地デジNHK(BSNHKはパリオリの下らない映像)で内閣官房長官の記者会見が始まった。。ココに至っても言質を取られないように用心し無難な発言に終始。気象庁と地震専門家に丸投げの姿勢ばかりが目立った。ダラダラと時間だけが経過する。
>記者会見における記者の質問で一つだけ知らないキーワードがあった。
@割れる(地震専門家は「プレート境界系の」地震が発生した際に<割れる>という業界用語を使う、と解った。
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日向灘震源の地震「一部割れ」初の南海トラフ地震臨時情報「巨大地震に注意」【愛媛】8/8(木) 20:31配信 テレビ愛媛。W中央構造線の上に伊方原発がある。
****関連情報に当たってみる!
>どうやら<割れる>と表現する<概念>はココが震源地らしい。適切な解説があった。内閣防災情報。
内閣防災情報
https://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/taio_wg/pdf/h301017shiryou04.pdf
半割れケース、一部割れケースの評価基準について
>W。記者会見では朝日新聞の記者が下記の南海トラフ地震の分類概念に基づく質問を投げかけていた。答えたのは地震学の専門家だった。
ココがこの記者会見のハイライトだった、と後に解った。
新聞テレビを普段全く見ないので行き成りの質問と回答の意味がつかめなかった。TVを見ていた人たちの中でもわかるヒトと解らない人がいたと思う。
>W。そもそも、下図のような南海トラフ地震の分類が行われる様になったのは近年、2019年からであった。
このような区分は該当地域の人々の地震に対する備えを整理整頓する意味では良いことだ!漠然とした不安感は駄目だ。逆に無視するのもどうかな?知らないことの方が余計な恐怖心が生まれる。
>ただしこの区分には疑問点もある。
今回の地震が初めての適応ケースであった。先年の豊後水道の地震に対して即座に今回とは関係がないと専門家は言い切った。
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下図は当初の素案のようなもので各分類の<しきい値>である数値が示されていなかったが、2024年8月8日の日向灘地震で明確になったようだ。
@記者会見をした地震学の専門家は記者の質問に際し、ざっくりとで良いからそういった分類方法が2019年から適用されるようになった、と説明してほしかった。あるいはNHKが記者会見の後で解説しても良かった。
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>W。今回に地震の震源地での最大マグニチュードは7,1であった。陸地の最大震度は6、とされている。
半割れ<連動型の大規模地震であり南海トラフ震源地の大地震は宝永地震<全割れ>を除いてこのタイプである。⇒フィリピン海プレートは温度が高く粘着性があり移動速度が速い~ユーラシアプレートへの潜り込み速度~、この特質によるもの。紀伊半島の下に大阪府の面積の半分ぐらいの一枚岩が埋まっている。室戸岬の内部には富士山程の巨大な海底山が埋もれている~南海トラフのプレートは分断されているので?半割れ要因になる!素人の言い草!~~>
の下部分類である<一部割れ>とされたのは
>そして数百回に1回の程度割合で隣接地域で大規模地震が発生する、とされているが、その根拠は「世界の地震データによる統計分析」。
そのようなデータがフィリピン海PとユーラシアPの相互作用に適応されるのか疑問は残る。
そもそも日本列島の成り立ちは反俗日記の過去記事にあるようにユーラシア大陸の南から列島の表と裏が超時間差で流れてきてこの地で合体したもの。
伊豆半島はニューギニア方面から流れついて列島に衝突してきた。この特殊ケースを世界の地震の普遍性に解消できるのかどうか?そうか<一部半割れ>なら数百回に1度程度しか大規模地震は発生しない、と気休めに過ぎない場合も出てくる。
