反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

第1回。図表を挙げて、コロナ渦を解読する。動画デモクラシータイムス.。児玉龍彦さんと金子勝さん。コロナの波をつくるもの 変異と科学的対応 【新型コロナと闘う その先の世界へ】

 出典先。W、児玉龍彦さん(東大先端研)の感染の波形図だけでは政府当局のコロナ対策との関連が明らかにできないので、下図を使わせてもらった。なお、外科病院でも感染予防対策をとって発熱外来を開いている。後でHPを閲覧する。

www.morigeka.ne

 

@児玉氏の解説では各波ごとに変異種発生。当然のこと。ウィルスRNAはDNAと違って固定性がなく、増殖の際、転写ミスが発生し易い。

GO TO⇒2020年7月22日~2020年10月1日(東京追加)の徹底した拘り様に改めて注目する!

日本の飲食宿泊業種は他のOECD諸国の中で抜きんでて対GDP比が多い。フランス越え、日本以外の先進国はスペインだけ。他は徹底した観光小国。関連する業態も多い。しかし、どうみても生産性が高いとは云い辛い。日本バブル崩壊後、土木建設業以外にこの業態しか余剰労働人口の受け皿が見つからなかった、とみる。しかもインバウンド率は低いので純内国向けの業態。テレビの食レポ番組などを見ていると、地元の創意工夫にイジマシさが付きまとう。

だから、地方区に選挙基盤のある自民党にとってGO TO オリンピック拘り、ということもできる。

w。第4波以降。抑え込みに「失敗」したのではなく、日本当局は国民規模のセキュリティーを後回しにする戦前体質が温存されているので、初めから大量の犠牲が出るのを承知のうえでコロナ対策をやっている(欧米の犠牲者と比べる愚。比較対象は東アジアなど。地球の東の果ての島国の優位性放棄。)経済とコロナ対策のバランスをとるなどと云う言辞に現れているが適切で専門的なコロナ対策がなされていない、コレが事実。

スターリン一人の人間の死は悲劇だが、. 百万人の死はもはや統計である」

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W。前回記事。菊池寛「マスク」スペイン風邪パンデミック日本版を扱った作品(駄作。ただし菊池寛は文士の由来ともいえる傑物!)。20万人~30万人の死者を出した日本の当局は内務省、警察だろう。世界戦争最中に発生したパンデミックは交戦国の間では最高軍事機密だった。だから、中立国スペインで公になったのでスペイン風邪と称された。ほんとうはUSA風邪であった。世界戦争終結後、パンデミックの最終局面が日本に上陸したので報道管制は敷かれていなかったので一般紙に感染者数が発表された。

 なお、第1次世界大戦前後の時代状況で創作された数多くのヨーロッパ、アメリカ小説のなかでスペイン風邪を彷彿させるものは1作も読んだことはない。この辺も今も共通する欧米文化の特色を表していると思う。アメリカではマスクしないことが勇気の体現らしい。そういえば、大谷の出場する球場では、誰一人、マスクをしていないが感染の波は治まっていない。日本人はそんな感性、文化とは縁遠い。むしろ、菊池寛の「マスク」では、コロナ渦の最終局面でマスクを外している野球の試合観戦に訪れた群衆の中でただ一人、マスクをしている若者に圧倒されるほどの勇気を感じ取っている。

 ヨーロッパ中世に発生したペストの歴史的な位置付けは確定(魔女狩り、封建領主の後退、絶対君主制への転回)ているが、スペイン風邪の歴史的影響について、今回のコロナパンデミックが発生するまで論じられたことはなかった。どうしてなのだろうか?第二次世界大戦終結までの戦争と革命、ファシズムナチズムの世界的騒乱が、その根底にあったパンデミックの影響と犠牲を覆いつくしたのか。

 経済の自由放任が富の集積集中の結果、階層分解(この場合、先進諸国における労働層の増大)と他方での帝国主義金融寡頭支配に発展展開し、帝国主義の不均等発展によって、世界市場の再分割を呼び起こしヨーロッパにおける新興ドイツの台頭と旧支配者イギリスとの対立を基調に世界戦争(ヨーロッパ戦争)へと発火した。スペイン風邪は自由放任経済の下で急速に台頭した超新興国アメリカの中西部カンサス州の陸軍基地から発生した。急成長する資本主義国家の野蛮の渦中から人獣共通感染症が発生した。

 今回のパンデミックの火元の中国にも同じ様相が伺える。

情報として流通する歴史とは、リアルな事実の集積の範囲を超えた現時点の人間の創造物だ。

W。感染症テリトリーの由来を解き明かした解説がコレ。

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