反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

<権藤、権藤、雨、権藤(雨、雨、権藤、雨、権藤><神様仏様稲尾様>のプロ野球英雄豪傑の時代と、阪神タイガース守護神マテオ、開幕6戦目の3イニング61球、1失点、延長5時間引き分け試合。

今まで長くプロ野球を見続けてきたので、今の野球セオリーではとても考えられない投手の連投に象徴される英雄豪傑時代の日本プロ野球とそれ以降の監督を中心とするチームマネージメントは変節のそれなりに分かっているつもりだ。
 
 しかし、実際のところ、当時の中日の権藤投手のピッチングスタイルのテレビ映像の鮮明な記憶はあっても、今も語り継がれている、「権藤、権藤、雨、権藤(雨、雨、権藤、雨、権藤」のローテーションを異常とする想いはなかった。

権藤博 - Wikipedia 「(W。権藤~)流行語も生まれた(この言葉が生まれたきっかけは、当時の巨人投手の堀本律雄が「中日の投手は権藤しかおらんのか、つぶれてしまうぞ。権藤、雨、移動日、権藤、雨、権藤や」と記者に語ったことだったという」
 
*W。権藤博は普通のプロ野球選手ではなかった。元々、身体能力はオリンピックメダルクラスだった
 
「もとより身体能力は抜群で、他分野からも高い評価を受けていた。織田幹雄が「何とかコイツを1964年東京オリンピックに出せないものか。出れば金メダルは確実」とため息をついたという。東京オリンピックに向けて陸上競技400mハードルの選手に転向してほしいという要請があったという逸話がある。」
 
「>1961年7月1日からは「雨・完封・雨・移動日・完投・雨・移動日・先発(5回を投げる)・雨・雨・移動日・先発(5回を投げる)」という、このフレーズに近い12日間だったということもあった)。
 
>翌1962年、61試合に登板(先発登板39)、30勝17敗、投球回数362.1回、奪三振212、防御率2.33の成績を残し2年連続最多勝に輝いた。
過酷な登板に加え当時の誤ったトレーニングリハビリテーション方法(投球直後に肩を温めていた)により肩を痛め、
 
>3年目の1963年からは球威も落ち10勝しか挙げられず、
 
>1964年は6勝と調子を落とした。
 
*1965年から内野手に転向し、伊藤竜彦らと三塁手のレギュラーを争う。
 
>1967年には80試合に先発出場し、セリーグ最多犠打を記録する。
 
>翌1968年には徳武定之の移籍入団もあって投手に復帰。しかし球威は衰えを隠せず、30歳の若さで現役引退した。
 
*投手時代の酷使体験は本人のみならず球界にも波及し、現役時代に投手コーチを務めていた近藤貞雄は「投手分業制」を発案するなど、後の日本プロ野球に大きな影響を与えた。権藤自身は後に連投に次ぐ連投だった新人時代を振り返り「あの頃、もう一人の僕が居たような気がして、自分でもすごいと思った」と話している」

W本文。
オリンピッククラスの身体能力と
フォークボールほど肩肘に負担かからない、落差の比較的小さいフォークボール、今でいうスプリットがウィニングショットで、コントロールも抜群に良かったので、何とか連投をこなせたのだと思う。
 
子供だから過酷な連投を気に留めなかったのではなく、当時のスポーツマスコミでは問題視されず、むしろチームの勝利に大貢献する英雄豪傑のごとく報じられていたのだ。
 
 権藤、以前の同じような名シーンは、名将三原監督時代の西鉄ライオンズの大エース稲尾和久投手対巨人戦の3連投日本一。コレも英雄豪傑時代の日本プロ野球の伝説のシーンである。
 
W。このヒトの身体能力も英雄豪傑クラスだった。大昔は語り継がれるのような身体能力の持ち主がプロ野球の門をたたいた。
 
権藤投手は先発からリリーフに回り、短命なプロ野球生活を終えたが、その後の権藤さんは、プロ野球解説者、各球団に請われた名投手コーチ、そして、監督として横浜を日本一に導いた華麗な野球人生を歩んだ。
 
稲尾和久さんも200勝を記録し、監督を歴任し、その温厚な人柄から地元の英雄、日本プロ野球史に残るレジェンドであり続けた。
 
英雄豪傑時代の試練をのりこえたプロ野球超エリートは、それ相応に評価され報われた。
 
しかし、スポーツ医学や科学的トレーニングを無視したり、その真逆を行くことの多かった時代の犠牲になり、プロ野球生命を短命に終わらせていった選手も多かっただろう。
 
しかし、今のプロ野球を取り巻く環境は、当時と全く変わっている
もちろん当時よりも、プロ野球選手にアスリート性が要求されており、スポーツ医学や科学的トレーニングに則り、分業体制が確立していても、ハードな絶対的運動量が必要になっていることは、間違いない。
 

