反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

前編。東電汚染水対策のウォチャー?の丁寧なツイッート。<東電の汚染水対策がどう変遷してきたか:ハッピーさんの見解>

  togetter_jp@togetter_jp に東電汚染水対策の丁寧なウォチャー?の適切なツイッートが載っている。
この間、福一原発事故現場の事態を追跡してこなかった者として、非常に参考になる。
 
 なお、2020年東京オリンピック開催には絶対に反対するが、原発事故対策の不首尾だけをもって、反対しているわけでない。
2020年五輪開催は以下の1)~6)事態による日本の民主政の衰退、急激に進行する国民貯蓄の移転=収奪に対する目暗ましであると同時に組織的集団的逃避行為としか思えない。
 
>日本の歴史的な国民的規模の経済動向については自称、ガリレオガリレイ法則を適応している。
コレが大前提。日本の対世界GDP比は縮小していく趨勢に。換言すると経済の成熟化の新たな段階到達期で安定経済圏必要だが、TPPの顔ぶれでは集られむしられる要素が多過ぎる。
 
以下に挙げた各ポイントは促進材料である。
グローバル資本制では、資本の無政府性は進行する。
それに棹差す政策体系を、解っていてやっている。
 
 
1)消費税増税はこのまま、5%-8%-10%の段階増税に推移すれば、生活必需品減税、インボイス、税制全体の構造、現状の徴税システムなどの問題点はうやむやにされる可能性が高い。 
2)自民党政権等は労働法制の規制を外して、日本総ブラック企業化(かなり大げさな表現だが結果的にそういうところに行きつく)を画策している。
3)TPPは顔ぶれ悪過ぎで、内外資本に日本国民は集られむしられる。
4)アベノミクスによる内外特定層への資金供与の不公平。
5)金融寡頭制支配が強化され、民主政が衰退する。
 
>6)今回取り上げる福島原発事故関連問題。以下のツィートを追うだけでも、日本政府、当局の組織的逃避行為、日和見体質を実感できる。想定以上の財政支出不可避。
 
      
           <東電の汚染水対策がどう変遷してきたか:ハッピーさんの見解>
:今日は東電の考えてた崩れてしまった汚染水処理のシナリオについて、オイラの勝手な見解でつぶやくでし。汚染水処理の問題は冷却を始めた事故当初から懸念されてた。
  だけど一気に一般世間に不安が広がったのは、近隣各国や各関係方面に伝える前に汚染水を放出してしまった件からなんだよね。.
  >2011年4月4日、東京電力<集中廃棄物処理施設>W。(何それ?事故後、構内に緊急に作ったのか?どこにある?)にたまっていた水と<5号機および6号機のサブドレンピット>W。事故機ではないね。)に保管されている低レベルの地下水を海に放出しました。.
  http://www.tepco.co.jp/cc/press/11040403-j.html プレスリリース 2011年平成23年4月4日東電発。
  低レベル滞留水の放出について(W。内容はハッピーさんの指摘通り                           
続1:あの時も今回の件と同じように現場と本店、東電広報、政府のコミュニケーションが悪くて、あんな結果になってしまったんだ。
現場は今にも汚染水溢れてしまいそうで緊迫してて、すぐに海に流したかったけど結構待たされたんだ。
W。1~3号事故機の高濃度汚染水は海に放出できないだろう。
また事故当初は超高温の原子炉内に注水された冷却水のかなりの部分は蒸発飛散した。
さらに、5号機6号機方面は1号事故機方面と同じく、元小川の場所、と確認できる(反俗日記絵図一覧より)。
5、6号機の建屋すぐ脇、周囲の井戸からの根回しなき低汚染水の放出は
当初から解りきった事故機本体の汚染水問題を直視し、公表できない東電、政府の組織的逃避行為の一種である。
取り合えず、放出可能なところから、手をつけようという日和見行為である。結果、汚染水問題をこじらせ、終いには1000機の汚染水タンク群~さらに増設の事態に。
ーと想定できるが、どうやら実態はもっと、間抜けらしい、後段のコメントを読めば、と解る。
 詳細は政府事故調中間報告書第V章(p327以降)に詳しく記載があります。.

