反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「ドイツ人が見た日本」ードイツ人の日本観形成に関する史的研究ー中埜芳之著。独の新聞、雑誌等の生情報を掲載。参考になる。

この本のサブタイトルは仰々しいが、「ドイツ人が見た日本」が本の中身で、難しい内容ではなく、江戸時代から、現代まで日本を訪れたドイツ人の滞在記や日本情報、日本観を生のまま掲載している。 中野さんはドイツ文学者の大学教授。ケラー作品集の翻訳があ…

明治初頭の一揆、内乱内戦、騒擾事件メモリーから、第1回の補足。植民地化過程の朝鮮側の主体的問題点は長く続き過ぎた李王朝の両班特権官僚支配層の民間への肥大化。日本韓国朝鮮の共通の歴史認識を探る。

第1回の記事を書いたあと少し振り返ってみると、修正すべき点が出てきた。自分の基本的な考え方の根幹部分を蔑にしている。メモを見ながら書き飛ばしているから、どうしてもそういう雑なところが出てくる。 「1858年、日米通商条約の関税自主権の放棄、…

幕末ー明治初頭の一揆、内乱、騒擾事態メモりー、第一回。

天保7年(1836年)-甲州騒動。 江戸末期の逸脱暴力一揆の典型。 徳川斉昭「内憂外患」と称した。郡内地方で発生。原因は米価高騰。 第一段階。地元百姓の頭取を中心とした江戸時代の通常の強訴一揆の闘争形態から、他地方に移動する過程で悪党 >(中…

幕末ー明治初頭の国家権力の動揺、形成期における民衆騒動と秩父困民党大衆蜂起。及び本居宣長批判。

激動の時代のただ中にあって、実際に戦いを主導し、あるいは積極的に参加する、リアルな生きた「革命家」、活動者などの群像のダイナミックな視線、思考を十分くみ取ることが大切と気付いたのは、串田孫一さんの名著「秩父困民党群像」の復刻版を超、久しぶ…

富士の高嶺に降る雪も、京都先斗町に降る雪も、溶けて流れりゃ、皆同じ。一つ山越しゃ、ホンダラホイホイ、もう一つ越してもホンダラホイホイ、越しても越してもホンダラホイホイ、どうせこの世はー、だから皆でー。

日本、中国、韓国など諸民族をDNA的に総括するとモンゴロイド系と云う事になる。 前記の記事において、人類の身体的頭脳的基本設計は長い氷河期の寒冷過酷な環境に適応するためにセッティングされたモノを引きずっており、その後の気候温暖化、急激な社会変…

未だに旧石器時代の寒冷で過酷な環境に基本設計が定まった身体構造を引きずった人類はその後の気候温暖化、急激な社会変動、価値観多様化などの周辺環境変化に対応するには基本設計が余りに古過ぎる。

ある郷土史を読んでいると、タイトルにある様な斬新な視点に出会った。 この研究者はそういう記述をした後、さらに興味深い先史時代へのユニークな史観を提示している。 一般的に稲作と稲作文化は、狩猟、漁労、採集を生活手段とした縄文人の住まう日本列島…

坂口安吾「堕落論」より。宮沢賢治の遺稿、「眼にて言ふ」。

眼にて言ふ 宮沢賢治 だめでせう とまりませんな がぶがぶ湧いているですからな ゆふべからめむられず 血も出つづけなもんですから そこらは青くしんしんとして どうもまなく死にさうです けれどもなんと風でせう もう清明が近いので もみじの若芽と毛のやう…

2012年8月15日。エマニュエル、トッド「帝国以後」のアメリカ論を再読しながら、向井孝の詩「出征」と大橋巨泉さんが最高の反戦ソングと云う「星の流れに」を想う。

8月15日にエマニュエル、トッドの「帝国以後」を読みたくなって、ひも解いた。 この書によって、自分の今までのアメリカ論は転回した。 こんな他人の意見に簡単に同調しないモノを動かしたのだから、彼は大したモノと考えている。 自分の欠陥である経済決…

消費税増税法案、参議院成立を受けたNHKニュース報道は、国民協議会に下駄を預ける、事を即す。<下駄を預ける>の意味は?

