反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

理研騒動についてーNO1-

  OH事件については、理研の中間報告の記者会見の動画の視聴程度では、事件そのものへの関心は湧かず、また、ふれるとしても、専門分野の情報収集は多少必要と思ったため、故意に的を外した記述をした。
が、現時点でも、敢えて的を外した部分の指摘は、ある意味で適格であった、と思っている。自画自賛のきわみだが。
 
 当時の記事は完全に別のテーマだったが、そのときOH事件に簡単に触れた内容は、OHの経歴(ウィキペディア)によれば、次に相当する箇所であった。
「大学院在学中、ハーバード大大学院医学部教授(W。彼の身分は博士の学位を持たないハーバード大系の巨大病院の麻酔科部長であって、はたして大学院医学部教授なのかどうか疑問はある)のチャールズ・バカンティの研究室に2008年から2年間留学。
2011年より理化学研究所発生・再生科学総合研究センターゲノムリプログラミング研究チーム客員研究員、
2013年理化学研究所発生・再生科学総合研究センター細胞リプログラミング研究ユニット研究ユニットリーダー。
2011年3月、学位論文「三胚葉由来組織に共通した万能性体性幹細胞の探索」により、早稲田大学から博士(工学)の学位を取得した。」
 
 OHは2011年3月博士学位取得後、再渡米して、所謂、STAP細胞の研究の第一人者?チャールズ、バカンディの下で研究活動を再開するつもりでいたが、2011年3,11福島原発事故の影響で就労ビザが下りなかった
OHの実家は千葉県松戸市
当時、米国側の避難区域は報道で伝わっていた半径70km圏以外のホットスポットに相当する区域も細かく放射能被爆地域に指定し、そこからの住民の就労ビザは拒絶していたのだ
何時の時点で解除されたのか調べていないが、原発事故直後の米国は自国で定めた一定線量の安全基準以上の当該区域住民からの、就労ビザを許可しなかった。
 
 日本からの輸入食品への制限に関しては、ネット上で調べたことがあるが、まさか一定線量以上被爆した住民への就労ビザ拒否までしていたとは、全く予想が付かなかった。コレを知った時に死角をつかれたような気がした。
 
 トモダチ作戦とか称して、第七艦隊を被災地に派遣している一方で、自国及び自国民への影響に対しては、被爆者と想定されるものへの就労ビザ拒否までして、厳しくガードしていた。
なお、トモダチ作戦の費用は後に日本政府に請求しているし、アーミテージレポートに言わせると、日米間の集団自衛権の実地訓練などという勝手な解釈もされている。強かである。
 
 この事実は重い。今でも直視する必要があるのではないか。
アベが東京オリンピック招致をしてから、多くの人々にとって、確実に原発事故とその影響を過去のもとして、意識の中から間違いなく、消えていっている。
 
 アベ等のオリンピック招致活動の対象者は放射能汚染はアンダーコントロールと主張しても通用しやすい世界のスポーツ利権界及び関連に対してであった。
典型的な第三者的立場である彼らが東京オリンピック開催をOKしたからといって、当事者である我々は今後とも、当分、東日本大震災福島原発事故の影響から大なり小なり逃れられると思ったら大間違いだ。
 
 昨夜の東京12チャンネル系の特別番組では東京湾の汚染状況が話題になっていたが、そこで問題視されていたのは、潮という酸素不足の海底の泥が巻き上がられて、漠然とした環境汚染問題や漁師の魚介類収穫に影響を与えるというものであった。
 
 映像に映し出された海域は丁度江戸川河口付近であった。
クルッテイルと思った。
広大な放射能汚染地域一帯の放射能は大きな河川に集中して川底に堆積し、時間をかけてゆっくり、と東京湾に押し流されていく。
江戸川河口域の東京湾に堆積するピークは、2012年1月のNHKスペシャルによれば、2~3年後ということであった。コレは当時の記事でも詳しく取り上げた。
2014年、丁度今頃がピークなのに、この事実の方面への言及は一切なかった。
 
コレには政府側の仕掛けの影響も見逃せない
瓦礫処理の全国拡散の時期に廃棄物、土壌などの放射能汚染基準値を一気に100ベクレル/kg→ナント~6000ベクレル/kgに引き上げている
 ということは、2012年の1月のころに江戸川→東京湾の汚染を専門家の学者が指摘していた際の基準値100ベクレルは現時点では6000ベクレルだから、ほぼその枠内に収まることになってしまう。
 汚染瓦礫と海底土壌の基準値は理屈上、同じ基準となってしまう。
 
