引用 W.中学生の頃から空手をやっていたとは聞いていたので、切り傷の様子に腑に落ちないところがあり、実際に現場で何があったのだろう、と気になっていたが、ここまで肉体派だった、とは驚いた。政治的暴力の行使が課題にのぼり、実行主体の在り方が問われた時代、宮台は中学、高校「紛争」を体験している。あのころ、高校生にしてすでに大人みたいな感覚のものが一部にいた印象がある。自分の高校時代と比較して大したものだと感心していた。
一種の戦時体制がニューノーマルになる時代がやってきた。
なぜそうなっているのか知わかれば、**脅威**危機とかの脅かしの効き目は弱くなり平常心で周囲の状況を判断できるようになる。
引用
「11月29日の襲撃事件以降、刃物による殺傷事件が続いている点を指摘した上で、自身が命を落とさなかったのは柔道や空手など武術を習得したおかげだったとしている。
>「だがミスをした。相手が倒れた際に武器を奪おうとし、膝上を深く刺された中2で始めた時、顧問先生が言った。
>武術には戦う訓練しかない。
>だが武器を持つ相手との実践の基本は、相手を怯ませて逃げること」と反省点を上げた。
(W、倒した相手の刃物を奪おうと接近戦を挑んで下から膝上に斜め方向に思い切って突き上げられ深さ10cmの傷を負った。
その前の格闘であごの切り傷<深さ5cm>を負ったものと思われる。
実行者は本来、頸を狙って刃物で一気に切り付け殺傷する瞬間にかわされ、
さらに相手がまったく想定外に立ち向かってきた戦闘姿勢に怯み守勢に回り
この時の格闘で倒された。
引用
「宮台氏によると、家族からは「なぜ悲鳴をあげなかったか?」と聞かれたという。
これに同氏は
>「どの武術にも悲鳴をあげる訓練はなかった」とした上で
>「だがそれよりも、社会的性別による刷り込みで、緊急時に思わず悲鳴をあげる回路が大脳皮質に形成されていないのが大きいと感じた。
@大脳の問題だから訓練で獲得できる資質。反省点は多い」と驚くほど冷静に当時の自身の行動を振り返っている。」
*******
《宮台真司襲撃事件》登壇イベントに届いていた「何通もの“嫌がらせメッセージ”」と近隣住民が見た倉光実容疑者(41)「自殺前日の“ある異変”」(文春オンライン) - Yahoo!ニュース
地元の私立高校進学後「周囲に溶け込めなくなった」
引用
「毎日、朝7時頃に両親が住む家に出かけ、夜8時頃になると帰って来る。
仕事をしている様子もなく、『一体何をしている人なんだろう?』と不思議に思っていました。挨拶をするとニタっと笑い無言で立ち去るので、少し不気味でしたが」
>倉光容疑者が働けなかったのには「ある理由があった」と証言するのは、別の近隣住民だ。 「20年前ぐらいでしょうか、倉光容疑者のお母さんと話していたら『息子が精神的な病気で働けないんです』と言っていたのを覚えています。
『息子は引きこもりで自分が死んだら困ってしまう』という理由で、自殺の現場となった別宅を10年ぐらい前に買ったとも言ってました。」
『女房が宗教にハマって困る』
仲の良い普通の家庭だとは思いますが、お母さんはあるキリスト教系の宗教に入っていたようで、数年前にお父さんとタバコを吸って立ち話をしていた時、『女房が宗教にハマって困る』とぼやいていたこともありましたね」
地図上の自宅の場所には「宗教施設の名前」
引用
「お母さんはいつも決まった時刻に自転車に乗りやってきて、顔を合わせることが多かったです。別宅の窓を開けて換気したり片付けしたりして1時間ぐらいすると、帰っていくんです。40歳といい歳して片づけも一人でできないのか、と思わないこともなかったですが……。」
宮台さんのイベントに届いた何通もの“嫌がらせメッセージ”
事件の10日前、宮台さんが登壇したイベントの会場だった新宿のバー店主が話す。
「イベントを開催後、全く顔も知らない不審者から店の従業員にTwitterで、粘着質に絡むような嫌がらせのメッセージが何通も届いたんです。
