反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

「日銀が長期金利をコントロールできない本当の理由」小笠原 誠治 | 経済コラムニスト引用。

 長期金利中央銀行がコントロールすることはできない、という議論をよく聞くでしょ?
えっ、聞いたことがない? そう言われると話が進まないのですが‥いずれにしても、金融界の常識として、そのようなことになっているのです。
 
 最高に権威のある日本銀行の説明をご紹介しましょう。
W。意味不明にて省略。
 
 さあ、如何でしょうか?
中央銀行長期金利をコントロールできない訳が理解できたでしょうか?
多分、多くの方が分かったような分からないような‥
ですよね?
 
 いずれにしても、そもそも長期金利とは何を意味するのか?
その定義をはっきりさせないと議論ができないように思われるのですが‥長期金利とは何ぞや?
 
 実は、この「長期金利」には様々な意味があるのです。
最近関心を集めている「長期金利」が何を意味するかと言えば、新発10年物国債の利回りのことなので、これから先は、「長期金利=10年物の新発国債の利回り」だということで議論を進めたいと思います。
 
 確かに、10年物国債の利回りがどう決まるかと言えば‥日銀が言うように、将来のインフレの可能性や景気の動向、或いは将来の短期金利の予想などが反映されるのは、そのとおりでしょう。
 
 W。以下の説明は<イールド効果といわれている状態>と理解する。
が、アベクロの現状ではこの効果は破綻。
 
>>でも、それはそうだとしても、日銀が大量に長期国債を購入すれば、国債の価格が上るのではないのでしょうか? 
そして、国債の価格が上るということは、国債の利回りが下がるということであり、だったら、国債の利回りは幾らでも低下させることができるような気がするのですが‥
 
 そう思いませんか?
 
 多分、多くの方が、日銀が大量に国債を購入すれば、国債の利回りは下がる筈だ、と考えるのではないのでしょうか?
 
>>安倍総理や麻生財務相が実際どのように感じているかは知りませんが‥しかし、多くの政治家、多くの人々が、これだけ大胆な金融政策を実施しているのに、何故国債の利回りが上がるのか、不思議に思っているのではないでしょうか?
 
 W。解っていてやっている、というか信じている振りができる便利な人種が政治家。
一流の詐欺師は自分のつく、うそを信じ込むことができる特殊才能の持ち主。
原発安全神話の5重の安全とは、一本のウラン燃料棒を構成する1センチ円柱のペレットまでも第一の安全に数える才能。
 
 「皆さんそうなさってますよ」の自己呪縛がなければ、大事に心休まらない日本人の心性。
 
>もちろん、国債を日銀が大量に購入すれば、いずれインフレが起きやすくなるのはよく理解できる、と。
そして、そうやって人々がインフレを予想するようになると、長期金利も上昇するであろう、ということも理解できる、と。
 
 しかし、そうは言っても、日銀が国債保有している市中銀行から大量に国債を購入すば‥つまり、需要が供給を上回れば、国債の価格が上り、そうなれば国債の利回りは低下する筈ではないか、と。
如何でしょう?
貴方もそのように考えるでしょう?
 
確かに、日銀が大量に国債を購入するということになれば、国債の流通市場で、需要が供給を上回るようになるでしょう。
 
     <以下本論>
>>ただ、大事なことは、この場合、幾ら需要が供給を上回っても簡単には国債の価格が上らないということなのです。
>>何故、国債の価格が上らないのか?
 
>>それは、日本銀行が、市場実勢を尊重して国債の購入価格を決めるからなのです。
 
>>つまり、幾ら国債を大量に買いたいと日銀が思っても、どれだけでもお金を出す、金に糸目は付けないと言っている訳ではないのです。だから、そこには自ずから制限があるのです。
 
>>これがもし、幾らでもお金を出すというのであれば、国債の利回りは限りなくゼロに近くなるでしょう。
否、そうではなく、マイナス金利になることさえあるのです
 
>だって額面を遥かに超える価格で日銀が国債を購入するようなことをすれば
>>>その一方で、償還期に日銀が受け取る元本は額面金額でしかないために、日銀にとっては国債保有することで確実に損になるのですから、利回りはマイナスになってしまうのです
 
黒田総裁は4月4日に、今後2年間において、日銀が未曾有のペースで国債を購入すると約束した。
 
それによって黒田総裁自身、長期金利が下がることはあっても、そう簡単に上がることはないだろうと考えていたのではないでしょうか?
 
>>>しかし、幾ら日銀が大量に国債を購入するとは言っても、日銀が自由に購入価格を決定できる訳ではないのです。
そのことについて、多くの人々が理解していないものだから‥だから、昨今の長期金利上昇の現象がイマイチ理解できない、と。
 
安倍総理や麻生財務相は、そのことをどれだけ理解しているのでしょう?
ただ、仮に政治家などが、そのことについて理解したならば、今度は次のような質問が浴びせられるかもしれません。
 
>>何故日銀は、国債の購入価格を自由に決めないのか、と。
利回りが低くなるように国債の購入価格を高くすれば済むことではないか、と。
貴方も、そのように考えるのではないでしょうか?
 
しかし、それは日銀にとってはできない相談なのです。
 
何故?
 
仮に、日銀が市中銀行から購入する国債の価格を、実勢相場よりも高くすることにしたとしましょう。
 
その結果、例えば、1%の利子のついた額面100円の国債市中銀行100円で落札をし、その後、日本銀行長期金利を低めに誘導するために、その時点での長期金利が1%であるにも拘わらずその国債を例えば102円で購入するようなことをしたらどうなるのか?
 
 確かに、当該国債の利回りは低下する、つまり長期金利は下がる。それはそのとおり。
 
>しかし、その国債は、本来相場からすれば100円でしか売れないのです
 
>>それを、偶々日銀が高い価格で買うとなれば、市中銀行は、何もしなくて差額の2円分が儲けになる、と
 
>>>つまり、日本銀行がその差額分を市中銀行にプレゼントすることになってしまうのです。
 
>>おかしいでしょ? 市中銀行が何も苦労することなく日本銀行からお金をもらうなんて。
>>>だから、日本銀行は実勢よりも高い価格で国債を買い取ることができないのです。
 
このメカニズムを今の日本で、どれだけの人々が分かっているのか?
 
黒田総裁、本日、国会でまた、国債の大量購入によってリスクプレミアムを引き下げることができる、と訳の分からないことを言っています。
 
 誤解のないように言っておきますが、良い悪いの議論は別にして‥国債の大量購入によって長期金利に下押し圧力をかけることは可能かもしれませんが、しかし、リスクプレミアムを引き下げることはできないでしょう。
黒田総裁は、何か誤解しているのではないのでしょうか?
 
リスクプレミアムとは
 「株式投資などリスクのある投資に対して、投資家がそのリスク分に対して求める超過収益のことを指す。リスクに応じて期待する上乗せ収益とも言い換えることができる。」
 
W。リスクプレミアムを引き下げることができたのが信用力の乏しい米国サブプライムローンを他のローンと混ぜて目立たなくした金融派生商品
リスクプレミアムを下げようとすれば、こういう隠蔽手法しかない。
が、それは米国だからできたことだが、将来の日本では?