日本に拘らず冷静に世界の政治を見渡してみると、先発国の政治の硬直化、混迷が目立つようになってきた。
トランプも酷いがバイデンも周回遅れの人物であることははっきりしている。
人物
引用
「2016年8月15日、ペンシルベニア州での演説で、ドナルド・トランプへの批判のために「(日本が)核保有国になり得ないとする日本国憲法を、私たちが書いたことを彼(トランプ氏)は知らないのか」と発言。アメリカ政府の要人によって、アメリカによる日本国憲法の起草を強調することは異例である[36]
【米大統領選】バイデン副大統領「私たちが日本国憲法を書いた。日本は核保有国になり得ない」 トランプ氏の容認論批判、異例の発言 - 産経ニュース
サンダースなんていうのも、Wは全く魅力を感じない。主張の根幹が昔回帰すぎる。
エリザベスウォーレンの主張は2回ほど引用させてもらった。格差社会に対する富裕層の税負担について論じたものだが、契約社会、現場の労働の大切さに踏まえた筋の通った意見である。
en:United States Senate election in Massachusetts, 2012
2012年選挙
2011年9月14日、2012年のマサチューセッツ州の上院議員選挙に民主党候補として出馬することを発表した。2010年、テッド・ケネディが亡くなった後の特別選挙では共和党のスコット・ブラウンが選出されていた[70][71]。1週間後、ウォーレンがアンドーバーで行なった演説の動画がインターネット上で話題となった[72]。その中でウォーレンは、富裕層により多くの課税をすることは「階級闘争」となるのではないかとの意見に対し、他階級での経済基盤なしではアメリカでは誰も富裕層に入れないと指摘した[73][74]。
2012年アメリカ合衆国大統領選挙において、再選を狙うオバマ大統領はウォーレンの言葉を引用した[75][注釈 1]。
イタリアの現政治状況が、どのような政治過程を通じて、5つ星運動と北部同盟の政権になったのか、生で理解不能。
フランスは上部のエリート中心、中央集権主義の政治構造は理解できるが、庶民レベルの政治目線が実際どのように変転して今に至っているのか、ぼんやりとしかわからない。
イギリスは19世紀の覇権国家の没落としてみると、あんなものだろう。EU離脱を日本のマスコミは騒いでいるが、サッチャーの対統一ドイツけん制優先のEU結集過程、通貨同盟不参加ポンド維持などを考えてみると、いずれは離れていくのは必然。
ドイツ、メルケルの日本では評判が良いようだが、ピンとこない。
結局、EU結成以降、そこかから、経済的利得を得たのはドイツ資本主義だった。EU中銀はフランクフルトにある。立ち回りが上手い。流石、世界戦争で二回も負けた国柄で、その反省が生きている。ドイツ資本主義の東方進出はEUの仮面を被って成し遂げられた。
先般、ドイツ国債の金利を調べたとき、日本よりのかなり低くなっているのにはびっくりした。強蓄積したドイツ資本のEU外周部への拡散と国内の空洞化の進展が、どのように推移するのか、専門知識を動員しなければ、解らない。
スウェーデンにはもともと魅力を感じなかったが、今回のコロナ渦の対応とじっと観察してこの国の実態を垣間見た気がした。この国は社会ファシズム的な国柄で、その理念政策は特殊な歴史経緯、地政学、国内事情によるもので、他国が模範とできるものではない。
>日本の多く人たちが知らないのは、スウェーデン資本主義の構成において、1つの財閥関連がGDPの60%を占めているということである。
>この経済的集中に対応するのが政治面での集中制であり、与野党間の政策的な振れ幅は小さい。こういった経済政治面での<同質性>が今回のコロナ事態に対する「自由放任政策」を可能にし、そこに命の優先順位が実行されているのも事実である(もっとも普段から、医療現場では命の優先順位政策が実行されている)
移民に対して寛容な政策をとってきたのも、民主政の原則と労働力導入政策が一対になっているという側面がある。
引用
新型コロナ「第二波がこない」スウェーデン、現地日本人医師の証言
https://forbesjapan.com/articles/detail/36353/4/1/1
