反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

○ The News ●動画の図表、グラフ多数の静止画像を全てアップ。⇒ 円安、物価高、低賃金… 先進国から転落する日本 〜個人や企業、若者はどうすべきか【野口悠紀雄

○ The News ● 円安、物価高、低賃金… 先進国から転落する日本 〜個人や企業、若者はどうすべきか【野口悠紀雄・望月衣塑子・尾形聡彦】

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W。長時間動画の中で使用された野口悠紀雄さんの記事より作成した図、グラフをピックアップしてみた。語り口の中で漫然と話しの流れを感じ取るよりも<事実>を抑えることがまず大切。

>東アジア諸国(中国。韓国)から日本に来て仕事をしている人たちのリアルな個人動画がYou Tubeにアップされている。

 

動画は隅々まで目を走らせた。特に母国に帰国したときの実家の動画、母国の光景を映した動画。日常からの映像なのでリアルである。地デジ、BSテレビのニュース、報道番組に東アジアの人々、個々のリアルな日常を映したものはない。トピックを中心に前後をカットした情報。政治や軍事などの情報は編集されたもので、イデオロギー度が高い。事実ではあるがその一部。経済情報の加工度は高い。

 動画の関心事は

当地の経済発展状況を知ること、

同じ東アジアの人間としての共通点と違いを確認することだった。

また政治レベルとは隔絶した庶民レベルで共感できることも多い。

 日本経済が20年以上、ちょとづつ成長していた時期に、東アジア諸国は急激に発展した。良いことだ。東アジアの人々の苦労は記事作成の資料を集めながら身近に感じれれるようになった。凄いことだと感心する。同じ物的目線で交流できたら個性もわかりやすくなる。貧富の差は個性を覆いつくすことがある。

 日本と同じような生活水準になったが、日常生活のIT導入度は日本よりもワンランクぐらい違っている、と見た。

日本語はデジタル入力の際、ひらがな、漢字、カタカナ、追加して英語アルファベットが適切な場合、の4パターンがあってデジタル入力の際、一瞬の思考の手間がかかる。書籍の縦書きも考えてみるとなんだかヘン。主語以下の並び、否定肯定もハングルと同じらしいが英語、中国語とは違う。

 デジタル化は簡素化なのだから、複雑言語はデジタル思考に不向き。文化や風習と連動しているので事は簡単ではない。英語が使いこなせないとコンピュータープログラミングなどに余計な苦労をするのではないかな?。ITの日常生活への普及が遅れているのは日本語と日本文化、風習の問題があるような気がする。

 大昔、キーボド打ち込みは、50音ひらがなでやっていた。ローマ字入力よりも数は多いがフロッピィーディスクの教則を一通りやり自分で文章作成をしだすとすぐ慣れた。一発で打ち込めるからモニターだけを凝視してかなりの速度で打ち込めて、モニターをながら打ち込むので間違いは直ぐ修正できた。打ち込みながら考える余裕もできた。

 それから長く中断して面白そうだからPCをやり始めたとき、入力の感覚はすべて失くし、この時はひらがな入力なんてやる人がいない状態だった。ローマ字入力は結局、モニターだけを見ながら打ち込むことができないまま、今日に至っている。スピードはそれなりに出るが打ち間違いを瞬時、修正できない、考える余裕がない。

 理詰めで考えるときも日本語は向いてない。

 

W。購買力平価EUは各国の負担金を決めている。労働力商品の購買力が問題。ビッグマック指数は実質賃金の格差ではない。物価が安い、ということは労働力商品の価格(労働商品の再生産費)が安く済むということだ。ビッグマック指数だと中国進出の工場は日本回帰した方がよさそうだが一般的になぜか中国では高級品でなくとも外国商品が割高になる。

 在日中国人の帰国動画をみると人民元のレートが安いのか、関税がかかっているのか、売り手市場でぼったくっているのか、この辺は解らないが一貫してそういう傾向があると解る。3番目の売り手市場だと、現地ユニクロ店など日本よりもかなり儲かっている。こういう生の情報が得られるので個人動画は助けになる。

W。最高級品アップル携帯の日本価格は異常。コレも特殊な日本携帯市場にかなりの要因がある。

 

日本の携帯OS市場65%越えアップル。使いやすい、という。

汎用性が高<安物携帯から高級品まで特許権をとり各系メーカーに価格競争させているGOOGLEアンドロイドOS携帯は少数派。日本市場は世界市場の真逆。

そもそも普通に使っている程度なら安いアンドロイド携帯でよい、と考えるはずだが。慣れ、といっても普段使っていればすぐ慣れる。マスターする楽しみもある。

Wは携帯を使わないことにしている。失くしたらまずいので大切に保管している。必要な時だけ携帯する。場所確認、あの機能は助かる。

日本人は汎用品への拘りが強すぎる。巨大電化製品量販店、なぜか日本ブランドが多すぎる。ほとんどMADE IN CHAINaなのに。一概にブランド志向とはいえない。拘りが強い。国民性が職人志向なのか。外国スーパーも日本では通用しない。日本人は買いだめしない。きちんと食事を作る。新鮮な食材をきれいに処理して食す。

>日本のアップル携帯は足元を見られて高く買わされている。

W。デビッド、アトキンソンが中小企業の低生産性を議論している。<カイゼン>を現場でやっているのは大企業。小と零細は徹底した過密手間作業をモットーとし、どうやったら手間をかけずに短時間で良いものを仕上げるか、などという現場の作風がない。楽に良い仕事ができたら、余暇を楽しむようこともできる。その発想は皆無。

