タイトルの様な馬鹿な仮説も理屈の上では成り立つ。
ズット当初から、溶融核燃はメルトスルーし、チァイナシンドロームの様に鋼鉄の原子炉を溶かして、落下すると、断言し続けてきた。原子炉主要構造物の各溶融点、比重、重量を勘案すると、そういう結論に達していた。
原子炉内には素人の想像を超えるウラン燃料が林立しており、100万キロワットの原発だと約50トンぐらいの核燃が仕込まれている。ウランの比重は鉄の2,5倍以上だからそうなる。1個の燃料棒集合体の直径も50センチ以上になる。
これが溶けたら、鉄を溶かして落下していくのは当たり前。
問題は今現在、メルトスルーしている核燃がどういう状態にあるかということだろう。
以前、温度計で炉内温度100度とか発表している時期があった。
その時書いた。その100度ってのは一体どこで計測した温度なのか?溶融核燃のすぐそばなのか、離れた所なのか?これは正解だった。原子炉に大穴?あけて、メルトスルーしていっているのだから、もう温度や圧力は参考値程度の意味しかなさなくなっている。
高温の溶融核燃が水に触れて、水蒸気爆発を起こす危険性もごく僅かになっている。
各原子炉でブツがどの辺にどういう状態にあるのか?はっきりとは分からないが、現場では大体見当をつけているのじゃないかな。ひと塊になっているとは考え辛い。分割されて、外皮は冷やされ、真中に行くに従って、高温になっている。
>最近、目立った動きとして、冷却水の注水量を減らしてきている。たまる一方の汚染水の処理に困り果てた策ということになっているが、冷却注水量を減らしても、崩壊熱は抑えられる様になったてきたと良い方に解釈することもできる。
>>やはり、これまでジャボジャボ水をかけっぱなし、溶けた核燃がバラバラになって、温度が下がってきたなど、自然の成り行きで、長いスパンからみると事態は沈静化の方向に向かっている、と見ていいのjじゃないか。核は特殊物体だから、楽観視はできないが、いつまでも発熱し続けることは物理的法則としてあり得ない。
徐々に冷温化する。
>そこで、頭の体操として、注水量を減らしていって、地下に潜らせてみるという意見はどうだ?
地下はひんやりした天然の冷蔵庫。潜らせたら、核種の飛散は少なくなる。
阿修羅の投稿に落下するブツは途中で止まって、チァイナシンドロームに至らないなど大真面目に書き込んでいる人がいたが、冗談も通じない。ご丁寧に小出さんがそう言っていたなどと書き込んでいる。
当たり前の想像力があれば、そんなことは誰でもわかる。
途中で止まるから、ひんやりした地下冷蔵庫で冷やしてみたらどうか?
この際、我々は、そのくらい腹をくくって現場作業の推移を見守っていった方がいい、と。
>その代わり、地下水の汚染は進む。
東電の発表で信憑性はないが、原発下の地下水は1日当たり10センチ~20センチ海側に流れて行っているらしい。
このゆっくりしたスピードを根拠の一つに地下ダム工事の着工を急ぐ必要がないとしている。
また見積もり1000億の工事費も国家プロジェクトとして国に応分の負担をしてもらいたい様だ。
仕事はボッーとしている癖にこういうカネの算段については結構、図太くて、抜け目がない。
>溜まりきった汚染水を浄化して循環させ冷却する。そうすると増水しないはずだから、理にかなっている。
でも、そういう配管系統を構築するために大量被ばくは避けられない。まず何より、本当にそんな危険作業が可能なのかどうか?事故以来3カ月もたっているのに、その方向での工事の進捗が見られない。
3か所も事故っている。人海戦術の人員は用意できているのかどうか?
>6月17日発表の改定工程表には相変わらず、汚染水冷却循環の追求がメインに据えられているが、新たな対策として初登場したのが、地下ダム建設である。
とにかく、収束工程が当初から、変化してきている。溶けて核燃が当局の思惑に関係なく勝手に変化してきて、それに合わせる様に、工法を変化させざる得なかった。これが真相だ。
>今回、初登場の地下ダム。
これは、ブツの動きに対応した当たり前の対処策である。
素人で解らないなりに調べてみると、作業全体のイメージは建屋周囲の地上に機械を据え付けて、地下に凝固薬剤を注入したり、鉄板を打ち込んだりする。ただし、構造物の関係上手作業部分もかなりある。
土木工事は必ず、想定外の障害が出てくる。難工事になることは間違いなく、カネをかけた割に効果が出ないこともある。
地下汚染水をダムの様にせき止めるのは、絶対に無理筋だが、それでも海洋汚染はこの工事によって、かなり防げるのじゃないかな。
今現在の政府や東電の海洋汚染の計測はお粗末であると想う。汚染の広がりの実態が明らかになることを恐れて、本格的に調べたくないのだ想う。
しかし、メルトスルーしてを公表している以上、今後の汚染の焦点は海洋汚染になることは明らかで当局もこの方面に神経をとがらせている。海や海洋生物は地上と違って、移動する。
>事故現場はいづれ収束に向かうのは間違いない。問題はそれまで要する時間内にどれだけ被害を少なくできるかだ。
今まで収束工事は後手後手に回ってきた。
>地下ダム工事をためらっている間に、それすらもイロンナ障害が生まれてできない様になる可能性もある。
このままダダ漏れで注水を続けていったら、建屋地下の土壌が水浸しになる。
>小出さんはずっと以前にラジオで地下に遮蔽壁を作ることを語っていた。
あれはもう、1か月以上前のことだったと想う。そのときすでに、汚染水冷却循環による収束工程に疑問を呈していた。
メルトスルーを明らかにした以上、地下ダムは一つの選択肢ではなく、海洋汚染を防ぐ、ただ一つの工法となってきている。
最後に。
電力使用量に増加する夏に向けて、節電対策が問題になってきているらしいが。
脱原発は基本的に国家のインフラ戦略の主導性の問題。核開発をチラつかせた国防問題を云々する人もいる。
国が行く道を示せば、電力会社は従わざる得ない。
振り返ってみると、これまでの反政府運動は制度、政策要求を明確に絞り切れず、大衆運動の盛衰に解消されてきた。その時代にいちばん政治的影響力のあった社会党の政治活動、運動スタイルを見ても、制度政策要求を明確にせず、政権との銭金などの取引に収斂してきた。
その結果、気がついてみると、GDP上昇に比べて国民多数の社会的保障はなおざりにされてきたが、いざ「国民の生活が第一」に国民多数が気付いた時は、日本経済の停滞や長期政権の財政食いつぶしで財源がなくなっていた。
脱原発の全国的な動きにも以上の様な事態は当てはまる。
運動を盛り上げると当時に、制度、政策を実行させることに注意を払うべきだ。
大衆運動はやがて冷める時期が来る。
具体的な方途は解らないが、電力会社に新たなエネルギー開発をさせる行くように圧力がかかる方向に政治と社会を動かしていく。
それができなければ、政治のカオスに終わるだろう。
国民多数にライフスタイルの転換を提案するモノも表れているが、自分の感性では違和感を覚える。
ライフスタイルや生き方はあくまでも個人のモノ。
私はシンプルでエコだが、自分だけに閉じ込めておく。
今日も早朝に起床して、ストレッチ筋トレをこなし、ウォーキングしたが、個人的な営為として勝手にやっている。
それが素晴らしいことだとも思わない。ただ習慣として坦々としてやっているだけだ。
国際環境の急激変化など、悪い土壌に事欠かない。