反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

不均等発展するグローバル資本制、最弱の環、ニッポン。この歴史は戦後も継続

 11月1日。ロシア、メドベェージェフ首相、北方4島訪問。これを受けて管政権はロシア駐在大使を召還。
尖閣島中国人船長事件の時、当ブログで展開した視点の正しさが、上記の一連の事態で、ある意味証明されたと少しは自画自賛している。
 あの時、日本は第二次帝国主義戦争の敗戦国であり、日本は周囲をぐるりと戦勝国に囲まれている、という視点から、論を立てていったはずだ。
 
 国連の安保常任理事国を挙げていくと、戦後世界の大きな仕組みが理解できるであろう。
 
 冷戦体制という、限定的体制が崩壊し、世界は元のグローバル資本の群雄割拠時代に突入しているのだから、なおのこと、この歴史的事実は重みを増していく。各国は自国利害を最優先して動く事で資本と国民生活の安定を図ろうとする。
 
 第二次大戦の戦勝国は戦乱の中で勝ち取った既得権を譲らないし、徹底利用しようとするのは当たり前だ。
 
  日本人は学校教育でキチンとした戦前戦後史を教えられていない。そんな歴史的無知に輪をかけて、忘れっぽい、とか、情緒に流されがちだとかいう、日本人固有のDNAとでも言うべき国民性が加味されている。
 もっと酷い事は戦後の民主主義を支えるべき実体がこの社会で未成熟なまま、ここまで来てしまった、事実である。民主主義を支える実体が根付いていれば、小沢さんの検察審査会の様な事態は決して起こらない。
あれは小学校の学級会以下だ。それをマスコミが奉るというのだから、呆れる。
 
 またまた、いつものように脱線しているので元に戻すと、
 
 このような基本動向は世界的な連鎖をなしている。言いかえると、何処か一か所塩梅が替わると、この連鎖は過剰反応しがちになる。それほど危ういモノを内在させている。
 
 今現在やこれからの起こりうる事態を物凄く、抽象的に表現すると、タイトル通りになる。
 
 すでにいまの国際的連鎖関係の様子はザット説明した。
 タイトルの様な抽象化した中身を説明しきるのは容易でない。
しかし、この抽象化は私の歴史観のエッセンスが込められているモノであり、正しいと自負している。
 
 戦前の帝国主義の不均等発展に起因する世界市場の再分割戦が発火する過程と現代を同じように取り扱う事は出来ないが、歴史的視点として、戦前の状況が発展して再来しているという基本視座が必要である。
 
 
1)グローバル資本の発展の不均等性はここにきて急速にその素顔を現している。
 
 先進諸国の同時不況は互いにこの苦難を輸出拡大のよって乗り越えようと、自国通貨下落競争=近隣窮乏化政策の様相を帯びてきている。 
 
 他方、ブラジル、ロシア、インド、中国の様な人口を合計すると世界の総人口のに圧倒的の部分を占める国々が世界市場の重要なプレーヤーに参入してきた。新興巨大市場国の世界経済に占める役割は今後大きくなっていく。
 いいかえると、先発国である先進資本主義国の低成長継続と新興資本主義国の高成長の持続は世界市場を激烈に再編せざるえない。従来のカネとモノの流れは長いスパンでみると大きく変わっていく。
 アメリカのバブル崩壊の根底もその一環である。
 当然、日本のデフレ経済の構造化、長期化もこうした大きな経済の流れの中で発生しているモノであって、小手先の政策では大勢を変えることはできない。
 
 2)先進国の戦後民主主義は衰退していかざるえない。おそらく、金融寡頭制として一部のエリート支配が強まっていくであろう。想いっ切って言えば、資本制独裁制の本質が国民に降りかかってくる。
 
 各国とも国民の三分の二は救済しても、後の三分の一は基本的に放置される。いわゆる三分のニ国家の成立である。民主主義は数の論理。三分ノニの賛成があれば、何でもできる。
 
