反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

【植物生態研究室(波田研)のホームページ】で調べた公園、路傍の雑草。付録、YAHOO写真植物図鑑(雑草・野草)。有毒植物図鑑。

        【植物生態研究室(波田研)のホームページ】で調べた公園、路傍の雑草。
○稲栽培に伴う史前帰化植物
史前帰化植物について3つのグループに分類している。
1、稲作に伴って伝播してきた植物群であり、東南アジアで栽培されてきた水田の雑草として適応した植物群
水田稲作にともなって伝播してきた植物は南方系であるので、春に芽生え、夏から秋にかけて結実する植物であり、水田耕作のサイクルに見事に対応している。
2、 水田から水が落とされ、稲刈りが行われると多くの種子が芽生え、刈り跡は緑の絨毯になる。これらの種は、ムギ類の栽培伝来とともにやってきた植物であり、麦畑ではムギとともに芽生えて生長する雑草である。水田では、これらの植物は稲作の行われていない期間の乾燥した水田に生育する植物である。里山の春を彩る植物の多くは麦とともに伝来したことになる。
 
3、 中国から有用植物として持ち込まれたもの、あるいは古里を思い出させる花。
 
>このように史前植物のリストを眺めてみると、人里の植物達のほとんどは、日本原産ではないという実態が明らかとなる。これら史前帰化植物に加え、これらよりも後にやってきたいわゆる帰化植物が加わって、春の人里の景観ができている。
元々、日本には水田や麦畑と類似した環境がなかったわけで、生育する植物も分化していなかったに違いない。
人間臭い場所に生育する植物は、人間とともにやってきたわけである。
クサネムマメ科 クサネム属)○稲栽培に伴う史前帰化植物    
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直射日光が到達しなくなったとたん、クサネムは葉を閉じた
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クサネムは比較的大型の1年生草本。アジア・アフリカ・オーストラリアの温帯から亜熱帯に広く分布する。放棄水田や沼沢地、河川などに生育する。茎は太く、草丈は1mほどになる。8月から10月にかけ、小さな淡い黄色の花を咲かせる。
草でありながら、ネムノキと同様に寝てしまう、というのが名前の由来であろう。
 
エノキグサ (トウダイグサ科 エノキグサ属) 採取できなかったが、確かにこの雑草、道端で良く見かける
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日本全国からアジア大陸東部の温帯から亜熱帯に分布する一年生の草本。畑や路傍などに普通に生育する。乾燥する荒れ地から肥沃な場所まで生育地は広い。葉がエノキに似ているので、エノキグサという。
 
 
 
 
 
 
イヌホオズキナス科 ナス属)orアメリイヌホオズキ 判別できない
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世界の熱帯~暖帯に分布。日本には古い時代に入ってきたものとも思われており(史前帰化),北海道~琉球に普通に見られる。
名前は,役に立たない酸漿(ほおずき)との意味。全草に毒がある。
有毒植物に要注意
 
イヌビエ (イネ科 イヌビエ属)
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水田や放棄水田、路傍、荒れ地などに生育する一年草水田雑草の1つとして嫌われる存在である。この仲間は田植え前後に芽生え、イネの出穂に先だって8月頃に開花結実し、イネが刈り取られる以前に種子を散布してしまう。草形はイネとよく似ているので穂が出る前にはわかりにくく、除草しにくい。イネに擬態し、稲作のサイクルに見事に適応した水田雑草である。
 イヌビエの仲間は水田だけではなく、路傍や荒れ地、河原にも良く生育する。それぞれの場所に応じて多様な系統があるようで、形態も変異が多い。分類の基準も図鑑によって異なっており、混乱がある。多様な形質(系統)を持った種として理解すべきなのかもしれない。
 
チガヤ (イネ科 チガヤ属)  都市では見かけない。
 懐かしい
  ↓
タンポポの咲く頃にはこの花穂は地面近くで葉鞘に包まれているが、これを取り出して食べていた。すこし甘味があり、ちょうどチューイングガムのイメージである。」
イメージ 10アジアの熱帯地方など広く分布し、日本においても比較的温暖な地方における刈取り草原の代表種である。生育地としては、土手や畦などの定期的に刈り取られる草地に普通であるが、自然状態では海岸の砂浜や河口の砂州などで群落を形成している。葉は高さ80cm近くにもなるが、刈り取られる場所では数十cm以下であることが多い。秋から冬にかけ、葉は紅葉して赤紫色を帯びる。これが血の色を連想させるので、チガヤと呼ぶのかと思えば、そうでもないらしい
 5月に白銀色の花穂をつけ、風になびいて光り輝く景観となる。
オオバコ オオバコ科 オオバコ属)
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日本各地からアジアに分布する多年生草本であり、路傍雑草の代表格である。オオバコは「大葉子」であり、漢名では「車前」という。車のとおるような場所にも生育することに着眼したもので、なるほどと思う。路傍雑草と入っても、やや湿った場所を好み
果実には粘着性があり、靴などに付着して散布される。
 葉や花茎には踏みつけに適応できる丈夫な維管束が発達している。維管束の周りには丈夫な繊維が取り囲んで維管束を守っているのである。葉を地面に這わせるようにしていることも、踏みつけへの対応であろう踏みつけが弱い場所では他の草が高く伸びて光を得ることができなくなってしまう。適度な踏みつけによって生き延びることができる植物である。
 
