反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

前記の内容は甘すぎた。炉心周辺に溶解したウラン燃料は再臨界、固着を繰り返しており、小さな原子炉が稼働している様な状態で新しい放射性物質放出中。

 前文の内容の大筋は少ない情報の中から、自分で想定して記事を作成した。
NHK7時のニュースを見ると内容のあらましは私の記事に沿うものだった。格納容器、圧力容器の損傷にも拘らず、大量の高濃度放射性汚染水を垂れ流ししながら、ポンプ車による注水作業を当面続けるしかない。
 
 汚染水の排出先の問題は当然想定していたが、そこまで書く時間がなかった。
 
 貯水槽の容量不足を補うため、新たな貯水槽を発注済みだが、現場に搬入されるのは今月半ば以降になるとか。既存のモノは地震でひび割れがしているとか。
 
 また、巨大津波で流失した冷却水の送水ポンプは新たに発注してから手元に届くまで数カ月を要するとの情報もある。これもあって消防車、コンクリート圧力送車による圧力注水必要。
 
 >これらの情報を総合して、次の記事は今後数カ月先でないと、現場作業の進展の予測はできないと、書くつもりだった。
 
 時期を厳密にいえば7月初頭ごろまで。
その時には現場作業の見通しも明らかになるはずだから、東京方面を含むエリアの方たちはそこまで待って、決断を下しても遅くはない、と書くつもりだった。
 もちろん、日本の不安定な大気の状態から多少の差異はあるが、全国民の問題である。
 
 
>>>ところが私の以上の様な展望を打ち砕く発言が阿修羅サイトに記載されており、読了して、その論理性に逆らえなかった。
 
 この間の作業状況に対して素人考えで、不思議に思っていたことと、全部辻褄が合う。
つまり、消防車やコンクリート打設車程度が生み出す流量では炉心は冷えていかない、と想定し、海水による熱交換器部分は作動しているのかと疑問符を振っておいた。何しろ通常運転中の日本中の原発からは海洋に放出される熱交換後の平均7度程度高い海水の量は日本中の河川の海に流れ出している量と等しいと云われている。
 
 結果から、ただの消防車などによる注水作業だった。
このこともあって、以下の京大教授の再臨界始まっている、との意見は正当性を帯びてくる。
 
 中身はタイトル通り。
京大の小出教授によれば、東電、政府発表のヨウ素濃度の増加や塩素38と云う新しい放射性物質の検出によって、私が前記で指摘している圧力容器の底まで落ちずに、炉心周辺にとどまっている溶解したウラン燃料はどうやら再臨界を繰り返している模様、との事。
 
 >>再臨界の通常のイメージは爆発を伴うとされるが、違うと。
 
 溶け出したウラン燃料が固まっている場所の温度が上がると解けたウランの塊の形状が変わり、臨界が起こる。
収まるとまた元に戻る。戻ったらまた臨界する。この状態を繰り返す。
 例えて言えば、小さな原子炉がふつふつと燃えている状態になる。
だから、新種の塩素38の様なこれまで計測されなかった物質が外で計測されるようになった。8日程度で消失するヨウ素濃度が高くなっている。
 
 これでは「止める、冷やす、閉じ込める」の事故対応原則の「止める」さえ現状できなくなっているのじゃないか!
 >事態は確実に悪化している。
 
 >なるほど自分の様な全くの素人にもこれまでの現場作業の情報には不可解な部分があった。
 
 消防車やコンクリートポンプ車程度の注水力で圧力容器内の燃料棒の溶解をどうやって防げるのか?
余りにも対応策がチャチ過ぎる。それで何とかなっているとの情報が理解できなかった。前の記事でもその点は留保いていた。
 
 >それしか方法はなかったが、やはりその程度では燃料棒の溶解は止めることはできず、進行し、大半が溶けて底に至る途中で固着している。
 で、その固着部分がポンプ車程度の注水量では圧力、温度を平均化できず、臨界、固着の繰り返し状態を引き起こしている。
 
 >>圧力容器内状態は底に水が残って、全体に注水による蒸気充満、燃料棒の固い被覆部分はほぼ喪失し、多量の解けた燃料棒が下まで落下せず、途中で相互固着して、臨界を繰り返している。
勿論、圧力容器の一部損傷、格納容器再上方の大きな蓋部分の損傷から核の密閉性は失われおり、放射性物質は大気中に拡散している。
 以上が実態でないのか。
 
