反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

2020年、3月20日。COVID-19パンデミック新ウィルスに関する収集資料を反俗日記の問題意識に引き付けて提示する。

 前回記事、冒頭の問題意識を直近、TV情報番組で再確認したのであげておく。

引用

現状、各ポイント、「地区」の感染ルートをどの程度遡ることができるのか知りたい。

初動の水際作戦の遅れ、間違い、不徹底があり、その結果、市中に多数の未検査感染者が放置され、その方々を通じた感染→重症化死亡も多々あると現状を認識している。」

感染から重症化死亡は資料的に明らかにできないので間違った表現であるが、

>本日のTV情報番組によれば、PCR検査で陽性反応を起こした感染者のうち約半数の感染ルートは追跡不能の状態らしい。

 徹底した初動作戦が行わておらず、潜在的感染ルートは特定されず、感染者が市中放置され、そこからの感染の拡大、と考えるほうが自然である。

当時のPCR検査の体制を考慮してもそういうことが言える。

   <PCR検査の仕組みの解説は2分50秒から14分まで>


【高校生物】 遺伝17 PCR法(20分)

   初動の遅れの理由 政府と国会の政治判断の問題である。

その1。

 中国旧正月の長期休暇の間に来日する多数の中国人の入国禁止措置は遅れた(具体的な日数は調べるとわかるが遅れたのは事実!)。全国各地の観光関連事業に占める中国人観光客の割合の大きさから、政府は決断を躊躇した

 要は命健康第一の果断な決断よりカネ配慮、ということ(大陸と海峡を挟んだ台湾の徹底した初動隔離による封じ込め、とは全く違った事情を吐露している現場担当者の記事は後で載せる~)。

 日本経済のヒト、モノ、カネの交流の中国依存度(韓国台湾を含む東アジアともいえる)が日本のマスコミ(ネット世界も含む)が報じるより過大になっている実態がある。~今や東アジアと日本のメーカーの製品の品質の差異はほとんどなくなっており、日本の多くの消費者はネット購入する機会が多くなっているので、両者に価格差があれば日本製品を避ける傾向が出てきている。そもそも、現状日本のメーカーであっても実際の製造は中国なんて言う場合が多い。金儲けの論理に国境はない。

参考資料 

headlines.yahoo.co.jp

引用

新型コロナウイルスの感染拡大は、日本経済が米国以上に中国に依存していることを明らかにした。今回のコロナ禍は、日本企業に改めて経営戦略の見直しを迫る出来事ではないだろうか。」

>ということでアベノミクスの成長戦略とは何なのだ?という素朴な疑問があってしかるべきだ

とどのつまりはド外れた金融緩和政策に尽きるが、今のような経済非常事態になれば、金融政策を機能させることができないのは、最初から分かりきったことだったのだ

*大きく先回りして言えば、コロナ経済対策後の「延期した」オリンピック開催も含めた日本経済政治状況は、その時期の世界経済の状態の中に置いて想像することが今から必要だと考える。

 1930年代の高橋是清の財政金融緩和政策の出口戦略を2,26クーデターが直撃した。高橋は青年将校に殲滅された。その後の日本は世界が見えなくなって東アジア膨張戦略をとった。

>現在はそうしたはけ口のない国際情勢なので、そのことを加味して日本内外の経済政治情勢がどのように進展するか今からコロナ後、オリンピック開催後も視野にいれて現状認識をしておく必要がある

>日本政治経済の長期後退の只中での大状況の進行は近代日本史上なかった事態といういみで第二次世界大戦までの政治軍事経済過程とは大きく違っている。

>世界と東アジアの政治経済地図はあの時代と全く違っている。

 そういった現情勢を踏まえて、前々回の記事における、ホッブス→ジョンロック→合衆国憲法修正条項と現日本国憲法天皇制民主主義下の基本的人権って何なのだ!13条「幸福追求権?」は人間存在の生きる根底要素ではなく表層にすぎず基本的人権の一構成要素に過ぎない!)への認識は政治綱領である

 >もともと、反俗日記の情勢展望はオリンピック開催後の「危機的事態の招来」しか視野に入れていなかったが、リアル情勢の進展とはまさに具体的事象に引きずられていくと実感する

>そういった観点から、現下のコロナ情勢を見つめていく。

>そして、肝心なのは不条理な実存を直視すること弱いものは泥沼にはいつくばって生きていかねばらない現実がある。

>アレコレ理屈をこねまわしても人間存在の実存に含まれたリアルな争闘の中にこそ自分らしさが生れるのだ!

