えっ、聞いたことがない? そう言われると話が進まないのですが‥いずれにしても、金融界の常識として、そのようなことになっているのです。
最高に権威のある日本銀行の説明をご紹介しましょう。
W。意味不明にて省略。
さあ、如何でしょうか?
多分、多くの方が分かったような分からないような‥
ですよね?
いずれにしても、そもそも長期金利とは何を意味するのか?
その定義をはっきりさせないと議論ができないように思われるのですが‥長期金利とは何ぞや?
実は、この「長期金利」には様々な意味があるのです。
W。以下の説明は<イールド効果といわれている状態>と理解する。
が、アベクロの現状ではこの効果は破綻。
そう思いませんか?
>>安倍総理や麻生財務相が実際どのように感じているかは知りませんが‥しかし、多くの政治家、多くの人々が、これだけ大胆な金融政策を実施しているのに、何故国債の利回りが上がるのか、不思議に思っているのではないでしょうか?
W。解っていてやっている、というか信じている振りができる便利な人種が政治家。
一流の詐欺師は自分のつく、うそを信じ込むことができる特殊才能の持ち主。
「皆さんそうなさってますよ」の自己呪縛がなければ、大事に心休まらない日本人の心性。
>もちろん、国債を日銀が大量に購入すれば、いずれインフレが起きやすくなるのはよく理解できる、と。
そして、そうやって人々がインフレを予想するようになると、長期金利も上昇するであろう、ということも理解できる、と。
如何でしょう?
貴方もそのように考えるでしょう?
<以下本論>
>>ただ、大事なことは、この場合、幾ら需要が供給を上回っても簡単には国債の価格が上らないということなのです。
>>何故、国債の価格が上らないのか?
>>つまり、幾ら国債を大量に買いたいと日銀が思っても、どれだけでもお金を出す、金に糸目は付けないと言っている訳ではないのです。だから、そこには自ずから制限があるのです。
>>これがもし、幾らでもお金を出すというのであれば、国債の利回りは限りなくゼロに近くなるでしょう。
否、そうではなく、マイナス金利になることさえあるのです。
>>だって額面を遥かに超える価格で日銀が国債を購入するようなことをすれば、
黒田総裁は4月4日に、今後2年間において、日銀が未曾有のペースで国債を購入すると約束した。
それによって黒田総裁自身、長期金利が下がることはあっても、そう簡単に上がることはないだろうと考えていたのではないでしょうか?
>>>しかし、幾ら日銀が大量に国債を購入するとは言っても、日銀が自由に購入価格を決定できる訳ではないのです。
そのことについて、多くの人々が理解していないものだから‥だから、昨今の長期金利上昇の現象がイマイチ理解できない、と。
ただ、仮に政治家などが、そのことについて理解したならば、今度は次のような質問が浴びせられるかもしれません。
>>何故日銀は、国債の購入価格を自由に決めないのか、と。
利回りが低くなるように国債の購入価格を高くすれば済むことではないか、と。
貴方も、そのように考えるのではないでしょうか?
しかし、それは日銀にとってはできない相談なのです。
何故?
その結果、例えば、1%の利子のついた額面100円の国債を市中銀行が100円で落札をし、その後、日本銀行が長期金利を低めに誘導するために、その時点での長期金利が1%であるにも拘わらずその国債を例えば102円で購入するようなことをしたらどうなるのか?
>>しかし、その国債は、本来相場からすれば100円でしか売れないのです。
>>それを、偶々日銀が高い価格で買うとなれば、市中銀行は、何もしなくて差額の2円分が儲けになる、と。
このメカニズムを今の日本で、どれだけの人々が分かっているのか?
黒田総裁、本日、国会でまた、国債の大量購入によってリスクプレミアムを引き下げることができる、と訳の分からないことを言っています。
黒田総裁は、何か誤解しているのではないのでしょうか?
リスクプレミアムとは
「株式投資などリスクのある投資に対して、投資家がそのリスク分に対して求める超過収益のことを指す。リスクに応じて期待する上乗せ収益とも言い換えることができる。」
リスクプレミアムを下げようとすれば、こういう隠蔽手法しかない。
が、それは米国だからできたことだが、将来の日本では?