反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

理研騒動ーNO2-

  W。中国メディアはどう見ているか。 参考意見としてあげておく。
この報道の文中に、ネイチャー論文に無断コピペされたドイツ在住の研究者Guo氏の論文は、名前からし華人であるとして、かなり長く、愛族的観点を前面に出して解説をしている。
そうした愛族的論評は本論の主旨からそれてしまうので省略した。
それなりに傾聴に値する見解が、余計な愛国的観点によって、相殺されてしまっている。
日中相互協調への阻害要因としか機能しないナショナリズムを抱えながら、対応しあっていると、この中国メディア報道によって改めて確認した。
 
 この相互関係は過去現在将来に渡るリアルな歴史的関係の齟齬である。
言い換えると、ヒト、モノ、カネの自己運動としての歴史過程の齟齬が徐々に露呈していくものであって、歴史認識、考え方という人間の頭の中をの切り替えでは、克服し難い性質のものである。
 20世紀の歴史では、こういった性質の歴史的齟齬は戦争によって、「解決」されていった。
であるならば、21世紀にどうであるのか?
 
 もっとも、そんなことよりも先に、日本列島を再び大地震が襲う確率の方が高い。
東日本大震災によるプレートの巨大なストレスの発散は、江戸時代元禄地震地震、江戸直撃のため縁起を担いで宝永に改号)→宝永地震に連動した例からも、太平洋側に近接するプレートのストレス発散に連動する可能性がある。さらに南海トラフ激震のタイムリミットも後、20年程しか残されていないはずだ。
 募るばかりの心配不安への対応策は、一つの方法しかない。
凡人、庶民でも知ることを極めると、人間は「自由」になるという思考パターンは普遍である。
自律的な情報処理をすること。できたらそれに沿って行動こと。 
    
    【小保方氏に佐村河内氏…捏造される「ヒーロー」、自信を失った日本の社会】
    ―中国メディア 配信日時:2014年3月20日 21時22
 2014年3月20日聴覚障害がありながら「絶対音感」を頼りに作曲活動をし、「日本のベートーベン」と呼ばれていた佐村河内守氏をめぐり、重度の聴覚障害が偽りだっただけでなく、曲もゴーストライターの代作によるものと発覚した。
また、「ノーベル賞候補」とされていた細胞生物学者小保方晴子さんのSTAP細胞をめぐる論文にも捏造(ねつぞう)疑惑が出ている。
小保方さんに関しては、下村博文文部科学大臣が「日本にとって誇り」とまで絶賛していた。環球時報(電子版)が伝えた。
 
 真面目かつ慎重であることで知られる日本人は文化や科学の面で、一歩一歩着実に向上を目指してきた。
(省略)
 このような現象は決して偶発的なものではなく、近年右翼化する日本社会が自信を失い、「ヒーローの登場」を待ち望んでいることと関係がある。
*中国には「飢えては食を択ばず」ということわざがある。
人々がヒーローを待ち望んでいる機運に乗じて、ヒーローが登場するのだ。
*このような危機的状況が、衰退期にある日本の社会で普遍的に見られる。
 
 今年1月、ネイチャー誌に「外からの刺激で体細胞を初期化することにより、全ての生体組織と胎盤組織に分化できる多能性を持った細胞(STAP細胞)を作製する方法を世界で初めて確立した」と発表した。
 人類はこれまでこのような万能細胞をずっと探し求めてきたものの、多くの科学者が「不可能」としてきた。
そのため、小保方さんのユニットが本当にSTAP細胞の作製に成功したのであれば、その意義は想像をはるかに超えている。
 これらを背景に、ネイチャー誌に小保方さんの論文が掲載されると、日本のメディアはそれを一斉に報道し、政治家が「日本の誇り」と絶賛すると、メディアは「またしても日本人」、国民は「やっぱり日本人」と歓喜した。
  しかし、歓喜もつかの間。同論文にはすぐに世界から疑問の声が投げかけられた。
 


