反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

竹市センター長「細胞が、どこから来た何の細胞だったのかなど未解明な点がまだ多い」「最終的な結論は検証実験の結果を待つしかない」、「いずれ小保方さんに参加してもらう方針」、「8月までには中間報告を出す」

  一連の騒動に対して、当初、理研当局が発表した対応策のスケジュール~特に、世間の耳目を集めやすいネイチャー論文方式の検証実験の結果発表と小保方中心とする処分を~先延ばしにする策動が進行中です。
本来なら6月の今頃には、ネイチャー論文方式のPH5、7。37℃溶液漬け30分の検証実験の結論が出されているはずでした。
少しずれ込んでも6月下旬のはずですが、そんな気配は竹市センター長のインタビューから、まるでうかがえません。
 改革委員会の報告、F1細胞遺伝子解析や若山記者会見を受けて理研当局は、騒動発生から、調査委と検証委の組織分担を決めて、その役割分担から、手元にある小保方等の残した資料調査を強引にオミットする口実として「多くの国民はSTAP細胞のあるなしに重大な関心を持っているなどと称して、小保方の雇用契約問題や検証実験に雪崩れ込んだように、その後の民意の推移を、強引に断定し自公政権両党の集団自衛権協議の結果発表が7月に先延ばしになり、その目暗ましの意味も加味して、より一層の政治的立ち回りを実行しています。
    
        朝日新聞デジタル STAP有無「結論まだ早い」 理研再生研の竹市氏
                     大岩ゆり   2014年6月20日03時05分
竹市センター長の云う民意。
STAP細胞として公開されている遺伝子データに、ES細胞を培養したときに生じることがある染色体異常が見つかったとの指摘について「解析自体は科学的に正しい」と認めた。
その上で、「論文に掲載したデータの扱いが適切ではなかったため、
遺伝子解析の根拠となった細胞が、どこから来た何の細胞だったのかなど未解明な点がまだ多いとして、STAP細胞の存在の有無は「まだ結論を出せない」と答えた。CDBは、保管している細胞などの遺伝子解析を続けているという。
W.発表は8月まで先延ばしにされた中間発表時期か。おそらくそれを見越して、先に遠藤さんの遺伝子解析の論文が発表されるのではないか)
 最終的な結論は「検証実験の結果を待つしかない」と語った。
検証実験は、小保方氏と連絡を取り合って進められているとし、いずれ小保方さんに参加してもらう方針という。8月までには中間報告を出すとしている。」
 
 さすが現時点以降、「STAP細胞の有無を国民は知りたがっている」という口実は使えないとあって、上記の黄色マーカー部分のように民意を都合よく捻じ曲げた高等戦術を駆使することになっています。
しかし、少なくとも黄色マーカー部分は、その後に事実関係の露呈によって、「STAP細胞の存在の有無」というかつての民意なるモノが使えない替わりに、同じような低次元の民意のでっち上げによって、「まだ結論は出せない」というコレまでの成り行きからの、当たり前の事実を提示して、強引に
最終的な結論は「検証実験の結果を待つしかない」(だったら来年の年度替りまで)とか、都合が悪くなると直ぐ入院する小保方に対して、「いずれ小保方さんに参加してもらう方針」として、「8月までには中間報告を出す」などといいたい放題やりたい放題を決め込んでいる
そして挙句の果てには当初の予定を大幅に先送りして「8月までには中間報告を出すとしている」
 
当初の当局の発表した(検証実験の手順付きの)スケジュール表では、6月中旬の論文方式の検証結果発表を受けて、満を持したように丹羽リーダーの新手法による新STAP細胞研究の二段ロケットが来年の年度替りに向けて発射されます。
いずれにしても中間発表は7月中旬とされていました。
 その間に不服申し立てを拒絶した調査委員会の報告書の小保方徹底追及(といっても画像きり張りだとか電気泳動を捏造と断定するものであり、細胞すり替えの疑惑の本線は完全オミット)の勢いからして、小保方等への処分が決定されるはずでした。
  
