【江川卓 村田兆治 小松辰雄】1981年日米野球でロイヤルズと対戦!昭和の速球トリオそのストレートはメジャーリーガーを抑えられるのか?
wacwac。上に掲載した動画のシーンは自分の記憶の中に鮮明に残っている。この時、球場に足を運んでピッチャーズマウンドとバッターボックスが一望できる三塁側内野席中段付近から、村田兆治、江川卓、小松辰男の球筋を見て強烈な印象をもった。
村田兆治、江川卓の糸を引くような球筋はバッターの3メートルぐらい手前から二段ロケットが点火され加速がついたように伸びた。打者は二段ロケットの点火に対応できなかった。観客席のWはこれだけ打者の手元で加速し浮き上がったら物理的に対応できない、という感慨を持った。←目の錯覚だ!
よく言われるホップするストレートということなのだが、そのような球筋はバックスクリーン右側の中継カメラの定位置からは見る人が見なければわからない。
球が伸びている気配が画面から感じられるかどうか、ホームプレート付近の球の勢い(球筋)、打席の打者の動作を注視しなければストレートが打者の手元で伸びている<気配>は感知できない。視聴者、観客に経験による既視感があるどうかの問題でもある。
この試合に投げた3投手の最期に登板した小松辰男の球筋は明らかに違っていた。
二段ロケット点火の加速はなく、ズドーンとただ速いだけだった。リアル打者目線で言えば、小松のような球筋は振り遅れはあっても芯に当てることができる。球速が微妙に落ちると打てないストレートではない。だから彼は抑えの投手だったのだろう。
ところが村田、江川のストレートはバットの芯に当たらない一種の超速変化球に等しい。
厳密に言えば、引力と風圧に逆らって、球速が落ちず、真っすぐホームプレートに向かってくるストレートはあり得ない。
投球は受け手に①近づくほど球速を落とし②微妙に落下する、というファクターをグランドの選手は経験によって体感している(既視感)ので、グラブ、ミット、バットを一瞬、その球筋に合わせて対応させる。コレが普通の球筋現象と選手の対応である。
>観客は既視感の目線で球筋を想定するが投球は想定よりも上を通過する。
ところが、野球のレベルが上がっていくと、①や②の現象が低下する。例えキャッチボールでも相手の軽く投げた球が手元ですっと伸びてくる。ましてや、レベルの高い投手の伸びるストレートを芯に当てることは難しくなる。
ストレートの逆スピンの回転数が上がれば投球の自然落下に逆作用が生じるので、体験的既視感の①②現象と違った一瞬、想定とは違う、(球のスピードは落ちず、微妙な自然落下しない)球筋がうまれる。投球の残像効果の延長を一瞬想定するが、実際の球筋はスピードが落ちず落下しない?だから浮き上がって見えるし、打者の手元で一瞬ボールが止まって、急速に伸びているように錯覚する。
過去記事で投手のストレートの回転数を取り上げたことがあるが(研究記事引用)、最大の回転数の球を投げるのは中日の山本昌 - Wikipediaであった。
ストレートのスピードは140キロに達するかどうかでも、抜群の逆スピンの回転数によって打者の既視感は狂わされた。曲がり球も一級品(特にカーブ、スクリューボール)、コントロール抜群、観察力も相当なもの。しかし長年投手であり続けられた秘密の一つはそのストレートにあった。もっともプロ野球には山本昌的ストレートの質を持っている投手は指折り数えてかなりいるが、緩急などが山本昌投手ほどではなかった。
ちなみに、阪神の藤浪晋太郎投手のストレートは、逆スピンがあまりかかっていないシュート回転が多い。ただし、シュート回転でも勝負している投手は大リーグにいる。投手としては圧倒的に不利な要素である手先の不器用な彼は開き直り、が必要だったが、その境地に達する前に、イップスになってしまった。
Wのようにマウンドとバッターボックスを一望できる位置から観戦すると打者の手元で二段ロケットが発射された球筋に錯覚する。
~~~(球場観戦の醍醐味を思う存分味わえる定位置はバックネット真裏ではない。目線を少しづらしただけでピッチャーマウンドと打席を一望できる観客席。球筋と打者の技術が分かり易く、ダイアモンドも一望できるから、内野手の守備力も解る。ここに陣取って観戦すれば2軍野球も実に奥深く面白く楽しめる!