改良した道具を作ったのに使わない。今まで通り猛烈過密手作業。結果自分だけ使っている。仕事をしている達成感が大事なのだろうか。異常に几帳面で結果に関係のないところで、仕事をしたがる風習もある。どうでも良いところで動いて勝手に付かれている。世界が平準化すると、そういう労働は付加価値生産に寄与しない労働になる。

こんな状態が日本全国積み重なったら大げさに言えば負の経済波及効果になる。

企業系列で中抜きがシステム化していることも生産性に影響を与えている。

仕事を発注すると注文者の意向に関係なく製品込みで上乗せした見積もりを出してくる業態が異常に多い。コレって中抜きの一種。

W。生産資本の大企業は円安で輸出、輸出代金バックで儲かる定位置確保。

株式市場に投資が回る仕組みでもある。役人とマスコミにはアメとムチ支配。その他大勢の不平不満組には愛国ごっこのあもちゃを与えるだけで放置。

W。野口さんの持論。最近、納得するようになった。モノづくり日本は良いのだけれど、戦後復興期、朝鮮戦争辺りから整備され資本の生産過程として大資本に蓄積した川上から川下へのサプライチェーンという垂直構造(極端には一社系列)がグロ資本制拡張によるIT産業の基本業態である水平サプライチェーン化の時代の大波に(巨大高級IT部品メーカー登場)に太刀打ちできず周回遅れになってしまった。

日本の半導体生産が先行していたのはメモリーチップ。今、台湾メーカーが先行している分野はナノ集積回路。巻き返しのできない技術レベルの進歩に遅れた。

W。聞き返す必要がある!会計帳簿の数字ほど、お札は市中に出回っていない。出回っていたらインフレ加速になる。

マネタリーベース=「日本銀行券発行高」+「貨幣流通高」+「日銀当座預金

>結局、赤字財政長期運用、安倍長期政権のからくりだな。

政府赤字財政、国債発行⇒(国債市場(民間金融機関、保険、内外投資筋、一部日銀直接購入)購入経由⇒日銀当座預金ブタ積み少しだけ市中運用。デジタル数字やり取りだけのぐるぐる回る循環。

@過去の日本経済の実績によって貯まった貯蓄のファイナンスがあるから、こんな金融手品ができた。

キャピタルフライト資本逃避がこの循環を混乱させる。

2021年4-6月期の個人金融資産残高が1992兆円で過去最高額を更新したことが分かりました。 ちなみに10年前の2011年4-6月期の数字を見ると、個人金融資産残高は1491兆円でしたから、この10年間で33.6%増」

日本の個人金融資産が2000兆円目前に! その陰で密かに高まる大きなリスク(1/3) | Finasee(フィナシー)

    W。財務省情報 

 

W。小さい物語は解るが大きな物語りは理解し難い。

あの櫻井よしこ、サンも大丈夫、といっておりました。

W。文章で語りよりも下図を見れば、日本の赤字財政と政府投資。企業貯蓄、家計貯蓄のバランスの危うさが解る。日本経済のエネルギー原材料依存率は異常に高い。円安の進行や世界経済混乱の外的要因によってこのバランスの循環が悪化する場合もある。020年のインフレはコロナ対策関連の政府投資とエネルギー原材料の高騰(企業貯蓄縮小)によるものと解る。家計貯蓄増大は政府投資が回ってきたこと、コロナによる消費冷え込み、将来不安によるものと思われる。

企業の貯蓄超過が継続: 日本経済新聞

 日本の特殊が通用する(長期持続可能)するのなら、政府財政運用にこんな楽な方法はないわけで、OECD先進国政府はみんな真似をする。

日本政府は借金慣れしている。日本は農業人口の多い国であり、本当の高インフレで食えない状態はは経験していない。

 明治維新後、周囲と戦争すれば賠償金という余剰金が入った、1930年代の高橋是清の財政金融膨張政策も肯定的に評価されている。この最終局面で高インフレになったが、日本包囲網と戦争経済によって個々の生活どころではなくなった(欲しがりません勝つまでは民需徹底圧迫)。だから、1920年代中期から後期のドイツ程インフレに苦しんでいない。地政学的に日本政府の世渡りは楽だった。農業人口の多さも高インフレ食糧難に直結しなかった。しかし寄生地主制度拡大によって農村に帰っても食えない状態になっていた。

 戦前の帝国主義の根本問題は農業農民問題でもあった。

>1900年附近から貧困層が徐々に減っている。日本資本主義の原始蓄積は日清戦争による賠償金であった。朝鮮の貧困化は日本の植民地政策が影響している。

>戦時統制戦争経済は貧困者の割合を下げている、とこのグラフは示している。

@戦争経済は軍需有効需要を大拡大しとりあえず雇用を増やす。

@金融寡頭制が行き詰ると戦争に走る理由が解る。

@しかし戦争経済には戦争を戦う相手も同じように戦争体制に入っているから、より一層の経済的な説得力を国民にもたらす。

 

 

東アジア情勢が危うくなると、こういう政府は有無を言わず、国民過半の生活労働健康を犠牲にしても米国に頼る。コレが第二次世界大戦敗北の彼らなりの総括である。国民はなめられている。


 

 

 反俗日記。日本10年国債(一番よく売れる長期金利)の国債市場での取引が3日連続成立しなかった。日経新聞ベタ記事扱い。長期国債市場、混乱。日銀買い支え。イールドカーブ右肩上がり。日銀出動によって10年国債金利の部分、人為的低金利。日銀債務超過になっても破綻しない、内外からの信用を無くす。資本(マネー)逃避発生危機。