 ところが下記のCDBセンター長の竹市氏の発言です。
   
 イロイロな解釈ができますが、結論的にいえば、既に水面下で決定している集団自衛権、与党自公両党協議の結論の発表が絶対追随与党公明党の抵抗を演出する必要から、7月上旬に持ち越の既定の政局スケジュールに沿って、国民の耳目を決定的な焦点から多少なりともそらす、目暗ましとして、理研ー小保方騒動をそこにぶち当てようという目論みが与党政権側に実在?しているとみます。
だから、まず、政権側からの働きかけが有り、それを理研当局は渡りに船とスケジュール変更し、窮地に追い込まれているはずが、強引な現時点の民意の曲解を奇貨として、以前よりも酷い、居直りを開始しているとしか想われません。
 理研当局は事実関係を小出しにして、決定を先延ばしにして組織的衝撃を少なくたいという欲求が生まれています。(組織的には相対的利害、個人的には絶対的利害)
小保方側もそんな理研当局の先延ばし策に絶対的利害を見出しています。
そうした両者のその場限りの欲求や利害という姑息な政治的立ち位置が、中央政局に利用されていくのでしょうか。
ちっぽけなSTAP「科学」政治?が大きな政治の具にされようとしています。
 
*そうすると、理研ー小保方騒動のタイムスケジュールの主導権は政権側の政局の推移が握っていることになります。
そこに向けて、関係各方面による事実関係の暴露合戦が行われる。
 
>コレに対して理研当局は得て勝手に解釈する民意なるものはかつての「STAP細胞の有無」から「遺伝子解析の根拠となった細胞が、どこから来た何の細胞だったのかなど未解明な点がまだ多い」などという、一見手は込んでいるよう見えてもオカシナな、モノに変転しています。
 
「何処から来た」などということは、関係者の供述以外に探査しようがありません。
だからこの疑問は以前のSTAP細胞の在る無しと実質何ら代わりがありません。イやそれ以上の難題です。
 
「何の細胞だったのか」などということは、NHKニュースでは図解つきでキチンと解説されています
 
「何処から来た、何の細胞だったのか」と続けると、関係者の供述がない限り、証明できるはずがありません。
よって、コレは「STAP細胞の有無」と同じく、長期捜査の結果を待つしかありませんし、真相は実行者のみの知ることです。
 
          理研、誤ったマウスを提供 41機関、研究に支障も
                   朝日新聞デジタル 6月22日(日)5時30分配信
 
 上記の記事によれば、「理化学研究所バイオリソースセンター(茨城県つくば市)。約6900種類の組み換えマウスを管理・販売する国内最大の実験用マウス提供機関だセンターは多様な組み換えマウスを開発者から預かって管理。研究機関はセンターが管理するマウスのカタログから実験に適したマウスを選び、繁殖用の種マウスとして数匹購入し、繁殖させて実験に用いる。」
ところが
理化学研究所が国内外の研究機関の注文に応じて実験用マウスを提供している事業で、誤ったマウスが繰り返し提供されていたことがわかった。41機関に注文とは異なる計178匹の遺伝子組み換えマウスが提供され、なかには実験データが使えず、研究に支障が出たケースもあった。
 正しい遺伝子組み換えマウスの提供は、iPS細胞などの再生医療研究を支える基盤となっており、ミスは研究の信頼性を損なう事態につながりかねない。」
 
 実験用ハツカネズミの日本一の大生産施設を傘下におくような組織でしかも、STAP細胞の絵空事を実証しようと当該組織挙げての政治目的化しているような場所で、実験用鼠に「「何処から来た、何の細胞だったのか」などと問うこと事態が暖簾に腕押し、ぬかに釘の類です。
どうやって調査するんですか聞いてみたい。
当初から、野依理事長、竹市センター長も小保方はES細胞を簡単にてに入れられる立場にいたとしています。
誰かの強力などあってもなくてもES細胞は常に身近にあった。
誰かの協力など調べる強制力を持った権限が理研当局にありますか?
そういう権限があって初めて、いえることだから、物事をシンプルに考えるためにそういう仮定は取り外しておくべきです。
 そういうことを言い出す前に、キチンとした事実関係が未だにわかっていない方々は自分の事実認識を事実関係に沿って修正すべきです。
コレをやらないから、民意などとしょうして権威や権力者に利用されるんです。
だから繰り返しになりますが、こういった類の民意は以前のSTAP細胞の有無と同じ次元よりも、モット困難な探査です。捜査不可能なんですから。当局の逃げ口上です。
 
