反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

地検特捜の小沢捜査の本質は新政権への国家官僚の反乱である。

 獄中の石川氏他2名を応援するため連日記事を更新しています。

 地検特捜の様な戦後混乱期の物資隠匿摘発を目的としGHQによって作られた特殊権力組織は解体されなければならない。この組織は不正物資隠匿を摘発するため捜査権、取り調べ権、訴追権を合体させた当時としては迅速な処断を実行できる貴重な機関であったかもしれないがいまや特殊異様な反国民的反民主義的権力機関としての動態をさらけ出し、国益や国民益を危うくするところまで立ち至っている、と断定する。

 この国家暴力機関が暴走した場合、誰が止められるのか。法務大臣に指揮権発動の権利があるとはいえ実際問題として今の民主党政権の様な権力基盤の脆弱な政権では地検特捜の暴走は抑えきれない。

 ここが問題なのだ。
政権は国民の多数の意思が選択したものであるが、国家権力には実体というものがある。
 国家権力と政治権力は関連はあるが別物である。

 そこで厳格な定義をここで改めてしておく。

 国家権力は一つの階級が他の階級を抑圧する暴力装置であり、共同幻想性も付与する。

国民が選択できる政権は国家権力の一部を担当するだけである。ここでバカバカしい三権分立論は述べない。これが議院内閣制の実態である。言いかえると政権を除いた部分こそが国家による階級支配としての実体的基礎である。国民は選挙によって政治家を止めらせることができても検察官、そして事実上裁判官は止めさせることができない。警察官も自衛官も官僚、役人も選択できない。
 
 この国民によって止めさせたり、選んだりできない部分こそが国家権力の統治的暴力的実体である。

 以上を前提にすると民主党政権のような自民党長期政権の後を引き継いだ政権が誕生した場合、できたばかりの政権が国家の暴力的、統治的実体を掌握しきれないという事態が易々と生みだされt来る。
 
 今、引き起こされている事態の本質はここにある。政権が統治機構も暴力機構も手の内に入れていない。形式上は政府が掌握していることになっているが実際のところの、統治機構面従腹背であったり、暴力機構は政府側が指揮権発動をする力がないと見るや面従腹背どころか今回の小沢氏への執拗な攻撃の様な事態を引き起こす。

 サボタージュじゃなくてこれでは事実上のクーデターともいえる事態である。
この政権への反乱行為が合法的装いを持って出現するところに日本の現在の国家機構の編成上の問題や我々にとっての民主主義の根幹にかかわる問題点が横たわっている。
 二番目特捜とマスコミが事実上一体化して反乱的行動の意図を巧妙に一貫して覆い隠し、その反国民的反民主主義的行為にあたかも国民合意があるような共同的幻想の虚飾を施してる。それゆえ国民は一種の目暗ましをかけられている。
 
 われわれ国民は今回の事態の奥に何があるのか知らねばならない。じっと起こっている事態の底を注視しなければならん。

 考えてみれば自民党議員を個別に捜査すれば法的陥穽はいくらでも浮かび上がってくるはずである。自民党の統一的資金管理団体国民政治協会も怪しいものだし、検察官も含めた官僚の天下り先との癒着関係だって立件しようとすれば材料はいくらでもある。こんなことは常識人なら理解できるはずだ。

 ところがよりによって新しく政権に就いたばかりの事実上の第一の実力者の周辺を執拗に猟犬のように嗅ぎまわり、法的陥穽をえぐり出し、強制捜査をし即刻、逮捕し連日の拷問の様な取り調べから本人逮捕を目論のは暴走というよりもクーデターである。
  
 官僚の中枢、財務官僚が政権に反抗できる手段はサボタージュだけである。
 
 まさか自衛隊が動けば本物のクーデターであるが、ただ一つ合法的に反乱を組織実行できる特殊権限を有する組織がある。
 
 それが地検特捜部だ。この組織以外、こんなことができる組織はほかにない。そしてこれとマスコミが振りまく国民的共同幻想が浸透するから反乱という実態が国民の眼の前から隠ぺいされているだけである。先の衆院選政権交代を選択した有権者はこの実態に憤怒の声を上げなければならない。

 また逆に政権交代に反対し、今回の地検特捜の反乱行為に歓喜している国民は日本の内乱に自らが突き進んでいるという覚悟を持たなければならない。このような次元の戦いが端緒に着いたらもう後戻りはできないと考える。真面目に日本の民主主義のことを考えるならば素直に反省し直ちに降伏すべきである。その時期は今しかない。これをやらないとアメリカのように国民が分裂するであろう。キチンとした国民的合意が必要である。そのためには事態の性格本質が明らかにされなければならない。同時に反乱者には厳しい鉄槌を打ちおろさなければならない。こうした行為に走るのは日本を貶めるものである。

 地検特捜は本質的に民主主義の敵である。存在を許してはならない組織である。
 今回、この組織のやっていることはいろいろな法的虚飾を引き剝すと戦後日本の歴史的に形成された体制、利権癒着構造の保守以外の何物でもない。合法を装った反乱である。