反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

松岡正剛の千夜千冊  神仏習合 逵日出典 六興出版 1985@初期の仏像が「蕃神」とも「漢神」(からかみ)とも呼ばれたように、 @日本人にとっての「仏」は最初から“神”だったのである。仏教は当初から神祇の範疇としても捉えられる土壌をもっていた。トップで「仏」をとるのか「神」をとるのかという二者択一決定的なマスタープランの選択

twitter.com W。前回の記事に挙げた参考資料(千夜千冊)をざっと読んでみたが、ピンとくるものはなかった。結局①910夜「神仏習合」に終わっている。だから、この記事の冒頭に挙げた大層な目標は達成できそうにもない。各専門分野の研究者はいてもこの辺…

廃仏毀釈百年。1185 - 松岡正剛の千夜千冊『神仏習合』(他7本の関連著作の簡潔な論評と紹介所収)

W。以下8本。各々、作者の問題意識に沿って簡潔にまとめられている。こういう方面は黒田俊夫著作集、以来、接する機会がなかったが、「発心集」鴨長明を読んでいる際に、廃仏毀釈=廃仏棄釈の問題にぶちあたり、避けて通ることはできない、と感じて学ぶこと…

大山眞一。中世武士の出家と隠遁。1) 隠遁願望型出家―西行 2) 自己救済型出家―熊谷次郎直実3)陰謀回避型出家―宇都宮頼綱

2.中世武士の出家と隠遁(西行) 武士の出家隠遁の原因を以下の三ーンに便宜上カテゴライズしておきたい1) 隠遁願望型出家―佐藤義清→西行2) 自己救済型出家―熊谷次郎直実→蓮生3)陰謀回避型出家―宇都宮頼綱→蓮生 1) 隠遁願望型出家とは、 ディレッタンティ…

①中世武士の主従関係における死=武勲 ②近代国民国家形成の実利面と国家共同幻想に基づく戦死③グローバル資本制下の市民社会における<戦死>~今だけ、自分だけ、カネだけ~戦死の価格が①⇒②⇒③に向けて低下している!

wacwac (@wacwac05690282) | Twitter 中世武士の生死観(1)―中世武士の出家と隠遁の諸相― 大山 眞一 反俗日記、注目点抜き書き はじめに 「「来世的死生観(浄土教思想)→現世的生死観(西行・鴨長明)→普遍的生死観(卜部兼好)→倫理的生死観(武士)」と…

日本中世に仏教を語りつつも実存主義者表明をした鴨長明。「発心集」序末尾⇒ただ道端のたわいない話の中に自らの僅かな一念の発心を<楽しむばかり>。隠遁者から武士への生死観の進化←W何処が進化なのか?普遍的生死観(卜部兼好)⇒W論証されていない!W⇒今、死は個別個人の実存状況による。進化もないし普遍性もない。

http://rp-kumakendai.pu-kumamoto.ac.jp/dspace/bitstream/123456789/1373/1/2405_matsumoto_29_38.pdf 鴨長明論~「方丈記」「無名抄」「発心集」を通して~松本勝子 W。所業が閉ざされ挫折するか(神職就任阻止、再就職固辞隠遁)中途半端なまま(殿上人…

注目点ピックアップ。方丈記⇒終の棲家方丈庵の「栄華」を連綿と書き記して結びの自己省察*お前は、姿は聖人の振りをしているだけ、と。貧賤の因果応報、迷いごころの果てに狂ってしまったのか、その時、心はさらには答えなかった。心のあずかり知らない南無阿弥陀仏を、三べんほど唱えて、この暁の随筆を、静かに終わりにしようか。W.方丈記は日本初の実存主義者宣言の書である!

twitter.com 出典 ↓ shikinobi.com 『方丈記』 心の章 この身の遍歴 おおよそ、あってはならない世の中だと堪えしのぎながら、心を悩ませること、三十年あまり。そのあいだ、折々に出会う不本意に、みずからつたない運命を悟る。そうしてついに、五十歳(い…

今の世に文学であることは<数寄>なのだ。貴司山治メモリアルサイトと「ゴーストップ」。鴨野長明メモ(11資料)。

今回の記事は1月4日(火)に大幅に追加編集した。現時点の拙い意見をそれはそれとして記すことが反俗日記の立場を貫くことになると思ったからだ。 1つはプロレタリア文学がずっと気になっていたものとし旧文をそのままにしておけなかった。「ゴーストップ」…