反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

第4回、その後の理研ー小保方事態。ー小保方弁護士は新資料として、小保方実験ノートを提示して「ちゃんと実験をやっている証拠を公にしたい」の笑止。

   現下の政治情勢から、理研ー小保方騒動などフォーローしている場合ではないことは解っている。
 が、一箇所穴掘り探求型で、論理的考察の定法である演繹法というセオリーを使いこなせず、枝葉末節の事実を辿って、定理?に迫っていくという帰納法の非論理的思考習慣から終生抜け出せないと自覚している者にとって、木の樹から分かれた太い枝の一本に過ぎないと、解っていながらも、理研ー小保方騒動の追求の路を進んでいくしかない。
 
 理研ー小保方事案と<政府の有識者会議「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会(安保法制懇)」座長=柳井俊二・元駐米大使)の報告書>近日、提出事態は前者が太い枝であるとすれば、後者は樹に相当する。
 
 理研ー小保方事案の政治的な背景について言及しなかったのは、科学的問題が政治問題に摩り替わり、謀略論や陰謀論に堕することへの回避のためであったが、怪しい臭いは嗅ぎ付けていた。
 
 バカンティとその日米に渡るその一家(準構成員の動向含めて)の動向は日米関係識別の政治の実験溶液を注入しなければ鮮明にできない部分が多過ぎる。
 
 が、憶測で議論を展開する部分が余りにも多過ぎて、「陰謀論などに踏み込むつもりもないので、そういう観点は温存してきた。
 
 しかし、やっぱり、この事案には腑落ちない面が多過ぎる。
小説や映画的観点から見ているとしているが、やはり奥底で政治的臭いをかぎつけて、この事案に集中させているのを認める。
前の記事で示した閉鎖空間云々でも納得できない。解らなければ探求する。これが本能である


 小保方弁護士は不服申し立ての新資料として、小保方実験ノートを提示して小保方氏は「ちゃんと実験をやっている証拠を公にしたい」と話しているという。(朝日デジタル 5月7日)
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 ノートに描かれた実験ねずみの幼稚な絵の上段のタイトルは【テラトーマ解析について】などと記されている。
ネット記事の編集者の説明文は、小保方氏の代理人が公表した実験ノートの断片で、
マウスにSTAP細胞を移植した実験の方法が記されている、などと調査委員会の再調査において何の意味もない、見境のない文言を付け加えている。
どうやら一部ネットメディアは今後、小保方側の言い分を意図的に取り上げて、商売にしようとしているようである。
 
 不服申し立ての追加資料としてマスコミに公開していることから見ても提出する実験ノートは「ちゃんと実験をやっている証拠」という笑ものシロモノで、
小中学校のできの悪い生徒の親や教師への言い訳レベルにしかおもえない。
 
 他方、調査委員会は、小保方の当たり前の研究者の範疇を大きく逸脱した実情が露になり、リアルな研究実態を目の前にして、ハッと我に返り、不信感、を持って、この前の事情聴取に臨んだ、とようだ。
 
 問い詰めるような事情聴取によって小保方は精神的に追い詰められ、最大の当事者として、一人間として、本来ならば先頭に立ってSTAP細胞現象の実存を立証することが科学者としての本能であり、最大の身の証になるにも拘らず恐怖感をようやく自覚して、逃避行動に走った。
 
 思えば、STAP細胞実存の全工程に確信があり、この事態は身体拘束や私物押収、を伴う刑事事件と何ら関係がない次元の事案なのだから、その機会はあれば、自ら潔白を証明しようとするはずである。
小保方にはその気になれば機会が与えられなかったわけではない。
 
 事実、202年のミネソタ大学ー女性教授の新型万能細胞騒動の時は、そうした選択をしてミスということに決着している。
 ただし、その件は胎盤や胎児の鮮明画像まで添付されていたものでないと想像するが、どうであろうか。
そこまでやれば、科学の領域では引っ込みが付かなくなり、事態の収集はキビシイ条件になる
 
 結局、この事案の本質はネイチャー論文に掲載された2点の画像の瑕疵ではなく、STAP万能細胞実存の必要十分条件を証明した胎盤と胎児の鮮明画像の存在である。
科学的にあり得ないことが発生したのである。
勿論、沸点の低い大はしゃぎも招来の社会のあり方にとって良かろうはずがない。
 
疑惑発覚後、どうしてそうなったのか、という疑惑の本線であり、STAP現象の検証なるものは政治的収拾策の方便に過ぎない。
 
 上記を前提にして、小保方の事案の問題が何時までも収束しない原因は本人等の対決姿勢ばかりでなく、全うな科学的探究心を逆なでし、刺激しているからだ。
政府系巨大研究機関における問題を関係者に任せておけばいい、時間が解決するでは民主政治に必要な精神を欠いているといわねばならない。
それだからこそ、権力を持っているものはやりたい放題ができる。