プロ野球のレベルの高さ、懸命さが解り、すべてのプロ野球選手をリスペクトできるようになる。Wは2軍野球の方が面白く、野球を観戦を楽しめる。
TVなどの動画野球はグランドの実野球と次元が違ったものとみなしたほうが良い。球場に行けば、なぜ負けたのか、納得できる。ノムさんがいってように「不思議の負けなし」である。球場に通っているような人たちは、応援しているチームが例え負けてもその負けを体感で納得できているからまた球場にいけるのだ。TV観戦者はその恩恵に預かれないから、フラストレーションがたまる)~~~
@錯覚は体験的既視感によって、投手の投げる球筋はこういうモノだという一瞬の想定が外れた結果として、発生している。
物理的にはその球筋はバッターボックスに近づくほど球速を落とし、微妙に落下している。超スローモーション画像を解析すれば物理法則が明確に作用しているのが解る。ただし、その①②の作用の多少という大問題がある。
以上のファクターを打者目線でいえば、打席の打者はミートする瞬間までボールをどこまで見ているかどうかという動態視力の問題になる。見えないし、みていない。コレが結論。ただし、動態視力抜群の打者はいる、例えば、イチローさん。ノムさん説のよればイチローは天才。常にストレート待ちで変化球に対応できる。であれば、プロの投手VSプロ打者における投手の根本的アドバンテージが少なくなる。
若いころのノムさんはそれができず、スランプに陥ったころ、配球や癖などを読むことで対処した。また、普通の打者でも打席で球がよく見えるようになることがあるし振ったらなぜか芯に当たりボールが飛ぶ時期がある。しかしその反対の期間が長すぎる。コレが普通の打者。もっとも、微妙な打撃技術の狂いも影響する。
なおバッテングセンターの速球だと、140キロまでは、物理的法則をきっちり反映した球筋であり、フォーム、スイングの軌道に関係なくフルスイングで芯に当てるのは簡単。
140キロを超える速球の場合、今まで書いてきた球筋の問題とは違って、網ネットの後方にあるマシーンのリリースポイントが慣れないとつかめず、タイミングが取れないという難点が生じる。球筋が見えなくなり、球は一瞬でホームプレートを通過するので、とりあえず、その近辺をスイングするだけに終わり、こんなことでは芯に当たる確率は極端に落ちる、と実感できる。
プロ野球の打撃練習でもバッテングマシーンをホームプレートに近づけ打っている。多分無駄のないスイングやフォームの練習をするためだろう。大振りをすれば芯に当てるのは難しい。
Wのような素人のバッテングフォームには無駄があって対応しきれない。ある程度、理にかなったフォームとスイングをしないと打てない。
>隣で打っていた人がWと違っていとも簡単に芯に当てていたので、後ろに回ってフォーム、スイングの軌道を観察すると、なるほどな、自分とはレベルが違う、と感心した経験がある。
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今回の記事を書く前の構想では、上記のようなうんちくを垂れる予定はなかったが、書いているうちにこういうことになって、本論に入る時間が無くなった。
本論のテーマは、上記の動画の試合に観客として立ち会ったWの記憶違いを深堀する予定だった。
この試合は調べてみると、1981年、後楽園球場、日本プロ野球VSカンサスシティーロイヤルズだった。
Wは東京ドームで見たと記憶していた。ドームは1989年(昭和63年~昭和最後の年~)に開場された。
村田、江川が対戦したのはカービーパケットがいたミネソタツインズだったと記憶していた。Wの観戦したツインズの来日は1989年(昭和63年)、実に81年の8年後だった。Wは8歳年をくっていたわけだ。村田江川は登板していなかった。
1981年後楽園の村田、江川の球筋の強烈な印象と1989年東京ドームのカビーパケットの雄姿に、コレは凄い選手だなとほれた記憶が一体化していたのだ。鮮明な記憶同士が重なり合って記憶の貯蔵庫に埋もれていた、のか引っ張り出された際に重なり合ったのか。
パケットは亡くなっていた。享年45歳。緑内障で引退するまで好成績を残した。流石だ。センターを守っていた。守備も良かった。