 インタビューの内容は矛盾した強引な発言であり、関係者の努力によってコレまで明らかにされているキチンとした事実関係を踏まえていません。
そこで事実関係に立ち入ってみます。
 
 遺伝子解析結果によれば、ネイチャー論文に掲載されているF1細胞と称する胎児、胎盤に増殖分化するSTAP細胞は、8番染色体が2本ではなく3本トリソミー異常の、長年、研究施設で培養されてきたES細胞、及び受精卵の栄養細胞であるTS細胞の混合であると指摘しています。
ココまでは「解析自体は科学的に正しい」などと否定できない。
 (8番染色体3本異常(トリソミー)の図は省略) 
 
 さらに、遺伝子解析結果はそればかりでなく、各々のマウスの系統まで踏み込んで明らかにしている。(コレについては、遠藤さんらの解析結果はF1細胞関連。若山さんは若山研のマウス由来でないという無料の証明だけに留まっていたという不徹底という間隙を付かれている。
真っ向から対立することに躊躇しているとなるが、実質的に個人の立場であり、真実を語りつつ、自分の身を守るのは仕方がないことで、他方、笹井、小保方記者会見は事実の隠蔽が根幹だった。)
    Hashigozakura
― 会えぬ君に伝えたい . ― Bunji94 NHKニュース報道画像より
                 【遺伝子データ登録ではES、TSは混ぜられる】右へ培養されたF1細胞
STAP 存在に新たな疑念NHK 6月3日1) 小保方がネットに登録したF1細胞の遺伝子データを分析
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                                 ES細胞→B6系マウス  TS細胞→CD1系マウス
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小保方がネットに登録したF1細胞の遺伝子データを分析した結果。
F1細胞=ES細胞→B6系マウス。
TS細胞→CD1細胞と、混ぜられた胎児にも胎盤にも寄与するF1細胞の成分の各々の細胞と由来が特定された。
 
<アーティクル、レター両論文や特許申請の内容の実験研究の推移からほぼ、間違いのない推理としては>
STAP細胞=ES細胞を胚盤胞に注入してキメラの胎児が緑の蛍光を発したのは、論文掲載の画像が示すように事実。


*このときに、同時にTS細胞を胚盤胞に注入したように、何となく勘違いをしている方がまだいる。
このような観点が現状の竹市センター長のいう「遺伝子解析の根拠となった細胞が、どこから来た何の細胞だったのかなど未解明な点がまだ多い」などという論拠を提供しています。
以前の「STAP細胞の有無を知りたい」の今風適応形態です。
 
若山さんの記者会見の後の記事で多分下記の内容のどうでもいい疑問が噴出すると想定していましたが案の定です。
結局、あの記者会見の冒頭の説明は、遠藤さんのように、遺伝子解析を徹底してやらなかったことに疑問を残しました。
その代り、小保方研の冷蔵庫からESとラベル付きの若山研のマウス由来でないSTAP=ES細胞が見つかったとNHKの偶然の一致にしてはあり得ない報道が成されました。
 
 がしかし、仮に若山さんがSTAP細胞と称する細胞の種類の特定、由来マウスの系統の特定、染色体異常まで解る解析を頼んでいたら、遠藤さんのF1細胞の遺伝子解析結果とすり合わせができることになり、重複すると、細胞すり替えの研究不正の輪郭がはっきりして、竹市センター長の云う二つの事実の重複によって、「何の細胞だったのか」などとは言い切れなくなります。
 