>しかし、南海トラフ地震の想定で一番大事なことは、90年~100年周期で大規模地震が繰り返されているということであり、今回の日向灘地震の報道では地震の歴史がスルーされている。
@今後30年以内の大規模地震の発生確率は非常に高い。
フィリピン海Pが日本列島に滑る込んでいるのだから、その巨大なスリップにひっかりストレスが貯まるのは物理的現象として当たり前のことだ。そうすると、安政東海地震(1854年)⇒昭和東南海地震(1944年)、昭和南海地震(1946年)⇒⇒?100年=2056年上限。
⇒W。<全割れ>は珍しいケース。過去事例:宝永地震 - Wikipedia1707年10月28日。南海トラフのほぼ全域にわたってプレート間の断層破壊が発生したと推定され、記録に残る日本最大級の地震
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>W。首都直下型地震などとすぐ短絡する方々がいるが東京方面は南海トラフ型大規模地震に比べてプレート摩擦系の破壊的大地震の発生確率は低い。各プレートの配置図を見ればわかる。あるとすれば活断層のずれによる地震だろう。
******W。編集した記事。昨日、日向灘地震、今日8月9日は神奈川西部地震。
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- 震源地、神奈川県西部、深さ10キロメートル。震度5弱厚木市、
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フィリピン海プレートによって、はるばる南から運ばれてきた伊豆半島…なんと、南部フォッサマグナは「日本列島との衝突」でできた(藤岡 換太郎) | ブルーバックス | 講談社(1/4)
- 今回の神奈川県西部地震は下図の、沈み込むフィリピン海プレート内の断層によって地震が発生したケースかな?もっともそれにしては震源が浅すぎるが、大きく言えば、フィリピン海プレートの大陸pへの滑り込みストレスなので日向灘地震との連動性(日向灘地震は一部半割れではなく、半割れだった。)の有無が問われる。なお海溝型地震ではなく、活断層型地震の予知は困難。
元禄地震 - Wikipedia1703年12月31日
震源は相模トラフ沿い、大正関東地震以前の相模トラフ巨大地震と考えられている。ただし、規模や震源域、地殻変動などは
=大正関東地震よりも大きいものであった。
地震調査委員会は発生要因をフィリピン海プレートの沈み込みによって生じたプレート境界での北米プレートの跳ね返りとしている。
各研究者による主な推定震央位置
「本震災では火災による焼死が多かった。
①これは本震災発生時に日本海沿岸を北上する台風が存在し、その台風に吹き込む強風が関東地方に吹き(風害参照)、木造住宅の密集していた当時の東京市(東京15区)などで火災が広範囲に発生したからである。
②正午前ということもあり、昼食の準備のためにかまどや七輪に火を起こしている家庭も多かった。
③また可燃物の家財道具(箪笥や布団)を大八車などに載せて避難しようとした者が多く、こうした大量の荷物が人の避難を妨げるとともに、火の粉による延焼の原因となったとされる。
⓸強風に加えて水道管の破裂もあり、火災が3日間続いた。
近代日本において史上最大規模の被害をもたらした。⇒W.悪条件が重なった特殊ケースが死者倒壊焼失家屋の未曽有の拡大を招いた。
府県をまたいだ広範囲にわたる災害で未曽有の犠牲者・被災者が発生し、政府機関が集中する東京を直撃して国家機能が麻痺したことから、政府も大規模な対応に追われた。
金融の停滞で震災手形が発生し、緊急勅令によるモラトリアムを与えた。
復興には相当額の外債が注入されたが、その半分は火力発電の導入期にあった電力事業に費やされた。モルガン商会は1931年(昭和6年)までに占めて10億円を超える震災善後処理公債を引き受けたが、その額は当時の日本の年度別の国家予算の6割を超えるものだった。引受にはロスチャイルドも参加した。金策には森賢吾が極秘で奔走した。