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 追求は小保方バッシングと微妙なところだが、自分の見るところでは小保方には救済される出口があり、何よりも勿論コレは絶対に刑事事件でない。
また、小保方は救済の出口はバッシングがあろうがなかろうが、いずれにしても科学者としての立場を放棄したところにあるのは明白である。
同時に、日本国民過半の情緒と今の状況から推測して、この事案で小保方の人間性が長く否定されるとは思えない。
この事案を問題にした時点で予想したように世論の論調は変化してきた。この傾向はモット進む。
 
 なお、マスコミやニュース一般を相手にしていない私は、大騒ぎが発生していることすらズット知らず、問題を意識しだしたのは理研の中間報告があった3月中旬ごろで、その後、記事作成の話題に事欠いて、ようやく重い腰を上げた。世論沸騰とその反動は関係がないつもりである。
ただし、調べていく位置に興味が深まった。

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 逃避構造の期間、弁護士に防衛された小保方は、ようやく自らが開催した記者会見でも、科学的証拠を一切提示できず、情緒に訴えるしかなかった。
不利な状況証拠は積み上げられるのに、有利なものは、説得力を持って反証されていった。
 
 新たな実験ノートの公開は早稲田大学大学院時代やバカンティのラボ時代のノートが含まれているモノと想われるので、門外漢の弁護士の思惑に相違して、小保方に対する調査委員会の新たな不信感の醸成に繫がるだろう。
 
 同時に、早速、コピー禁止措置が施された事を見ても、この間の論議を積み重ねてきた者に、更なる真相究明材料を提供する懸念を警戒しているのは明らかで、科学的判断材料を提供するものでない
まさに「ちゃんと実験をやってます」の一断片があの程度だから、実験ノートの大幅な公開は絶対にできない。
「ちょっとだけよ、」ですらない!
 
 再調査、出頭を前にして、ウォチャーから見ると何ら世論対策になっていない。
世論対策の対象が科学や政治に関心を示さない層になってしまっている。
要はマスコミの小保方側の見解を取り上げることによって、商売のネタとして持続しようする動機をあてにした、時間稼ぎとムード作りである。
 
 以前の記者会見前の弁護士が小保方の精神状態の悪さを強調した時点で、若い女の涙で煙に巻くパターンを予測したウォチャーは、
今回の弁護士の動きは、この間に疾患を理由に調査委員会への再出頭を拒否していた状態を今後の検証委員会のスケジュールの都合で維持できず、再出頭前の世論対策でしかない、と見ている
 
 手口はこの前と同じだが、今度は調査委員会での世論を味方にしたプレッシャーによって、追求の緩和を画策しているが、この場合でも、調査委員会は記者会見に応じるので、結局は間接的に小保方は再び世間に晒されるから、弁護士は事前に動いているのだ。
 
検証委員会は小保方ネイチャー論文の手順に従ったSTAP細胞現象の検証リミットを6月中旬としている。
 したがって、その後にSTAP現象は見出せずとなった場合、当局は小保方に一定の処分を下す可能性が出てきた)
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 そういった状況で「ちゃんと実験している証拠」と称する幼稚な実験ノートの提出している状況からはっきりとわかることがある
 
 弁護士の力によって、小保方を窮地から、救い出せるのは、小保方の基本的な人権擁護レベルだけであり、弁護士の小保方弁護の本当の目的の焦点はココに当てられている。
 自分もそうした弁護活動は絶対に必要だったと考え支持する。
コレは小保方の研究不正疑惑と別の次元の人間的普遍の実存を守る問題である。
 
 弁護士としても長期係争案件(実際には適応できないが、故意とミスの中間の未必の故意という法的領域もあり不利である。)とはできないし、同時にそれに付随した一定の処分は避けられない。
 民事案件になれば、論文の一部の瑕疵の純法律的判断だけで判断材料の対象になるだけでなく、疑惑の全貌、社会的認識が判決結果に影響を与える
 又長期民事事件の係争対象になれば、理研との共犯関係でコレまで明らかにされてこなかった、イロイロな状況証拠も公判で明らかになる。
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 弁護士ー小保方側の対決姿勢は条件闘争の最大限の手段として「攻撃が最大の防御の普遍的な力学関係を形式的に実行している」だけである。
 
 また、良く考えてみると、この方法でしか小保方の人権は守れない。
小保方の三木弁護士の弁護した有名な事案、料亭吉兆や銘菓赤福のような暖簾と会社組織の維持存続を巡る騒動は頭を下げて謝っても、組織に圧迫は分散できる。又組織には、耐えられる物理的力も在る
 
 ところが、小保方の場合、矢面に建たされているのは若い孤立した女性研究者個人であり、世間からの圧迫は個人が直接引き受けなければならない。組織や物量への圧迫の分散はできない。
 
また、A小保方事案全貌は物的証拠を欠いた状況証拠のみの積み重ねによる疑惑であり
B)事実上の法的な争点は部分的瑕疵を巡る不祥事による身分保障問題を落としどころとするしかないものであるが、
この点において完全な劣勢であり、結果は予め予測されている。
 