 ただし、両者は実験条件が違っています。若山研のキメラ作成はES細胞単独です。そこにTS細胞は一切関係がありません。
 
 遠藤さんの遺伝子解析は、若山研時代の小保方ではなく、ネイチャー誌から遺伝子解析を求められて、ES、TS混入で捏造した胎盤胎児に寄与するF1遺伝子データです。
 
 ただし、若山さんが遺伝子の解析にモット踏み込んでいたら、両者の違いは狭まった可能性があります。
モット云えば、比較検証のサンプルであるES細胞の遺伝子分析とマウス由来を解析すれば、三箇所から細胞すり替えと架空実験の真相に迫ることだできます。
 
 コレは想像ですが、一定以上の分析対象の数がそろえば、遠藤さんの遺伝子解析の結果と同じ8番染色体3本異常の発現が確認できると想います
要するに見境無くES細胞を使用し、なおかつ、すり替えていたわけで、条件によって選択する余地はなかったと考えます。
違った細胞を条件に合わせて使い分けることは、博士論文時代からやっていますが、同一種類の細胞の実験条件における使い分けまでは、想定できません。
そこまで繊細な神経の持ち主ではありません。そんな繊細な神経であれば、細胞すり替えなどしません。
モット神経が図太い、というか飛んだところがあります。
 
ただし、この項の冒頭のような方の関連記事に目を通してみると、内容を取り上げるには至らず、と解りました。
事実認識の大きな勘違いをしており、以前の自分と重なるところがあるので、自分の意見を固める意味でも、詳しくアドバイスをしておきます。
その手の疑問は(A)と(B)の単純な視点を持つことよって一気に氷解する全体像も明らかになる
~A)胎盤キメラと称する画像は錯覚画像(多くの画像の中からあんな不鮮明画像しかなく、しかも肝心なところでの小保方トリックの常套手段である実験条件を無視して使い回しされている、ということは錯覚画像。緑に蛍光する胎盤は実在していなかった)
B)ネイチャー側から求められた遺伝子解析の際にES細胞とTS細胞を混ぜてもデータは取れる<よく解らないがこの装置のキモは各サンプルの精密な比較対象にあると想う。>、しかし、逆に解析装置によって、各々の素性は判明する。~
 
 さらに、なによりもまず、論文の主旨を掴むべきです。理研広報で論文内容の概説をしてくれています
科学論文として論理矛盾がありませんか?荒唐無稽さを感じられないですか?わたしなどアレを読む度に頭の中が縞々になります。途中から完全にあり得ないと想うわけです。大法螺に腹が立ってきます。
 
 ネイチャー論文は画像を見るだけでいいです。特に緑に蛍光する胎盤画像を注視しますアレが緑に蛍光している胎盤と断言できますか?同じ画像の使いわしがありませんか?
 
A)ES細胞→胎児。TS細胞→胎盤。この二つは交じり合わない、コレは真実
常識的に考えても、内細胞塊→ESと受精卵の外周の栄養細胞→TSが混ざりあったら、哺乳類として生きていけないじゃないですか?
(そもそも、ES細胞を浮遊状態のまま手渡されるのだから、ESと判断できないし、胚盤胞注入も困難を極める。成功したのは注入方を変えたから。高い技術力がいる。よって、ESとTSを「混ぜた状態」で注入してもキメラは作成は絶対にできない。注入するまで固定できない。)
 
B)遠藤さんの遺伝子解析の報告では胎盤、胎児に増殖分化するF1細胞は長年人工培養されてきたB6マウス由来のES細胞と、CD1マウス由来の栄養細胞であるTS細胞。
 
この矛盾が解決できる唯一の路は
 
胎盤の緑の蛍光は錯覚画像。
2)ESとTSが混ぜられたのはネイチャー側に遺伝子のデータの提出を求められた時だけ(だから、同じ遺伝子解析で見事に解析された)とする以外にありません。
 
 ネイチャー論文の英文は画像だけでいいです。生資料に直接当たってないことは勝手な誤解をする原因です。
さらに、小保方早稲田大学博士論文の実験内容に当たっておく必要があります。日本語概説で十分です。
それを字句通りに読めば、小保方はスタファー細胞と称して、万能細胞の実験に成功しています。
実験の肝心な部分は全部、架空の実験だと考えます。バカンティ研の資料の丸写しです。
 