日英同盟のころから政府は資金繰りに苦慮していたが、
>特にこの復興事業は国債・社債両面での対外債務を急増させた。
また震災不況から昭和金融恐慌(1927年(昭和2年)3月~)、
1930年(昭和5年)に行われた金解禁は世界恐慌(昭和恐慌)に至る厳しい経済環境下で悪影響が大きかったため、翌年には金輸出禁止。
>この震災により、東京市・横浜市から大阪府や愛知県など、のちに三大都市圏となる地域に移住する者も多くみられた。⇒W。企業の移転もあった。早川電機(後のシャープ)谷崎潤一郎など文人も関西移住をすすめた。
明治時代、東京にあった明治政府による藩債処分により大打撃を与えられた大阪市であったが当時は経済的に回復していた。
特に1925年に近隣の郡部を編入した大阪市は東京市を超え、世界第6位の人口を擁する都市に躍進した。
阪神間では阪神間モダニズム後期の大大阪時代を迎え、六大都市の序列に影響を与えた。」⇒W.ナルホド、そんな大地震便乗型資本主義のダイナミズムで大阪は大きくなったのだ。単線的な経済発展ではなかった。1929年世界恐慌の時点で阪神間の工業生産値は東京京浜北九州をプラスしたものと同値だった。朝鮮半島からの安価な労働力が半島間の連絡船ルートの成立によって調達できた。戦前の大阪府はプサンぐらいの人口を擁した。
東京市内の約6割の家屋が罹災した。
190万人が被災、10万5,000人あまりが死亡あるいは行方不明になったと推定されている。
亀戸事件(当事者は警察署と自警団⇒社会主義者、アナーキストが虐殺された。
福田村事件⇒W。犠牲者は香川県からの集団行商人たちであった。
@「「行商団一行の話す方言(讃岐弁)が千葉県の人には聞き慣れず、ほとんど理解できなかった」「千葉県の人との意思疎通の際に話す標準語も発音に訛りがあり、流暢でなかった」などを理由に朝鮮人とみなされ、一連の事件が起こったとの証言がある。」
本庄事件 (1923年)」⇒W.知らなかった。内務省が暴走し排外主義で民間人(丸山真男によれば<地元の祭りを率先するひとたち)を治安維持を目的に動員する通達を出したことが要因である。
どの時代どこの国にも敵/味方の動物次元の原始的政治を発動する政治動物~「奴は敵だ!奴を殺せ!は政治の本質である。埴谷」とソレに即物的に反応する一部者が潜在的一定数にいる。
「自警団は列車や徒歩で東京方面から避難してくる人々の中から朝鮮人を探し出し、警察に連行するなどした。このため、朝鮮人労働者や朝鮮人に間違われた日本人が暴行を受けるなど混乱した状況が発生した。これらの暴行や殺害に関わった「自警団」は、元々は消防団や青年団、在郷軍人会を中心として被災者の救助や家屋の片付けなどに従事していた一般市民が朝鮮人暴動の噂によって自警団化したもので、組織や命令系統がしっかりとしたものではなかった。」
「裁判記録によると、4日午後8時頃、数十人の朝鮮人を分乗させた3台のトラックが到着し、警察署を取り囲んだ群衆約4000人がこれに襲いかかり、そのうち1台は逃走したが、逃げ遅れた2台に乗っていた朝鮮人が虐殺されたという。この時、本庄警察署で殺された人数については、殺害に加わった当事者らの証言によると85名とされるが、東京日日新聞では79名と報じられており、浦和地方裁判所の検事正は30余名と発表している。」⇒原初的<民主>主義は野蛮である。ポグロム - Wikipedia
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(当事者は自警団)、千葉地方裁判所管。フォーク歌手の中川五郎は、本事件をテーマに24分の楽曲『1923年福田村の虐殺』をつくった。⇒W。あの時代を伝えているフォークシンガーだ。当時、売れる歌は歌わなかったがその名は知れ渡っていたが、ここまでに来るとは思わなかった。いや当時も今も同じポジションに立っていた、時代の方が変わったのかもしれない。