警察もこうした不審者が犯行に及んだ可能性があるとみたのか、
今回の自殺が発覚する10日前に店の従業員に突然連絡がきて、イベント客のリストを回収されました。
宮台さんは若者と議論をするのが好きで、大学生が開くような小さなイベントでも気さくに来てくれますし、一般人との距離感が近い。
オープンに人と関わる宮台さんだから標的になってしまったのかもしれません」 ひっそりと住宅街に暮らしていた物静かな40代の男の狂気は、なぜ突然宮台さんに向かうことになったのだろうか。本人の口から事件の真相が語られることは二度とない。 」
******************************************************************************
引用
「吉本隆明の造語であり、
共同幻想、自己幻想と並び、人間の幻想領域を構成する1カテゴリー。」
定義 対幻想のもっとも根本的な定義
「「男女の肉体的、動物的な生殖行為や子育てから疎外された幻想」
ここで言う疎外とは、
>そこから派生するがそこには還元されないと言う意味。⇒W.人間はもともと社会的存在ではないが、不可避的に社会を作り出してしまった。W.真なる逆説である。だったらこの疎外は<外部化>して止揚するしかない!
①家族の本質は対幻想
「単純な血のつながりだけではなく、対幻想が存在するから家族や家庭は成立
人間はもともと社会的存在ではないが、不可避的に社会を作り出してしまった。
もし許されるのなら、人間は家族を連れて、どこかなんのしがらみのない世界まで逃げ出したいと思うだろう
対幻想領域としての家族は、
冷酷で抑圧的な共同幻想から薄弱な自己幻想を守る緩衝的な空間
対幻想は、異性間、親子間の間でもっとも強く発現する。肉体的な性交渉がなくても成立する。⇒W.対幻想が発現しない親子関係はただの法的血縁関係である。
共同幻想が成立する最小単位は三人である。
逆に考えれば、二人とは、共同幻想が発生しない集団。」
その思想的意義
「血縁・氏族的共同体(家族)が、地縁・部族的共同体(原始的な国家)に転化する結節点として、兄妹・姉弟の対幻想に着目。」
↓ ↓
あべ事態における①母親(信者さん)の妹(医者)。
⇒いずれも本人の耽溺する自己幻想(対幻想?)がより広い共同体幻想に転化する結節点にならなかった。
宮台氏への実行者のケース。
実行者の心の病を契機に母親は宗教信者になった、と想定できる。
対幻想のもっとも根本的な定義
「「男女の肉体的、動物的な生殖行為や子育てから疎外された幻想」
ここで言う疎外とは、
>そこから派生するがそこには還元されない
@ゆえに対幻想が本質的に疎外でもあり、当該の母親が外部により強く心のよりどころを求めるのは、あべ事態の母親と同じく、ごく自然の心の動きである。
@実行者に兄弟がいたかどうかわからないが、自己幻想(対幻想)がより広い共同体幻想に心を開けていく契機にはならなかった。
@またある程度の心の病であっても、対幻想の外部への心の処理が課題になる。
>しかし、外部化できなかった端的な要因は
>母親が信仰する宗教共同体に本人を包摂できないばかりか、その反動(当該宗教が先に指摘した契機になった)によって=疎外の外部化の大失敗=ダブル疎外でしかなかった。
******************************************************************************
W。コメント数169件の多さにビックリしている。
1時間26分過ぎの個人的宗教告白から視聴した方が解りやすい。
w。諦めるというのは人間の崇高な思考行為である。時間が解決することもある。
W。無常である。
W。労働者として生きぬくことを決意できる契機を持てなかった。
