反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

菊花賞の結果を受けて。ダノンデザイルの消極的レース。粗品さんのレース予想は魑魅魍魎の馬券浮世において論理を貫く馬券芸。週に2回しかレースに乗れないJRA日本人騎手が上手くなるはずがない。

単行本 – 1990/4/1

勝ち馬を探せ | アンドリュー ベイヤー, 山本 尊 |本 | 通販

 グリーンチャンネルでお馴染みの山本尊氏が訳した本である。スピード指数系の本では西田式スピード指数が有名であるがこちらが原形である。数ある馬券本の中では最も論理的

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 反俗日記、

30年以上前にこの馬券本が発売された。それまで日本の競馬予想は、競馬新聞の馬柱の情報=追切診断、厩舎への聞き込み、臨戦過程、馬の仕上がり具合、当日の気配など今でもお馴染みの情報を予想者が経験と感覚で総合して判断していた。

上記の馬券本の作者はたしか米国の競馬新聞 

Daily Racing Form | Horse Racing - Bets, Entries, Results & PPs

 

のコラムを担当するヒトだった、と記憶する。

画期的な馬券本で、プロの野球でいえばセイバーメトリック数値情報のようなものだ。

>この本の発売直後、いち早く予想の現場で取り入れたのは大井競馬場のインテリ予想屋だった

 自称関西の某有名公立大学出身で、廃業した紀三井寺競馬の厩舎で育ったというが流石ここまでくると脚色が過ぎると思ったが、予想屋と並行して自宅で塾を開いているといっていた。立て板に水の能弁で得意の血統論を展開する際に英語がバンバン飛び出してくる。ホワイトボードにスペルまで書きながら場立ち前の満員の聴衆を煙に巻いていた。塾で教えているのだからお手のものである。

 地方競馬への肩入れは強烈で中央競馬を小ばかにしていた(四季が有り雨多く馬場コンディションの複雑な日本の競馬ではダート競馬が公正競馬に適しているし予想が組み立てやすいというのが本意だったようだ~~自分も賛成。ヨーロッパの真似しすぎ~~、本質的な馬場整備なんて不可能だ。だから亡くなった角田大河が大切な馬場場に車を乗り入れて~~云々の大上段に構えた批判は形式論に流されている。わたしは日本の芝競馬はインチキだと思っている。馬の本質に馬力という要素が有り、日本の時計の速い芝競馬ではそれが試されない。凱旋門賞に憧れても足元の競争条件の次元が異なる、事を無視している。本来リージョナルなものを世界スタンダードにしようとする無理がある。それは共同競馬幻想にすぎない。まず足元の不都合を治すことが先決だ。

  その予想屋曰く。

「好きな女房を暮らし、こうして皆さん相手に予想をさせてもらってご飯が食べられる。わたしゃ、幸せな人生を送っていると思っている。」

「点滴装置を繋いで競馬場にきて、馬券を買っている人がいる。あれ見たときは感動したなぁ~。男が競馬をやるときはそれぐらいの心意気がなくちゃ~」などといっていた。確かに自分も点滴のヒトを場内で見かけた。

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 その馬の前走の枠順、トラックのどこを周回してきたかなど(トラックバイアス)レースのラップタイムと当該馬の位置取り、などを数値化して予想していた。

先回りすると菊花賞のダノンデザイルの着順と時計は競馬のセイバーメトリックス理論からいえばかなりの修正値がでる。不利があったともいえるが自ら不利を作り出した側面がある。

 

 この競馬予想法をスピード指数などと単純化しているが肝はそこではない

その馬がトラックのどこを通ったか、馬場状態、レースのラップと位置取り、など様々な要因でその馬の叩きだした時計は修正される。

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  2024年、菊花賞も競馬のサイバーメトリックスの観点から非常に面白い情報が潜んでいる。

 前回の反俗日記は展望ということだったが、当日の馬券は記事の中心に据えたダノンデザイルではなく、勝つとすればもう一頭のアーバンシップ⑬番がパドック、気配、返し馬、全てにおいて非の打ち所がないようにみえた。馬が成長している。