 大きな河川が運ぶ放射能物質による滞留しがちな湾内の海底汚染に関しては、
福島中通りを流域に仙台湾に注ぐ阿賀野川による湾内の汚染を調査した京都大学教授の汚染状況の実態の酷さいに唖然とすると共に、政府の基準値のとんでもない操作に、怒りと共にあきれ返っていた。(ドイツテレビ番組、ネット動画あり)
 
 観たところ、汚染度の高いところで4500ベク程度で横並びで、現在の強化基準では仙台湾は以前はとんでもない高汚染地帯が存在するということだったが、現在は余裕でOKということになる。
 
 当初、この問題の記事を企画していたが、魚介類などの食品汚染の基準との区別と関連の問題に深入りして、記事として面倒なことになったので、公開を取りやめて、政府がそういう大インチキをするならば、絶対に警戒心を緩めてはならないと自分に戒めるだけに終わった。
 
 正直なところ、OH事件自体は、幾分か、あの婚活殺人事件の木島香苗事件的要素もあり、ネットやマスコミが大騒ぎしていた程の事態ではないと考える。
また今更取り上げるのはタイムリーではない。
 
 しかし、コレまた、正直なところだが、全く知らなかった世界ということもあってか、調べていくと実に面白かった。
 
 OH関連の全貌は、一見、複雑な構造のように見えて、単純な事件だと思う。
が、背景はアメリカ、イギリス、東京、神戸を又にかけて、舞台は普段あまり世間の目に触れない世界で、新鮮、かつ一見複雑にして、実は単純。
 
 これまた正直なところだが、これ等、主要登場人物たちは、思い切っていってしまえば庶民の実生活の感覚からすれば、オオバカども、といわれても仕方の無いものたちではなかったのか。
今後の処理の仕方次第によって、自分のような異端者だけでなく、多くの人たちに、そのように断定されても仕方の無い事案ではある。
そこは我々のいるところと別の論理で蠢く世界なのである。
この事案はイロイロな要素が詰まっており、今風エンターテイメント的なストリー性が高い。
 
 現在、OHご本人側は国際弁護士を含む弁護士を3人も段取りし、コメントからも理研側の当該2箇所の捏造判断に対決姿勢を表明(公的なところでは絶対に通用しないめちゃくちゃな論理で訴訟はできない)していることから、関係者の想定する落としどころは、
(引用。質問なるほドリ:STAP細胞、結局あるの?ないの?】=回答・西川拓 毎日新聞 2014年03月12日 東京朝刊)
「生物や医学の論文では、7割以上が結果を再現できないというデータもあり、三者が再現できないからといって、必ずしも内容が捏造(ねつぞう)だと判断されるわけではありません。
たとえば、iPS細胞(人工多能性幹細胞)でも、別の研究者が再現して論文を発表するまで1年近くかかっています。
それだけ新しい技術の再現は難しい一方、いろいろな人が確かめることによって研究成果が認められます。理研は詳細な実験手順を公表しています
 
 つまり、時間稼ぎをして、世間が沈静化するのを待っている。
が、それ以上のものは何もなく、早晩、OH本人の契約解除ということになる。
 
 本人に記者会見を求める意見を多数見かけるが、コメントから見て腹を決めていると思われるので、メディアの前で自分をさらし者にするだけに終わることを承知しており、コメント以上の言説をもらすつもりは無い。
 
 一説では既に海外に脱出している、ということで、この種の騒ぎの何時のもパターンであるマスコミ報道陣の物量による包囲網によって、、引きこもり状態に追い詰められて仕方なくカメラの前に登場する事態は想定できないわけで、時間だけはだらだらと過ぎ去っていく。
 
 また、理研という公的組織のキーパーソンとして云々の要請も筋の通った議論として成立するが、OH本人が事案について対決姿勢を示し、弁護士を3人もそろえているところからも、お騒がせしました程度で、コメントを逸脱した言説は記者会見の場では、漏らさない、としたほうが良い。
 
 又コメント以上の事実関係の余分なことを話すと実質的に捏造を認めて、STAP細胞の存在自体の否定に繫がるぐらいは、自覚しているし、こういったケースでは弁護士も事実上の黙秘を戦術として進めるはずだ。
 
