>この手法は<アメリカなりの特殊事情がある>のであって、日本でこういった手法を駆使する事をマスコミは反省すべきである。
少数派支持者を政治的孤立感(政治意思が政策実現に結びつかないというアキラメ)に追い込み、真面目に支持しても無駄だよ、と云う、刷り込みをして二大政党制を末端まで貫徹させていくことは事は、州の強固な独立性、多民族、促成栽培国家アメリカでは、ともすれば、国民としての<同質性が失われ勝ちな傾向への対策>として、必要なモノと云える。
勿論、問題点は多い。政治的少数派の意見は実質、排除される。
それでもアメリカ政治が何となく、民主的に運営されている様に外に向かって、詐称できたのは、唯一、アメリカという、歴史的地政学的に恵まれた特殊的立場によるモノである。あくまでも物的背景あってのモノである。
が、その恵まれたアメリカ的条件も次第に先細りになろうとしている。
当然、国内的には、アメリカ的民主主義のうっ屈状態への転化が始まっている。
以前のアメリカの良き普遍性の喪失である。
国外的には、従順に従ってきた国々へのなりふり構わぬ一国利害むき出しの、国際ルールや軍事緊張の創出を手段とする本格的経済収奪が開始される。
>お隣の韓国でも大統領選挙の真っ最中で、朴元独裁大統領の娘の与党候補の勝利の予測されている。
基本的な背景として、1990年代後半のアジア金融危機による国家経済破綻によって、IMF国家体制を強制され、市場原理主義徹底化によるIMF優等生的経済発展と、<偉大な民主化>の遂行が大きな曲がり角にぶち当たっていると、云う事態がある。
IMFによって整理整頓されたかに見える財閥の経済拡大は量的拡大ほど、儲かっていない、と云う側面が濃厚になってきた。(儲かっていない現実は資料にハッキリ出ている)
結果、現時点の財閥収奪構造の打ち固めの様相が濃くなってきた。
さらにはIMFに整理される段階で、金融資本制の頂点から、外国金融資本に生き血を吸われる構造がビルトインされてしまっている。
従って、大きな曲がり角以降、国家主義で矛盾を隠ぺいしていく政治を支配層が選択せざる得ないだろう。
元々、朝鮮戦争と韓国国家形成過程における李承晩時代から、窮地に陥ると排外主義に活路を見出してきた伝統?がある。
>中国では習近平体制が発足している。
歴史的な中国支配体制における<専制と国民の伝統的遊離>は経済法則的背景を持って進化せざる得ないだろう。
この国の歴史的伝統は国家の専制体制と国民生活レベルの遊離である。
従って、まとめて、中国としてはならないのである。狭い見方である。
その場合、多分、日本に風当たりの厳しいものになろう。
>世界と日本経済の現状、今後については、キチンと分析できる能力不足を自覚して、
12月3日付け反俗日記より。
「我がリアル経済認識の師。<カンタンな答えー難しい問題には簡単な、しかし間違った答えが存在する>さんの直近の記事を全文掲載する。」
に譲るしかない。
<カンタンな答えー難しい問題には簡単な、しかし間違った答えが存在する>さんの予測を記事から引用する。
日本は少子高齢化に伴う社会福祉負担の増大や膨大な累積債務日本は少子高齢化に伴う社会福祉負担の増大や膨大な累積債務問題に直面しており、新たなノーマル(”(wacwac.。ノーマルに深い意味はなく、先進国経済の低成長の持続によるそれなりの世界経済の経済均衡状態と理会する)ではこの真の問題がより喫緊の課題として顕在化するだう。そして、それは誰もが好景気を実感できるような時が来ることを意味している訳ではない
日本のニューノーマル(wacwac。安部ポンポン痛いの第二次強がり政権)が”A)低成長・低インフレ”ですすむのか”B)ゼロ成長・低インフレ”になるのか、或いは事態が悪化し”C)ゼロ成長・高インフレ”になるのかは次の政権の舵取り(+アメリカの舵取り)に掛かっている(手遅れで無ければ、だが)訳であるが、各党の選挙公約を見る限りどの党も余り期待できそうにないのが気がかりな所である。
>>wacwacは近頃、彼の記事に接する機会が全くなかった。ハイパーリンクをベタベタと張り付け、しかもできるだけ解り易く書いてくれているのだけれど、彼の記事の特徴は手堅さにあって、派手な事は決して云わない、コメント欄の長文の専門家同士の論争でも持論を丁寧に説明し、実に辛抱強く相手を説得する。
ロンドン在住の投資アドバイザーとしては当たり前な訳だが、どうしてもその点について物足りなさはある。
