さに唖然。英語版は写真4枚、長文解説。当時も今も社会状況の違いの大ききさは今様、葛藤の米国民主政中身乏しき様々な意匠の一種としての受容で確認。トランプをどう受容するのかみもの。

W。本を読むのは良い。ネット情報は結局のところ、その情報に対し自分に今まで備わってきた価値観によって、即座に、情緒的に●×の判断を下しているだけで、その時点に立ち止まり自ら進んで現実と照らし合わせたり、想像を膨らませ、アレコレ自分独自の想いを巡らせる機会は極めて少なくなる。その判断材料の情報を得た時点から、ネット上の関連情報がクッキーで寄ってくる仕組みもあり、ソレに飛び付けば、ベルトコンベアーのように次々に関連情報に接することができる。また同分野のもっと込み入った情報をやや時間をかけて探し、取捨選択もできる。

 この場合は前記の同種情報伝導ベルトに頼るよりも情報を得る時点での地力度が高いが

いずれにしても本を読みながら考えることよりも他力本願度が高い。自分の持ってきた価値観による●×判断の世界から認識範囲を広げることにはならない。

もっとも読書の対象にもよるが。

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 マルクーゼは1960年代後半から70年代前半にかけて、先行西側諸国の青年学生叛乱が盛り上がっていた時代にその運動内部や周辺の者にとってその名は知れ渡っていた。そして運動の退潮と共に取り上げられることのない思想家になったが、今現在の日本と欧米ではマルクーゼの思想の影響力に大きな違いがある(ようだ、としか言えないが)。

 自分の知る限り当時の日本では著作を読んだというヒトにお目にかかったことがなかったが、大衆運動の退潮期に思想誌にマルクーゼの紹介記事が頻繁に載っていたと記憶する。このタイムラグが日本の運動と思想状況の特徴である。

 フランクフルト学派研究者の清水多吉さんの名もよく見かけたが、当時その世界ではかなり名を知られいた人のウィキペディアはネット上で今やその気配さえなく現在の消息も不明。ユートピアの終焉」の前説の最後に記された 2016年、3月上旬 冷雨降る洗足池の茅屋にて~~W日本の3月上旬は寒い雨の多い季節なのだ、とあらためて思う~~と記されている。1933年生まれ(昭和8年かな?)だから90歳になられるはずなのだがネットで調べようのない程、今現在の情報がない。日本におけるマルクーゼの忘却振りも特徴的だが代表的な研究者に至っては~~しかし「ユートピアの終焉」の長い前説は久々にナルホドとおもうものがあった。

 逆にマルクーゼじゃ欧米の大衆運動では「教祖」的存在だったようだ(ようだ、としか書けないほどマルクーゼやフランクフルト学派は日本の大衆運動には影響力を与えなかった。)

   ↓          ↓

   日本版ウィキ  

経歴紹介は日本語12行。すぐ主な著作を年代順羅列し簡単解説。マルクーゼ思想の重要性はなんとなく分っていたつもりのWはこれを見たとき呆気にとられた。

>同じ世界の若者の叛乱に立ち会いながらも当時の日本の社会経済と欧米は違っていた(大衆運動の基盤、形態は社会状況と経済状況、歴史状況に限定される)。さらに言えば、思想政治の在り方にも影響される。

英語版の極々一部の転用であるにしても紹介記事はお粗末すぎる。

ja.wikipedia.org

*************************

    英語版ウィキ Wの予想通り、長文、写真4枚。

本文⇒Early years。Institute for Social Research(W。フランクフルト学派の発祥、大学の社会研究所時代)⇒Emigration to the United States(アメリカ移民)。⇒第二次世界大戦期の活動⇒戦後の経歴⇒

Herbert Marcuse giving a lecture in Berlin, 1967.(W.この時の討論集会の内容が「ユートピアの終焉

Marriages⇒Children⇒Death

Marcuse's early "Heideggerian Marxism"(Wハイデガリアンマルクシズム~こういうとらえ方は知らなかった。)