演繹法のできないWは自覚して帰納法の道を選択した。そして「真実」にぶち当たることもあった。公理や定理から見守り介護は出てこないが、不可能にチャレンジすることでその具体性の中から、今の世の中の実態の一部にぶち当たる。コレは真実にぶち当たったことと大して変わらない。そして認識⇔実践する。

>誰かの文句ではないけれど、「小さなことからコツコツとやっていけば」<世界>と一体化できることもある。個と世界の二元の世界ではなく、一元世界が自分の中に展開される!始原的物質の自己展開の果ての<自覚せる物質の蜂起>に全存在をかける。

 >グローバル資本制のもたらす広域地域のそれらの交流激化に対して、国内の過剰、偏狭なナショナリズムの反発が世界的に多発し、大衆扇動政治がそれに乗って政治権力を握る世界政治の大きな潮流になっている。

加えてコロナウィルスパンデミック世界恐慌的事態となれば、まずもって個々の実存の在り様がここに問われる。その次に集団の実存形態。この順序は間違いないが安易な立ち位置の放棄は間違いだ。

>緊急事態措置法にまつわる山尾議員の離党は、はたして、どのくらいのスパンで先を見通した決断なのか疑問に思う。

Wのような政治的立場であれば立憲民主党には所属しないし、共産党とも違う。山尾さんの議論を動画で聴いていると、国会の手続き、条文解釈に流れて、まだリアルな政治世界にもまれ、その中での政治思想の確立が遅れている感じがする。

>コロナ終息後の先の展開を見通すと共産社民とは違うアベ賛成立憲の枠組みのポジションを今、放棄すべきでない。離党すべき時はもっと後に来る。

ちなみに、共産小池の専門家会議尾身さんへの国会質問を聴くと、初動作戦不備は容認しているとみたが。また緊急事態措置法反対議論の根底に日本国憲法を据えるならば、Wにとって政治思想の中身が空洞化して見える。それでもOKという人はそれでやったらいい。

 トランプ、イタリアの政権(北部同盟、5つ星運動)。英国EU離脱

>グローバル資本制の政治的上部構造に明らかに段階を画する変化が起こっている。

その2。習近平の来日予定が政権首脳にチラついて入国禁止措置が遅れた。

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  反俗日記前回記事引用

「したがって、いまごろ、検査精度30%~70%で検査者の技術も問われるPCR検査の範囲を拡大しても、医療機関が大混乱に陥ってしまうのではないか、とは思うが、検査規模の拡大規模については今、判断材料をそろえていない。

遅きに失したのじゃないかな?

 絶好のチャンスは、ダイヤモンドプリンセス騒動の時期だっただろう。ただあの時の船内感染対策のめちゃくちゃぶりからみても、初動の水際作戦を適正に遂行する体制が中央にはなかった。

 初動の水際作戦の遅れ、間違い、混乱、不徹底があった。

もっとも各国同じような状況は多かれ少なかれあったと思う

>以上の理由により、日本における露見する感染者数の拡大基調は止まらないと予想する。

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引用、國井修(グローバルファンド〔世界エイズ結核マラリア対策基金〕戦略投資効果局長 

<なぜもっと早期に下船させなかったのか、船内の感染症対策が不十分だったのでは?という批判の声に、感染症対策の第一人者が早期に下船できなかった理由を考察。本誌3月10日号の緊急特集「新型肺炎 何を恐れるべきか」より>

www.newsweekjapan.jp

「船は特異な閉鎖環境であるだけでなく、陸上施設にはあり得ない特殊な面、例えば、艦内←W?を循環する空気、上水・下水、豪華客船とはいえ乗務員の活動・生活エリアは狭く入り組んだ環境、居住区においても人と人の距離が近い、などの特徴がある。感染管理において多くの阻害因子があるのだ。

さらに、24時間常に誰かが動いていなければ成り立たず、船長は絶大な権限を持ち、乗客と乗務員との関係性が難しいなど、オペレーションも一筋縄ではいかない

>特に、汚染水処理のために定期的に港外に出なければならないため、その間の乗客へのサポートが途切れないよう医療支援拠点を船内につくるなどの措置も必要となった

W。医療拠点は外にして出城を船内に置けばよい。全部船内とはどういうことか?

船長の絶大な権限は法外(説得によって)に限定できる。←政府権力

このような船舶のリスクを考えると、早急に全員を下船すべきだった、との批判は正当に聞こえる。私も初めはそう思った。対策担当者もその可能性を探った。しかし、頭で考えるほどオペレーションは生易しいものではなかった。

    人類史上初の出来事だった
その理由として、まずこのクルーズ船は英国籍であり、横浜港に入港する2月3日までは介入できず、2月6日の接岸後も船長と船会社の意向を尊重しなければならなかった。

下船のため、外部の宿泊施設や搬送方法を検討したところ、乗客・乗務員の数が数百人規模であれば実施可能であったが、3000人以上のオペレーションは不可能であった。風評を恐れて、受け入れてくれる民間施設はなかなか見つからない。国や公共の施設にも限りがあった。