ところが、今のプロ野球のセオリーに逆行する事態が、阪神タイガースの開幕6試合のうち3試合で発生している。
 
その1。
開幕戦。草野球でしかお目にかかれない開幕投手と野手の暴走。投手交代ミス
こうしたお粗末な野球を、「今年の野球の原点」などと政治的に言いくるめ、草野球事態を招いた事実を直視せず、新首脳陣自らの責任、反省教訓化を事実上、回避している。
 
その2.
チームの真のエース、昨年の侍ジャパンを肩の炎症で辞退した藤波晋太郎を149球9回2アウトまでひっぱり疲労蓄積でヨレヨレ、満塁フォアボール押し出しで降板
コレでは続投の意味はなくなり、肩に疲労蓄積させるだけに終わった
 
>試合後の監督談話では、中継ぎに負担をかけたくないという本人の今年の抱負を尊重したという
>投手交替と云う試合を決するかもしれない判断を投手任せにするのだったら、、監督担当コーチはイラナイ。
*この場合のキーポイントは、<昨年の侍ジャパンを肩の炎症で辞退した藤波晋太郎>である。
ペナントレースの先は長く、先発投手陣で唯一勝ち星の貯金(5)をしている若いエースは大事に使う必要がある。
肩の故障は投手にとって致命傷となる危険性があり、点差、球数、まだ肌寒い開幕したばかりの屋外のナイターなどから、9回まで引っ張る確たる専門的根拠は見いだせず、藤波の意欲の尊重という専門家にあるまじき投手起用に対する希望的情緒的観測しか見いだせない。このとき、降板した藤波を急きょ救援したマテオは、ウォーミングアップ不足で何時になく、ボールが多かった。マテオ3イニング連投の予兆は、ヤクルト第1戦に垣間見えた。香田投手コーチが藤波のマウンドに向かうところを金本監督が呼びとめ、再び同コーチがマウンドに行って、監督が投手交代を審判に告げたことから、藤波を9回完投は、金本ー矢野コンビの決定であり、香田は、このまま続投させ打たれてダメージを受ける危険性を察知して、降板を主張したものと思われる。
 
>このケースもその1と同じ、「グラウンド上の事実を直視せず、新首脳陣自らの責任、反省教訓化を事実上、回避」。である。
*言い換えると選手にケタ外れた能力を要求しているに等しい
コレが分からないのだから、新首脳陣は未熟を通り越して、頭のどこかがヘンと勘繰ってしまう。
 
その3。
新首脳陣の「グラウンドで発生している事実を直視せず、新首脳陣自らの責任、反省教訓化を事実上、回避」する姿勢は、余りにも現在の野球のセオリー無視しているので、超変革ムードに酔いしれていたファンも弁護できない事態を生み出している。
 
 
コメント。
***
阪神監督・コーチ陣はリリーフで魔帝王以外信頼出来るピッチャーはいないという判断での3イニング?最近の試合で使っている上にこんな使い方ではさすがに魔帝王も可哀想だ。シーズン終盤までもたないって!」
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この時期に3イニングは…明日以降の事も考えるとどうかと…
>7回の1イニングで3人もどうかと」
***
継投は矢野に任せるって言ってたけど、金本も止めないとな。←W。事情を知っているのかどうか矢野をセリーグのペナントの行方のキーパーソンに挙げる評論家が一人いた(関西評論家ではない)。
>まぁ3イニングはまじアホやで。7回に投手変えすぎたからやで」←W。注目。2点差リード。3人の投手に対する評価も主観的で間違っているし、勝ちを急ぎ過ぎ。結果論だが、マテオ3回続投につながった。
***
この時期に抑えに3イニング投げさす監督ここ数年で初めてじゃね?ワロタ」
***
「こんなに投げさせて、明日からの横浜3連戦抑え不在で戦うつもりか?」←W何しろ病的と云える程、試合に入り込み過ぎて、一歩退いての覚めた判断力を欠いているので、我慢できず登板させる可能性もある。
テレビ画面に映る矢野作戦バッテリーコーチは頬がこけて、現役時代よりも痩せている感じで、表情に余裕が全くない。どこか悪いのじゃないだろうかと云う気さえする。一種の精神的弩壺にはまっているのじゃないだろうか?そう考えると全ての異常事態の繋がりの説明はつく。
現状が現状だから、だんだん、おかしなことになる予感がする。
***
>「高橋、高宮より、榎田が上。
7回榎田なら勝ってたかな。 
7回に3人もピッチャーをつぎ込んだのが間違いだったかな」
←W。正解!榎田は3人よりも球に力がある。「3人の投手に対する評価も主観的で間違っている」。
作戦バッテリーコーチの矢野の選手評価は12年間2軍でくすぶっていた岡崎太一抜擢のように、一見技術的な見てくれの良い選集を評価。
中盤越し押し出しを含む2点勝ち越し満塁のケースは全く打てず相手投手から見下ろされている感がある岡崎に代打を送り、一気に攻勢に出るべきだった。
 