      自動翻訳アプリ使用

フライブルク滞在中にマルクーゼは、マルクス主義ハイデガーの著作『存在と時間』(W.哲学嫌いのためだけではなく難しすぎて投げだした過去がある)(1927) で始まったハイデッガーの基本的な存在論を統合する可能性を探る一連のエッセイを書きました(W。フランクフルト学派マルクス主義存在論に突き刺さる問題意識を共有している。ロシアマルクス主義レーニン「経験論批判」⇒フランクフルト学派の理論は日本にも輸入され一世を風靡したが瞬く間にコミンテルンの批判にあって異端とされた。しかし、レーニン存在論ボルシェビキ党の指導と責任の分散の活動に集約される。徹底的な政治主導の党への自己犠牲的活動。人民の意思党の伝統もあった。近代的自我を個々人が持つ欧米でそれが成り立っていくのかどうか。ローザルクセンブルグボリシェビキ批判と社民党支持の軍隊による虐殺~マルクーゼはルクセンブルグとリープクネヒトを支持する社民党員であり兵士評議会に属して戦った。) ハイデッガーに対するこの初期の関心は、マルクーゼの「具体的な哲学」の要求に続いたものであり、マルクーゼは1928年に「同時代の人間存在の真実に関わるものである」と宣言した[23]。これらの言葉は、主流の新カント主義に向けられたものであり、 個人の主観がほとんど役割を果たさなかった修正主義者と正統的マルクス主義の代替案の両方に反対した[24]~正統派はマルクーゼを青年ヘーゲル派に模す。 ハイデガーがナチズムを支持した後、マルクーゼはすぐにハイデガーから距離を置いたが、ユルゲン・ハーバーマスなどの思想家は、マルクーゼの後期の思想を理解するには初期のハイデガー的影響を評価する必要があると示唆している。」

Marcuse and capitalism

W。欧米のマルクーゼ受容の基本テーゼ。

W.以下ウィキペデアの解説の引用。平板な文脈が続く。マルクーゼが欧米で受容された要因はその開放的批判の文脈も手伝っている。

『一次元の男』の冒頭でマルクーゼは、

「人々は自分たちの商品の中に自分自身を認識する。彼らは自動車、ハイファイセット、二階建ての家、厨房機器の中に自分の魂を見出す」と書いている[27]。これは資本主義の下ではそれを意味する( 消費社会では、人間は購入する商品の延長となり、したがって商品は人々の心と体の延長となります。

裕福な大衆技術社会は管理され、操作されている、と彼は主張する。 大量生産と大量流通に基づいた社会では、個々の労働者は単に商品と商品化された生活様式全体の消費者になっています。 現代の資本主義は、商品の消費に向けた誤ったニーズと誤った意識を生み出しました。それは、人々が商品の中で自分自身を認識する必要性を生み出した一次元の社会に一次元の人間を閉じ込めています。[28]

個人を社会に結び付けるメカニズム自体が変化し、社会の制御はそれが生み出す新たなニーズに根付いています。 最も重要なことは、消費主義の圧力が労働者階級の資本主義システムへの完全な統合をもたらしたことです。 その政党と労働組合は徹底的に官僚化されており、否定的な思考や批判的考察の力は急速に衰退している[29]。 労働者階級はもはや、革命的な変化をもたらすことができる潜在的な破壊勢力ではありません。

マルクーゼは、現代のテクノロジーは自然に抑圧的であると主張する理論を長年にわたって展開しました。 彼は、資本主義社会でも共産主義社会でも、テクノロジーの進歩が抑圧されるカニズムにより、労働者は自分たちの生き方に疑問を持たないと信じていた。 テクノロジーの使用により、人々は自分たちの周囲で何が起こっているのか、たとえば、これらのテクノロジー同じ仕事をより迅速かつ安価に実行できるため、すぐに仕事を失う可能性があるという事実に気づかなくなるようになりました。 彼は、現代の労働者はカール・マルクス時代(19世紀)ほど反抗的ではないと主張した。 彼らは、自分たちのニーズを満たし、生き残るために、自分たちが置かれているシステムに自由に従っただけです。 彼らが従順だったため、マルクーゼが必要だと感じた人民革命は決して起こらなかった。