ドキュメンタリー作家の森達也
~~渋いヒト、絶対に必要なヒト。テーマを常に持っている。~~が本事件を題材にした劇映画『福田村事件』を制作し、関東大震災の発災から100年目となる2023年(令和5年)9月1日に全国公開した。
「背景として、日本統治時代の朝鮮では独立運動が勃興しており、本事件の4年前の1919年(大正8年)に起きた三・一運動では、デモが朝鮮全土に広がり、鎮圧に軍が出動している。
>内地では歪曲報道され、放火、略奪、虐殺を繰り返す集団を一般的な政治犯とはせず、「土匪・匪賊」と呼んでいたことから、朝鮮人は日本の言うことを聞かない「不逞の輩」として、日本全土で官民による差別や弾圧が強まっていたことが挙げられる。」
「数百名の村民は忽ち武器を手にして」「殺到し、売薬行商団を包囲し、『朝鮮人を打ち殺せ』と喧囂(けんごう)し、行商団員が百方言葉を尽くして『日本人である』と弁解したにも拘らず」「平静を失った群衆は」「荒縄で縛り上げ」「鳶口(とびくち)、棍棒を振って殴打暴行し、遂には『利根川に投げ込んで仕舞え』と怒号。
>太平洋戦争後もずっと事件は闇に葬られていたが、1979年(昭和54年)に事件の遺族らから「千葉県における関東大震災と朝鮮人犠牲者追悼実行委員会」などに連絡があり、事件の現地調査が始められた。1983年(昭和58年)には、平形千恵子(千葉県歴史教育者協議会)から香川県歴史教育者協議会の石井雍大に情報が伝えられ、共同調査や香川県での聞き取り調査[注 4]が進んでいき、1980年代後半からやっと新聞などでも取り上げられるようになった2023年(令和5年)6月20日、野田市の鈴木有市長は市議会一般質問の答弁で、事件が100周年となることについて触れ「被害に遭った人たちに謹んで哀悼の誠をささげたい」と弔意を示した。同市が公式の場で事件の被害者に対して哀悼の意を表したのは初めてであった。
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関東大震災(大正関東地震)震源地は神奈川県。東京は台風+昼時引火+水道管破裂+避難民一杯で逃げ場失う。一次大戦後の好景気、大正デモクラシーの東京市人口集中、都心部の無秩序拡大。 日本橋のビルの屋上から神田方面の光景
>東京の火災被害が中心に報じられているが、被害の中心は震源断層のある神奈川県内で、振動による建物の倒壊のほか、液状化による地盤沈下、崖崩れ、沿岸部では津波による被害が発生した。
「関東大震災朝鮮人虐殺事件」⇒W.富岡八幡宮近辺が大量虐殺の地。
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ここ10数年間の日本列島で起こってきたことへの正常な時系列判断ができないようになっている。
2024年初頭、1月1日能登半島地震があった。被災地の方々への支援は国挙げて行うのが筋だ。なのに不焼却、危険ごみ処理場の夢洲(ユメシマ)カジノを挙行するインフラ整備の下心ミエミエの大阪万博強行。
19ーパンデミック。
東京オリンピックも散々な結果に終わった。民間への経済効果は無きに等しいものだった。むしろ税が不当に使われた。
その前には2011年3,11東日本大震災、福島原発事故があった。溶解した核デブリの処理は未だにできていない。過去の原発事故の例を見ると機械的取り出しは無理だろう。棺桶スタイルで覆うしかなかろう。最終処理不可能な核汚染水は希釈して太平洋に垂れ流している。
その他、日本的経済構造の問題は今更挙げることも無い。
>TVや新聞には全く接点がないが(PCのモニターに使用しているので切りかえると視聴できないことも無いがまだるっこくて見る気がしない。手間と時間をかけている割には起承転結が予め透けて見える。だったら、最初から稚拙に露出し飛ばして見えるYou TubeでOK。
@それでも何で日本版You Tubeが追いかけてくるのだろう。他国のものでも良いのに。
