反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

CVID-19日本のいま。コロナ渦の最中の満員電車に乗った通勤、 汗水たらした労働、 そして世界との繋がりに 、日本を下支えされてきたものががこれほど明らかにされる機会は第二次世界大戦後なかった。 日本の、世界の、主人公はいったい誰なのか!

 まず、「公式発表」を確認したうえで議論を進めていく。

反俗日記は当初、コロナに関するリアルな資料を収集しないまま、偶に垣間見るTV報道への反発もあって、認識不足も甚だしい記事をアップしたが、資料を集めだすと、公式発表と実態とは全く違っている、コレは大変なことになっている、とわかった。

 ただし、ホッブス、ロック、合衆国憲法修正条項を取り上げた見地は国家と個人、民主政に関するWの政治綱領であり、譲ることはできない。

 緊急措置法のコロナに関する肝心な部分はきちんと罰則規定を盛り込んで正々堂々と議論するのが筋道と考えた。そうすれば、強制する側の政治責任の所在と政策もはっきりする。

そのご、自分の間違いを明らかにしたコロナ記事をアップした時、一番気になったのは、感染経路不明とされた件数がかなりあるということだった。

 

 

東京で新たに68人の感染確認 : 都道府県別の新型コロナウイルス感染者数(随時更新) | nippon.com

上記より引用。ほぼ現在の公式な見解の欠点=事実の誤魔化し、現実逃避、不決断、が凝縮されたフレーズが羅列されている。

感染経路を追えない人も増えており、感染に気付いていない軽症者が知らず知らずのうちに他の人にうつすなどして感染が拡大している恐れがある。」

><恐れがある>などという曖昧な言葉を使っているが、

>市中に感染経路を追えない人や潜在感染者や軽症者が多数放置されている実態は、当初から疑われていた。

 そして公式発表との大きなずれは解る人にはコンセンサスのようになっていたが(当局の政治判断を交えた数字や報告書から予測するほかない。)、

只今現在に至っても「恐れがある」などという文言で済ますことができるのは、

>公式発表の数字に拘りたいという目的意識性があるからだ。

明らかに大きな政治的意図に突き動かされており、その発信源の大元はアベ政権(専門家会議も片棒を担いでいる)である。

大元の発信源があり、その周囲その下に小発信源がいっぱいある。これらは真実に顔をそむけても守りたい何かがある。共通の国家幻想を共有するから、あまりにも明らかな眼下の真実に一貫して目を背けることができる。

しかし、この共同幻想によって守りたいものの実体とは具体的に何なのか、今回のコロナ流行によって問われてくるだろう。

 大小発信源追随では自らを守れない。

米びつのコメが少なくなってきているので分け与える訳がない。

 札をすればよいという考えも浮かぶが、それはあくまでも補填であり、経済を押し上げる効果は怪しいもので、急降下した経済はそのまま停滞し緩やかなインフレになり(奇妙な形でアベノミクスのインフレ期待は実現する)即金を消費したものが最後に生活に困り、さらなる経済隷属におちいる。

 トランプの220兆円コロナ支援資金の出どころは(掛け声だけでまるまるは実行できないと思う)、危機に対応するドル買いの国際過剰流動資金であり、他人のカネで身勝手な行動をする典型的なショックドクトリン政治である。

というわけでグローバル資本制はコロナを引き金に機能不全に陥ているが、こうしたどん底で資産強奪が発動され例外的資本蓄積が進行する。

 

 首相はこの期に及んで日本官僚の長に相応しく日本役人の旧来からの論理(前例重視、法令主義、縦割り組織行動、地位保全第一、政治責任取らず)に従属した。

 

 反俗日記は当初から、感染経路を徹底的に追跡できたはずなのに、検査へのハードルを高くしすぎて市中感染者の実態が明らかにされていないと懸念してきた。

当時は感染の疑いのある人への検査間口を広げる余力はあったはずであるがその方向は選択されず、実際の市中感染者を表沙汰にする気はなかった。

 専門家会議の主要人物は右肩上がりの緩やかな感染の広がり状態を維持することが入院措置の必要な感染者の絞り込みと、感染者数の激増による医療崩壊を押さえコロナとの長期戦に持ち込むための大事な施策であると国会でも表明していた。

(なお、その後のNHKニュースによれば専門家会議の現時点の過半の見解は緊急事態措置法の発動を支持しているとのこと、

コレは、自らのコロナウィルスの毒性に対する当初の見立てと対策提言の間違いを今に至って証明しているようなもの、さらに政権の政治日程に対して政治配慮優先で意見できなかった。以上の二つが重なっていると思われるので無能を通り越してそこに何か裏のプラスアルファを想像させるものがある。

他方、政権を代表して官房長官、管は4月1日、緊急事態法発令というネット上の噂による記者の質問に、その予定はないなどと断定している。

専門家会議に発令発言をさせた後の政権の否定は当面、日和見だがやがて発令しなけれならない事態に対する地ならしである。いずれにしても両者は相談窓口、外来窓口、保健所、衛生研の官製ルートでの検査が大半であることから市中感染者の実情を詳しくつかみえる立場であることは間違いない。

専門家会議のコロナ市中感染の実体とは違うが受け入れられやすい見解にのって「政治」側はソレが経済政治政策との両輪をうまく機能させる方途であるかのように描き出していた

 この分野は本質的に政治判断の比重が大きく専門家会議にハンドリングできないが、安易な政治判断の材料を提供するとはできた。無責任な役人体質な者同士がもたれあっている構図である。

70年~80年前の日本の政治手法が一国主義的にチマチマと再現されている。

大昔の出来事も離れてみれば実に不思議な違和感が残るが、目の前にある

2020東京オリンピック開催とはなんだったのか。コロナの実態を見ない精神とぴったりと重なっている。

 結局感染当初の安倍政権の政治判断によって大きな流れが方向づけられ、先進国で稀な公式発表と市中感染者の実体の大きな乖離、という事態が引き起こされている。

リーマンショックを受けた民主党政権東日本大震災福島原発事故の時の対応よりもひどい!