>しかしながら、事前の通告がなかったとして全漁連などから抗議されました。.W.。ポイント1。
 
続2:ようやく本店から放出許可出て現場は海に放出したんだけど、結果的には放出タイミングのフライングで各方面から物凄い非難をあびてしまった。
オイラは、この時から現在まで海洋放出や流出の話は東電内でも安易に口に出す事が出来なくなっちゃって、タブー視されちゃった感じがするんだ。W。ポイント2。
 
続3:いま現在も、トラブル対策に時間がかかり稼働の遅れてる多核種除去装置(アルプス)の計画や基本設計は2011年の夏から秋にかけて出来上がってた。
  アルプスを作るきっかけになったのも、地下水が建屋内に流入してるのがわかって、どんどん増えて行く汚染水の対策だったんだ。W。ポイント3
 
続4:地下水が建屋に流入して汚染水が増えてるってわかったのは、応急対策の循環冷却ラインが突貫工事でやっと出来上がって回し始めて、一週間か二週間位経ってからだったかなぁ…。タービン地下に溜まった汚染水を汲み上げて移送するんだけどタービン地下の水位ちっともが下がらなかった。.
 
>>続5:本来ならば注入量より多く汲み上げれば水位が下がるはずなんだけど、むしろ上がってきてたんだ。「なんか変だぞって」って事で検討した結果が地下水流入だった東電は建屋は壊れてないと思い込んでたから、地下水が建屋に流入してるって見解に達するまで時間がかかったんだよね
W。そこまでおっとり構えていたのか。信じがたいが、安全神話による自縄自縛だ。専門馬鹿丸出しだ。外国映画もたまに見たほうがよかった。それに大昔の耐震工事なんか信用できないヨ。
2011年9月の東京新聞はこの事を伝えています。.
 
続6:そこで、このままだと汚染水はどんどん増えてしまうって事でアルプスの計画が持ち上がったんだ。
アルプスが出来上がり、稼働するまで(当初予定は2011年9月目標)の間は、毎日400t増える汚染水を貯めるタンクを造って対応する事にしたんだ。
 
続7:遮水壁の話もちょうど、この時期だったかなぁ…。
遮水壁は、馬渕議員(W。大手ゼネコン出身)が陸側も提案したんだけど、東電は陸側遮水壁を造るには他の工事との干渉も大きいしコストもかかる、また埋設物の調査にも時間がかかるという理由から東電は陸側は却下して作業干渉がない海側だけを選択したんだ。
 
続8:東電は、アルプスが稼働して高濃度の汚染水を処理するようになったら、陸側の遮水壁は無駄なコストになってしまうと考えてたんだと思う
まさかアルプス稼働がこんなに遅れると思ってなかったはずなんだ
W。P4。ALPSの問題点は後に指摘。この人の基本視点はアルプス汚染処理能力信頼。
問題視する専門かもいる。装置の基本構造は巨大な普通のろ過機で化学反応や電気分解で処理するものでなく、物理的に物凄い手間がかかる。
現状、停滞している原因はこの手間の部分に対する安全基準の適応だ。
>アルプスは汚れを拭いた近寄れない、絞れない、雑巾
 
この時期から陸側遮水壁を造ってれば、もう少し違った現状だったかもしれない。
 
>>>続9:オイラが考える東電シナリオが崩れた最大の要因はアルプスだと思うんだ。
当時の東電は、アルプス稼働日を基準にして常に汚染水タンクの計画と工事発注をしてた。
アルプスが稼働すると汚染水タンクは沢山造っても余って無駄になるからね。
 