ウィキもコレと思うものは英語版を見るようにしている。外国情報の日本語版の割愛の仕方が酷すぎる。いったい誰がやっているのか知りたいものだ。
@ということで今の日本情況はマスコミに埋没しなければわかる。
@エマニュエルトッドは平等主義核家族システム(パリ盆地地域)が直系家族システム(フランス南西部など)~EU総体はドイツに代表される直系家族システム優位⇒コレでEUの帝国化の空気がなんとなく分かった。フランス社会党の想いつきがゾンビに育った。~~~
を取り囲む現フランスを称して不均衡の病としているが、
>日本バブル崩壊以降の日本を一言で表すと<均衡の病>。
悪いことが重なって起こりすぎている。
元からそうではなかった。途中から悪の連鎖が始まり時代感覚が狂ってしまった感がある。筋道立てて時系列で振り返っていくとおかしな認識が当たり前にまかり通っている。災害便乗型資本主義、イベント資本主義を発動すると必ず天変地異や大規模戦争、パンデミックが応える。パリ五輪をやっているが世界で2か所も大規模戦争があって人々が刻々死んでいる。今まで生きている間にこういう五輪は無かった。五輪は夢の世界で2つの戦争が現実のような気がする。黒人人口が70%80%のボルチモアとデトロイトの野球場で黒人の観客は探さなければ見当たらない。その他のNLB救助の観客層も昔の映像とは違って白人ばかりになっている。
エマニュエルトッド
「日本は」世界でも最も高齢化した国であって、年齢の中間値は46,7歳と非常に高く、⇒W、公的機関の宣伝カーが早朝、熱中症には気をつけましょう。外出は控えてください、部屋の中ではエアコンを適切に使いましょう、などと喧しく宣伝して回る。細部にこだわる気づかいの割には肝心の能登半島の方々は放置。」
⇒余計なお世話だ!
素直に昨日は一歩も外に出なかった、という人と話したが、そのヒトは早朝、ハエ取りテープを通路に一杯吊り下げ、カラスが荒らしたゴミ場を片付ける仕事で疲労困憊していた。正月休み明けのゴミを荒らすカラスを目の敵にしている。掃除係の自分は大忙しだったがまったく腹は立たなかった。掃除をすれば済むことだ。そのとき、カラスの知能指数の数字を挙げて犬よりも賢い生き物が空を飛べるのだから人間はカラスに適うわけはないと説明したが、こういう面白がる心根は解ってくれてないだろう。、農家が作物を荒らされているのとは訳が違う。もっとも諸々を考えると立派なヒトだ。自制して対人関係を切り替えることができる人間としての幅がある。だが自分とは考え方が違う。
エマニュエルトッド。
「東京は人口3800万人を擁するが、世界の風習とは無関係に独自の道を歩んでいる。
>何しろ、道端にゴミ一つ落ちていることがないのだから。
>しかもこの驚きくべきネーションが台頭したのは、地震に絶え間なく晒されている列島の上なのだ。⇒Wトッドのこういう言説を誉め言葉としてだけ受け取るようになったら、ソレは<均衡の病>の渦中にいる。
⇒高度経済成長の時代、街にはゴミが落ちていたし、みんなはたいして気に留めなかった。やること、面白いことが他にいっぱいあった。みんな各方面にがむしゃらだった。良い悪いは別にしてそういう個々のパワーが総合し大きな力となった。田中角栄氏を跡付けで懐かしむのはあの時代への郷愁である。
一方で共産党という政党がある。
あるとき、団体行動の帰りの居酒屋でアルコールはほとんど入っていなかったが行き成り「なんで政党助成金を受け取らないの?積み立てられて違うところに使われているのだったら、もらった方が良かった。議会主義を宣言しているのだから。」中間管理職のようなヒトに云ったら、その場にいて聞き耳を立てていた人が討論会でその話を蒸し返したらエライさんがそういう議論は内部であったと言いつつ共産党程、民主的な討論を積み重ねていく政党はない、などと話題を別の方向に持って行った。結局、議員連中が特権化して下部組織員から浮き上がるのを危惧した、という説明だった。公明党の議員定年制度を引き合いに出していたところにこの問題の根深さが伺えた。あの政党と構成員は組織を回し影響力を保つためのカネに汲々としているという印象があった。だから出版物販売が先行したり、その活動に距離を置くヒトもそっとしておいてくれない。集会や会合に行っても基本が啓蒙主義二度止まり、社会認識を深めましょう、なので情熱が湧かない。今どき共産党程度の情報にはいくらでも接することができる。彼らははココが解っていない。