 マスコミの異常行動は何も日本だけでない。先進国共通の行動である。
 あらゆる分野での格差を拡大することでしか、資本の強蓄積構造を維持できないのだから、当然、国民意識潜在的に分裂する傾向を孕んでいる。
 マスコミ報道の意図的な洗脳性が明らかになっているのは、彼らが格差拡大でしか生き延びれない大資本の側に明確に立ちきって、国家幻想、民族幻想などでイデオロギー統合の役割を果たそうとしているからだ。
 
 3)新興国後進国では逆に民主主義の要素は強まっていく。
 
 当然であろう。経済が膨張し、国民生活が「豊かに」なれば、一人ひとりの生活の自立性は高まる。国家依存の生活分野は少なくなる。支配者も「自立生活者」を押さえつける必要は少なくなる。やれば反発も受ける。
 
 ただし、国際環境や経済発展がグローバル資本に依存して進行しているので、国内の格差のおおきな拡大を伴っている点。インド、ブラジルと中国、ロシアは同一視できない。後者はスターリン主義国家の変転という政治的上部構造を持っている。歴史的限定性がある中国共産党支配の変転がプーチン、ロシアの様な支配形態に移行する可能性はあるが、まだ時期も含めて何とも言えない。
 
 アメリカ側や日本の一部は帝国主義的に中国混乱から、分割を画策しているだろうが、中国側もその意図は理解してたちまわっている。
 まさに、こういう動きが長期的スパンの底流にあって、パワーゲームは進行している。
 
 4)世界先進資本主義の最弱の環としての日本の支配体制の硬直化は避けられない。
 
 自由や民主主義一般が消滅するのではない。イスラエルの様な国にも自由と民主主義はある。
日本のイスラエル化は荒唐無稽の話ではない。反中で大騒ぎしている連中の発言力が大きくなれば、日本は必然的にその方向に行かざるえない。
 
 日本の進路のカギを握っているのは海外進出して、そこでの経済活動を死活のモノとしている企業の動向であろう。この部分が抵抗勢力になるかどうかで日本の運命はきまると思う。というのも多くの日本人にまともな国際感覚は政治感覚は期待できないからだ。
 
     <<<<先日、映画評論の必要があって加山雄三さんを検索していたら、アメリカ永住権の持ち主と解った>>
 永住権はグリーンカードとも呼ばれている。
出入ごく自由、滞在制限なし、職業選択自由。取得するにはいろいろな制限があるが、彼の場合は何となくわかる様な気がする。母親は明治の元勲で維新当時、過激貴族で鳴らした岩倉具視の直系。感覚的に天皇家には我々と違った感覚を持っているようだ。
 ずっと以前、天皇主宰の園遊会の招待に出席しなかった、と週刊誌に書かれていたが、彼なりの気持ちもあった、と思う。
 
 日本の国際化はこういう選択肢を可能としている。
 一度、著名人グリーンカード所持者名簿が明らかになれば面白い。
 
 竹中平蔵なんか、所得税の納入時期になると住民票を日本より安くて済むアメリカに移動して、アメリカで支払っている様だから、グリーンカード所持者じゃないかな。
そういう人間が非人間的反国民的市場原理主義を推し進めてきた。
 
 沖縄の海兵隊の大陸混乱時の救出する順番ではグリーンカード所持者の優先が明記されているらしい。
 ただの日本人なんかは一番最後。相手にもされていない。日米同盟って何なの?
 
 サイゴン陥落直後の様子を思い浮かべると、実態がリアルに理解できる。
 
 ま、中国滞在の大勢の日本人は少なくとも、沖縄海兵隊はあてにできない事はハッキリしている。何のための抑止力なのかよく考えた方がいい。
 アメリカの国益のため、これが第一。第二次大戦で切り取った既得権は簡単に手放さず、最大限利用するということだ。この事態を日本の国益と単純に結びつけるのは冷戦時代で故意に思考停止しているからだろう。時代はまるっきり変わってきている。アメリカに日本の資本流失を誘導する悪だくみの一貫であろう。
 
 日本国民でありながら、アメリカの利害に忠実に動く勢力の底にはこういう実体も隠されてているのではなか。
 それに踊らされている、奴らは大バカモノで済まされない、反国民分子である。