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 現場派は肉体的精神的衰えによって能力を喪失することが避けれない年老いた仙人のような馬券師は有り得ない。フレッシュな若い人に負ける。コレがマスコミ予想界のヒトにわかっているのかなぁ~。

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 粗品という若い芸人がいる。

ビッグレースに動画の予想配信をしており、なぜか視聴回数が多いのは知っていたが、無視していた。今回初めてまともに視聴した。

いきなり頭を深々と下げるその様は、偉そうにしている予想屋や受け狙いが鼻につく予想屋が多い中、若い芸人らしく清々しい印象を与える。育ちよさげに見えて掴みが上手い。

 買い目を動画を止めて注視した。

ビックリした。ワイド、③連複、着固定の2種類のフォーメーションの計4種類、1万円きっかりの馬券予想は実に論理的な買い方で彼のレースの組み立てが反映されていた。それぞれの買い目に意味があるように思えた。

以前、粗品さんが展開予想をしているのでバカにしてそれから無視した。

<持論>⇒、展開予想が決まれば馬券は的中する。大井競馬場の場立ちの予想屋で展開予想する人のところには人が集まらない。

もちろんパフォーマンスで視聴者向けにやっている、という前提があって馬券予想を芸として成り立たせている。コレは簡単にできるものではない。話芸だけではなく頭脳がいる。

>しかし、彼が行き成り本命はダノンデザイルです、という大前提が崩れるとデザイル1着固定、アーバン2着と3着の2種類の馬券は紙くず。

資金回収の抑えがデザイル軸の③連複で今回馬券になった⑬も⑯も買い目を少なくし高配当を狙うためにあえて外している、さらにデザイルから人気薄へのワイド馬券その論理が破綻しているところが垣間見える。

 馬券組み立て順位ははっきりしている。

デザイル>>アーバンは来ても2,3着>16番の馬その他はヒモ扱い。

 彼の馬券の買い方にデザイルが勝つかアーバンが勝つか、という迷いは無いようだ

こういう馬券の浮世離れができるのが彼の芸である。馬券の浮世に粗品の論理的な馬券は笑い誘う。

あほ見たいなゴロ合わせのお笑い馬券とは違う。芸風馬券の組み合わせを考える頭がいる。こういう馬券の組み合わせは今まで見たことが無い。彼には独創性がある。

視聴者が多いのも納得した。

複雑論理的な馬券芸で⓸番デザイルが1着に来ない!という暗号を送ってくれている、という見方もできる

故意にやっているのか、真面目に当てよう、儲けようとしてやっているのか、ファジーな芸風である

 

 また彼の云う通り馬券を買って負けてもなぜか笑い飛ばせる要素がその買い方に潜んでいるが、鵜呑みにして馬券を買う人はほとんどないだろう。馬券によるユーモアなのである菊花賞予想視聴数30万回は競馬予想の中では最高ランクである。同じ若者の当たる当てる、という前提の予想動画は競馬は儲からないものと云う肝心ところが抜け共同競馬幻想に依存しているが粗品は競馬で3億円を巻けた男をキャッチグレーズにそこを軽々と突破している。

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よくあんな馬券の買い方を思いつくものだ。

ほとんどボールを見ていない大振りだが単純ではない。

各種の馬券の組み合わせで一般の馬券の買い方の盲点をついている。競馬はヒトと同じような思考パターンにはまっていると儲かることは無い。この買い方をしているといつかはホームランが出る。2000万円競馬で当たって能登半島地震の被災地に寄付したとネット記事に出ていた。2024年菊花賞まではバカにしていたので中身は読んでいないけれど。今の若い芸人にも変わったヒトがいる、という想いはあるが、スマホ引退事件へのコメントはいただけない。この辺は権威やルールを前提にして批判しない今の若者らしい。

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 記事にしたようにデザイルとアーバンの単勝人気の推移と比較を絶えず注目していた。

結局、OZZの動きを見ると、競馬マスコミの予想者は横山典弘を信用していない、ソレが馬券購入に伝播して両頭の単勝OZZに反映している。

仮に菊のデザイルにルメが乗ったらデザイルのOZZはもっと下がる。

一方、実際にルメが乗ったアーバンの単勝3,7倍は当日の外有利の馬場コンディション、捲くり気味に進出する戦法、気配はデザイルの状態の悪さと比較して高すぎだ。

 どうしてこんな盲点が出来てしまったのかな?