その後、その種の討論会は二度と開かれなくなった。自分は表千家と裏千家程の違いがあるのでその場は適当にとぼけてその時代背景を語って済ませたが、感触として当時の指導部の政治判断ミスの印象をもった。政治資金を受け取っていたらその後の共産党も変わっていただろう。民主制度を頑なに護持することで世の中の改革を推し進めようとすれば<人権弁護士の政治>、情熱を注ぎこむ政治は政治倫理の政争に特化することは避けられない。れいわ新選組の経済認識は間違っているとおもうが、ウクライナーロシア戦争の認識は自分と近い。能登半島の被災者そっちのけで国会は裏金問題に特化して能登の被災者の方々に申し訳が無い、れいわ国会議員の認識もまっとうであるが正常な時系列判断ができないようになっている我々にとって最初は違和感を持って迎えられる。
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(ただし当時の小市民の居住地であったニュータウン団地のショッピングセンターに行ったときはびっくりした。ゴミ一つ落ちていないクリーンぶりに居心地が悪かった)⇒彼らはどこから来てキレイナコンクリートの箱詰め建物の小市民になったのか、と問えば地方の農村山村漁村だった。元を糺せば江戸時代の年貢ムラ請負に精を出していた人々だった。その中間項は近代日本の震災の際に政府系の流す流言飛語に載って虐殺に手を染めた人たちではなかったか?小市民の氏素性は変わるものだ。現状率先して中国の悪口に便乗している人たちは大谷翔平に諸手を挙げて感心している人たちだ。1000億円契約金の内980億円は10年後に受け取り、その間のマネーはマスコミ露出タレント料で賄う、などと云う契約をする野球選手には素直に拍手できない。チームの総年棒税にひっかるのでそうやっているという面もあるがルールの網を潜って勝っても良いとは言えない。本人はカネ万能の気配がなくとも社会にカネ万能の空気感を流布していることに間違いはない。たかが野球だ。自分の立ち位置の自覚と影響力、手段を択ばないと~。30歳にもなって野球少年のままだ。大谷大谷と賛辞を贈る人達の素直さにはあきれる。MLBの楽しみ方はほかにもいっぱいある。
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ゴミに拘るのは合成の誤謬ではないのか?とトッドはおもっているのか?
自分もキレイキレイ病に次第に洗脳されていくのを自覚するときがあった。それもあってバカバカしくて地域清掃の有償ボランティアを止めた。神社の境内ではあるまいに何で人通りの少ないアスファルトの公道をそこまできれいにしなけれならないの?やっているときにふつふつと疑問が湧いていた。計算してみるとその時間がもったいない。自分には持ち時間が少ない。
この手の剰余労働を盗んで日本経済は大きくなったのも片面の事実であるが、こういう仕事はどこの国の誰もがやれることだったのだ。
そのことに未だに気づかないような振りをしている社会環境が<均衡の病>だ。
職人仕事はどこに国のヒトでもできる。コレが現実だった。ユニクロが儲けているのはこの事実のためだ。なので資本は海外直接投資に向かい国内産業は空洞化する。結果、貿易収支は赤字、資本収支は黒字だが、その半分程度しか国内に還流しないで現地に投資されるという。そして大方の庶民は先行き不安で貯蓄し、その貯蓄を背景に<MTTの諸君!ファイナンスとはいっていない。庶民の莫大な名目上の貯蓄が無く、政府財政と日銀との記号マネーのやりとりだけだったら、日本金融資本主義は破綻する。>政府の赤字国債を日銀や民間金融保険資本が買う。後者は海外に利潤率の高い投資する。こういうマネー記号物の国際循環、において国内経済は停滞するが新N、ISAは小泉政権時代の郵政改革で巨額の郵便貯金が米国と日本金融資本のタッグに狙われたと同じような役割を果たす。日本の金融資本にとって国債大量発行によるマネー取得海外流用プラス新NISAの手数料が入ってくる。投資ファンドの裏は闇だ。どうやって資金運用されているかなど事細かな報告義務は課せられていない。運用資金量のパワーが投資人気を集める決め手だ。