「1995年も打率.314・23本塁打・99打点を記録したが、緑内障に冒されて右目を失明し、1996年シーズン前に引退を表明した。」
先に指摘した動体視力の問題は緑内障になってもこれだけの成績を残せたのだから、動態視力が良いから打てたのだ、とは言い切れない、とわかる。
Wの持論ではバッテングというモノは天性の要素が大きく練習しても打てない者は打てない。先日、桑田真澄の草野球のバッターボックスのシーンを動画で見たが、投球の球筋に実にうまくバットを乗せて打っていた。見た目は格好よくフルスイングしていないがバットの芯に当たり軟球でもボールがよく飛ぶ。HRだった。点じゃなくて線で打っているとつくづく感心した。天賦の才だと思う。
以前、ドジャースいまツインズで好成績中の前田健太投手のバッテングも凄いものがある。高校時代に感服した。Wは投手としてはプロでは通用しないと思っていたが、天才だったのだ。それを見抜いたカープの目は鋭い。
もっとも、高校時代にいいカーブを投げられる投手はプロに行って大成するパターンが多い。工藤公康しかり、桑田、前田~。今、MLBでも良いカーブを投げる投手が台頭している。
カービーパケット
引退後
「同年ロベルト・クレメンテ賞を受賞し、1997年に背番号『34』が球団の永久欠番に指定された。資格1年目の2001年にサンディ・コーファックス、ルー・ゲーリッグに次ぐ史上3番目の若さでアメリカ野球殿堂入りを果たした。」←W。
身長 体重 |
5' 8" =約172.7 cm 210 lb =約95.3 kg |
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エネルギーの塊のような選手だった。
ウィリー・メイズ - Wikipedia級の選手だったと思う。
もそういった選手167センチ、74キロだったが、サイン盗みの汚名を張らせないまま、今年は成績をがくんと落としてけがを理由に欠場中。スタンドからサイン盗みをして、ベンチのゴミ箱をたたいて変化球の合図をしていたという。
カービーパケットやウィリーメイズタイプの選手は日本プロ野球の歴史の中にいなかった。なぜなのだろうか?マイナーの底辺から頂点メジャーの野球システムの違いもある。
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Wは私的な事情で脳内記憶の仕組みを知らなければと思っている。自分自身の日常生活でも自分がオヤッと思うほどの小さな失敗の繰り返しを自覚するようになった。
印象深い山歩きをした場所の名前を覚えようとしても忘れてしまう。他にもその手のものがある。景色絵柄は実に鮮明なのだが特定の名前を忘れた際に覚えようとしているがまた忘れる。特定の名前が記憶できないのはなぜだろうか。こんなことはかつてなかった。覚えようと念じれば、かなりの期間、記憶に残った。まして、特定のモノの忘却の繰り返しなど決してなかった。
さらに認知症の方の不思議としか言いようのない脳内システムが具体的にどうなっているのか知りたい。←認知症の教科書的な本や記事をたくさん読んだが、そうした知識では追い付かない、納得できない場面に遭遇すると、別な角度からの見方が必要性を感じる。
いっぽうで、Wには簡単に忘れられないことも多数ある。
以下の参考資料について考え整理してみるつもりだったが、最近の忙しいスケジュールからその時間は後回しにすることに決めた。一端参考資料をアップして、時間を見つけて続編の記事を書くことにする。
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参考資料① この資料にWの求める情報がかなり含まれている。時間を見つけて探索する。
参考資料」②
「覚えるのが苦手な人」が記憶力を高める方法2選 | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
一般社団法人アクティブ・ブレイン協会 会長
記憶力の限界とは?
資料③ 良いところをピックアップしたい。①参考資料との関連