その結果、マルクーゼは労働者を革命の前衛として期待するのではなく急進的な知識人と、まだ一次元の社会に統合されていないグループ、つまり社会的に疎外されている人々、追放者やアウトサイダーの基層、 他の民族や肌の色、失業者や失業者から搾取され、迫害されています。 これらの人々は、その生活水準が耐え難い状況や制度の終焉を要求しており、一次元的な社会に対する抵抗が体制によってそらされることを望まない人々でした。 たとえ彼らの意識がそうでなかったとしても、彼らの反対は革命的であった。

The New Left and radical politics 新左翼と急進政治

W。第1次大戦中ドイツ社民党に入党。1918年のドイツ革命のとき、兵士評議会の一員として闘争に直接参加。SPDと弱小諸政党の連立政権のワイマール共和国時代のナチスの台頭を目の当たりにしたヒトの民主政治下の民主主義の<行動する>政治の総括である。

    丸山真男 引用。

じゆうは置物のようにそこにあるのではなく、現実の行使によってのみ守られる

いいかえれば日々自由になろうとすることによって、はじめて自由になる。

民主主義というものは人民が本来制度の自己目的化物神化を不断に警戒しW。注 制度の現実の働き方を絶えず監視し批判する姿勢によってはじめて生きたものとなりうる。それは民主主義という名の制度全体について何よりも当てはまる

つまり自由と同じように民主主義も、不断の民主化によって辛うじて民主主義であり得るよう性格を本質的に持っている民主主義的思考とは、定義や結論よりもプロセス重視することだといわれて事の、最も内奥の意味がそこにある。」

                               引用終わり

   ウィキ、マルクーゼ引用 

①マルクーゼの1965年のエッセイ抑圧的寛容」は、資本主義民主主義には全体主義的側面があり得る主張し、保守派から批判された。

②マルクーゼは、真の寛容は「抑圧」への支持を許さないと主張する、なぜならそうすることで疎外された声が聞かれないままになるからである。彼は抑圧的な言論に対する寛容を「本物ではない」と特徴付けている。代わりに、彼は抑圧的な(つまり右翼)政治運動に対して不寛容な寛容の形を提唱しています。 

 以下マルクーゼの引用文 

W.バイデンVSトランプ。赤字の強調の部分トランプが復活すれば、と読み取ることもできる

②したがって、寛容を解放するということは、右派からの動きに対する不寛容と左派からの動きの容認を意味することになる。確かに、どの政府も自らの転覆を促進することは期待できませんが、民主主義ではそのような権利は国民(つまり国民の大多数)に与えられています。これは、破壊的多数派が発展する可能性のある道は遮断されるべきではなく、組織的な弾圧と教化によって遮断された場合、その再開には明らかに非民主的な手段が必要になる可能性があることを意味しますそれには、攻撃的な政策、軍備、排外主義、人種や宗教を理由とした差別を推進する団体や運動、あるいは公共サービス、社会保障、医療などの拡充に反対する団体や運動からの言論や集会の容認を撤回することが含まれる

        ↓                     ↓

歴史が常に否定に力で動くものであり、その否定の力によってもたらされた高次の次元といえども、決して肯定されるものではない

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W。注

W。民主主義制度の自己目的化=物神化の例読めば読むほど吐き気を催すような理屈であり偽善である。

spaceshipearth.jp

グローバル資本の搾取機構への新たな人材動員の魂胆が根底にある(イノベーションとの位置づけ)。

>そこに大学しか政治根拠地を見だせない米国政治社会では永遠の少数派に甘んじる米国的急進<リベラル派>の丸山の云う民主主義の不断の闘争が重なって

産業構造の超サービス化によって捨てられた労働階層、富裕層、レイシストなどを排外で取り込んだトランプ支持ブロックとの疑似階層対立を引き起こしている。

  • なぜポリコレが求められるようになった?
  • ポリコレに関する問題も
    •  言葉狩り
    • 表現の自由
    • やりすぎ・つまらなくなると感じる人も
    • davitrice.hatenadiary.jp