>結局、この騒動の大本の発信源はアメリカのヴァカンティというSTAP細胞的万能細胞の存在を確信してから、この道15年の研究者である。
 
             センの千斬り(千読み)より引用。 
 「ヴァカンティ氏、いやもはやヴァカンティ師とでも言った方が良いが、ハーバード方面でSTAPの簡略作成法を発表。
ただし、理研の二羽プロトコルとは違うもの(W注理研方式とヴァカンティ方式に違いについては別途に記す)。
 誤解されているようだが、ヴァカンティ師はその筋の権威でもなんでもなく、実際のハーバードの細胞関連研究の中枢からは遠く離れている人物で、【時折妙な発表もするのね】、的な面で見られたりもしている。【aa,あの人ね的な】。
 ハーバードの正統派とは異質。異質な医師です。
ちなみハーバード所属は正確ではなく、ハーバード系列のブリガム・アンド・ウィメンズ病院所属の医師です。
W。前回のヴァカンティのウィキぺディアに対して、次のような疑問を投げかけておいた。
ハーバード大学ハーバード大大学院医学部教授(W。彼の身分は博士の学位を持たないハーバード大系の巨大病院の麻酔科部長であって、はたして大学院医学部教授なのかどうか疑問はある)
 
>ヴァカンティ師の博士の学位を持たない、持てない理由に関するアメリカ大学教育ー学会事情について詳しくは論じている現地の当事者の報告がある。
 
  STAP細胞」騒動「ハーバード大学」研究者たちはこう見る】 執筆者:大西睦子 2014年3月17日
     《米研究者たちの「最大の疑問」》
 博士論文の約20ページが米国立衛生研究所 (NIH)のサイトとほぼ同じ、つまりコピーペーストしたというニュースが流れてきました。
このニュースには、さすがに同僚の研究者たちも呆れてしまいました。ハーバード大の博士論文では、コピーペーストしてもすぐにボスに見つかります。
彼らの一番の疑問は、「どうして博士論文の審査で見つからなかったのだろうか」という点です。
W。他の情報によれば、コピペ検出器があるようだ。それだと、不審に思ったら直ぐ検出器にー。
 
    《博士号を“乱発”してきた日本》
 そもそも、米国と日本では、博士号の品質が大きく異なります。
2011年4月20日付 の『Nature』誌に、日本を始め中国、シンガポール、米国、ドイツ、インド、など世界各国の博士号の問題点が論じられています。
その中で、日本の博士号のシステムは危機に陥っていて、すべての国の中で、日本は間違いなく最悪の国のひとつだと書かれています。
>1990年代に、日本政府が、ポスドク(博士号を取得した後、常勤研究職になる前の研究者のポジション)の数を3倍の1万人に増やすという政策を設定しました。
 その目標を達成するために、博士課程の募集を強化したのです。
なぜなら、日本の科学のレベルを一刻も早く 欧米と対等にしたかったからです。
  その政策で確かに 人数だけ は増えましたが,大学などのアカデミアでは、地位につける人数に制限がありますし、企業の就職には年齢の制限があるため,逆に、 ポスドクの最終的な職場がみつからいという状況に陥りました。
 さらに、博士号を取得する研究者 の質も低下しました。
日本の場合、ほとんどの学生が、修士号取得後のわずか 3、4年で博士号を取得して卒業します。いわば、博士号の“安売り”とも言える状況です。
 
 しかし 米国では、政府の報告によると、大学学士を得てから博士号を取得できるまでにかかる 平均年数は10.1年で、博士号を取得できた時点 の平均年齢は33.3歳です。
しかも、最終的に博士号を取得できるのは半分程度で、多くの学生がドロップアウトします。
 
 『W。ヴァカンティー研究チーム所属2年。
2011年3月ヴァカンティ仕込の訳あり研究論文で博士学位取得。
同年、東日本大震災福島原発事故によるホットスポット松戸在住のため就労ビザ下りず、再渡米中止→
→伝手を頼って、ヴァカンティー研究スタッフ所属のまま、理研無給研究員へ。
2013年、29歳、理研の当該研究チームリダー就任。
2014年30歳、新型万能細胞発見』→ どういうこと?
 