ところが判断に迷う余計なぜい肉(インバウンド、習近平訪日、東京五輪、アベ自身の政治危機による一斉休校)がギトギトついて優先順位がはっきりしないまま政治決断の時が過ぎた。

 初動において命と健康よりも下位ランクの俗事に惑わされた右往左往の政治配慮や本質的にこういった超緊急事態に主導権が取れない専門家の間違った一方向の見通し(命健康にハードボイルドになる訓練をしている医学研究者)、に寄りかかってズルズルと公式の数字、見解と市中感染の実態の拡大傾向が放置されている。

 引用

「東京都では29日、新たに68人の感染が確認され、都内累計は430人となった。」

W。都内感染者の累計、430人?間違った数字ではない。

しかし、市中に感染者がいっぱいいる中で小さな網で掬い上げてきた累計総数が430人なのである。

>発表されている個別感染者の報告書を読み込むと、症状ある感染者が検体までたどり着くまでのハードルが高すぎて、感染の有無も明らかにされず、療養のケースも多々あると想像できた(初期の段階では中度の感染者の半「強制」隔離もやれないことはなかった。)また、感染経路の徹底追跡をし検査数を増やせば、潜在的感染者や軽度感染者も明らかにされ市中感染の実態も炙り出される。それを公表すれば、自粛も真実味を持って受け止められたが世間は数字だけを見て安心を求める。コレは実際にコロナ渦の中で行動し、逃げ場のないものにとって仕方がない精神構造である。

W。参考資料

引用 

日本のコロナ感染者数が「少なすぎる」と疑念を持たれる本当の理由(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース

コメント ha1*****

「保健所や医療機関が検査したがらないのは確かです。
私も該当するような症状が続いたので、帰国者センターに電話し、支持通りに掛かり付け医に診てもらい、風邪薬を処方され、それでも数日後には症状が振り返し、3週間後に同じ医師を再度受診。PCR検査を求めたら保健所に連絡してくれました。保健所側は一旦保留し、出された回答は『検査対象には該当しない。特定医療機関で再度確認検査して、該当するならそちらでPCR検査して下さい。』とのことで、本日その特定医療機関を受診することになりましたが検査してもらえるかは判りません。
医療崩壊を防ぎたいためなのか、重症そうでない限り、なかなか検査には応じてくれません。ゆえに、隠れ感染者は相当いるはずです。」

上記へのコメント 

「私も2日前から37.3度の微熱と風邪の諸症状が出て直ぐに病院にいきましたが、PCR検査の基準である37.5度以上の熱、若しくは海外渡航歴の有無、コロナ感染者との接触が無ければ検査の対象にならないとの事、理由は疑いのある方全員を検査していたら医療崩壊してしまうからとはっきり言われました。コロナ感染は軽症だと症状が出ない方もいるらしいし、とりあえず薬貰ってコロナに感染しているかわからないまま自宅待機してます。因み私の住んでる市は感染者が出てます。」

W。31のコメントが寄せられているが、日本人とは実に薄情な民族だと思う。

 只今現在、感染者の集中する大都市の実態は集中と分散で、まだら模のようになっているのではなかろうか。

市中の感染状況をリアルに把握する機会は初期の段階の対処方針の大枠によって放棄し(感染集中に対して大量検査はしない大方針)人の移動による感染を部分的に押しとどめるように個々に要請することしかできない

 

①そして、ズルズルと公式の数字、見解と市中感染の実態の開きが大きくなっていき

 

>②ある時点まで来ると公式発表の右肩上がりのカーブは徐々に険しさを増し、その頃には身近な人に感染者が出現するようになってついに市中感染者の多さを隠しきれなくなる。

ここに至って

 最後の一手

>③がんばれニッポンの唱和があちこちから推奨され、やがて大合唱を即されるようになる。

 

東日本大震災福島第一原発事故のケースとは、様相を異にする戦前戦後に通底した日本の位階制支配秩序が浮上してきているのだ。

日本と世界の命と健康及び経済を串刺しにする危機にとどまらず

>世界的にショックドクトリンが機能しグローバル資本制を画期的に次の段階へと押し上げる機会の出現している。

>同時に民衆が前面に躍り出るチャンスでもある。

中国発のコロナ、世界的大流行の惨事はグローバル資本制の引き起こした病であるといえる。

*戦後日本の民衆個々は東アジア諸国と違って、命がけで戦う機会はなかった。

*今、その時が訪れている。

 コロナ渦の最中の満員電車に乗った通勤、

汗水たらした労働、

そして世界との繋がりに

>日本は下支えされてきたものがこれほど明らかにされる機会は第二次世界大戦後なかった

日本の、世界の、主人公はいったい誰なのか!

そしてこう言っておこう!

人類も新型コロナウイルスももとをただせばみな同じだ。人類は自らを始末しなければ、細菌の餌食になる。コレが地球上で一貫して繰り返されてきた自然の摂理。逆らってきた人間が譲らねばならない時もあった。原子物理の世界もすごいパワーを発揮するが、ナノレベルの細菌でも人間世界を震撼させるパワーを秘めている。

原子の反乱を制御したと世界に向けて断言したアベさんは、今度はナノレベルの細菌の反乱に向かって戦っている。現実を直視しないで大事をなすことができる。