「2019年にはスウェーデンにおける70歳以上の高齢者は約150万人であった。19万1910人が自宅でヘルパーの助けを借りる要介護者であり、7万9410人が介護施設に居住する高度要介護者であった(2020年1月時点)。
>つまり、70歳以上の高齢者のうち、約18%が要介護者である。
@スウェーデンの新型コロナ感染症による死亡者の90%が70歳以上の高齢者であり、死亡した高齢者の約80%が要介護者である(図6)。
スウェーデンで高齢者を中心に死亡者が多く出たのは、介護施設でのクラスターが多発し、自宅に住む高齢者へもヘルパーを介して感染が持ち込まれたためである。」
多くの死亡者が出た介護施設
「多くの犠牲者が出た介護施設であるが、介護施設の入居者の過半数は認知症を患っており、残りは、基礎疾患を複数持つ全身状態の良くない高齢者である。入居してから死亡するまでの期間は比較的短いことが知られている(図7)。
>入居期間が中央値で2年前後というこのデータは、予後が長い認知症患者を含むため、認知症以外の患者に関してはさらに短くなる。」
同様に認知症の患者を含んだデータであるが、入居後18カ月までに約40%が死亡することがわかっている(図8)。
>介護施設の入居者は予後が良くないという理由により、社会庁は、介護施設での感染者は原則として病院には搬送しないとする指示を出していた。
>これは、新型コロナ感染症に限るはずであったが、介護施設で常駐医師がいないなど医療従事者が不足しており、
@医師が遠隔診断で病院に搬送しない判断をしたケースもあったようである。
@その中には、適切な診断が下されないまま、救命目的の治療ではなく緩和治療に自動的に移行したケースもあり、不幸な転帰をとった高齢者も存在した。この点は、大きな社会問題となっており、今後、外部調査委員会の調査により、改善すべき点が明らかにされることになっている。
引用
「一方で、新型コロナ感染症による死亡者の平均年齢は、現時点での社会庁の統計によると83歳であり、2019年のスウェーデンの平均寿命は83.1歳である。
>83歳時点における平均余命は、スウェーデンの生命表によると7年程度であるが、前述の通り、介護施設に入居している基礎疾患を持つ要介護高齢者の予後は悪く、したがって、平均余命は短いと考えられる。
@そのため、新型コロナウイルス感染により、死亡が若干前倒しになっただけだとする見方もある。もしそうであるとすれば、長期的には超過死亡率は相殺されてくるはずである。例年よりも多かった死亡者数は、現在では、例年以下にまで減少している。」
W。スウェーデンは社会ファシズム国家である。介護施設はコロナ渦に限らず通年的に姨捨山状態であった。1990年代末期の社会保障福祉の制度改革によってその傾向は促進された。
W。日本とスウェーデンの自然感染に任せるコロナ対策の類似性はエマニュエルトッドによる両国の家族形態の類似性によって、説明できないこともない。
「西欧の基本的な家族型は、絶対核家族、平等主義核家族、直系家族、外婚制共同体家族の四種であり、これをトッドは親子関係と兄弟関係に従って以下のように分類した。
@ここで非平等とは、平等への無関心(絶対核家族)と積極的な不平等(直系家族)を含む用語である。」
親子関係 | |||
---|---|---|---|
自由 | 権威 | ||
兄弟関係 | 平等 | 自由・平等 平等主義核家族 |
権威・平等 外婚制共同体家族 |
非平等 | 自由 絶対核家族 |
権威・不平等 直系家族 |
W。日本人が何となくスウェーデンやドイツに親和性を抱く理由も解る。
W.この報告書を書いたスウェーデン人を夫とする女性医師もスウェーデン人になりきっている。日本には姥捨て、間引き、孤絶の歴史とその自省があるが、スウェーデンはそれを開き直ることはできても、自省する文化がないのはこの医師が高齢者への残虐な命の選別の実態よりも、スウェーデンのコロナ対策が有効に機能したことを前面に出していることからも分かる。
