反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

2013-05-20から1日間の記事一覧

実録から読み解く、昭和の戦争と人間、支配層、庶民。堀田善衛「方丈記私記」より、東京大空襲の焦土、視察の天皇に涙ながらに土下座し、命を奉げたにもかかわらず、不始末をしでかして焼いてしまいましたの住民。

堀田善衛の長編評論である「方丈記私記」のごく一部を取り出して論じるのはもとより、不公平、適切でない。 「方丈記私記」は1971年毎日文化賞受賞作品である。 従来の「方丈記」批評の無常観にテーマを絞った吉田兼好像とは違った出家遁世に徹しきれぬ…