    • W。ネット情報化社会の影響は全く考慮されていない論考である。もちろん反俗日記の前期の指摘も考慮されず、米国の新左翼とかいう政治潮流とマルクーゼの抑圧的寛容の文脈の影響力が若者世代の不寛容の理由とされている。コレは現下の政治対立を情緒的に見る見解である。さらに嘆かわしいことに日本政治はポリコレ風潮を米国現地の生々しい対立など起こりようが無いので鵜呑みにした結果、もともと火種の小さなところに煙を立てている。今様、米国ポリコレ的民主政とは大きく距離を置くべきだ。SDGSなどと云うのも日本に渡来すると怪しげなものになるのだが社会風潮のごとく受け入れている。
    •  
    •  なにがNSN(ソーシャル、ネットワークサービス)なのか!負の側面も大きい。ほとんど人工的仮想現実の開陳に過ぎない。短い文面、写真などの情報を不特定多数に提供するように仕組まれた企業ツールは基本的にやればやるほど人的物的時間的資源不足が前提にあるので生身の人間から離れた個々人の世界の開陳に偏重するしかない(情報提供するものと視聴者、個々人の物象化である)所詮私小説的世界に収れんする。底が浅いから飽きてくる。***************************************************************************************************    
    •   清水多吉、前説で注目すべき論考
    • マルクーゼはかつて「理性と革命」(1941年)において
    • ヘーゲル弁証法あるいは歴史観に対する後継者たちの解釈に、大いに異議を申し立てたものである。後継者の多くは、ヘーゲル弁証法あるいは歴史法則を次のように理解した。
    •  つまりある現状(テーゼ)を否定する運動(アンチテーゼ)が、結局、ある高次の状況(ジンテーゼ)をもたらすものと単純に理解したのである。
    • コレに対してフランクフルト学派の面々は、歴史が常に否定に力で動くものであり、その否定の力によってもたらされた高次の次元といえども、決して肯定されるものではない、と理解した。この学派のこのような思考性はナチズム体制のみならず、スターリン体制下の社会主義体制に対しても鋭い批判を投げかけることになる。
    • ****
    •  エーリッヒ、フロム「自由からの逃走」(1941年)~マルクスフロイトの結合の試み~
    • この著作の中で、現代人が疎外感や無力感から逃れるためマゾヒズム的」に権威や画一性にひたすら同調し、この社会の弱者や同調不能に対してはサディズム的」に対応すると分析した。おそらくこの著作は、現代人の性格分析としてなおも古典的名著たる資格を失わないだろう。
    • ⇒W.米国のトランプブロックにこの傾向が顕著にみられる。そして日本社会の場合、戦前(明治維新以降か?)から引き継ぐ社会の病理傾向にまでなっている。
    • ****
    •    マルクーゼ W.体験的な真理である。高木のメタセコイア切り込み作業とその後の騒動を経験して真理を突いている、と解った。手間のかかる作業だったがやっている途中はそう快感があった。普段やらない大きな動きは心にもそう快感を与える。木の伐採は古来日本人がやってきた破壊と再生行為なのでそう快感が出てきたのかもしれない。そして手続き不足、批判、不快感を周囲に与えたの承知していたが、やるしかなかった。その機会に恵まれた、今やるしかない、と自覚していた。
    • 遊ぶとは、
    • 単に理論としてばかりでなく、人間の在り方としても新しい人間学の理念であり、自由を求めてのヴァイタリティーにあふれた要求の成立であり、展開である。
    • いかなる自由を求めてか?
    • それはもはや疎外された労働という必然性と辛気臭さに基礎づけられたり、制約されたりすることのない自由である。」
    • ⇒W。マルクーゼの使う文脈は上記のように読者の体験を理論的に昇華させ、自信を植え付ける作用が働いている。この点に批判者は目をつむっている。
    • ************************************************付録
    •  
    • news.yahoo.co.jp

