野球における打撃は結果的に成功3割、7割は失敗。不条理そのもの。
「野球が上手いからといって偉い人間になった訳ではない」佐藤輝明。
W。他人の傷口に塩を塗り込むような行為だと承知しながら、あえて今回、記事にする。W。たかが野球、気楽にいこう!
佐藤輝明(阪神タイガース)年度別出場成績 | プロフィール・成績・速報・ドラフト・ニュースなど選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
W。8月19日DENA戦では3打数2安打1打点1HR、1三振だった。
W。翌日、8月20日中日戦より、突然打てなくなった。
W。オールスター明けもそれなりに打っていた。
>トラッキングシステムにより情報が揃ってきた。中日投手陣はセリーグ屈指、コントロールの良い投手が多い。
>本人の夏バテスタミナ消耗によって、0,数秒の対応力が落ちた、ということも考えられる。
引用 フルカウント
「33打席連続無安打の阪神・佐藤輝明 8月下旬から急降下している数字とは?
7日のヤクルト戦ではプロ入り後初めて出番なしに終わった
8月19日のDeNA戦(東京ドーム)で23号ソロを放つなど2安打してから、出場14試合でわずか1安打。最高で.280あった打率は、わずか2週間ほどで.255まで低下してしまった。
①シーズンを通してプレーすることは肉体への負担も大きく、疲れもあるはず。
②さらには相手チームの研究も進み、配球や攻められ方も工夫されてきているはず。
③プロ野球選手として、ぶつかって然るべき壁
この不振の原因は何なのか――。セイバーメトリクスの指標などを用いてデータ分析
ストライクゾーン内のコンタクト率が8月下旬から…
佐藤輝の打撃成績が落ち始めた8月20日を過ぎた辺りから急降下している打撃指標⇒「Z-Contact%」
~~ストライクゾーン内に来たボールに対してバットに当てた確率。~~
10試合あたりのこの指標を見ると、8月下旬から急激に落ち、9月5日を終えた段階で10試合あたりの「Z-Contact%」は45%前後に。それまで70%台で推移しており、今季で最も低い水準となっている。
@ここ最近の佐藤輝はストライクゾーン内のボールにバットが当たらないという傾向が強くなっている。
<ゾーン別のコンタクト率を8月19日までと8月20日以降とで比較>
全体的にコンタクト率は低下しているものの、その中でも真ん中からアウトコースは軒並み数字が大きくダウンし、コンタクト率は50%以下となっている。一方でインコースに関しては落ち込みは小さい。外角に比べて、60%以上のコンタクト率のあるコースもある。
ストライクゾーン外のボール球に対してのコンタクト率を表す「O-Contact%」を見ると、40%台と大きな変化は見られない。
>ゾーン内でスイングを仕掛ける「Z-Swing%」は上昇しているが、
>ボール球をスイングする「O-Swing%」には大きな変化はない。
WACWAC。上記の指標から垣間見える8月20日からの佐藤の不振の特徴
①活躍時の佐藤に対して、相手バッテリーはインコースを執拗に攻めることで、佐藤にインコースへの意識づけを行った。(インコースに撒き餌)⇒佐藤は意識づけられたインコースに対処しようとしたが上達しなかった。⇒インコース対処のキモであるボール球の見極めができなかった。
②佐藤はボール球を振らないように心がけたが、選球眼が悪く、やはりボール球に手を出し空振りやファールを繰り返しカウントを悪くし、投手優位の追い込まれた形でアウトになるケースが増えた。
③インコース意識づけの撒き餌⇒対角線のアウトコースが打てなくなった⇒好調時の佐藤のバッテングフォーム崩壊バット遠回り、バットヘッドは元々下がっていた。=ストライクドーンのコンタクト率が極端に低下=結局、スイングのバリエーションが佐藤の場合、少なすぎる。スイングの応用力が乏しい。
④打者VS投手間で投手優位、佐藤劣性の力関係ができてしまった。怖さがなくなり投手はガンガン攻めてくるので打てないコースに投げることができる。
相手バッテリーのコース別の投球比率でも変化が…
コース別の投球比率も見てみたい。
