反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

国会は政治とカネの白々しい泥試合は切り上げて早く法案を審議せよ

 テレビ新聞は全く見ない私でも未だに国会で政治とカネの問題をやっていることぐらいは分かる。
 基本的な方向はこの問題で法案審議をずっと先に引き延ばし、日程的行き詰りから用意されている重要法案を強行採決させ、またぞろマスコミと一緒になって大騒ぎに持っていく腹だろうが、一部の国民は今の日本がおかれた現状はそんなことやってる場合なのか!と心底思っているはずだ。

 昔、社会党がこういう国会延滞行為を繰り返していた時、自民党サイドからの批判の論調がこれだった。社会党にとって難癖をつけての国会延滞行為がいわゆる政府を追い詰めるということだった。
 しかし、あの時代はまだ日本を取り巻く環境は牧歌的で、そんな政治の停滞も許されたが、今はどうなのかということが肝心なところだろう。そうした行為は反国家的、反国民的行為に直結しかねないと思うが。
  
 今の自民党や野党のやっているのは同じことの繰り返し。結局、今の日本の政治風土の中では野党になると議会における政治活動の方向がこれしかないということだろう。野党になっても国政に参加できるような制度、システムがないということなのだろう。国会改革、官僚制度の改革が必要。
 
 法案が通れば、国民生活に影響を及ぼすことになるのだからその中身について審議時間をきちんととれば国民も法案の中身について理解できるだろうし、野党の国会議員も反対や修正の意思があれば表明できる機会が与えられる。政府側もその意見を参考にできる。

 いたずらな国会延滞延滞行為は結局、政府、官僚側の作成した法案が大した審議もされず通ってしまうということになる。こういう国会運営である限り、実質、国政をやっているのは官僚と政府のみで野党は実際的には騒ぎ屋でしかない、政治が続いて行く。全ての国民にとってこれでいいはずがない。
 
 自民党は長らく政権を担当してきたからこの辺の事情はもっともよく理解していたから、野党転落の危機にあった昨年の衆院選前にあんななりふり構わない醜態をさらけ出してしまったのだろう。
 野党になれば騒ぎを拡大するしかやることがないことを実際に政治権力を握っていたから熟知していた。当時の野党は万年野党だから騒ぎや政治のマンネリにドップリと浸かっていた。

 今騒がれているよな政治とカネの問題も政権担当がいつも意識されているような政治環境の中では政権担当した場合を想定して警戒心を働かせ日常的対処を怠らなかっただろう。
 
 以前の記事で繰り返し日本企業が今の世界市場の中でおかれた厳しさを指摘したはずだ。
今、事実上の日本企業の代表格であるトヨタが問題視されている。
詳しい内容は分からないが大きな方向としては世界的に自由貿易体制が政治的圧力によって制約されていくという趨勢を押えておく必要がある。
 
 世界的自由貿易体制は普遍的なものでなく、先進国の不況が長期化すれば各国の政治力軍事力で変容していく。
 
 日本の様な孤立的で戦略的展望、選択の幅が狭い国はこうした世界市場の環境には対応力が必然的に弱くなる。
  
 また経済構造も長年の積み重ねで供給が需要を大きく上回っている。
さらに国民の胃袋さえ大きく他国に依存している。国防も同じく他国依存でいいとしてきた。

これでこれからの時代やっていけるのかということが問われている。

 世界は大きく変容しつつある。対応できる体制を日本が持たなければならない。