*関連、○麦踏み
「なぜ麦踏みをするんですか?麦は踏まれたらより強くなると聞きました。本当ですか?」
○麦踏み
 麦踏み作業は霜柱等により地面が盛り上がり、根が切れてしまうことを防止するとともに、ねもとの土が吹き飛ばされるのも防ぎます。しかも、麦は踏みつけられると、その刺激で寒さに強くなります。
 また、茎がたくさんに枝分かれ(分げつ)します。茎が多いと、将来たくさんの実をつけることができます。
 昔は、麦ふみ作業は足ぶみが普通でしたが、今ではローラーを付けたトラクターで作業が行われています

カモジグサ (イネ科 カモジグサ属)   採取したのはイヌビエだった。
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日本各地、朝鮮・中国にも分布する多年生の草本。路傍や空き地などに普通に生育している。秋から生育を始め、初夏に花穂を形成して目立つようになる(夏は夏眠している?)。花は青紫色を帯びており、黒っぽい頴が伸びているものを採取して束ね、付け髪(かもじ)に例えて遊んだことに由来するという。同じ属の植物によく似たアオカモジグサがあり、混生していることもある。カモジグサの花穂の中軸はアオカモジグサよりも細いのか、より曲がって垂れ下がる。特に種子が稔ってくるとその傾向は顕著になる。
 
 
 
 
 
 
 
ツユクサは日本各地に生育する一年生草本。やや湿った空き地や路傍などに生育し、節から根を出しつつ枝分かれして広がる。可憐な花ではあるが、雑草としては厄介な植物でもある
 ツユクサの和名は、「梅雨草」と思えそうではあるが、実際には梅雨時には開花せず、実は「露草」である。初夏から初秋にかけて涼しそうな花を開く。古くから青の染料に利用されてきた
花の形は独特である。2枚の貝殻のような包葉の間から次々と花を咲かせる。

おしべは6本であるが、花粉を生産するものは長く突き出した2本だけであり、それ以外の4本は変形して小型の花に見えるような仮おしべとなっている。4本の仮おしべの内、3本は短く、1本は少し長い。


        YAHOOジオシティーズ  写真植物図鑑(雑草・野草

    訂正
採取した野草<イヌホウズキ>は→<ドクダミ>だった。
     <イヌホウズキの花>      <ドクダミの花>この画像と実物はかなり違っている。
イメージ 17棒状の花序の色は黄色。
「開花期は5~7月頃。茎頂に、4枚の白色の総(花弁に見える          部分)のある棒状の花序に淡黄色の小花を密生させる(総苞は           実質イミテーション)。本来の花には花弁も萼(がく)もなく、雌蕊          と雄蕊のみからなる」「強い臭気」はないなぁ~。 
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        ドクダミ  ウィキペディア引用
ドクダミドクダミ属の多年草。別名ドクダメ毒溜、ギョセイソウ、ジゴクソバ(地獄蕎麦)
    食用
加熱することで臭気が和らぐことから、日本では山菜として天ぷらなどにして賞味されることがある。日本において料理用のハーブとして用いられる事は無いが、葉を乾燥させてどくだみ茶を製造する事がある。これは一種のハーブティとして、麦茶のように飲まれる事が多い。どくだみ茶は商品化もされている。
 
他の香草と共に食されるドクダミベトナム
また、ベトナム料理では、とりわけ魚料理には欠かせない香草として生食される。ただし、ベトナムのものは日本に自生している個体群ほど臭気はきつくないとも言われている
中国西南部では「折耳根(ジョーアルゲン 拼音: zhéěrgēn)」と称し、四川省雲南省では主に葉や茎を、貴州省では主に根を野菜として用いる根は少し水で晒して、トウガラシなどで辛い味付けの和え物にする。
   薬用
生薬として開花期の地上部を乾燥させたものは生薬名十薬(じゅうやく、重薬とも書く)とされ、日本薬局方にも収録されている。十薬の煎液には利尿作用、動脈硬化の予防作用などがある。
また、湿疹、かぶれなどには、生葉をすり潰したものを貼り付けるとよい。
漢方では解毒剤として用いられ、魚腥草桔梗湯(ぎょせいそうききょうとう)、五物解毒散(ごもつげどくさん)などに処方される。しかし、ドクダミ(魚腥草、十薬)は単独で用いることが多く、漢方方剤として他の生薬とともに用いることはあまりない。
 