W。収容施設は臨時に作れた。自衛隊基地など。入所者の環境劣悪など非難は人類史上初の出来事なので目的が正しいと確信すれば封じ込めるべきだ。

W。外国人はもっと早く当該国に引き取ってもらうべきだ。

下船のため、外部の宿泊施設や搬送方法を検討したところ、乗客・乗務員の数が数百人規模であれば実施可能であったが、3000人以上のオペレーションは不可能であった。風評を恐れて、受け入れてくれる民間施設はなかなか見つからない。国や公共の施設にも限りがあった。←W移送隔離の際の乗員の中から.感染者が増加するのも仕方がない。目的は長期徹底隔離。外国人まで取り込む義務はどこにあるのか。船籍イギリス。クルーズ会社はアメリカ。

 W.結局は政府の政治判断と決断の後押しが遅れた、あるいはなかったに尽きる。

役人などに荒業はできない。

W.しかしその政府側は春節長期休暇の中国人観光客の受け入れや、習近平訪日、配慮をしていた。

搬送するために必要な数のバスもチャーターできない。個人間の感染防御対策を考えると、この搬送自体にリスクがある。2月5日には感染者10人が確認され、検疫開始前に既に船内で感染が拡大していたことが判明した。バスの移動でさらに拡大する恐れがあった。

仮に下船させれば、症状がないからと、検査もせずに勝手に日本国内または海外を公共の交通機関で移動する者も出てくる。法制度上、一度下船させると、検疫のためにどこかに強制的に停留させることはできない。3000人以上の行動を追跡することも難しい。

W。感染拡大阻止への強固な構えがない。マスコミ報道横眼の活動である。結局大きな政治の力がいる。それがなかった。台湾韓国の果断な措置との違いは、どうして生まれたのか。第二次世界大戦後の日本の「幸運」が影響しているといえば、いつものフレーズが出てくるが止めておく。

法制が整わなければ何もできない、とは政治の本質を知らなすぎる。説明、説得は政治の大事な要素だ。

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もしあの時下船させていれば、現在よりも国内外に感染が拡大した可能性がある。そこで下船を諦め、可能な限り、隔離と昼夜を徹した感染者・急患の搬出を継続することになった。苦渋の決断だったようである。←W。精度の低いPCR検査陰性者は帰宅させているが、その中から感染ルートは出ていないと思うがどうなのだろうか。

   岩田教授の問題提起に思うこと

岩田氏の問題提起はよく分かる。正論とも言える。ただ、オペレーションはそう簡単なものではない。特に船内という特殊環境で、その船は外国籍、言葉や文化の異なる3000人以上の乗客・乗務員を守るために「見えない敵」と闘う。まさに人類史上経験のない、最悪のシナリオであった。

「分かっちゃいるけどできない」ことをどう実行するか。毎日が闘いであり、苦労の連続である。実際に参加した友人や知人の苦悩を聞いて、まさにそう思った。

ただし、乗客の感染拡大には効果を示しながら、昼夜を問わず乗客を支えてきた乗務員、命懸けで乗客の命を守ろうとした検疫官や医療従事者、政府関係者などが感染したのは残念だ。必死に働き、非難・中傷を受け、その上に感染。まさに過酷なミッションであった。その労はねぎらわれるべきだ。」

>W。クルーズ船という特殊状況への対応を主導するのは政府でなければならなかった。

W.隔離対応する役人に自殺者が出た。

W.この人の記事は一方で人類未体験のクルーズ船という特殊状況(オーストラリアクルーズ船の感染事例は菌の素性が解っているインフルエンザ。その他の事例は、船内感染ではなく陸上感染)を押し出し、他方で、それとはまったく異なっ感染症対策の事例を並列させ、混乱している。科学者の限界を感じる見解である。

>専門家会議は今頃になって、約80%の感染者が出る突発事例が今後出現する可能性もある、などと公表している。

>おそらくこの発表を受けて、春分の日の量販店は仕事休みの壮年男性の運転する車に乗った一家でごった返しているに違いない。

>雑踏の店内、長蛇のレジの待ち時間。

多数の感染者の出ている都市部の首長は3連休の混雑スポットへの外出は控えるように要請しているらしいが、事態はちぐはぐそのものである。

先週偶々買いだめの買い物かごの中を確かめたが、何か店内の雰囲気や情報媒体に煽られた感しかなかった。休日に自家用車を出して一家でドライブに行くいつものパターンがスーパーになった。ほんとうに買いだめすべき食品は買い物籠にみあたらず、普段の買い物の延長線上の品をたくさん買っているだけの人が圧倒的多数だった。

*ただし、今日は専門家会議が全面化した発表を受けて、保存食を買う人が増えると思う。

*近づかないようにしよう。

付録、未視聴


【金子勝の言いたい放題】検査、検査、検査そして隔離 日本で検査を阻むものは コロナ対策の影と光(児玉龍彦さんと)20200317