「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」(Old soldiers never die; They just fade away)
ではなかった。スウェーデンでは計画的大量殺人が実行されたのである。
「@医師が遠隔診断で病院に搬送しない判断をしたケースもあったようである。
@その中には、適切な診断が下されないまま、救命目的の治療ではなく緩和治療に自動的に移行したケースもあり、不幸な転帰をとった高齢者も存在した。
>この点は、大きな社会問題となっており、今後、外部調査委員会の調査により、改善すべき点が明らかにされることになっている。」
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←W。スウェーデン社会の構造は歴史的に社会ファシズムの形態に踏み込んできた。その結果、グローバル資本制進展の下、資本の動静に左右され行き詰ったスウェーデン型高福祉高負担社会の改革は高齢者の反人間的な合理化処分(施設収容=姨捨山、地域財源移譲の在宅訪問介護も上手く機能せず、家族介護増加)にまで行きついたという道筋の論考はなされない、であろう。だったら、こうした調査、改善は形だけのものに終わる。
もっともスウェーデンのような人口扶養力の小さい国は、どうしてもタイトロープを渡らなければならない、というハンデがある。グローバル資本制下で最大の決め手になるのは人口扶養力という古典的要素である。いつかは量は質に転化する。
>これから始まる9月自民党総裁選をめぐる動向は、前回の記事でもふれたように劇場型政治で国民の政治意識を撹乱し、アベ長期政権の本性丸見え(特権層の特権層による特権層のための政治)のコロナ渦対応、経済不況対策のあまりにも惨めな失態を消し去るために国民の耳目を逸らし、野党勢力注目の方向に向かわないようにする大目標以外に何もない。目の前のコロナ渦、経済大不況事態を打開する手立てなど一切ない。
もはや自民党は政治動物次元に転落している。
菅官房長官の総裁選出馬意欲などは予め陰に陽に示し合わせた台本通りに事を運んでいる猿芝居の幕開けでしかない。アベの失態、不人気を共有する立場の己には首相が務まらないくらいは解っていても菅はわざと総裁選に出馬意欲があるようにふるまって猿芝居の対抗軸を作りを演じて盛り上げているつもりなのだ。
菅以外にもモーリシャス重油大流出で子供のような対応しかできなかった小泉進次郎環境相が押すという河野などが出馬意欲を示している。それらの猿芝居のにぎやかし連中のざわめきの中で石破が際立ってくる、と猿芝居の台本には書いてある。
>猿芝居を自作自演するのは自民党、利益マスコミだ。
ここまで世界の話題を書いてきたが、どこも酷い状態になっている。
しかし、この期に及んで猿芝居をあえて演じているのは日本だけだ。
大阪では「いしん」が大阪市を歴史上の名前にだけにするために大阪都構想の官製宣伝を9月から始める。
この事態は何なのだ!
ここまで国民、住民、市民をなめ切った政治が今ここにある。
それは高度経済成長以降の日本が生み出した結果だ。もっといえば、戦前の清算ができなかった日本の結果だ。
「人間は自分自身の歴史を創るが、しかし、自発的に、自分が選んだ状況の下で歴史を創るのではなく、すぐ目の前にある、与えられた、過去から受け渡された状況の下でそうする。すべての死せる世代の伝統が悪夢のように生きているものの思考にのしかかっている。」
故にその残滓は重く国民政治意識に刷り込まれ、自民党の猿芝居を猿芝居と見えない層を生み出している。
劇場型政治の手法を今ややろうとしてもできないので猿芝居になる。
一度目は小泉純一郎の真に迫る国政選挙の人間劇だったが、二度目は<猿芝居>だ。
しかし、よくよく考えてみると、マルクスが「ブリュメールの18日」~~W。1799年11月9日(共和暦8年ブリュメール(霧月)18日)~~~でいう~~歴史は繰り返す一度目は悲劇二度目が茶番~~~は、グローバル資本制の今、適応できない。
いま、政権担当者が猿芝居を演じる事態は多くの日本国民にとって悲劇だ!
繰り返すが、この期に及んで猿芝居やっている国はどこにもない。
>日本状況はサバイバル戦争だ。