  薬理成分
デカノイルアセトアルデヒド - 生のドクダミに特有の臭気成分。抗菌作用があるが乾燥させると酸化されて抗菌効果は失われる。 ラウリルアルデヒド - デカノイルアセトアルデヒドと同様にドクダミ特有の臭気成分で、抗菌作用がある。 クエルシトリン - 利尿作用、動脈硬化の予防作用 カリウム塩 - 利尿作用

図鑑で調べるとこの野草も採取した。
    ヤブマオ
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イラクサイラクサ科多年生植物である。カラムシと近縁で、和名はカラムシの別名であるマオに藪を冠したもの。かつてはカラムシと同様に茎の植物繊維から糸を紡いで布を織った」
    分類
「ヤブマオの仲間は単為生殖をするため多型であり、分類が難しい。

 前回の記事のトマトトーン、散布によって結果、肥大が確実になり、収穫増大する件について、調べてみた。
   植物ホルモン ウィキペディア
「植物ホルモン(しょくぶつホルモン)とは植物生長調節物質のうち、植物により生産され、低濃度で植物の生理過程を調節する物質のことである。
植物は移動することができないため環境化をすぐさま感知し、それに対応する必要がある。植物ホルモンはそのための調節、制御物質である。
場所や濃度によって生理活性が著しく異なることも、動物ホルモンとの違いのひとつである。」
 
  植物ホルモンの種類
シベリン W、種無しなしぶどうの生産に使われる。
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満開になったらジベレリン液に“線香花火”の先端を漬けます。
このようなカップを使用します。濃度はppm単位の極微量です。
液は漬けた房がどれか識別できるように食紅で赤い色を付けてあります。
うっかり漬け忘れや2度漬けのミスを防ぎます。
 
 
 
 
 
 
オーキシン 受粉の際におしべに含まれているシべリンによって、めしべが刺激される。トマトトーンはシベリンの合成代替用品であると同時に成長を促進する。
「 生理作用~植物の成長の促進(及び抑制。細胞分裂の促進。側芽の成長の抑制(頂芽優勢)。落葉・落果の抑制。
子房(及び果実)の成長・成熟の促進
花粉オーキシンを含み、受粉後に子房を成長させる。種子が形成された後は、種子内で合成されるオーキシンにより子房(果実)が肥大成長する。
人為的に子房にオーキシンを与えることで、受粉・発生なしに果実を作らせることができる(単為結実)。
W。正確に言えば、トマトトーン散布によって、子房は成長し種子もできるが【種子の数もすくないはず】、その種子の多くは発生しないのではないかな?哺乳類でいえば、未受精卵で、卵の形はあるが、増殖して胚盤胞にならない。
素人の誤解かも知れないが。
>種子、苗の生産販売会社から、農家は種子、苗を買っているが、その苗或いは種子は合成オーキシン(ナフタレン酢酸など)を使用して生み出されているのだろうか?
つまり、二つの生産サイクルがある。川上の種子、苗会社の生産サイクルと川下の生産農家。
 利用・用途
人工的に合成された2,4-Dや2,4,5-Tは除草剤として使われていた。これらの物質は、植物の異常成長を引き起こし、枯死に至らしめる。ベトナム戦争の折には枯葉剤として使われた。
 
一般に オーキシン存在下で細胞分裂シュート形成の誘導効果をもつ化合物一群の総称とされる。略称 CK
   農業への利用
イチゴランなどは優良株のクローンやウイルスフリーの植物を作るため組織培養させている。
リンゴなど果樹の枝の数を増やす、スイカメロンの着果促進、ブドウキウイの果粒肥大促進を目的に利用されている。 なお、天然サイトカイニンのゼアチンは高価なため合成品のベンジルアデニンチジアズロンが使用されている。
 
エチレン W「記事の文中の麦踏みを参照。
>「麦は踏まれたらより強くなる。これは「エチレン」という植物ホルモンを働かせる事によって行われます
余談ですが
最近のもやしむかしのものに比べて随分太くたくましくなったように思いませんか?
これ、エチレンを人工的に与えてやっているからです
植物が生長するとき、伸びてゆく先に邪魔なものがあったときに面白い作用を起こします
植物が芽を出そうとしたとき、上に石がありました
このとき、石にぶつかって僅かに植物が傷つきます
すると、傷口からエチレンが放出され、植物はコレを感知、なんと茎が太くなって、石を押しのけようと働くのです

つまり、エチレンは植物の茎を太くする作用があるということです(逆に、背は伸びなくなる)
ムギを踏むことにより、傷が付く→エチレン発生→茎が太くなる ということ
太くなった茎は風で倒れにくく、さらに分枝も多く出てきます
それで、強い麦になるのです」