公園、道端、空き地、野辺の雑草。雑草はいたるところに、根気強く、根付いています、わたしたちの視界にいつもあるもので、風景の一部として意味を持たず、注視することはありませんが、知っておくと目線の持って行き場が広がっていきます。
在り来たりの風景のごく一部に注目すると、そこに雑草たち固有の世界が広がっています。
ウォーキングの帰り道、雑草を摘んで、ガラスコップに生けてみると、独特の風情があるような気がします。
草刈機でザックリ刈り取られてしまうのだから、摘んで帰ってもいいだろうし。
でも野花は直ぐにぐったりとするものが多いようで、野においておくのが一番です。
綺麗な花を咲かせなくても、ガラスコップの雑草は野辺にあるときよりもズット異彩を放っているように感じるから不思議です。野辺に群れを成しているときは、ただの雑草にしか見えませんが、コップに生けた雑草は培われてきたシンプルで個性的な機能美を発揮します。
生け花より、美しいような気がします。コップの水は一日過ぎると、かなり減っています。
この雑草の名前をやっと突き止めました。花の色と葉、枝振りが一致するものが検索できなかった。
何のことはない、誰でも名前を聞いたことのあるスミレの仲間でした。といってもスミレの仲間は実に多様、
探し当てたのはタチツボスミレですが、一般的に呼ぶスミレとは、違ってシツコイつる草のように生い茂っています。
スミレ(葉と枝の形状から別物に見えます)
スミレの特徴 ウィキ 知らないことばかりです。
山菜としても利用されている。
概説
タチツボスミレの仲間の見分け方(西日本編)
http://www.plantsindex.com/plantsindex/html/group/gp_viola_grypoceras_west.htm
http://www.plantsindex.com/plantsindex/html/group/gp_viola_grypoceras_west.htm
特徴
「地下茎はやや短く、わずかに横にはい、古くなると木質化する。(W、木質化かくにん、よかった。探しあぐねて木の種類とも。)花は典型的なスミレの花の形だが、スミレより丸っこく、花色は薄い紫が普通。」
>宝塚音楽学校の団歌「スミレの花咲くころ」を昭和の名曲(昭和5年(1930年)作曲だそうです)として紹介したブログを眺めると、この方は庭に咲いたスミレと
音楽学校生徒の「スミレの花咲くころ」の合唱(この合唱スタイルは戦前のシャンソンとオペラの中間のような重厚なもので、一般に知られている軽やかなものとは違うようです)を仕込んだ画像は別の種類のスミレを使っています。おそらく実物の全体像はかなり違っており、同じスミレとは思えない。
「スミレの花咲くころ」の画像は間違いなく、タチツボスミレです。
結局、野辺に同じ時期に咲く紫色の同じ形状の可憐な花をスミレとしてきて間違いが無かったのです。
しかし、種類は非常に多い。
上のウィキペディアのスミレの画像とこの方の庭に咲くスミレとする画像を比べてみると、わたしのような理屈っぽいものは迷ってしまいます。
*なお、スミレという可憐な名前の由来は
(W。案外、正しいのじゃないでしょうか。)
学名の種小名 mandshurica は「満州の」という意味である。和名である「スミレ」は、このままだと属名や科名、さらには目名と紛らわしいので、スミレ愛好家は特に本種を指す場合、この名に由来するマンジュリカで呼ぶことがある。
タチツボスミレの仲間の見分け方(西日本編)
該当するのは数種類。
スミレではないような気もします。
間違いなく、タチツボスミレやスミレではないと想います
また、自分がタチツボスミレとしていのも、一点だけ違うところがあります。
茎が立っておらず、立ち壷状態ではありません。
結局→ 変異
「分布域が広く、その環境もさまざまで、個体変異も多い。」
個体変異が多いとなると、特定は無理筋。
ま、雑草観察は細かい名前の特定よりも、特徴や由来を知って行きたい、と想っています。