反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

2012/10/14(日) 「反俗日記」掲載記事の反省。色川大吉のオランダ、フランス、イギリス各国史のイイトコ取り、得手勝手な民主主義論=ヨーロッパ中心史観への同調を修正する。

2012/10/14(日) 「反俗日記」掲載記事では色川大吉の見解に対して、 >個人の主体を基準に思考する色川さんらしい鋭い指摘である、などと結論付けているが、 他方で、前半部分は承認するが、後半の日本、西欧の民主主義の基盤比較はそれていいのか、という強…

欧米中心史観からの脱却、東アジア史観構築へのチャレンジと止めようのない世界史の趨勢。

欧米中心の世界史観の払拭を課題としている。コレがTPP的事態を根底的に見据える視座であると理解する。 東アジア史というトータルな歴史の流れの中に、日本史を位置づけ再構成する。 東アジア諸国の歴史認識の相違云々を云う前に、東アジア規模の大きな歴史…

国歌を巡って。英国歌(1775年?対スコットランド戦争中)ー仏国歌(1792年フランス革命義勇軍の賛歌)ー米国歌(1812年独立戦争中作詞、1931年現曲)。君が代(1880年侍従長)。

一番古いのは英国歌。当然であろう。国民国家形成が先進国で屈指(オランダの方が早いかも?国家形成までの過程で民主主義制度のギリシャローマの市民参加民主制の普遍性を先進的に継承しているのはオランダ方だろう。)スペイン、オランダを退けて、世界の…

植草一秀ブログ2013年2月24日 (日)付け記事。「メディアが主導するTPP参加のための巨大茶番劇」を批判する。その戦後史観、論法ならば、植草が支持すべきは小沢一郎等ではなく日本共産党ではないのか。

(冒頭のアメリカ論、マスコミ論は削除した。) 自分の基本姿勢は民主党政権全体をできるだけ辛抱強く支持するというものであって、そのためには自分の原理原則は一時脇においておいてもいいとさえ決断していた。沖縄普天間基地移転問題がその象徴である。 …

小沢一郎さんらを批判する。

小沢氏らの昨年秋からの民主党からの離脱ー「生活が第一党、結成」-寂寥を呼ぶ薄ら寒い風の吹くような小沢氏独り舞台の記者会見。 私はもうこの時点でアウトを認定したが、それ以前の橋下維新との関係の見定めに政治的トロさを感じた。 大急ぎで出世階段を…

松尾芭蕉ー小林一茶ー正岡子規と桑原武夫の第二芸術論。及び、戦後的、司馬遼太郎と村上春樹の重層と均衡破壊、春樹海外雄飛を日本思想史として総括する。

前回の記事で、桑原武夫の俳句第二芸術論を取り上げた。敗戦直後発表されたときは、その方面にそれなりの衝撃を与えた。正岡子規によって確立された近代俳句の歌壇が、長期にわたる戦時体制の一端で戦時キャッチコピーの如き役割を果たし、不相応な既成の権…

松尾芭蕉(江戸前期)ー小林一茶(後期)。正岡子規(明治時代、発句として芸術化?)の代表作が「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」程度じゃ。、大衆化?衰退?本質?今でも衝撃残る桑原武夫の俳句ジャンル第二芸術論。

柄に似合わない格好をつけて、松尾芭蕉だの平家物語、木曽の義仲、粟津のくだり、など、己の生活実態とまるでかけ離れた自己欺瞞である。 その上で、東アジアなんだかんだを持ち出して、理屈をこねて村上春樹を批判したつもりでいる。 日常生活でカントリー…

村上春樹嫌いは春樹ワールド創造に負けている。春樹ワールドと司馬遼太郎史観は日本と世界の主要イデオロギー。批判するためには評論の志がいる。

村上春樹に読者層に一般受けする活字世界があることは十分認める。 が、好き嫌いの次元の問題、嗜好の問題ではない。 もっと云えば、そもそも、遡って文学という翻訳語に問題がある。 「A)中国・日本での「文学」の語は古代より書物による学芸全般を意味した…

松尾芭蕉。夏草や兵どもが夢の跡(奥州平泉にて。「平家物語」の木曽義仲フリークから義経の最後を想う)。荒海や佐渡によこたふ天の河(パノラマ)。旅に病んで夢は枯野をかけ廻る。(病の死の床で)。

松尾芭蕉 奥の細道。松岡正剛の千夜千冊」から抜粋引用。 芭蕉は天才ではない。名人である。芭蕉は才気の人ではない。編集文化の超名人なのである。 このことは芭蕉の推敲のプロセスにすべてあらわれている。芭蕉はつねに句を動かしていた。一語千転させてい…

第一回。村上春樹。古からの体制からの逃亡者としての日本的自由人による文学世界の必死の構築=隠者系文学の日本的活力継承と現代的「文学」衰退。

柄にもなく文学とは何か?を最近考えることがある。小説を読む機会が増えた性もある。明確な答えが出なかった。 文学の<文>を文武の<文>としたら、朝鮮歴史においては、王朝官僚制度における両班貴族のうち、武班貴族に対して主導権を握った文班貴族の文…

NHK教育ラジオPM10、25~11、30。村上春樹の紀行文「遠い太鼓」朗読を聴いていたら睡魔が。気がつくと朗読はギリシャの同じ心象投影風景のままだった。

毎週土曜日22時25分からNHK教育ラジオは村上春樹を朗読している。以前放送した一回分を一挙に取りまとめた長時間の再放送だ。 村上にまったく関心が向かわなかった。 小説として態をなしていないものが芥川賞を受賞している。 エンターテイメント小説に…

北朝鮮核実験と東アジア、世界の激動情勢はIt's no use crying over spilt milk。(昔の受験英語。BC11Cの中国の故事より、零れたミルク。)世界の支配層は同じ穴の狢。

北朝鮮核実験!ニホン、マスコミどもはここぞとばかり、大騒ぎしているらしい。 先日、近所のタバコ屋の前を通りががった際、新聞スタンドに太目をやると、黒抜きの毒々しい見出しが躍っていた。一紙をヒョイと引き上げて、チラッと視線を注いだだけで、元に…

引用。宮本百合子「1932年春」より、講演先で3月28日付、東京朝日新聞社会面によって、同志たち多数の検挙を知って、怒りに燃えて突如、情勢分析。アジっている。

文学全集を読んでいると本多秋五という評論家が宮本百合子に高い評価をしていることをしった。 本多秋五等の戦後近代文学派といわれる人たちは、戦前共産党の活動家、ないしは周辺にいて治安維持法で検挙された経験を持ち、戦後は共産党との間に一線を引いて…

第二回。安部日銀インフレターゲット政策と日本経済占有率の後退という歴史的トレンド。

日本経済の相対的後退は安部政権の政策によって加速度を増すだろう。 国民は自らの墓穴を掘らされている。政治のゆり戻しは今ある諸政治実体からから想定しなければいけない以上、多数国民にとって、より悪い方に傾く傾向にあるが、よい方向には作動しないだ…

書評、第一回。「中国史概説」熊本崇編。「専制国家史論」。「1932年春」「刻々」宮本百合子。「日本の知識人」小田実。明石書店「最新フランス事情」。同「ドイツ」「イギリス」「メキシコ」。

1、「中国史概説」。 現在は過去の集積であり、将来は基本的にその延長線上からは出ないものなのである。 北方征服騎馬民族(匈奴ーモンゴル族ー満州族など)による、中国基幹民族である漢民族支配の頻発してきた歴史にもかかわらず、中国史におけるファン…