税と社会保障の一体改革と称した、自公民3党執行部共同提出の、実質的に消費税増税のみありき、法案は参議院で圧倒的多数で可決された。 午後9時のNHKニュースの報道は、年収500万、700万、1000万の家計における、減税分の廃止を含めて税負担増…

「増税はだれのためか」扶桑社刊。宮台、神保インタビューより。インフレを無理矢理引き起こしての経済成長の矛盾。TPP事態を着地点にした支配体制維持のための増税と支配層の米国流冷酷非道支配への大変身。

最近一貫して、インフレ経済成長派を批判してきた基本理由は「増税はだれのためか」の各専門分野の有識者のトークの冒頭に登場する高橋洋一なる人物の見解を読んで、直感的にオカシイと感じてからだ。 高橋洋一なる人物について、それまで全く知らなかった。…

官僚、財界、業界団体、マスコミ、連合の総意を受けて、自公民は8月8日、午後10時、ボス交において、微妙な文言の意思統一を演出し、消費税増税法案の強行成立を画策。

よほどのことがない限り、午後9時を回った頃には知覚がボッーとしてくる。 昨夜もボンヤリト、TVでオリンピックを見ていた。あれはあれなりに面白い。世界中から選抜されたヒトがあらん限りの知力体力を一点に集中して、競い合っている姿は美しい。 尤も、…

巨船日本丸の危うい航海とタイタニック号の「氷山回避行動。インフレ政策への疑問と<税と社会保障の一体改革>国民円卓会議の勧め。

今の世界情勢が歴史的転換点にあることは、多くの識者も認めている。 が、日本の戦後史における庶民的発想の弱点は歴史的視点を欠いた経済幻想、経済成長第一主義、もっと卑近になれば、カネこそ全て。 そういう規範でやってきた、やってこれたから、戦前の…

日銀白川総裁。日本の人口動態の変化が成長率に影響、と発言。が、単なる出生率の低下ではなく近代以降の皆婚社会の終焉。近世以降の日本庶民の原型の表面化ではないのか?

前回の記事を改めて読み直す機会があった。粗製乱造の典型の乱文である。 やっぱり、運動強化と記事の製造は両立し難いと改めて想う。 今日もキツイ。 が、書かねばならない。 一応、現実の政治過程から、パラレルな距離間を持って、理屈の体系をまとめる作…

1945年8月6日広島、午前8時15分を忘れるな。原爆投下の反人類的大罪を犯したモノを許すな!

アメリカとそれに追随する日本支配層は東アジアの人民同士に角を突き合わせて、いがみ合っている状態を常に作っておくことである。 そして、内外の政治情勢が緊迫した時には、実際に小、中規模の戦闘を劇場的に演じて、国民同士の民族的激情を煽りたて、自分…

関連図表一挙公開。簡単な答え!ー難しい問題(日本経済のデフレ)には常に簡単な、しかし間違った答え(デフレの原因は日銀の金融政策、通貨供給率増加でデフレ脱却)が存在する。

まず、典型的なリフレ派の安直な経済観を引用する。高橋洋一の天からカネを降らせて景気を上昇させる、というバーナギン米連銀議長「ヘリコプター、マネー論」の受け売りも酷いが、この方も自分勝手なアメリカ思想に完全に毒されている。 「デフレ下では個人…

世界経済生成統計ツールによる日米英独仏、主要項目のトレンド比較を一挙記載。庶民生活の視点から、デフレ、増税、TTP事態への道を考えてみる。

まず、記載するトレンドグラフはIMF世界経済統計のアウトルックの書式で発表をトレンドグラフにしたモノであり、全面的に信頼できない。フィルターがかかっている可能性を疑っている。 と云うのは例えば、日本の法人税の実効税率IMF統計ランキングによれば世…

経済統計ツールから日本の歳入、歳出の構造を米英独仏と比較してみる。

上の図は<世界経済ネタ帳>の経済統計作成ツールを使っての記載。 トレンドグラフのネタ元はIMF世界経済データベース。 歳入とは税収と国債発行収入。 歳出は経費と国債利払い費、及び償還費。 こんな図を記載しアレコレ云い出すと時節柄、何か財務省の回…

世界経済統計作成ツールによる主要項目(第1回人口動態)の米、英、独、仏、伊との比較から、日本の特性を探る。

1)就業者数の推移。単位万人。1980年を基準年~2012年。 統計ツールはIMFデータベースに基づき、数値とトレンドグラフで表示されている。 トレンドを一眼で見て、ハッキリとしている事は米国の右肩上がりの就労者数増加。11880万人~1418…