 小出教授によればタービン建屋は高濃度の放射能があるため、近づけないとのこと。
ただし、NHKの7時のニュースでは防御服を着た作業員が汚水処理らしきものをしている映像が一瞬、映し出されていたが、解説者によれば、高濃度の放射性物質を含む汚水の除去は簡単でないとのこと。
 
 なんだよ、この程度の状況追認の解説だったら、原発建設現場の職人さんがずっと前から、身を呈して作業する人間必要、と云っていたことが正しかった。彼は緑内障、耳も遠い老人であちこちから情報を収集なんか一切やらず、感だけで話している。彼は計器類の現状の正確性も私に質問してきた。これもぶっ壊れ気味なんじゃないか。だとすると発表数値にも全幅の信頼は置けないと。
 
>とにかく事故当初テレビ出演して楽観的にいい加減な憶測まがいのことを垂れ流してきた御用学者、事情通の正体は明らか。犯罪的ですらある。
 こいつらを含めた一団が無理な原発を推進してきた。
 
 本当はタービン建屋、冷却管トンネルの汚染水除去作業は高濃度放射能のため、本格的な除去作業をためらっている現状なのかもしれない。
 
>>現状がこれでは冷却装置の稼働に至る道筋はとてもじゃないが、描ききれない。
枝野官房長官の発言。「現状では見通しが立たない」も納得できる。もっとも今頃になって正直なっているのは自己保身である。
 
>>冷却装置の稼働がなければ、炉心付近で臨界、固着を繰り返している解けた燃料棒が底に残っている水に落ちて、水蒸気爆発を起こす。
 
>>厚さ1メートルの鉄筋コンクリート建屋を吹っ飛ばす爆発力は、すでに弱い部分から漏れが生じている圧力容器が格好の巨大爆弾と化し、その風圧で圧力容器内の核物質は大気中に強烈に飛散する。
 教授によればもっとホウ酸注入するしかないと。勿論現場はその辺程度は解っている。
最悪の事態の想定から当局は動いていると思うが、現場の困難性に圧倒されているのが実際のところだろう。
 
 原子爆弾が落下したような事態が想定される。
ここから先は書かないことにする。そうでないことを願う。
 
>>私の当初抱いていた圧力容器内のイメージは間違っていた。
圧力容器内の水から燃料棒がどれだけ露出しているか、なんてマスコミ報道の当初の時期の状態に今は全くない。
 
 今現在の容器内の水は底にたまっている状態で燃料棒は完全露出し、ジルコニウム合金の固い被覆管は溶けてなくなっている。ポンプ車程度の流量だと、容器内の圧力、温度によって注水された水は直ちに水蒸気化している。
 
 >ウランペレットの固形はたて横1センチの円柱形の積み重ねで4メートルの1本をジルコニウム合金で被覆しその多数を束にしてさらにジルコニウム合金で被覆防御しており、そんなモノがぱっと見で勘定できない本数で、圧力容器の底の穴から容器内に突き出し、圧力容器本体と溶接されている。被覆が溶けたら途中ですぐには下に落下せず、途中でお互いに固まりあう程度の間隔で埋め込まれている。
 
 動画で見た設置直前の圧力容器を下から見た映像では、圧力容器の底にはぱっと見で勘定できないほどの燃料棒の差し込み穴が開いていた。
 
 >よくマスコミの解説で使われている圧力容器の簡略図は燃料棒の本数を極端に少なくあらわしているから、視聴者に誤解を与える。
 いくらウランの核分裂のエネルギーがすごいといっても、あの程度の本数では巨大な容器の300度湯沸かし続けることはできない。
 
>燃料棒の束は50本以上差し込まれいる、とみた。
 だからこそ、使用済み燃料棒があんなにたくさん建屋の貯蔵プールに置かれていたのだ。
 
 >危険性が除去されるまでに1000年単位を要する原発使用済み核燃料廃棄物は我々の想像以上に沢山出る。
 >また、一旦、今回の様な事故が発生すると、想像以上の多量のウランが溶解していく。
だから、その相互作用も巨大になり、沈静化できなくなる。
 以上が実際のところだ。
 