ダービーでの惨敗は予想者にトラウマを残した。

 

 この日の芝のトラックバイアスはJRAのホームページで確認できる。

3~4角のターフは比較的乾いているが、直線の内目はやや重ぐらいの数値がHP載っていた。それを実際にそれまでのレースでの確認するのが競馬の面倒なところ。

>馬券になった3着の馬の3角~4角のコース取りは捲くって前に進出していることが通過順を見ればわかる。下に示した。

@つまり菊花賞有馬記念のようなロングスパートの消耗戦になった。3F35秒台。内が悪い馬場によどみない流れ。

@デザイル横山は2週目の向こう正面でこのママの内側を走っていれば、外伸びの直線に馬を出せない、と戦前のレース想定の2番目の戦法にかけるしかない、と腹をくくった。

馬を後ろに下げて京都のいつもの4角で馬群がばらける隙をついて馬を外に出して一か八かの直線勝負。もうほとんど勝ち負けはあきらめていた、と想像する。願わくば先を行く馬がペースダウンしギリギリで外差しで何とかしたい

そして結果は掲示板を外す6着だった(賞金は8着入線まで出るという公平競馬なのだ)3000メートル出走の馬は出走手当の他に特別手当もでる。中央競馬のこういう海外競馬にはない国営競馬の裏の補償金システムが、悪く解釈すれば横山典弘のような内を走る馬を一端、後ろに下げて直線、大外に持ち出して着拾いのレースが繰りかえされる要因となる。調教師、馬主、厩務員もある程度納得する。

横山典弘デザイルは馬の状態もイマイチだったがレースプランがあいまいだった

最初の周回中に後ろを振り向いた目立った仕草は多分、内から馬を斜行させると進路妨害になるかどうか確認したのだろうが後ろにも横にも馬群は詰まっていた

>だがここで彼は周回中の馬を外に出す機会を瞬時にあきらめたように見えた。

@結果論だがトロールビデオをみると、周回中、前後に一貫して他馬がいた訳ではなく強引になるが馬を外に出す一瞬の隙はあった。

>諦めがはやすぎて内のまま流れに任せて4角まで内にいたことが6着の要因である。

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【菊花賞】1番人気ダノンデサイル6着のなぜ 横山典「せっかく1周目を上手に走れたのに…」(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

引用 

序盤はインを先行したものの、少しずつポジションが下がると苦しい位置で直線へ。外から懸命に追い込んだが、6着が精いっぱいだった。  

騎乗した横山典は「かわいそうだった。せっかく1周目を上手に走れたのに⇒W。トラックバイアス的に⓸番の馬を外に出さない限り勝機はないという割り切りができないところが大レースの本命馬に乗ったとき、超正攻法の競馬(途中で勝機はあなた任せ。結局、着拾い恰好付けの競馬をしている、としかみえない)しかできないこの騎手の特徴割り切りが無かった。

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「誰かが悪いわけじゃなくて、流れが悪すぎた。仕方ない。(プラス18キロの馬体重増は)成長分もあるしね。これも競馬。最悪の流れの中で、デサイル自身はよく頑張ってくれている」と話した。」 

*****自分の競馬は好きな馬や騎手、厩舎、を応援することから始まった。横山典弘騎手に疑問を感じたのは主戦の小島太が調教師になるため引退しサクラローレルの主戦に指名されたとき、だった。プレッシャーに弱いです。その超正攻法の競馬は見ていてはらはらした。ちなみに横山典弘騎手が落馬したという情報は聞いたことが無い。小島太もなぜか落馬しなかった。