それつい、アクセスを忘れていて、久しぶりに直近の記事を読んだ訳だが、
私の知っている彼は次の政権のかじ取りは良いとしても、(+アメリカの舵取り)などと言い出す御人ではなかったはず。(手遅れでなければ、だが)はある程度、予測できるが。
彼は財政規律重視、均衡経済論者であり、政治的には自民党寄りの保守派と理会していた。
そんな彼が日本の政権+アメリカのかじ取りと一体的に見る様になっている。
(手遅れのならなければ、だが)と云う悲観的見方も想定内だけど、新機軸である。
ま、日本や日本関連でコレだけ大事が折り重なりの悪意条件に対しての、この現状だから、保守中道派の彼でさえそういう観点に立ち至るのは理解できる。
いづれにしてもインフレが進行するらしい。低インフレをトレンドとみている様だ。
消費税増税とインフレが重なる。低成長は前提。トリクルリンクはない。
TPP事態を想定すれば、格差はもっと拡大する。庶民の預貯金は目減りする。
暗い予測になるが、究極のスタンスは日本のファンだメタルズをキチンと見極め、立ち止まることである。浮足立たない。
悪い方悪い方に解釈して、無理をして定着させる必要はない。
今的自由と民主主義の在り方と解釈も可能。
>>日本の総選挙情勢については、11月29日付の「日本未来の党結成について~云々」と題した記事の結論に置いて、いい加減な予測だが大体のアウトラインは描き出している。
全文引用する。
「日本未来の党の結成について」2012年11月29日記事より、結論部分。
<日本人には肝心な時に寄らば大樹の陰と云う習性が濃厚に出る。>
もし、都民だったら、ひねくれ者だから、生れてはじめて共産党に投票したが、そのほぼ真逆の心理が働く様である。
本性が保守的にできているのである。日本の風土、歴史、地政学的環境で仕方がない面がある。
選挙は啓蒙活動ではない。
その時点の国民の政治意識が反映される。
大抵悪い方向に。
だから、選挙だけが政治でない。
それに、日本政治の力では、どうすることもできない構造問題もある。
政治で簡単に経済がどうこうできたら、マクロ経済学などは成り立たない。」
朝日新聞情勢調査。(同質性前提の民主主義である日本人にそんなモノは必要ない!もっと、日本的特性を考えて、取扱注意せよ。)自民単独過半す獲得の<勢い>(「勢いって」、有権者に政治方向を提示している事にならないか)。衆院選序盤。
この内外の政治過程において<寄らば大樹の陰>は拙いんじゃないの?
<追記>
読み返してみると、相変わらず間違いだらけの乱文。タイトルに沿った記事は後半だけ。
東京大空襲で、燃え盛る自宅の消火活動を必死でやっているヒトのすぐ傍で、大勢の人が素知らぬ顔で暖をとっている。
向井孝の詩「出征」は空襲の焼跡を背景に、夫である<出征>兵士を駅前まで送る町内会の面々の様子を、まだ幼い子供を抱えた妻の目で描いた詩。
運命に粛々と従う人々の虚無が描かれている。
出征兵士の夫を駅のプラットホームで子供と二人だけで見送り、バラックの家に帰って、子供が外に遊びに出かけると、若い妻は一人ぼっちになった自分を確認する。
野坂昭如の「アドリブ自叙伝」に描かれた、神戸大空襲前後のリアルな記録も上記の二例と同じ空気が漂っている。
アニメの名作にもなっている「ホタルの墓」まで至る過程が丹念に描き出されている。
養父母が空襲で一気に焼殺されるまでの記録である。
石油卸商の幹部だった養父は戦局の困難な実態を知っていて、疎開を考えるが、ズルズルと町内会総出の防空訓練に時を費やしているうちに、遂に空襲が神戸郊外の自宅に迫ってくる。
空のB29と燃え盛る炎の中、形だけむなしく養父母を呼んだ。野坂少年は幼い妹をおぶって、空襲現場から必死で遠ざかるだけで精一杯だった。
難局下の思考停止状態。実存は丸裸状態にされる他ない。ひと塊りになっているようで実は、家族さえも一人ひとりがバラバラに解体される。
エルネスト、チェ、ゲバラでさえ、ゲリラ戦当初、空からの強烈な機銃掃射が首筋を掠めると戦意喪失と正直に書きざる得なかった。
国家とは、そういった丸裸の原始的実存状態を最底辺の踏み台にして、形成されていく。
<寄らば大樹の陰>と云うリアルな大衆意識も、国家の寄って立つ根拠である。
これからは、そういう状態が全ての社会事象の奥底に潜在する時代ではないのか?
政治過程の当事者と巷の意識のかい離は大きい。
日本庶民は生活専門家である。
コレからもその立場を自覚して徹するべきである。
余計事、中途半端な事、を考える必要がどこにあろうか。