岩上さんのサイトで保安院の西山保安官会見質疑応答をメモを取りながら、じっくり確認した。
同日の技術的な面での情報収集という意味では東電会見の方を優先すべきだったと想う。勿論両方から情報をとった方がいいが、時間がない。
今日の朝はストレッチ軽い筋トレから、久しぶりに早朝、ウォーキングをした。
これから夏になると、発汗を避けて、去年の様に早朝、歩くことになる。汗が流れることと運動量は一致しない。
外の日差しが呼んでいる。
>>長時間の会見質疑で一番の注目点は事故対応に対する、保安院の立ち位置を記者から質問された時の回答である。それまでの会見質問は技術的なモノだった。
全体を見渡し、責任を持って作業を遂行させる指揮体制がまず何より気になる。
現場は戦争状態であるとみており、戦争には指導体制がいる。国民の支持も必要。
第一。
しかし肝心のここがあいまいだから、記者会見を開いも目的の国民への正しい情報提供、広報活動になっていない。
西山保安官の説明によれば、今回の事故対応の解りやすいい組織関係はこうなっている、らしい。
事故処理体制の中で保安院の立ち位置は「ユニークな関与の仕方である」という。
と一緒にイ)「現場の東電を応援する」
ロ)危険作業を遂行時の東電を監視する。
やはり現場作業は東電に丸投げしている。
事故の深刻度、全国、世界問題化の中で東電レベルの私企業で現場作業自体がこなせる状況にあるのかどうかだ。
東電は原発を扱う体制になかったから、事故を拡大させた。
その東電が依然として、現場を取り仕切っていけるのかどうか?人の要素や技術が急激に変わるとは思えない。
国が責任を持って調整し、もっと現場作業の全国的な総力戦体制を構築する必要がある。
管政権にできる、できない、ではなくやらなくてはならない。事故の質が余りも大きすぎる。
現場には後に書いていくような混乱、不確定要素の一杯ある状況だ。
5、17(火)に作業工程の見直しを発表するが、どうかな?
国民の多くは不信感を持って眺めるだけじゃないか
見直し工程表を発表するのはまたしても、東電にやらせるのだろうか?ここも注目ポイントになる。
東電の信頼は失墜しきっている。政府が責任を持つべきだ。
今までのやり方では、率直に国民に語りかけ、支持を仰ぐ、勇気を持ち合わせているとは思えない。
第二。
1~4号機の順番に説明するが
>3号機使用済み燃料プールの現状報告が一言もない。他はやっている。
どうして記者はこの点を突っ込まないのか、理解できない。私は細かくウォッチしているわけでないので、すでに過去の会見でプールは跡形もなく爆発して吹っ飛んでいますと、認め済みなのか?
そんなことはないだろう。
爆発時、計測された異常な放射線量(姑息なトリックで隠しているようだが)は3号機プールの核爆発によるところが大きい。
爆発でプール内貯蔵の1000本の使用済み燃料の大半が吹っ飛んでしまった。プールも形状をとどめていないから、もう報告する必要がないのじゃないか?
無人機、鮮明写真に写っている、建屋半分ほどが吹き飛んだ、他には見られない酷い破壊と瓦礫の3号機周辺に飛び散っている、同じ形状をした、細長い物体は使用済み燃料棒であるとみているが。
鉄骨が飛び散っているという意見もあるが、違うと想う。
燃料棒の集合体は計算したところ、50センチ以上、長さ4Mの四角柱である。飛び散っている物体はすべて同じ形状をしている。鉄骨ならば、継ぎ手の跡が残っているがそんな形跡が何処にもない。
自衛隊ヘリや米軍まで動員した注水、放水作業は事故後の時系列の記録でも明らかなように、全て、3号機に集中している。
第三。
1号機のメルトダウン、圧力容器漏れは計測計の故障から計測水位よりも実際が5Mも下になったことが判明し、当局は慌てて認めざる得なかった。
当局は燃料棒損傷率70%としか発表してこなかったが、早い段階の原子力学会の幹部の記者会見では燃料棒は溶けて圧力容器下に溜まっている、としていた。
西山保安官は2、3号機の圧力容器の漏れも認めたが、メルトダウンには結び付けられないと慎重な言い回しをしている。
だが、
2、3号機の水位計も1号機の様にくるっている可能性もあると認めている。
3号機の燃料棒の状態は解らないと。