>8月半ばまでは低めを中心に、割と満遍なく配球されている。⇒W.意外だった。もっと早くからインコース攻めをされていた印象がある。比率で見れば、ややインコースが多めだ。
W。裏を返せば、佐藤がそれなりにインコースにコンタクトしていたのでバッテリーは球をコースに散らすしか対処法はなかった。
W.この形勢が逆転したのは、インコースのボール球、高めのボール球を積極的に使うことであった。
W。佐藤の挫折は相手のインコースボール球、高めのボール球への見極めができず、バッテングフォームを崩し終いにはストライクゾーンさえ打てなくなった。
W。さらに中途半端なフライボールスイングの実行者であったことも災いした。
W。コントロールに良いNPB投手は高めの際どいストライク、ボール球を投げることができる。アメリカ野球のようなフライボールスイング日本では通用しない。実行するメリットもアメリカより少ない(球場の広さ、精緻なコントロール、ボールの大きさ質~アメリカ仕様の球が変化をつけやすい~。徹底したシフトは日本にはない)レベルスイングで十分。
W。連続無安打記録は当然である。打てる球がない。
8月20日以降で見ると、明らかに配球のバランスに変化が見て取れる。
真ん中のゾーンに次いで
W.インサイドに投げると真ん中近辺にも球がいく、佐藤にも打てるチャンスはあった!多く投じられているのインサイドのボール球。ボールゾーンにも関わらず、全体の配球のうち22.2%(W。高めの釣り球を合計すると35%。3球に1球がインサイドと高めのボール球)が投じられている。⇒W。結局はインコースのボール球を空振りORファールする選球眼の悪さの問題に行き着く。インコースのボール球を振るので意識づけの度合いは上がる=対角線のアウトコースに穴ができる。バット遠回り、ヘッド下がってはアウトコースや高めは前に飛ばない、当たらない。
そして、インコースボールゾーン(W,一番多いのは真ん中をお忘れなく。選球眼が良ければ打ちやすい真ん中を打つチャンスは増える)に続き3番目に多いのは外角のボールゾーンで計20.4%。
このゾーンはコンタクト率も低く、佐藤輝が苦戦を強いられているエリアでもある。
@そして、内外角問わず、ゾーン内に投じられる比率はここに来て低下している。
これらのデータから推測されるのは、佐藤輝は相手バッテリーから内角をえぐるボールゾーンの投球で厳しく突かれて意識させられた上に、
そこから遠い外角へのボール球で幅をつけて攻められているということ。
こうした攻め方によってバッティングを崩され、本来の姿を見失ったことで、これまでコンタクトできていたゾーン内にくるボールでさえ空振りするようになってしまっているのではないだろうか。
wawac
@横対角線の揺さぶりの資料は提示しているが、それに加えて上下の揺さぶりがあるから佐藤の打撃フォームは崩れていった。高めストレートに対する佐藤のコンタクト率が出ていない。
高めの対角線の低めの落ちるボール攻め、+という内外角の対角線の揺さぶりの攻略法に対処できない最大の要因は
①選球眼の悪さ
②中途半端なアッパースイングにある。
>普通の投手は佐藤の弱点を絵に描いたようにつけるコントロールは持ち合わせていない。
>そのことは真ん中に集まる球の配球率が一番高いことに示されている
>もっとも落ちる球は真ん中に投じることで空振り凡打をとる。
@この報告は佐藤はセリーグでは珍しいフライボール革命スイングの実行者であり、その点において目覚ましい活躍があった、事に触れていない。
>選球眼や技術の伴わないフライボールスイングの弱点を制球力の良いNPB投手につかれた。
早すぎたフライボール革命!? 最低打率で本塁打王となった広島の“一発屋”ランス/昭和助っ人賛歌【プロ野球死亡遊戯】 | 野球コラム - 週刊ベースボールONLINE
大リーグ席巻する「フライボール革命」 一方で悪影響も:朝日新聞デジタル
引用
「日本でも話題の「フライボール革命」。ゴロ打ちを避け、打球に角度をつけて打ち上げることを推奨する打撃理論は、本塁打数の増加を生み、大リーグを席巻した。ただ、良いことばかりではない。三振数は激増。