 ただし、博士号を取得すると、キャリアアップにつながります。
特に、サイエンスの博士号には価値があります。
収入を考えると、例えばマサチューセッツ工科大学 (MIT)の学士、修士(サイエンス)、博士号をとった人のそれぞれの平均年収は、750万円、870万円、1100万円
その他の大学でも、博士号取得後の平均年収は760万円以上です。そしてもちろん 収入だけではなく、博士号取得は、人生の様々な選択肢やチャンスにつながるのです。

W。とはいっても、ヴァカンティがハーバード系列のブリガム・アンド・ウィメンズ病院所属の医師であり、兼ハーバード大大学院医学部教授であることもありえるのが、アメリカという国のあり方。
上記の記事はこの側面を描いていない。「市民と武装小熊英二、「ルート66を行くーアメリカの保守を訪ねてー」松尾理也を読むとこの辺の事情に納得がいく。
異端ゆえにマサチューセッツ医科大学に居ずらくなって、ハーバードに移れても不思議でない。
日本でも博士の学位の無い大学教授は増えてきた。
アメリカ化してきたともいえる。
理研騒動も大雑把に言えば、日本のアメリカ化の大枠内にある出来事。
別のルートはフランスのような国家的エリート養成システムがある。
         
          理研/小保方チームが発表した手順との食い違いについて》
  W。結論。細胞を超極細菅に通す手順があるヴァカンティの方がズット困難作業。
理研チームはそこを簡略化。あるいは、報道によると、以前の同僚であった山梨大学教授に手渡した万能細胞の制作方法から、この手順を省略したと見られる。

    ka-ka_xyzの日記
 【ブリガム・アンド・ウィメンズ病院のサイトで公開されているSTAP細胞作成プロトコルについて雑感  2014-03-21
    《手順「A5」のハードル高すぎ》
 理研が過去に発表していた手順との大きな違いは、「酸処理の前に細胞を細い管に通す必要がある」という点です。
こんな細い管でスムーズにピペッティング出来るのかなー、この細さだと粘性の影響が無視できないよなーとか、細胞や潰れた細胞で細管が詰まりそうとか、
チューブの底に先端が触れたただけでも細管が壊れそうだけど注意事項に挙がってないよなとか色々思うところはありますが、この辺は実際にやってみないと何とも言えません。
>まとめると、職人芸が前提に成ってるみたいでハードル高過ぎって感じです。一度実験風景を見てみたい

 まとめると、
理研/小保方チームが書いてる手順では、今回のヴァカンティ版手順書で必要不可欠なものとされている手順が抜けてます
ヴァカンティ版手順書に従って本当にSTAP細胞が作成できるかどうかはともかく(再現にはかなり職人芸が必要そうですが)、
理研/小保方チームの手順書とヴァカンティ版手順書の内容は別物だと思います。
 
というか今回の手順書内容、特に【手順A5が必須であるという記述が正しいとすれば】
 【小保方手順が(Nature論文も)成り立たず】、
じゃあヴァカンティ教授の共著者としての責任はどうなるっていう話になります。
 
 【逆に内容が正しくない】(つまりこの手順自体が偽造である)場合、【何故ヴァカンティラボHPからリンク】されてるのかっていう話になります。
 
*つまりは、理研/小保方チームの手順書とヴァカンティ版手順書の内容は別物というより、どちらも内容的に灰色である上に相矛盾するものだと言ったほうが良いかも。
 いずれにせよ、もし自分が学生で手順A5を再現しろって言われたら、ラボからの抜け出し方を真剣に考えると思う。それぐらいハードル高すぎというか無理ゲーに見える。
 