記者は2、3号機の燃料棒の損傷と発表されているが、実際にはメルトダウン状態でないのかと問い詰めるが、中の状態は解っていないと、正直なのである。最近は。どうも、当初の隠ぺいスタイルと姿勢が変わってきているが、それ程、収束過程に自信をなくしているのだろう。
第四。
圧力容器、格納容器の中の状態は各号機と本当のところは解らないと。
当局は2,3号機の燃料棒損傷は20~30%と発表してきたが、ここもメルトダウンを公表せざる得ない状況に追い込まれる、かもしれない。
注水量は解っているわけだから、漏れ個所が1号の様に拡大したら、メルトダウンを発表するしかない。
3号機の温度上昇に対して今までの注水量、毎時12トンから、15トンに増量している。
注水配管の切り替えをしていたところ上昇したと説明しているが、「圧力容器の中の状態は解らない」という見解に変わってきているのだから、今後のメルトダウン発表の様な事態に含みを持たせている。
正直と云えば正直な対応である。「何も解らないない」という部分を公然と認めている。
もっとも、今後予想される異常事態への保守的的伏線でもある。
この異常事態にツマラン言葉の使い方の問題で対処していることも向こうに、そんなモノたちに任せて大丈夫かという疑問がある。
第五。
>現場としては一貫して外付け冷却系循環をつなげる建屋内で放射線量の低い作業可能な配管を模索している。一昨日、冷却配管につなげる空冷の大型冷却塔も搬入済みという。
が、各号機ともその場所がいつからないまま、まだ建屋内の瓦礫の撤去作業もリモコン操作でやっているが、順調に進んでいない。
>膨大な汚染水貯蔵タンクの溜まった水を浄化装置で浄化して原子炉に循環させる方法も模索しているというが、
>>>>>結局、核心点ははっきりしている。
建屋内のどの配管に冷却系統の配管を接続できるか。
>>>>ところが1号機の様な燃料棒が底にメルトダウンした近辺まで水位が下がった状態では配管の出と入りが水位より上になり、水が循環しない。
メルトダウンして発熱量が多くなっているから注水が間に合わず、今の低位でバランスが取れている。
圧力容器底にあいている数センチの穴からの漏れ、蒸気化、配管の状態など注水力の限界などから勘案すると
1号機に冷却装置を接続して冷却機能を発揮するのかという問題がある。
水だけはいくらでも入れられて、水位調整をできる、は幻想である。
1号機水位計が壊れて、水位低下を知らなかったいたなんてのも嘘八百だった可能性もある。
必死に水を入れてもメルトしていったと。
>>>5,17の新作業工程表発表。
中身は保安院の会見で大体想像できる。
発表が火曜、この記者会見が土曜の14日ならば、すでに作文骨子は出来上がってるはず。
>なお、非科学的な騒ぎの様な記事は問題がある。
何枚もの写真を見せて各建屋から立ち上る蒸気を煙と説明している。
漏れて蒸気口ができたような沸騰した窯に注水している、蒸気が立ち上るのは当たり前である。
原子炉に燃えている所は今はなく、煙は発生していない。
現場は科学一点張りでは計り知れないとことが余りにも多すぎるからといって、カタストロフィーに強引に持ってはダメ。
初歩的な確認をすっ飛ばして自分の筋書きに事態を合わせては。
と、これはあくまで言論自由という絶対的なモノを前提とした、批判である。
国民間は「知」よりも「信」のほうに傾くからという。
学者さんはイロイロ難しい説明をしていたが、そんな込み入った説明はいらないと想う。
>今日の生活が明日も明後日もずっと続いてほしいと本能的に願っているのである。
生活保守主義が原点にある。
だから、大災害の時は、一見強そうなモノにすがる。都知事選に石原圧勝はその証左。
その学者さんは大災害と革命や共同体指向の問題を諸外国の過去の例に基づいて、説明していたが、日本での関東大震災と以後の政治状況の変化を吟味していない。満州国成立、国際連盟脱退、までそんなに長い年月を要していない。
勿論それに抗する戦いもあった。
私は記事でこの問題を東日本大震災直後、取り上げた。
意見が急進的になることも十分承知していたが、原理原則の問題なので震災直後の人々の神経を逆なでする内容をあえて書いた。
小沢一郎さんは最初じっと身をひそめていて、途中から発言し、動き出した。
彼に対する疑問はこういうところにもある。