そもそも、社会に出てからはいつまでもプライドなど云々できる立場ではなかったはずだ。
W.この種の事態に知るにつけて周りにいろいろなひとが参加できる運動体があればと、率直に思う。今はプロ化、タコつぼ化(既得権化、棲み分け)して参加しても運動の喜びを得られない、のではないかな。
山上氏のハンドル名 SAILENT HILLの投稿は一つの立場で一貫していない。個人の事情を離れた尺度が決まっていない、決めようという努力もない。それで行動できる。理論化するわれわれの世代は理解できない。
昔の東京都知事選挙。
田母神街頭演説の聴衆の若者と宇都宮陣営の街頭演説に参加する人たちがダブっていた、という興味深い指摘を想い出す。
一定の一貫した思想政治的な尺度の提出を政府反対派は避け物欲刺激、民主政崩壊危機感の醸成に終始してきた。宇都宮陣営は反原発特化の細川陣営よりも、その意味での一貫性はあった。今もその課題が続く。田母神陣営は国家主義による危機感あおりで一貫していた。
しかし彼が、当該宗教の個人的事情から発して、ネット右翼方面の嫌韓排外主義に強く連結させているとすれば、日韓に渡る構造問題になるわけでそれなりの一貫性がでてくるが、実行には飛躍がありすぎる。やはり宮台氏の項で持ち出した、自己幻想、対幻想、ダブル疎外の事情が実行まで至る想いの後押しをした、と見るしかない。
究極的に自己還元するとわれわれ世代の責任もある。
宮台氏が出獄後の塩見孝也とのトークショーで激高した気持ちはわかるが甘んじて受け止めるしかない。面白いか面白くないか、という括りも率直でよい。韓国の民主化運動内の事情と大きく違う。
香港民主化騒動に支援者の言説が興味深い。
毛沢東の有名な<革命とは暴動である>の一説を引いて、自己合理化しているが、
>落としどころがトランプ大統領との連帯表明だった。
立花 聡 (エリス・コンサルティング代表・法学博士)
タイトルと本分の内容はまるっきり違う。民主化運動熱烈支持である。
「革命」の生起とは?香港騒動の本質がこう変わる ジャッキー・チェンなど有名芸能人が香港警察を支持するワケ Wedge ONLINE(ウェッジ・オンライン)
「市民運動に打ち出されたスローガン「時代革命」という言葉だが、多様な解釈ができる。革命とは、「時代に順応するため」のものか、それとも「時代を変えるため」のものか、本質的な意味が異なる。それが徐々に後者に近付くと、事態が深刻化する。
「Give me liberty, or give me death!(自由か死か)」。
米国ではトランプ大統領が9月24日、国連総会で演説。共産主義との闘争宣言を発した――。
「今、われわれの国家が直面するもっとも厳しい挑戦は、社会主義という幽霊だ。社会主義は、社会を破壊するものだ。ベネズエラがわれわれに警鐘を鳴らしてくれた。社会主義と共産主義が目指すのは正義でもなければ、平等でもない。貧困脱出でもなければ、国益でもない。社会主義と共産主義が求めているのは、国益ではない。彼たちが求めているのはたった1つ、それは支配者の権力と利益だ。今日、私はもう一度繰り返す。これは既に何回も繰り返しているが、米国は永遠に社会主義国家にならないことだ。過去の1世紀、社会主義と共産主義が1億人も殺害した……」
自由主義陣営と社会主義・共産主義陣営の対決、東西冷戦の終結は決してフィナーレではなかった。
⇒W、エマニュエルトッド,
W.この項に即していえば、一般的な想定とは逆に、核家族が最も古い家族形態である。
W,地歴上、中心部にあった古い核家族形態が【外婚制共同体家族】や【直系家族】の共同性の強い新しい家族形態によって周辺に押し出されたのである。
W、なお、下図「欧州における家族類型」に見るように、ウクライナ<W、略奪コサック社会>はロシアと異なって核家族タイプとされる。(エマニュエル・トッド「第三次世界大戦はもう始まっている」文春新書、2022年、p.38)