 このA)、B)両者の実質的直接的なつながりを考慮して、
小保方の人権の擁護に絞って弁護する路は、
吉兆や赤福のように具体的な瑕疵を認め、頭を下げることではない。
 
 悪意のないミスだったとするのが精一杯の退却ラインであり、捏造認定には全面対決せざる得ない。
それが世論に小保方の人権擁護を浸透させるリアルな路である。
 
 全面対決姿勢と悪意のないミスのミックスによる精一杯のラインから後退すると
A)B)両者の強い連結関係があぶりだされ、リアルに小保方事案の全貌が社会的関心事と認知され、弁護の焦点を当てた小保方個人の人権の擁護もままならなくなる。
 
 従って、弁護士の力で人権を強引にでも防御できる路は、
まず何よりも本人の対理研に対して戦う意思を奮い立たせ、持続させる対決姿勢を維持することである
思い込みの激しく粘着性の在る性格の小保方は弁護士の思惑通り動き、挫折はない
何しろSTAP細胞の実存を確信を持続できる性格である。
 
 理研小保方、双方の共通の思惑は事態の沈静化であるが
主導権を握る理研当局の最大の手かせ足かせは来年度予算の確保であり、そのタイムリミットは遅くとも9月中旬。
7月には検証委員会の中間方向が予定されている。
 このタイムスケジュールを前提とするから、関係者の処分問題の時期を、長く引っ張れない。
職員の研究と生活環境保障がかかっているし、自公党政権が続く限り、特定研究法人指定の条件は残っている。
また、野依理事長の身分を守るのは、関係者をタイムスケジュール内で処分することである。
 
一方、小保方側の思惑は対決姿勢とミスをミックスさせて、できるだけ長く引っ張り
その間に世間の同情を集め、疑惑の本線の研究不正を隠蔽し、係争案件で敗北必至の小保方の雇用身分をできるだけ先延ばしにして、人権を守る戦略である。
 
 が、今回の実験ノートの極一部の断片のような科学の領域の幼稚で無意味な事実をマスコミに公表しているところを見ると、論文の瑕疵ー処分の係争では、長期戦略は成立しそうになく、世論を味方につけるという、
下手な鉄砲も数撃てばあたる戦術を選せざる得ない状況に追い込まれていると見る。
 
 結果、この動きは小保方処分後の人権擁護を睨んだ新戦略の第一歩の開始と見るほかない。



 念のために、今論じなければならない情勢を記しておく。
政治史的な画期を成す事態と考えて、あえて記した。
性急な論証抜きの論法が目立つが、時間の都合で圧縮しなければならないので、仕方がない。
 
<集団自衛権、歯止め6要件…首相「必要性」判断> ヨミウリ新聞5月8日(木)4時10分配信
ザットネット配信記事と絵図に目を通した。
 
 ヨミウリネット記事はこの問題に関するリアルな中身を乱雑に覆い隠しているだけである。
 
国家安全保障会議(日本版NSC)での慎重な検討を踏まえて首相が判断するとの6番目の要件を設ける。」
コレのどこが歯止めになるのか、子供でもわかるのではないか。
 
 その他の歯止め5要件は歯止めというより(1)~(3)は明確に、日米集団軍事行動の推進翼である
(4)や(5)は小さな歯止め
条件によって歯止めの役割を果たさないものであり、逆に集団軍事行動の推進要因に転化する内実を秘めている
 歯止めとはリアルに効き目の在るものを云う。単なる石ころや障害物ではない。            
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「安保法制懇の北岡伸一座長代理(国際大学長)はこれまでに、
〈1〉密接な関係にある国が攻撃を受けた
〈2〉放置すれば日本の安全に大きな影響が出る
〈3〉当該国から明確な要請がある
〈4〉第三国の領域通過には許可を得る
〈5〉首相が総合的に判断し国会承認を受ける。」
 
 アベ政権の日本国憲法9条(1条~8条は天皇の身分と権限の規定条項)の解釈改憲策動であり、
米国世界戦略の軍事的下請けに日本自衛隊を引き回し、
日本国民過半の利害をなし崩し日米支配層の餌食にし、共通の利害を推進する立場を鮮明にしたものである。
 
 日米の集団軍事行動の合法化は秘密保護法、国家安全保障会議(日本版NSC)とワンセットでリアル場面で運用されていく
 
 次の段階は韓国軍を巻き込んだ集団軍事行動の合法化であり、そのときは朝鮮半島及び東アジア情勢激化の推移の情勢を前提とした国民の基本的な人権をすり潰すことを眼目とする改憲とならざる得ない
 全ての戦略行動の根底にあるのは日本支配層の階層共同利益の拡張である。
国を守る国民の生命財産を守るとなどというのは彼等の利益追求の口実に過ぎない。
 
 グローバル資本制の進行はそういうわかりやすい世界情勢が今後進化するということに過ぎず、支配層、過半国民にとって、選択肢なき激動時代の招来である。