反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

2022-03-09から1日間の記事一覧

ロナルドドーア「幻滅」藤原書店2014年刊。ソ連邦の崩壊。「大量の英米の経済学者が、経済制度作りの援助経済政策指導を提供したが、以前の国家主導経済から最も遠い、米国型の、ほとんど国家不在型の資本主義をモデルとしていた。」

タイトルのように、ソ連邦崩壊以降の経済動向について、関心が強く実態を明らかにした本を読むことが多かった。ソ連邦崩壊直後、英米政策通の経済政策を採用した結果、国有企業の財のかなりの部分はインフォーマルな形で急増闇資本主義者のような連中の手に…

制度、道徳。 それを排する以前に存在自体がない。道徳とか、善悪とか、喜怒哀楽とかいうものはどうしてできてくるのか。 それは天から逃げようとするからだ。 人間が天から逃げて人間本位になろうとするから 道徳とか喜怒哀楽とか、政治制度とかが出てくる。 道徳を説く聖人がいるから大泥棒が出てくる。仁義が生まれるようになって、かえって天下が惑乱した

吉本隆明「良寛」 最終回 W。できる限りそのまま引用する。吉本「良寛」論の精髄がここにある。ただし、大局的な仕分け作業はできているが、それ以上の深堀(例えば東洋と西洋の思想比較検証)は回避されている。吉本の本論の道具立てはアジア的生産様式、ア…