それから実験現場の現象を機械的に素直に受け取り過ぎる誤差は生じます
もっとも胎盤の怪しげな画像があったから、その後一気にF1細胞のような荒唐無稽の純粋なでっち上げ話に直進できたが、ここでも小保方の特異なキャラが重要な役割を果たしたと考えます。
そもそも、胎盤蛍光を主旨とする空実験や空研究には転勤もあって、若山は関わっていません。
また、胎盤が光るという研究段階から若山は責任著者を降ろしてほしいとか不信を募らせている節があります。
小保方には胎盤蛍光の新細胞ということでは共同研究者の若山を説得する力もなかったし、説得できませんでした。それで一気に論文作成に都合もあって笹井に傾斜していき、実験現場に直接タッチしない笹井はF1細胞の理屈で突出した
こういう人間関係の綾とか理研のSTAP研究の重要性などの背景もあって、F1大暴走が始まったわけです
 
 なお、丹羽のところには胎盤胎児になるES細胞は有りません。分化するために重要な働きをする因子の発見に、留まります。完全に実験装置内の現象を理論付けたもので、それを基にした実験のなかで、ES、TSは接合せず分離するを確認したと考えます。そういうES細胞は法則的にできないと考えます。


ES、TS混ざり合いは丹羽がい言うように「絶対」に不可能。ES細胞単独でも増殖因子の培養液LIFに浮遊状態で手渡されるES細胞を胚盤胞に注入するのは若山のような高度な技術を要する。
だから、そのような特殊状態で手渡された細胞をSTAPといわれても判別が付かない。(kahoさんの投稿にある専門家の推理を参照。コレを早い時期に知っていながら理解できなかったのは、ES、TS同時注入に固執していたからだ。
 
ただ、この指摘のなかで、次の部分だけもらって置く。後の部分は理解不能
 
コレが小保方→若山の手渡し現場の実情に近い構図理研広報の該当部分を読み込むと、真相に近いと解る。
マーカー部分に注目!
「小保方氏がES細胞STAP細胞と偽って渡す時には、ES細胞接着細胞をそのまま渡すことはできず、「浮遊細胞塊」つまりembryoid body(胚様体;EB)のようにして渡す必要がありますSTAP細胞とはそもそも「浮遊した細胞塊」なので)


(W。STAP細胞を浮遊細胞塊とする筋書きは、小保方の担当の実験手順が余りにも単純なので、増殖培養液LIFの役割がクローズアップされざる得ないところからきているそれでも無理なのでES細胞の登場となるが、小保方博士論文の文言から推理すると、骨髄由来のスタファー万能細胞はES細胞であると、概説を読んでも何となくわかる訳で、小保方の細胞すり替えは、STAP研究以前に練習しているか熟知していた。多分バカンティ研だろう。とにかく万能細胞を実証するためには、実験条件の違いに恐ろしく無頓着なことが小保方の「研究者」としての特徴である。→第一の飛躍。
もっとも、あんな専門領域を特定しない超概論のようなもので一人前の研究者として出発点に立っていると、合格させる現状があるのだろう。
第二の飛躍はES細胞=STAP細胞が胎盤にも増殖分化するF1細胞に変容する際に、またまた培養液がキーポイントになる
この段階で若山は転勤していて何の役割も果たしていない。実験は空実験。データは全部、大胆な捏造のオンパレード。なので、F1細胞の遺伝子解析という決定的証拠を掴まれた。真ともなのは、ES、TSの比較対象サンプルのデータだけ。)


 通常EB(W?受精卵の胚盤胞以降の増殖段階?そこまで調べても意味はないので放置)はLIFを除いた培地で作製しますが、この場合はLIF存在下で作製したはずですSTAP細胞の培地がLIFを含有するので)。このためEBほどには分化せず、未分化性がそこそこ保持されていたと考えられます。おそらくEpiblast stem cell(Epi-SC)のようになったのではないかと思われます。」