速度98マイル(約158キロ)以上で、26~30度の角度で飛び出した打球は、安打になる確率が最も高いと言われる。実際、選手やボールの動きを記録・数値化する動作解析システム「スタットキャスト」が大リーグで導入された2015年以降、この関係性は「バレル(芯でとらえた確率)」と呼ばれる指標になった。
昨季2017年取り入れたアストロズが、ワールドシリーズを制覇したことで世間にも一気に浸透。⇒W。2021年ポストシーズン、Wシリーズを通して視聴した感想。フライボール革命でHRで試合を決するケースが多かった。その一方で、高めのストレートで空振りやファールを取りカウントを稼ぐ場面もあった。対戦打者によっては高めが勝負球になるケースもあった。高めの速いストレートをHRしたケースは1回だけ。それもアウトコース寄りの高めを反対方向に打った。
Wシリーズ、アストロズの好打者が打撃不振に陥った要因はブレーブス投手陣に高めを意識づけられた、事もある。
>データ分析が進み、最近は打者ごとに極端な守備位置が敷かれる。これまで内野手の間を抜けていたゴロが、捕球されるようになった。
17年にナ・リーグ最多213安打を放ったロッキーズのブラックモンも「強い打球を打っても野手の正面を突く光景が増えた。それならば、内野を越える打球を狙った方がいい」と実感する。シフトを打ち破るため、多くの選手が基本とされる「脇を閉めて上からボールをたたく」ではなく、両脇を開けてゴルフのようなアッパー気味のスイングに改良した。
「成果は本塁打数に表れた。16年、大リーグは7年ぶりに年間5千本を突破し5610本に。17年は史上最多の6105本だった。
一方、マイナス作用も生まれた。進塁打など状況に応じた打撃は減り、淡泊な攻撃が増えた。打球角度を意識してボールを強打する打者が増え、バットコントロールでボールに当てる打者が減ったことで三振数も激増。長打を警戒し、アッパースイングではとらえにくい高めのストライクゾーンや、カーブなど縦の変化球が多用される傾向も関係している。年間三振数は、08年から11年連続でワースト記録を更新し、今季は4万1207個。対照的に安打数は1996年以降最少の4万1018本で、大リーグ史上初めて三振数が安打数を超えた。」
引用終わり
ボールをよく見て」は間違い? 秋山翔吾、浅村栄斗が唱える新常識|プロ野球|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva
【フライボール革命は果たして有効?】フライボール革命のメリットとデメリットについて | タカシの野球夢追い人ブログ!
引用
「
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フライボール革命はアッパースイングではない! | tsbbc12のブログ
引用
「
🟩フライボール=アッパースイング
一般的にボールを飛ばそうとするとバットの軌道は下からでてきます。
ボールを下から捉えた方が角度はつきますからね!
アッパースイングも2つのパターンが考えられます。
1・バットのヘッドが下がったアッパースイング。
2・バットのヘッドは下がっていないアッパースイング。
多くの方は、1のパターンが多いかなと思います。
フライボールのスイング軌道になると、下からバットが出るのでアッパースイング気味になりますが、1と2のパターンどちらで振っているかによって悪いスイング軌道になってしまいます。
ヘッドが下がるアッパースイングになると、
・バットが遠回りをする。
・打球が弱い、ドライブ気味になる。
・ボールに差し込まれる、詰まった打球になる。
・ポップフライになる。
など、少しフライボールとは違う打球になります。
では、パターン2はどんなスイングなのか?
🟩オリックス吉田選手のスイングをスローで見て!
フライボールの代表的スイングだとオリックスの吉田選手がアッパースイングの軌道で豪快なフルスイングでボールを飛ばしますよね。
それでも、打率3割、三振も少ない!!
なぜなのか??それは、YouTubeで検索して、スイングをスロー再生して見てください!
良くみると、バットの軌道は先程のパターン2のヘッドの下がっていないアッパースイングです!