>我々は原発推進の醸し出すイメージに汚染されている。
実態は一旦、事が起こると制御困難で、素人の想像以上に壊れやすく、予測不可能、複雑、大量、危険だったのだ。
 
>>そしてその実態は一部の日本人しか知らなかった。
 
 私も無知だった。
 
都会暮らしはもろい基盤の上に成り立っている。
支配層は本質的に多数派国民を見捨ててエゴイズムの道を糊塗し、まい進している。
 
 >>それにしても既存の貯水槽でも容量が5万トン。大型タンカーほどである。巨大さには驚いてしまう。
こんなモノが原発付属施設に必要不可欠だが、激震に耐えられるわけがないことは常識の範囲でも理解できるはずだ。
 
 何が安全な原子力発電だ!クリーンエネルギーだ!。
これは巨大なコンクリート手作業構造物だ。激震が起きたら、クラックがいくこともあり得る。当然、高濃度放射能汚染水が地下に海洋に垂れ流される。
 
>>御用学者、専門家、の常識知らずには知れば知る程、腹が立ってくる。
 
 扱っているモノが超危険物質。しかも絶対安全の保証のどこにもない世界一番の地震地帯の日本。
 
>専門バカ、御用学者はやっぱり、まともじゃなかった。統制の必要のな連中だった。
 
経済界はしょせん金儲けに収れんする。だから政治の統制だけが有効に作動すべきだったが、ここがズット歪んできた。国民がそういう連中しか選抜しなかった。残念だ。
 
>最近は記事を書いていて、自分の唱えてきた日本国民敗北がまさか、こんなに早く現実のもになるとは?と複雑な心境である。
 もっと時間をかけた、経済的政治的軍事的な経過の中で推移すると予測していた。
 
 目の前の事態の進行に一瞬、何か悪い夢でも見ている様な感覚に一瞬、襲われる。
 
余りにも憶測が的中しすぎていて目の前の事態とこれからが、信じられなくなる。
今のこの時と場所に生きていることについ妙な感覚を覚えてしまう。
ここは何処?私は誰?と。
 
  だが、日本ではこういう事態は条件が揃えば何時かは起こる必然だった。
間違った道を歩んできての結果だった。
 
 勿論、憶測がいざ現実化すると喜べない。自主性のある展望が描けないからだ。
いい方向に変えていく人たちに希望が託せるなら、何も悲観することはないが、それが見当たらないから、今の心境になる。
 
 一昨年の政権交代時、自公政権への有権者投票率が38%にも及んだことを知った時の挫折感を想い出す。
 
 口はばったいし、傲慢を承知でいえば、日本人って駄目だなっと想った。
 
 今回の原発人災。
 
 最後的にダメと理会した。私も当然、その馬鹿の一員である。戦後の日本人としての宿唖から逃れられなかった。
 
 この年になって放射性物質を吸い込もうが、浴びようが、もうどうでもいい。
 
やりたい事にはトライしてきた。できなかったことは自分の至らなさ、能力の問題とずっと前から達観している。
 
 が、人間は弱い生き物。
 
 目の前に死が迫ってくると動物として足掻いていまう。超越的心境はない、と覚悟しなければならない。
 
 悟りを開く柄でもない、終生の凡人である。
塵芥となって、消えていく。
 世界は全てそれでよし!と再度、確認しよう。
諦めることは人間的行為でもある。
またしても宿唖を背負い込んだ日本人は、なるようにしかならない。
 
原子爆弾を2発も落とされ、惨禍に見舞われた国と国民が、懲りずに、核の地雷を全国に自ら埋設し、自分で踏み込んでしまった。
 こんな愚かなことがあろうか!
 
>沖縄に米軍基地の大半を背負わせ、片田舎の海辺に原発を林立させてきた戦後日本人とは何か!
 民族として歴史の王道を歩んでいない、邪道だった。
 その一切合財の附けの第一弾が眼前にあるのではないか!
 
  自分の国は自分で守る精神があれば、今回の原発事故の初動にもっと違った対応ができていた、と確信する。
東電独占資本の様な完全公共資本なのに役人の論理と資本の論理が混合したような会社の存在は社会が許さなかっただろう。
 
>時は桜満開の季節だが、今年の桜は泣いているように見えて仕方がない。