W。こんなES細胞の状態で、胚盤胞に注入するのは無理があると想う。あるときから、ズットESを手渡してきたのに失敗続きで、若山がそれまでの手法を変えたら途端に成功した、というコメントには信憑性がある。
そういう意味で小保方にも、感涙に咽ぶ理由があった。悪女だと想う。
若山はすぐさま何かの大間違いの結果でなかったかと自分の担当分野を振り返り、ミスがあれば狂喜する小保方を悲しませることになるとまで思いやるが、以降、次々と緑色の蛍光を見て、STAPの実在を信じるようになる。
この両者の符合はレポーターの梶原しげるの指摘する意味と違って、稀有なケースだった。
 
しかし、直接、自分の目で見たこと、耳で聞いたこと、しかもそれが連続した時に、人間は何処まで抵抗できるか。
バーチャルな世界だって、自分の身の回りでおこっている現実のように短絡する数千万人の人たちがいるというのに閉鎖的な実験室、狭い人間関係の中で、この事実の前に抗うことが、何処まで、できるのかどうか。ましてや最初のボタンを間違ってSTAP実在実験にかけているのだ。


 この時期に敢えて、竹市センター長が小保方ES細胞すり替えなど、次々に研究不正の事実関係があからさまになり、多くの国民も「STAPはあります」など、全く信じないようになっているにも拘らず、当初のスケジュールを蔑にして、頭の中が縞々になるような屁理屈を言い出した奥底の政治的蠢動の現状が問われる。


        <追記>
  アルベール、カミユ「シューシュポスの神話」引用。
~W。シューシュポスはホメーロスに語られた、古代ギリシア都市国家で商業の栄えたコリントスの神である。
コリントスはペロポネス半島(中心に都市国家としては広大な領域のスパルタ)に至る狭い地峡部分の北側海岸部に位置する。
シューシュポスの神話の物語を解釈すると、自らの奴隷の境遇に完膚なきまでに目覚め奴隷の精神と肉体の合一した自己解放の苦から快楽を獲得する軌跡である。
 
    不条理な創造新潮文庫P134)
  -哲学と小説
「不条理の希薄な空気から決して逃れで様としない、これらの生のすべてが、~自己を維持できるのは、ある深い揺るがぬ思想によって力づけられているからだ。
ココにおいても、その思想とは忠実という独自な感情以外のなにものではあり得ない
 
良心的な人々が、この上なく愚劣な戦争の只中でその任務を遂行し、しかしそういう自分に矛盾を感じないー
そういう例を人々とは見てきた。
彼等がそのように行動したのは、なにものも回避しないことが重要であったからだ
 
こうして世界の不条理を支え続けることには、いわば形而上的名誉がある
重要なのは戦闘の規則に忠実であるということだけだ。
この思想だけで精神を養うには十分である
この思想がコレまでのあらゆる文明をさせえてきたし、今もなお支えている
 
戦争は否定されえない。
戦争に死ぬか、戦争を呼吸して生きるか、そのどちらかがあるだけだ。
 
*不条理についても同様だ。
大切なのは、不条理と共に有って呼吸すること、不条理を承認し、その教訓を肉体のかたちで見出すことである。 
 
>こう考えた場合、最高度に不条理な喜びは芸術的創造である。
この宇宙においては、作品こそ彼の意識をそのまま保ちながら、意識の様々な冒険を定着する類ない機会といえる
「創造することは二度生きることだ。」
>また、同時にこうした探求は~あらゆる不条理な人間たちがその生涯のあらゆる日々に没頭している計り知れない不断の創造と比べる時、それ以上の広がりを持っていない
 
不条理な発見は、将来の受難が準備され正当化される、止まった時間と同時に行われるものだからだ
このとき、不条理な人間にとって、説明し解答することはもはや問題ではない
経験し記述することが問題になってくる。
 
 全ては明敏な視力を持った無関心に始まるのだ
 
 記述する、コレが不条理な思考の最後の野望である
 
>>科学もまた、その逆説の果てに到達すると、説明、解答は止め立ち止まって、諸現象の常に新鮮な風景を注視し記述する。