反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

感染症の歴史から見えてきたウイルスと人間の関係≪石弘之さんインタビュー≫反俗日記⇒<O MO TE  NA SI>はあまりにも高くつきすぎた。カネの問題よりも政治的狭路に嵌ることのほうが列島住民は打撃を受ける。

scienceportal.jst.go.jp         ウイルスとは何か - ずっと人間と共存

「病気の原因となるウイルスは“悪者”扱いされやすいが、ポジティブな面もあるという。例えば、ここ20年ほどの研究で、哺乳類の胎児をウイルスが守っていることがわかってきた。

胎児は、半分は父親の遺伝子を持っている。母親から見ると、半分のたんぱく質は自分とは別なもの。母親の免疫系からの攻撃で、胎児は生きていけないはずではないか。ではなぜ、生きていけるのか長い間、謎だった。

「おなかの中に赤ちゃんが宿ると、母親の胎内の常在ウイルスが集まってきて膜を作り、赤ちゃんを包み込む。そのことで、母親からの免疫系の攻撃を遮断できることが分かったのですウイルスがいなければ、われわれ人間はこの世に存在しなかったという意味で、たいへん重要です」と石さんは言う。

「   ウイルスも自然の一員 - 「汝の敵を愛せよ」

人間が環境を変えれば、それに対応して変異していくのがウイルスで、人間とウイルスの関係を断ち切ることはできない。ウイルスは、いろいろなところで自然の一員として関与しています。われわれが知らないことの方が多いはず。『こんなことをウイルスはやっていたの』という話がこれから続々と出てくる可能性があります。いかなる生物も天敵をなくした瞬間から退化していくもの。汝(なんじ)の敵を愛せよ、ですね」と石さんは続けた。

最後に、石さんは「コロナ時代」を切り開く若者に向けて、次のようなメッセージを残してくれた。

庭土をスプーンですくうと、スプーン1杯の土の中に1億以上の生き物がいます。その多くがウイルス。ウイルスは、自然の中でいろいろな役割を果たしています。これからも、ウイルスをめぐっても大発見が続くと思います。自然界は、まだまだ人間の知らないことだらけ。私の80年の人生を振り返ると、最大の楽しみは好奇心と達成感でした。若い人たちには、ものを探求することや考えることに楽しみを感じて、自然の仕組みを解明する達成感を味わってほしい」

   感染症は社会構造を変える –距離を超えてつながる時代へ

人間にとっての基本的な行動様式まで変えてしまうウイルス 。今回の新型コロナウイルスは、私たちの人間関係のあり方や社会性についても見直しを迫ってくる。しかし、過去の歴史を振り返ると、人間は感染症により大きく社会構造の変化を強いられた場合でも、柔軟に適応し、新たな生活や様式を生み出してきた。

新型コロナウイルスは何年か後には弱毒化して、普通の風邪のようなウイルスのようになる可能性はあります。でも、その一方で、これから先、さらに『狡猾』になって、巧妙な感染方法、流行方法を見つけ出すかもしれません。コロナウイルスは2002年にSARS重症急性呼吸器症候群)や2012年のMERS(中東呼吸器症候群)、そして今回の新型コロナウイルスと、立て続けに流行を起こしました。21世紀はコロナウイルスの時代になりそうな予感がします」と石さんは予想する。

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の電子顕微鏡写真 細胞表面から出芽する新型コロナウイルス粒子を見やすくするためにコンピューター上で青く着色(左、走査型電顕で撮影)。ウイルス粒子を取り囲むように、名前の由来となったコロナウイルス特有の王冠状の突起がある(右、透過型電顕で撮影)。 ※画像提供:東京都健康安全研究センター

新型コロナウイルスSARS-CoV-2)の電子顕微鏡写真 細胞表面から出芽する新型コロナウイルス粒子を見やすくするためにコンピューター上で青く着色左、走査型電顕で撮影)。

ウイルス粒子を取り囲むように、名前の由来となったコロナウイルス特有の王冠状の突起がある(右、透過型電顕で撮影)。 ※画像提供:東京都健康安全研究センター

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W。20世紀初頭以降、ウィルス感染症が脅威となった。生活水準の世界的向上、衛生面での改善、対抗する科学の発展などによって、細菌性感染症は封じ込められたが、グローバル資本制によるヒトモノカネの都市部への回転率の高い集中集積とウィルス由来の感染症の急浮上が一体的に進行し、感染密地域から、感染過疎地域へ、水が高いところから低いところに急速に流れる、ような世界的な伝播状況の再生産が止まらない。

>当面、国家資本主義と独裁がコロナ感染対策の管制高地に位置しているが、対抗する資本制勢力では内部に排外主義が拡大再生産され、二つに分解する。

スペイン風邪パンデミックの経済的背景産業資本主義の自由放任が資本の強集中集積、階層分解を加速度的に生み、金融寡頭制帝国主義に至り、世界市場の再分割の過程において、世界市場に急激に台頭するアメリカのバーバリズム資本制(カンサス州軍事基地)がスペンイン風邪、発現の環境を提供し米軍欧州戦線参戦と世界的兵站によって、パンデミックになった。

 当時、日本列島住民は1920年パンデミックの最後尾で多大な死者を出した。

@当時のアメリカに相当する武漢、中国がウィルス感染症パンデミックの発現地になり、グローバル資本制の金融寡頭制と一方における自由放任ヒトモノカネの大回転によって、世界中に伝播した。