        
           <追記>
 W。ヴァカンティー研究チーム所属2年。
 
2011年3月ヴァカンティ仕込の訳あり研究論文で博士学位取得。
同年、東日本大震災福島原発事故によるホットスポット松戸在住のため就労ビザ下りず、再渡米中止→
 
→伝手を頼って、ヴァカンティー研究スタッフ所属のまま、理研無給研究員へ。
 
2013年、29歳、理研の当該研究チームリダー就任。
 
2014年30歳、新型万能細胞発見。
 
この女性は大天才か?まさか!
あるいは本人と周囲のコンビネーションによる特殊要因が働いた結果か?。コレが正解。
本人の人間的要素は大凡、想像可能である。。
が、周囲の範囲を何処までとするか?また、今後の時代的推移も重要。
(ただし、こういう側面は今回は余り記事しないつもり。)
 
 理研レベルの範囲に限ると、コレまで発生し、これから発生していく事態は藤村新一遺跡捏造事件とほぼ同類の単純、かつ複雑な事案だと想定する。
あの事件では毎日新聞が捏造現場をキッチリ押さえた。
 
 理研騒動の事案は研究現場で使用していた私物のパソコンという最重要証拠物件が保全できなかった。
財務省の官僚は、『科学者が科学者を管理できるのか』、といったとネットにあるが、野依理研理事長の言説を深読みする限り、的を射ている、と思った。
つまり初動「捜査」の完全なミス。不十分な物的な証拠保全状況では、事実関係のこれ以上の解明は、供述に頼るしかないが、3人も弁護士が付いている。
 
 しかも、マスコミがア~いっている、こういっているじゃなくて、核心をある程度自分なりに理解し、納得するためには少しはその方面の知識が要る。 
 従って、事案は時間の経過と共にグレーからブラックの闇に消えていく。
 
 彼女が記者会見などしても、大勢に影響ないし、又やる必要も無い。雇用契約は解除。
それ以上の責任問題は関知しない。
 
 今回の事案を白日の下に晒したのはジャパニーズ、ナショナルネットではなく、文字通りのインターネットだった。
ニホンマスコミは当初、無条件に馬鹿騒ぎしていたのでなかったか?
 
 本人の記者会見などという、マスコミ経由のセレモニーは不平不満のガス抜き作用に傾きがちで、もういい加減、取っ払ったらどうだ。こういう大衆心理の流れは、自律的に断ち切ってみたらどうだ。
別の視界が開けるかもしれない。
 
 彼女は実験室に出現した「白いドレスの女」を目指したらどうか。
1981年製作。
監督、ローレンス、ダンカン
主演、ウィリアムハート。キャスリーン、ターナー
冒頭のシーンは名場面。
蒸し暑い夏の夜、フロリダの小都市の野外音楽堂。薄暗い観客席で暇をつぶす主人公の弁護士の目に留まったのは通路を前に進む「白いドレスの女」の後姿だった。
自分の評価としては「氷の微笑」など足元にも及ばない、渋い名画である。
 映画に一貫して描かれているのは蒸し暑い夏のフロリダの小都市の雰囲気であり、アメリカ映画には珍しい情緒を醸しだしている。このジトジト感は邦画の雰囲気。
悪女映画の傑作とは出だしから、悪女の匂い、雰囲気を感じさせてはならないのであって、その点において「氷の微笑」はゴージャス悪女振りが最初からプンプンで、失格。最初から強いと思わせるものが最後まで、その線を押し通すストーリーに何の面白みがあろうか。
白いドレスの女」は大人の女の不倫映画を思わせる展開が続き、お決まりの夫殺害保険金殺人謀議に突入する時点から、悪女振りが見るものに伝わってくるが、主人公の弁護士は解っていても翻弄されていく。
そして、夫殺しの罠に落ちた男は足掻き、大悪女を告発しようとするが、彼女は自爆してしまった。
最後のシーンはリオのコパカバーナ
燦々と降り注ぐ太陽の光のなか、ビーチソファーに寛ぐサングラスの女がいた。
徐にサングラスを外すと自爆死したはずの「白いドレスの女」であった。
悪女は勝利したのだ。最後に笑うものが最も良く笑う。悪女の不気味な高笑いはTHE ENDまで続いた。