どういう動きになっているか詳しくみると、基本はバットを上から出す動きだけども、アッパースイングのような軌道になっています。
バットのヘッドが下がって、下から振っているのでなく、左肩下がり(左打者)の斜め軸の使い方をしているのでバットは上から出ています」
引用終わり
W。凡庸な打者はまねできない。無理筋。
佐藤輝明の打撃スタイルをデータで解明!実は『ドカベン』の岩鬼にそっくり!?<SLUGGER> | THE DIGEST
引用 2021.06.09 SLUGGER編集部
「開幕から快進撃を続けるルーキー、佐藤輝明(阪神)の“個性”が、開幕から2か月が経過して、ある程度見えてきた。ここでは、佐藤の打者としての傾向をデータで検証してみよう。
新人離れしたペースで本塁打を量産できる理由は、積極的にガンガン振っていくスタイルにある。ストレートであろうと変化球であろうと、とにかく初球からフルスウィング。その結果、ストレートのスウィング率、変化球のスウィング率、そしてファーストストライクのスウィング率など、ほとんどのスウィング系指標が両リーグでトップクラスの数値になっているのだ。
三振(これも両リーグ1位)を恐れぬマン振りスタイルは、スモールベースボールを重んじる日本、特にセ・リーグでは珍しい。
むしろフライボール革命全盛のメジャーの打者のようだが、実際にフライ打球の割合67.2%は、両リーグの規定打席到達者の中で最も高い。
>2位の山田哲人(ヤクルト)と比べても10%近く上回っており、他の日本人打者とはそもそもスウィングや打球への意識からしてまるで違うことが分かる。
また、ドラフト直前には「素材型」とも言われていたが、春季キャンプの段階で本人が「変化球に合わせる能力には自信がある」と語っていた通り、新人選手が苦戦する傾向の高い変化球にも対応している。
>対変化球打率.306はリーグ3位で、これは鈴木誠也(広島)よりも高い。
一般的に打者はストレートよりも変化球を苦手にするものだが、
>佐藤はむしろ変化球の方が打率が高く(ストレートは.218)、打っている本塁打も多い。」⇒W。変化球は物理的に球筋より下に落ちる。プロ1軍投手の高めのストレート、伸びるストレートの球筋は打者の手元で浮き上がる感触。アッパースイングでは球筋にバットの芯を入れられず、小さな点にバットを当てる感じになる。
また、ストレートに対する打率が低いからと言って、決してプロレベルの直球に苦戦しているわけではない。というのも、球速が150キロを超えると、なぜか打率が.263まで上昇するからだ。5月28日の西武戦で放った1試合3本塁打の締めくくりも、ギャレットの154キロをメットライフドームの右中間席上段まで運んだものだった。
とはいえ、長所の裏には明確な短所も見えてくる。
@度の過ぎた積極性でストライクゾーンを外れるボールでもどんどん振っていくため、ボールゾーンスウィング率41.8%は両リーグワースト。
>いわゆるフリースウィンガーで、四球はほとんど選ばない。
柳田悠岐(ソフトバンク)や吉田正尚(オリックス)のように、フルスウィングしつつも確実に当てるような技術はまだないので、空振りも両リーグで最も多い。
それが三振の多さにつながっており、
打席アプローチの優秀さを示すBB/K(四球÷三振)0.17は、両リーグでもっとも悪い数字になっている(ちなみに両リーグ圧倒的1位の吉田がBB/K2.42だ)。打席での辛抱強さが、まずは一番の課題だといえるだろう。難しい球を打つ技術はあるのだから、待ちさえすれば本塁打にできるボールはまだまだ増えるはずだ。
確実性には欠けるが難しいボールを得意とする点は、マンガ『ドカベン』の岩鬼正美を彷彿とさせる(現在は外野を守ることが多いが、本来佐藤は岩鬼と同じ三塁手だ)。佐藤も岩鬼のようにスケールが大きく、夢がある打者なのは間違いない。豪快な打撃でたくさんのアーチを架ける“和製大砲”として、今後も我々を大いに沸かせてくれそうだ。」
引用終わり
構成●SLUGGER編集部
※データ提供:データスタジアム(株)