      今後の予測 ~民主の如何によって以下のようにわかれる~

①金融寡頭制が強化されるが国内民主政をある程度維持したまま、世界市場の再分割戦に投じる国と地域。~いわゆる欧米民主政型~

②もう一つは金融寡頭制強化と強権政治体制が一体的に進行する国々、地域。その筆頭に日本が位置する、<O MO TE  NA SI>はあまりにも高くつきすぎた。カネの問題よりも政治的狭路に嵌ることのほうが列島住民は打撃を受ける。

類型は東欧、南米、アジア型。

※注記:石さんの話をもとに作成    環境変化と感染症 - 温暖化で拡大するマラリア

日本の古い文献にもマラリアと考えられる感染症が登場する。11世紀の平安時代は今より気温が高く、平清盛マラリアで高熱でうなされつつ死んだそうだ。「清盛の医者は裸で脈をとり」という有名な川柳もある。

     

 感染症は時代を映す鏡 – 消化器系から呼吸器系へ

人間が定住するようになって、感染症と人間の関係は劇的に変わった。石さんによると、最初に定住した水辺では川の水を共用したことで水を介した消化器系の病気が流行したが、その後、人口が都市に密集するようになると、人から人へと感染する呼吸器系の感染症が大流行を起こすようになった。

水を解した感染症の爪痕は、古代エジプトのミイラにも見られる。このミイラからは、巻き貝の体内で増殖した寄生虫が皮膚から感染する、ビルハルツ住血吸虫の卵が見つかっている。その後も、下水道が普及しない地域では赤痢コレラなど、水を介した病気が広がった

都市が大きくなると、当初は衛生システムがなかったのでゴミを介して感染症が流行した。14世紀のヨーロッパの都市では、ネズミが大量発生し、ネズミがもっていたペスト菌が広がっていった。ただ、当時はペストの原因が分からず、ユダヤ人が井戸に毒を入れた」などのうわさが広がり、ユダヤ人排斥が激しくなったり、魔女狩りが盛んに行われたりした。分からないことが起きると、恐怖心から人間はスケープゴートを求めるものらしい。デマや差別は、大災害や感染症の大流行の時には、必ずと言っていいほど起こってきた事象だそうだ。今回の新型コロナウイルスでも、さまざまな人種差別や偏見、迫害が後を絶たない。~W。中国が悪い、と。

20世紀に入り都市が巨大化し過密化すると、今度は人から人へ飛沫や空気で感染するようになる。呼吸器系に入り込んで、過密社会にウイルスが拡散していく。現在の新型コロナウイルスがまさしくその図式に当てはまる

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大仕掛けの五輪構造はイマイチ、ピンとこないが、コレなら解る!

~~誰のためのオリンピック開催強行なのか~

W.オリンピック競技のほとんどはマイナー競技。各国の当該団体や役員報酬、選手たちの競技費用は五輪放映権の分け前で賄ってきた。世界的大イベント化による実入りを当て込んだ役員のスポーツ特権による身の丈越えの出費常態化もある。

オリンピックの政治目的は支配層のヒエラルキーの更新である。マイナースポーツの役員、エリート選手はその存在自体がヒエラルキー依存。

news.yahoo.co.jp

「セーリングやヨットといえば、欧米の富裕層や上流階級のスポーツというイメージがあるだろう。そんなスポーツの国際統括団体、ワールドセーリング(WS)の第9代会長に中国の李全海氏が選出された。アジア地区から会長が誕生するのは初めて。「本来、当選するはずではなかった」李氏はなぜ、会長になれたのだろうか?(共同通信=山﨑恵司)」

▽WSが抱える“南北対立”

「WSには“南北対立”があった。アンデルセン会長の出身地である北欧と西欧、中欧に対して、南欧と東欧は反アンデルセンアンデルセン会長の任期4年間で、両者の対立は深刻化していた。スペインの候補は反アンデルセン。彼が1回目の投票で落選し(た結果)、その票が李氏に流れ、本来、当選するはずではなかった李氏が勝った」  アンデルセン氏を巡っては財政面からも問題が指摘されていた。WSのオフィスは英国南部のサウサンプトンにあったが、2016年の会長就任後に必要がないにもかかわらず、家賃が高いロンドン中心部のパディントンに移転させた。この一件に代表されるように、アンデルセン体制には放漫財政を指摘する声が常につきまとっていた。

月氏は言う。アンデルセン氏は在任中の4年間で金を使いまくった。WSの倫理委員会が調査しているほどだ。五輪に、過度に依存する財務体質に陥っていたため、五輪の延期で財政危機が起きた  

 

 ▽財政の立て直し  

月氏によると、東京五輪の延期が決まり、財政危機が起きたという。WSは収入の40~45%に当たる約20億円を五輪の放映権料でまかなっていた。五輪が予定通り開催されていれば、この秋には入っていたはずだった放映権料がなくなり、キャッシュフローがほぼ途絶えた。このピンチを乗り切るために、国際オリンピック委員会(IOC)から3億円を借金したという。

そういう状況で、初めて中国から誕生した李全海会長に寄せられる期待は財政の健全化。「チャイナマネーを(WSに)注入してくれるだろう、と期待されている」と、望月氏は指摘した。」

 WSの源流は、1907年設立の国際ヨット競技連盟(IYRU)。当時のメンバーは英国やフランス、ドイツなど欧州のヨット団体ばかりだった。会長職を置くようになったのは1946年からだが、過去8人いた会長は全員、欧州出身だ。」