 記者会見の場は決してワクワク小劇場であっていいはずなないし、官憲の取調室でもないはずだ。
やるやらないは本人の自由意志に任されている。人権という大事なことが絶対にある。
しかも当局は犯罪行為に認定するつもりない。
 
 しかし、我々は本人の人権を毀損しない範囲で、論評し、事態を読み解くことはできる。
 
 自分の立場はOHと真反対のSTAP細胞などあり得ないというものであり、この生命生物の悠久の摂理の確信に沿って、この事態を紐解いていく。
 
 ところでOHは仮に博士の学位を獲得した2011年時点で再渡米の就労ビザが発布されていたら、バカンディのところで研究活動を継続していたはずだから、こういう事案には巻き込まれなかった、と想定できる。
 
 というのはアメリカのバカンティの当該学会の評判は奇人変人クラスの異端児としてその名が通っており、OH程度の奇抜さではグループでは何ら目立たず普通の人、バカンティ信者のOHは訳のわからない研究を指示されるがままに没頭していた可能性がある。
学者としてのOHの最大の問題点はSTAP細胞なる万能細胞の存在を信心してしまっているところである。
科学者として大切な批判的観点に乏しく信心に置き換わって、事実関係の短絡がある。
定理の沿った事実関係のみを収集しようという執念は強烈だが、若い経験と周囲の環境に翻弄されて勘違いが激しいので、そのうち目が覚める場合もある。
 
 が、問題はバカンティのところにいても
何しろ木島香苗的人格要素も持ち合わせている方と思われるので、遅かれ早かれ、大きな壁にぶつかっていたと想定できる。
 
 就労ビザを拒否されたOHは伝手を頼りに理研のバカンティ研究グループ所属のまま、理研では無給研究員を勤めることになり、急激な出世もいいところで、現在の30歳から逆算すると29歳の若さの女性研究者として、2013年、当該研究ユニット、リーダーに抜擢された。
この地位に相応しい研究者としての実際の総合的な実力との間には相当開きがあったと見る。 
 
 運と環境に超恵まれたということに普通はなるのだが、OHのケースでは反転して、日本アベ政権三本の矢成長戦略の目玉及び理研の男研究者の群れという最悪の環境に事態が暗転してしまった。
天才研究者クラスに到底及ばないのだから、もうこの時点で地に足が付いていない空中浮遊状態だったのじゃなかろうか。
当該研究に携わった3年間に実験ノート2冊とは、それをPC作業で代替し、多くの時間を費やしていたことを示している。
しかもそのPCは私物ということで、理研側は証拠保全の対象とできず、実験ノートを調査しても常識的に考えられない状態だったと記者会見で述べるに留まっている。
捏造と断定している2件の事案はPC操作による画像処理に関するものであり、物的証拠はPC内に保存されていた可能性もあった。
 
要は周りを見渡しても目が覚めない環境だったことから、なるべく、してこういう事態に立ち至った。
 
が、繰り返すが就労ビザさえ下りていたら、バカンティの一信者さんで過ごせたものを~(それでも何らかの大きな事案には遭遇しただろうが、アメリカではOH程度では目立たず、日のあたる場所に出られる可能性は薄い。)
もっといえば、東日本大震災福島原発事故さえなければー。
 
  ある宇和島市議会議員のトレーニングより引用。
                《【OH学位論文についてのコメント】難波先生より》
    【OH学位論文についてのコメント】
(W。学位論文の概説28ページ(全体の約4分の1、米国保健衛生局のホームページからの完全コピペ)問題への指摘は省略。ネットに両文を対照した現物が出回っている。
コピペ部分とOH本文の文体の違いの不自然さに気づかなかった。或いはそんなことはどうでもいい、ということか。)

 「序論」部分の構造は以下のようになっている。
 全体の叙述は「芽胞様幹細胞」の存在を確信し、それらが
 1) 3胚葉への分化能力を持つ、
 2) これらの細胞は小さく、「ストレス耐性」である、
 3) それらは単一細胞としてでなく、「小塊」を作って増生する、
 
 これを実証したと称するのが、(W。実証は絶対にできない。従って、論文本文にも偽装が施されているはずだ。)この「学位請求論文」である。
この内容は「ネイチャー」論文と基本的に同じである。
言い換えると、この学位論文が認められたから、理研に移りより大がかりに、多くの人を巻き込んで「論文製造」に走ったのだといえる。
その意味で早稲田大学の責任は大きい。いわば詐欺師にお墨付きを与えて世間に出したわけだから。
 
