反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

第4回。独特の個人主義~特定の階層や階級への帰属意識の希薄な孤立した個人主義とは、グローバル資本制に汚染された一次元的人間でない多元的なマルチチュード変革主体である。

               根なし草のフランス政党

    不思議なフランスの労使関係

1.低い労働組合の組織率非常に高い労働協約の適用率

2.労働組合代表は組合員の利益代表ではない。

3.国レベルの労働組合の発言と企業レベルの組合の立場は異なる

4.労使とも法律専門の人が幅を利かす

>肝心なことは、どうしてこのような産別労働協約が立法化されたのか、ということである。コレは第一級の政治の課題であり、立法府である国会が決めたのである。組合運動一般の力に寄って、労使間の交渉で産別労働協約は決められたのではない。

>ではどうして組合組織率が先進国最低レベルであっても、産別労働協約が立法化されたのか?

フランスの国民の多数派である労働階層の力労働協約の立法化)がフランス的な組織的なタガの緩い政党を通じて国政に反映していたからだ。

@情報不足、不勉強ではあるけれど、結局、この件に関する本質的な問題の所在は、下記のフランス革命のテーゼにある.

>団体一般は個人を抑圧する。

>雑炊物としての一切の中間団体を排除して

国家権力解放された個人とが直接向き合うような

><国家ー社会関係>=ルソージャコバン型2極構造」こそが新たに構築すべきモデル

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W,根なし草のフランス政党を立証するため宗教、出身階層などの細かい論証が続く。個人にとって風通しの良い社会である。

>団体一般は個人を抑圧する。

>雑炊物としての一切の中間団体を排除して

国家権力解放された個人とが直接向き合う

><国家ー社会関係>=ルソージャコバン型2極構造」の残照が未だに残っている。

古典的な国家と個人の在り方である。

いや、むしろ哲学的な個人と国家の在り方だ。

ディオゲネス (犬儒学派) - Wikipedia

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W.フランス政治社会経済の特異性の核心 

    農村型社会の低位な協同社会性

~~膨大かつ多様な中間層を抱えるフランスの社会経済構造~~

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W.資料が古いが、1970年代中期の日本の社会階層構成と比べるとその特異性が解る。

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* ( 給与生活 )     34.4 28.1 23.3  17.0

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W.農家の労働力は家族労働並みの2,40人。

W。コレに対して農地面積は合計15ヘクタール。粗放農業とは言うが、フランス農業は西ヨーロッパで労働集約性の低位な機械化農業を行ってきた、とみるべきで、その規模の優位性はある。農産物商品は必然的に安くなり、都会の需要を超えて輸出できる。であれば日本のように大都会に農村過剰人口が一気に流動しなくて済み、都市を中心とした地域への定着性が高くなる。

W.今まで指摘してきた国家権力と個人が直接向き合うジャコバン型二極構造の残照があっても、フランスのような社会はストレスは少ない。

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W.西ヨーロッパ大陸の中央、ブルジョア民主主義と産業革命、規模の経済、植民地という地政学位置付から偶々、「高度成長後も農村型社会の痕跡を留め」られたのか?

W.社会と政治に立ち止まって熟考し自律性を重視する<知恵>を垣間見る。

W。キーワードは繰り返すが<個人>の有り様だ!

@普通のフランス人は日本には長く住めないと思う。日本と対局にある社会である。

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W.フランスの大都会の少なさも異常だが、イタリアの人口都市集中度も意外だった。日本と類似している近代史と社会経済構造の「先進国」はイタリアである。イタリアリアリズムの映画で描かれている世界がこの数値からなんとなくわかる。日本人はフランスを表面的にしか知らない。イタリアを誤解している。

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W.何度でもいう!

下記のフランス革命のテーゼにある.

>団体一般は個人を抑圧する。

>雑炊物としての一切の中間団体を排除して

国家権力解放された個人とが直接向き合うような

><国家ー社会関係>=ルソージャコバン型2極構造」こそが新たに構築すべきモデル

W.同調圧力の低い社会である。

W。多様性が許容される(スルーされる?)社会である。

W.中間団体が個人の声を捻じ曲げたり邪魔したり、最悪は抑圧し辛い社会である

W.圧力団体の政治家いにゅ殿より少ない社会である。

W.個人の権利が侵害されたらNOと立ち上がれる社会である。

W。既存の労働組合の中には経営と一体化して労働者を抑圧する中間団体に専念しているものがあるが、フランスではそのような労働団体は少ないであろう。労働協約が残存していれば組織率の少なさは相殺される。変な労働組合は現場にとって二重の支配である。

W.組織の未熟な社会とは何を指すのかよくわからない。風通しの良い社会を言い換えたものではなかろうか?

W。独特の個人主義~特定の階層や階級への帰属意識の希薄な孤立した個人主義とは、グローバル資本制に汚染された一次元的人間でない多元的なマルチチュード変革主体である。

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