アベノミクスによって大量マネーに頼った経済体質で極わずかの利上げしかできないので、優良株変則買いの日銀や国保は株式市場から距離を置くことが新規マネーの参入によって多少は可能になる。米国は株式市場に新たな資金が流れ込んでくるので大歓迎。ソレと新投資ファンドによって金融寡頭階制と米国への訴求力が高まる政治効果が大きい。何しろ金融寡頭制は破綻してもらっては多大な実害が出る。だったら自民党支持、米国追従、軍拡もOKとなる。投資リテラシーなどとキレイごとを云っているが要するに金儲けのためなら戦争でも武器商人でも何でもOKのユダヤ金融と同じ目線に立つということだ。金融帝国の世界的衝突を時代の流れとよめば、ゴールド系への投資が一番、儲かる。マネーゲームとして距離を置いて淡々とやれる程の資金量のあるヒトは極少派。
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エマニュエルトッド。
「隣国中国の台頭がもたらす拘束の下でなによりも自分自身を再び見出そうと内向きの日本というネイションの国家戦略~~」⇒W。文学的表現だが実際のところ、東アジアと米国の環境に合わせて変化してきた政体や生活様式はどうなんだ。日本社会の停滞は日本の田舎と韓国の田舎の生活を比べるよく解る。変わらない。だったら、日本が停滞していた間に韓国は成長してきた。停滞の要因は日本内部の特殊性にある。経済構造の変更が無理なら邪魔する制度や慣習を一つ一つ政治が取り除くこと。それだけでも前に進める。ソレをやったら困る人たちが構造的に存在し増殖してきた。中国嫌いドイツ嫌い、ロシア贔屓、日本贔屓のトッドは社会科学的な指摘を遠ざけている。礼賛者が多く出版本が売れるということもある。
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「チャンキョンスプ<圧縮された近代」の概念=「個人主義無き個人化」~一昔前の日本風にいえば、<個人の自立>(個人主義を遠ざける個人の自立って宗教の媒介抜きに可能なのか?)だが大衆的にはただの個人化~という概念を含むこの解釈の大部分はドイツと日本の分析にも適応できるだろう」
「その価値観は、子供を産むこと、産んだ子供はグローバル競争に参加できるレベルにまで教育すること、年老いた親の世話をすること、を同時に果たすという<個人主義なき個人化>
>「日本とドイツの人口の顕著な不均衡は、直系家族的価値観が<西側>からきた<ウルトラ個人主義>に適用しないことに起因している。」
@「ドイツと日本の産業部門の輸出力の高さは直系家族が継続を価値としていることによって説明できる。⇒W。日本の国際収支は貿易収支の赤字を資本収支の黒字で埋め合わせる状況に変化してきた。
であれば「個人主義無き個人化」
は国民を構成する諸個人の無力なアトム化に結果するばかりで、その砂浜の真砂のような個人を束ねるのはトッドの指摘するような「隣国中国の台頭がもたらす拘束の下でなによりも自分自身を再び見出そうと内向きの日本というネイションの国家戦略」であれば国家政治共同幻想しかあるまい。町のゴミ掃除では終わらない、他人を思いやる心でも終わらない。国家ごとに、彼らと我々を選考する二分法が機能する。無力な個人が集合し幻想する国家共同体の原初的民主主義は野蛮である。一部の日本人の独特の中国嫌いはアイデンティティーにさえなっている。冷静な判断能力を阻害している。
戦争をなくすには戦争によるしかないと解っていても<戦争>にはいつまでもどこまでも反戦を貫く。そうでなければ生きている価値がない。