**生体の内部に三胚葉性の臓器ごとに「幹細胞」があり、それは芽胞様細胞の形態をしていて、各種のストレスに耐性である、というのはヴァカンティの「妄想」である。
 
**彼はひたすらその説を信じて、実験によりそれを証明してくれる「忠実な弟子」を必要としていた。
 
**生命科学の知識に乏しい小保方晴子は、まさに彼にとってうってつけの人物だった。
 
     W注。予備知識。  【ES細胞、IPS細胞のネット解説、引用】
ES細胞=《 embryonic stem cell 》万能細胞の一種。さまざまな異なる細胞に分化し、増殖する能力を持つ、発生初期の胚由来の細胞。
**受精卵の一段階である胚盤胞から取り出した内部細胞塊から樹立される。再生医療に役立つとして研究されている。
ES細胞の採取は受精卵を殺すことになるので倫理面の問題がある】胚性幹細胞
W.万能細胞実験でコレまで普通に行われてきた方法。
 
【iPS細胞】《 induced pluripotent stem cell 》万能細胞の一種。幹細胞と同様に増殖して各種の細胞へと分化することが可能な細胞。
 平成18年(2006)、山中伸弥らがマウスの体細胞に初期化因子とよばれる【数種類の遺伝子を導入することで、初めて作製に成功】。
***ES細胞は受精卵から採取して作るため倫理的に問題があるが、この細胞は皮膚細胞などから作り出すことができる。
また、自分の体細胞から臓器などを作れば拒絶反応を回避できるため再生医療への応用が期待される
誘導多能性幹細胞。新型万能細胞。人工多能性幹細胞
 
 W。人間への適応に倫理的障害のあるEPS細胞増殖を忌避する迂回路。
ど素人のパッと観でも、細胞に遺伝子を導入する、ということから、万能細胞に発展する経過が納得できる。地道な実験研究の積み重ねが想像できる。

>コレに対してSTAP細胞のケースはいくらなんでも、そんな簡単お手軽なことで、あるいは理屈として、荒唐無稽感がある。
 
下記の引用文によって、STAP細胞の不在を確信した。
いわば生命生物学の方面の原理論と読み込んだ。
 
         ある宇和島市議会議員のトレーニングより引用
               《【体細胞と胚細胞】》難波先生
 40億年の生命の歴史」というのは、生物学的には胚細胞を通じて、遺伝子セットが次の世代に伝えられるということであり、その遺伝子セットとは二重鎖のDNA分子組合せのことだというのは、大方に理解されていると思う。
 つまり《遺伝は胚細胞→胚細胞という系列でしか起こらない》から、【「胚細胞の道」】が存在するし、そこを【流れる40億年前からの「遺伝子の川」】が存在する。
 
>>>また【体細胞は胚細胞に獲得情報を与えられない】から、「獲得形質の遺伝」は起こらない
この辺は、20世紀後半の生物学医学が到達したコモンセンだろう。
 
 個体の生存にとって決定的に有利だったのは、【鳥類以上でよく発達している免疫系の進化】である。
【「遺伝子の川」】で重要なのは、次世代に伝えられる【「胚細胞遺伝子」が変わらないという点】にある
 
>>が、【免疫系では個体を守るために体細胞の「遺伝子が変わる」】。
 
>この【再構成遺伝子】は【細胞分裂の際に次の世代に受け継がれ、クローンを形成】する。
 
>>この【クローンが「STAP細胞」の元だとすれば】、その子孫であるかぎり【「指紋」=再構成遺伝のバンドが残る】はずだが、【「STAP幹細胞」には指紋がなかった】。これはありえない。
 
****再構成遺伝子という指紋は幹細胞になっても消えないはずなのに
****STAP細胞から大量生産可能な<STAP幹細胞>を作製した時点では、消えていた
W.捏造と理研が判定したレーン3の画像の問題点の指摘
 
>>全く別の細胞にすり替わったのでないとすると、この現象は説明がつかない。」と書いた。
 
 《一時的に起こる体細胞突然変異》のために、
免疫学的な多様性が生みだされ、抗体やT細胞の多様性がつくられ、個体を保護する免疫が成立する。
 
 興味深いのは、もともと多細胞生物が発生したとき、体内に
、「掃除・修理屋」として機能する細胞
、子孫をつくる細胞があったが
>これははじめ一つの細胞で、時と場所により働きが変わっていたにすぎないということだ
前者の子孫が
(イ)マクロファージや白血球であり、免疫を担当するリンパ球になった。
>後者は後に
(ロ)胚細胞として特化したということだ。
 