*****もし、菊花賞の前日、京都競馬場が強烈な降雨に見舞われなかったら、超正攻法の競馬が見られただろう。

それゆえに直線、ルメ、アーバンの餌食になっていたと想像する。勝機は2馬身ぐらい突き抜ける力がデザイルにあったときだけだ。

>>>>>菊花賞の特殊なレース運びがある時を境にバッタリ競争意欲を無くす子供が出る父エピファネイアの特性が出ないければ良いが。

Fフォは皐月①⇒ダービー②はやい決着タイム⇒ナント古馬混合天皇賞秋①⇒有馬記念①のローテが厳しすぎた。

いずれにしても次走は試金石。アンカツは「即さないとはしたない馬だからねぇ~」などと菊のレース回顧をしている。「ゲート入り直前にボロをするぐらいズルいところの合う馬だからねぇ。」場内に入ってぼろをする馬は馬券的にイラナイ。

ホント、突然悟って競馬で走らなくなる要素が詰まっている馬である。

菊花賞騎乗の横山騎手が良く言えば無理をさせない競馬をさせたのが𠮷とであるか凶とでるか。

@デザイルは傍目に利口そうな馬に見える。利巧な馬は競争の我武者羅を避けることを憶える、そうなると休養してもけいこをしても元に戻らない。

@そんなダービー馬が直近でいた。昔の面影さえもなくなっても判を押したように出走していたが遂に重傷を勝った。エライ!

>デザイルはデザイル。横山典弘横山典弘。それで良いのだ!

 

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ビザンチンドリーム

牡3/456(-2)

3:04.6

クビ

12-15-14-10

35.4

A.シュタル

4番デザイル6着の一つ上5着。内目の枠で最先着。しかも4角10番手。

A.シュタル

ドイツ人騎手、パット情報を見た限りNO1騎手ではなさそうだ。ルメールなどの活躍で競馬会は騎手免許を短期に限り、長期の免許を与える参入障壁を日本語能力テストなどで高くしているそうだ、卑劣である。

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はその前の10レース芝1600でも最内1番の馬<16頭立て>を人気通り1着に持ってきている。直線、外の馬を強引に押しのけて外に進路を切り替えている。この瞬間の馬に急切り替えをしないのが日本人騎手。桜花賞のスターズオンアースの川田騎手の直線の切り替えしか見たことが無い。何度も指摘しているように週2日競馬では若い騎手はうまくならない。海外では日本の地方競馬のように騎手は毎日レースに乗っている

こんな当たり前のことをスルーし海外競馬との違いを強調しているのはそこに官製競馬という日本競馬の正体があるからだ、

 

  通過タイム(ラップタイム)
200m    400m    600m    800m
12.6(12.6)    24.6(12.0)    37.0(12.4)    50.0(13.0)
1000m        1200m     1400m    1600m
1:02.0(12.0)    1:13.7(11.7)    1:26.1(12.4)    1:38.8(12.7)
1800m      2000m    2200m    2400m
1:51.1(12.3)    2:03.7(12.6)    2:16.3(12.6)    2:28.2(11.9)
2600m      2800m      3000m    
2:40.2(12.0)    2:52.0(11.8)    3:04.1(12.1)
    
  コーナー通過順位
コーナー    通過順位
1コーナー    (10,*1)2(6,12)15,8(4,13)(11,14)(5,7,18)17,9,16,3
2コーナー    1(10,2)(6,12)-(15,8)13,4(11,14)(5,18,17)7-(9,16)-3
3コーナー    (1,10,*12,17)(6,2,13)(8,16)11(15,14,9)(4,5,7)-18,3
4コーナー    (12,*17)13,11,16(1,9)(8,14)(6,10,7)15,5,4-(18,2,3)

2024年菊花賞の結果

馬番    払戻金                  人気 
単勝    13 アーバンシック ルメ     370円    2    08-08-05-03
複勝    13             160円     1   
   16   ペテン          戸崎   240円     17-16-08-05
   17  アドマイヤ        武   470円      15-12-02-01
枠連    7-8    760円    
馬連    13-16    1,180円    
馬番    払戻金       
ワイド    13-16    490円    
13-17    1,070円    10
16-17    1,640円    18

馬単    13-16      2,000円    
3連複    13-16-17  5,200円    
3連単    13-16-17 19,390円