    • 西側諸国の民主主義は、機能不全どころか、消滅しつつあります。
    • ヨーロッパの共同体(EU)に関しては、もはや完全に寡頭制(W.EU帝国主義そのもの、という歴史認識必要。広域経済圏と準統治権が重なれば拡張を本質とする帝国になる必然)
    • ウクライナ戦争も同様です。ヨーロッパは民主主義の価値のために戦っているふりをしているだけで、これは完全な妄想
    • 西洋以外の人々はそれを見抜いています。彼らは、私たちをありのままを見ているのです。西洋は、何か違うものに変わりつつあり、もはや十分な生産ができなくなっています。⇒W。世界の歴史によるタイプに違う金融寡頭制の高度技術、資源を巡る争闘戦が三度、ヨーロッパで勃発!
    • また先ほど言ったように、グローバル化とは、第二の植民地時代、つまり「グローバルな植民地時代」であることが判明⇒W.だったら、ウクライナ戦争はウクライナというグローバル時代特有(戦後世界体制の崩壊=冷戦の終結以降の政治軍事経済的所属未定地域が東ヨーロッパとロシアとの端境に出現)の植民地を巡る再分割戦。
    •  
    • 私たちのシステムは、もはやダイナミックな民主主義ではなく、消えゆく民主主義なのです⇒W.バイデンVSトランプの前哨戦があり結末の政治力学はさらなる戦争と階級格差を世界中にばらまく。
    • そして、戦争によって、この状態に誰もが適応する必要が出てきました
    • 戦争とは結局のところ、私たちにとって、現実を確かめる究極の試金石
    • しかし、「以前のような民主主義に戻れるかもしれない」「戻せるかもしれない」という考えは、妄想です。  つまり、私たちは、新しいことに備えなければなりません。戦争とは関係なく、私たちはもっと悪い事態に備える必要があるでしょう。⇒Wウクライナ戦争、イスラエルパレスチナ戦争による階層格差を覆い隠す国民統合。その一方の後発国の経済発展は資本投下の渇望。こういう状態は世界的過剰資本にとって、ぼろ儲けのちょうどいい塩梅。

3月9日(土)。メタセコイア、切り込み枝廃棄処分完成。3月10日(月)集合住宅住民からの投書で①「許可を得て切っているのか」②「ビッグモーターと同じだ」③「緑の美しい美観を損ねる」など批判。

 早朝、自治会長より、いきなり投書を見せられ、自分の意見を前面開陳し即座に自分が対処するというと、「自分が出ていく」と自治会長が前面に出てくれることになり二人で対処した。自治会長は現場と事務、数字に強く仕事ができるヒト。交渉も冷静にできる。けっか、事を当面上手くまとめてしまった(名乗らない投書のヒトはスルーしているが)。

 しかし、例えて言えば。

冬眠中の北極の白熊さんにバリカンを当てて体毛を切ってしまった結果、春の眼ざめにもかかわらず、寒すぎて冬眠中の穴倉から出てこれず、そのまま、引きこもり栄養失調で~~~、徹底的に枝を刈り込んだ結果、そうなってしまう可能性もある。

残酷を承知で作業途中から、徹底的にやることに腹を決めた。批判も作業中にある程度、感知していた。しかし、今はやる時期だと。だから投書を見せられ時、周囲の批判の眼は承知に上だったのでびっくりしなかった。

 ①許可なしに切っていた。

ただし昔も許可なしに切らざる得なかった過去があり叱られた。切り込み中に当人はやってきて当時の話を聞いたとき、俄然徹底的にやろうと思った。

当初からWは他人を巻き込みたくなかったし、一人作業は慣れている。

>ただし手続きを踏まなかったのは間違いだった。自治会長にはやらせてほしい、と自分から頼み、途中でそれぐらいで止めておいて、と言われたが再度、最後までやらせてほしい、と頼んだ。