>もともと【原始血液細胞】には、「遺伝子複製能力」と「遺伝子変異能力」があった
【遺伝子を忠実に複製する能力の方は胚細胞】に受け継がれ、【「突然変異能力」の方は免疫細胞】に受け継がれた。
この【分化を促したのは、血管系の完成】である。
 
【植物の場合】は、血管系も遊走能力をもつマクロファージもないから、【体細胞に個体全体を再生させる能力】が見られることがある。
 
 よく知られたゲーテ草」(セイロンベンケイソウ)がその一つだ
葉をちぎって水に浸けておくと、葉脈が葉縁に接するところから新しい芽と根が吹いてきて、幾つかのクローン性個体が生まれる。(写真1)
イメージ 1
 
>>こういう現象があるから【「哺乳類では体細胞が胚細胞に初期化されることはありえない」とは言い切れない】。
 
****ただ植物と動物が分岐したのが10億年前、両者の時間距離は20億年も離れており、「体細胞の初期化」がそう簡単に哺乳類で起こせるとは思えない。
****植物の場合、動物と異なり移動の自由がなく、哺乳類と異なり血管系も免疫系もないから、
生殖の時期まで個体を維持できない場合に、「自己そのものを体細胞から再生する」という遺伝子のエスケープルートが用意されている、と見るのが妥当ではないかと思う。
この場合、その遺伝子から見ると、一周遅れで遺伝子の「適応放散レース」に参加することになり、必ずしもメリットとはいえない
 
若山氏が渡された【「STAP幹細胞」が体細胞由来でなく】、【ES細胞由来の別の細胞】だったとすれば、【遺伝子再構成がないのが当たり前】で、矛盾点は消失する。
 
      【STAP細胞 実験マウスに新たな疑問】 NHKニュース 3月28日
 それによりますと、遺伝子が調べられたのは、共同研究者の若山照彦山梨大学教授が特殊な処理をして凍結保存していたSTAP細胞2株で、
若山教授がどんなマウスからでも作製が可能か調べるため、OHさんに論文の実験で使ったのとは異なる129系統という種類のマウスを手渡し、作製を依頼したものです。
***OHさんは、シャーレの中で129系統のマウスの細胞を刺激したところ、状態のよいSTAP細胞の塊が2つ出来たとして若山教授に渡したということです
 
 ところが、一連の問題を受けてこの2株の細胞の遺伝子を調べたところ、
細胞は129系統のマウスのものではなく、いずれもこの実験には使っていないはずのB6とF1という2種類のマウスのものだったことが分かりました
**今回検出されたB6、F1、それに129の系統のマウスは
          ↓
いずれも万能細胞の1つ『ES細胞』(W、注)を作るのによく使われ】 
研究の現場ではこれ等から作成したES細胞が良く使われます。
※ OH氏が「STAP細胞」として若山教授に渡したものは、別の万能細胞「ES細胞」だった可能性が浮上…】
STAP細胞は、弱酸性の液体で細胞を刺激することによって作成できるはずでしたが、この作成方法も、STAP細胞という万能細胞の存在そのものも否定されてしまうような事実かもしれません。
写真が全く同じでショック
…STAP論文共著者 
若山教授との主な一問一答は以下の通り。
 ――論文の撤回を著者に求めた理由は。
「OHリーダーの博士論文の写真をネット上で見たが、今回のネイチャー論文の写真と全く同じものに見えた。
ショックを受けた。STAP細胞の根幹にかかわる大事な所だった。論文を信じられなくなった」
 
 ――どういう写真か。
***STAP細胞が体のいろんなものに分化することを示す決定的な写真
***博士論文は(STAPとは)違うテーマの研究だったと思う。
STAP細胞が何だったのかがわからなくなるような写真だった

 
  事件の根本はこれで明らかになった。
後は、個々の研究者の関与責任と理研理事長の管理責任が残るだけだ。私なら、こんな「最終報告書」3日あれば書けると言おう。
理研が当初に約束したように、「3月中に」出せるだろう。