続10:だからアルプス稼働が遅れる度に、次の稼働予定日までの分まで汚染水タンクの増設発注が出て、現場は急いでタンクと配管を布設してたんだ。
あと東電はアルプスが稼働した処理水はトリチウムが除去出来ないのは計画段階からわかってた>W。乱暴に言えば、トリウムは水を構成する水素の一種だから、物理的ろ過に適さないだけ。
 
続11:でも、世間が騒ぐほど東電にとってトリチウムはさほど大きな問題と思ってなくて、希釈して告知濃度未満にすれば海に流す計画だった。通常の原発でも普通に流してるからね
W。だったら、ポイント1~3の一貫性のなさがなおさら、クローズアップされる。
一民間企業東電に政治性は乏しく、政府の責任である。
東電をあくまでも矢面にする、原発事故収束体制の問題である。
 
もし東電がトリチウム放出を気にしてたら、アルプス稼働後の処理水タンクが最初からもっとあったはずだしね。
 
続12:最初のアルプス処理水の貯留はタンクじゃなくてあの漏れた地下貯水槽だからね
1日1200t処理するのに、地下貯水槽は処理水を一時的に貯めるだけの計画(W。希釈して外洋に放出)だったから数も少ないし、スペックも山の汚染瓦礫保管用の仕様にちょっと手を加えて造ったんだ。(W。掘削して特殊シートを張った工事中の写真がネットに出回っている。)
 
続13:タンクじゃなく地下貯水槽にする事によってW。高圧電線)の下のデッドスペースだった敷地も有効に使えるし、コストも安かったんだと思う。
2012年9月のアルプス稼働に向けて、現場は突貫工事で頑張り、なんとか形は出来上がったんだけど、ここからシナリオがどんどん崩れていくんだ。W。最初から東電を矢面に立たせる、収束政治体制に問題があった
 
続14:アルプス稼働準備は間に合ったんだけど、タイミングが悪かった。
ちょうどその時期、保安院から規制委員会に変わるタイミングだった。
それまで東電は保安院と認可手続きを進めてたんだけど、規制委員会に替わる事になり、これまでの手続きは白紙に戻された。
 
>続15:継続ではなく、新たに最初から規制委員会に認可手続きを行わなければならなくなったんだ。
ようやく始まった規制委員会の審査もスンナリとはいかず色んなコメントが付き、
1)<キャスク改造>や2)<建屋建設>を余儀なくやる事になってしまい、アルプス稼働は更に半年以上遅れる結果となってしまった。W。かなり論調が重箱の隅方向に逸れていっている
 
続16:この半年以上のアルプス稼働の遅れは、東電にとっては大打撃だった。
シナリオが根本から崩れてしまったからね。
そこで東電は、日々増えて行く汚染水の対策を新たに打たなければならなくなり、シナリオを書き換えたんだ。最初の書き換えは濃縮汚染水のタンク増設。
 
続18:またまたシナリオを替えるんだけど、その対策で浮かび上がったのが地下水バイパスW。今頃!?知恵不足は甚だしい。
タンクが間に合わないなら増える汚染水の原因である地下水を汚染水になる前に汲み上げ少しでも減らす考えだね。
これも現場は突貫工事でやらなくちゃならなくなり、地下水バイパス工事が休みなく始まったんだ
 
>続19:この時期の東電は、とにかく一刻も早く地下水バイパスをやる為に色々な事を考えてたと思う
漁業関係者や自治体はじめ、水面下での根回しは必死にやってたはずだし、(W。こんな重大な政治的動きを東電任せにする日本の政治とは何だ!。)現場も元々汚染水貯留用で増設したタンクの内の9基を地下水バイパス用に切り替えた。その為にタンクの改造もやったしね。
 
>>>続21:福島漁連トップにも地下水バイパスの必要性を納得してもらい、致し方ないと言うことで、なんとか<地下水バイパスの話は事前承諾>を得、<サンプリング結果>を持って漁業関係者に説明してる最中に
<<地下貯水槽の漏えい>>が起きてしまった。
>>>汲み上げる地下水の上流での汚染水漏えい。
 
>後編に続く。