結局、当初の下枝だけ刈り込んで済ますやり方では、上昇志向の激烈な樹々の重心が上に移り、強風で切り込まれていない上の枝が揺らいでるのを見て、上まで刈り込まないと歩道を通るヒトに危ないと実感した。個人の裁量でやってきたしごと習慣が抜けきれずすべて自己判断だった。もちろん責任は取るつもりだった。この集合住宅に転居しての万感の想い、込めて作業に臨んだ。住宅のシンボルツリー紛いになっている樹の枝を切ることによる業を引き受ける覚悟もあった。最後に樹のてっぺんの大人のふくらはぎぐらいの幹に鋸を引くときは唯物論者らしくなく思わず合掌したよ。

 

 高木メタセコイア並木と大きな道路、と歩道沿い、深い溝、北のビル風の立地環境は最悪で清掃する住民は長年苦労してきた。集合住宅の住民の転居も日程に上っており、③の役割も果たし終えた。もういいだろうと。

 ②はテレビニュースの一知半解である。

ビッグモーターの伐採したのは公道の並木。当方は庭木として植えられた高木落葉樹、メタセコイア

マスコミ報道の風評被害者を見る想いがした。悪を叩くにに何でもかんでも一緒くたにして情緒的反応を引き起こすように仕組んでいる。

余計な話かもしれないがTVマスコミのニュース報道は、ビッグモーターの商法上の違反と一緒に公道の落ち葉処理を当事者に任せている問題を一括りで法的違反問題として取り上げ悪をことさら印象付ける、勇み足を仕出かしている。

もちろん許可をとらなければならないが(自分なら公道の枝は無許可で掃らわない。メタセコイアの向かい側の樹々も成長の早い樹々だが手出しできないのは解りきったこと~~ふざけたことに道路清掃車が低く垂れ下がった枝をよけて通るので自分たちが清掃している)、昔の風習で植えた成長の速い街路樹のメンテナンスの負担は路面前の所有地に任せられてきた。当方から周囲に飛散した落ち葉はナント、当方が雇っているシルバー人材のおじさんが出向いて清掃している有様。

 当方の住宅前のかなり大きな製造工場は街路樹を自治体に伐採させた。

当たり前の措置であった。ビル風の強風で製造現場に落ち葉や落葉が舞い込んできては製造過程に悪影響を及しその除去に人員を配置できない。あの街路樹の引き抜き作業を当時、なんとなく眺めていた自分は緑が取り払われれいることに軽い怒りを覚えた。

同じことが当方の作業を見つめる住民の眼にあったことも承知していた。全般的な緑保全の感性は社会感覚(時代感覚)として養われてきたが、それと個別状況の違いの区別が問われてこなかった。

 昭和、平成、令和と時代と社会状況、人口構成により都市の美観に対する感覚も違ってきて当然である。

③は昔の野放図な都市計画の付が回ってきている。

成長速い落葉高木メタセコイアは集合住宅の庭木に今は絶対に選択しない。

昔はそれでもOKだったがメンテナンスする人たちが余りに高齢化しすぎている。今は庭木に適切な樹は様変わりし限定されている。

>大都市の緑環境の維持にはコスト(実際問題としてのヒト<モノ~~道具大事~~カネ)がかかる。

それを踏まえての緑環境の維持の問題である。

樹は本来、山林や山里、神社、寺、家々の屋敷の生い茂っていた。昔の都市の並木道もその維持がそれなりに大変だ、という基本認識は環境保全を云うときに、勘案した方が良い。大きな公園を適度に作って、緑を一か所に集めて、という都市計画がなされてこなかった。その上でどうしたらいいのか、という問題の建て方だ。ゴミ処理に気を使いカネがかかるように大都市の緑保全も漠然とした景観保全では済まされない。

>今、都市の当局はメンテナンスに手間のかからない樹々を選択するのに精いっぱいのようで都市計画らしきものはない。そればかりか~~~埋立地に~~。