反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

小沢一派は日本の政局を混乱させ、国民の生活を破壊する。

  官政権誕生でようやく日本の政治は地に足の着いた状態になろうとしている。鳩山小沢体制は国民生活と直接関係のない表層の政治混乱に終始していた。
 マニュフストは衆院選前から実現不可能な部分が多く混入していると見ていたがやはりその通りなった。
世界不況による輸出主導型の日本経済の落ち込みはGDPマイナス13%を記録し、税収の落ち込みは予想を大きく上回った。また、根本的な背景として今まで経済成長第一でいわゆるセフティーネットの形成がおろそかにされていたが、日本経済が右肩下がりになった今頃から、この方面を重点的に強化するのは時期が遅すぎる。日本経済社会の戦略的方向転換は容易でない。急激にやるのではなくゆっくりやる課題ではないだろうか。
 
 普天間移設問題はそもそも民主党の政策体系の中に強固な対米姿勢がない以上、向うが強硬に出るとすぐ腰砕けになる要因があった。民主党日米地位協定に関する「政策」を見ればその事が一目瞭然で解る。
社民、共産はこの問題に関して米軍の治外法権的側面を問題にして、日米交渉の課題をまとめ上げているが民主党はそれすらもやらず、問題点を事細かく羅列するだけに終わっている。要するに問題を誤魔化し交渉をやる気がない。
 海兵隊基地を沖縄から撤去する問題は安保条約の実体的基礎である米軍基地撤去の問題である。この意味で地位協定交渉よりパワーのいる問題である。従って、地位協定さえ本気で交渉する姿勢が見えない政策から海兵隊基地海外移設の要求を米軍当局に打ち出せるわけがなかった。
 それでも鳩山首相に海外、県外移設の固執させたのは沖縄をはじめとする国民の力であった。
 
ところが、小沢はこの問題に対して一貫して傍観者であるばかりか、辺野古周辺に土地購入しているという。
 
また、自分の担当する国会運営においても郵政改革法案さえ通常国会会期中に可決させる事ができなかった。
いい加減な政治家である。
一体この8カ月何をやってきたのか。政治とカネ疑惑の説明は結局、やれなかった。この問題を巡って国会が空転していたのではなかったか。
 
 小沢は政権、党運営から排除されたが、民主党が党として前に進んでいく上で、これしか選択肢はなかった。
政治混乱の中で何もやれなかったモノが責任をとるのは当たり前である。
 
しかしこの一派の動向を見つめていると、またぞろ、党を分裂させ、政治混乱を巻き起こす方向に舵を切る公算が大きいとみる。それは国民生活にとって良い事ではない。
 
なぜか。このブログで繰り返し指摘しているように日本の陥っている現状は誰が、どの党が政権を運営し様が政策的な選択肢の幅は極めて限られるからだ。
 もう国民受けの良いスローガンでこの現実はごまかせない。
ただ、負担をどのように公平にするかという事においてせめぎ合いは絶対に必要である。
 
この点と関係のない政治方向は混乱を巻き起こす元になるだけである。
 これまで見る限り、小沢の方向は実際に実行する気もないし、政策や力もないのに、自分たちが政局で主導権を得るため調子のいい事を並べ立てることである。それに誤魔化され、小沢を絶対化し、他の対立する政治家に必要以上に攻撃的になる傾向が常にある一定の支持者がついている
 小沢のこれまでの政治傾向は同じ誤りが繰り返されている。
彼個人の根深い政治資質の問題性もあるが、其れに共感する取り巻きがだいたい似たような傾向にあるので共鳴し、政治環境が悪くなる毎に同じような政治選択をさせているのだろう。
 
 ネット上で見受けられる小沢支持の記事を読むと病は根深いなと考える。
小沢が絶対、正しく、強いという前提がある限り、他は全部間違っているのだから攻撃対象となる。
しかしその小沢の立場は後退している。
であれば、党の上に小沢を置き、小沢が党を割っても政界工作をする方向に行く事を後押しする者となる。
 だがいったい誰と組むのか?ここに多いな矛盾がある。