まだ開幕して間もない時期にこんなことしてどうするんだ
いくら指導者経験のない人とはいえ、解説者としていろいろな監督の采配見てきただろうに
何かやり方が、根性論を押しつけているようにも取れてしまうな
  ↑
W。金本、矢野の解説自体が、無内容きわまるものだった。
解説者金本→和田野球の細かい戦術的欠陥の指摘だけが目立った。チーム全体のどうこうは、一回も聴いたことがない。実況中、アナウンサーとのコミュニケーションもとれていない事があった。
解説者矢野→AのケースもBもあるCもあるなど一人語りをする多言を要してのぼやき解説で、実況のムード作り終始。優柔不断な性格が垣間見えた。チーム全体の動向に目が及ばず、選手個々の動き、傾向、心の在り方を常に焦点を合わせた解説。技術論はない。かといって精神論もない。特定の野球観は見いだせず、得体のしれない歯切れの悪い面白くない解説。多言だが説得力がない。聴くに値せず。
解説者時代の両名は現在の職責に相応しいところが見受けられなかった。
***
「これが新しい阪神の野球か…なるほどね。
阪神ファンには申し訳ないけど、今年は3位以内なら御の字でしょ。」←W。反俗日記では、既に最下位予想している。
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「高代ヘッドか平田チーフがきっちり言って聞かせないとダメだね。
矢野、金村にはそういうのは期待できなさそう(金村は現役時代監督に噛み付いた前科があるが・・・)。
香田はどういうキャラかよく知らないがどうなんだ?

藤浪引っ張りすぎ→マテオ投入の4戦目から嫌な予感がしてたが、この調子ではとてもじゃないがリリーフ陣が持たないだろう。体力的にも心理的にも。」 ←W。金本ー矢野体制はマイナスとマイナスの特殊依存関係
***
監督経験初めての人に、たった1試合で随分なコメントが多くなってきたな。そもそも今年は変革の年で若手を育てるんじゃないの?」
    ↓
>ただし、多くのファンは、まだ、その1→その2→その3を一貫した事態とは、考えていない、考えたくない様であるが、野球ファンと評論家は、阪神に異常事態進行中と受け止められているようだ。

試合経過とこの問題に関する一番詳しい記事はコレ。
千葉ロッテ評論家の里崎智也氏。
「~~
ストッパーのこの時期の3イニング起用は聞いたことがありません。明日は使えなくなるわけですからね。僅差の勝ちゲームの展開になると影響は出るでしょう。
おそらくですが、マテオ以外の投手への信頼がなかったのでしょう。しかし、負けなかったわけですから失敗とも言えません。このマテオの起用方法の是非の答えが出るのは、もっともっと先でしょう」←W。里崎智也サラッと決定的なこと云いう!
~~
引用本文の筆者。
「ドローには勝ちに等しいドローと負けに等しいドローがあるが、セオリーを無視したストッパーの3イニング起用で、連戦の最中に目先の1勝を奪いにいって、明日以降の戦いに悪影響を与えてしまったのは、いかがなものか。
昨年、守護神のオ・スンファンは、63試合、69イニング3分の1を投げて41セーブを記録した。
長いシーズンを考えると大事に使わねばならない守護神をいきなり開幕直後に3イニング起用するのは無茶である。」

 
W。金本監督と矢野作戦バッテリーコーチの相互依存症は根深いものがある
プラスとプラスの関係や、マイナスとプラスの関係ではなく、お互いマイナスとマイナスの特殊依存関係と云う、本質的にアンビバレントな関係をはらんでいるアンビバレンス - Wikipedia
 
金本氏は監督受諾までは、諸般の事情を考慮して、思い迷ったと思うが、エイヤッと受諾した決定的条件は矢野が右腕の立場で入閣することであった。
この時点ですでに、心の片隅に、監督としてふさわしくないグランド上の出来事に対する責任回避、矢野依存が芽生えた。
彼の監督受諾の決意は、地に足のついたものではなく、一度は監督の経験をしておくチャンスにこの際、乗っかるという軽い含みもあった。
担当コーチへの権限の丸投げ発言は冗談ではなく、本音を語ったものだこれ等の心境は、ある意味、仕方のないもので、責められず、監督要請した球団、オーナーに熟考がなかったに尽きる
 
他方、監督権限を事実上分限され、依存された矢野コーチは、ズバリ言えば、金本の要請に答えるだけの能力が決定的欠けていた
彼には悪い傾向が見受けられる。彼にとって常に気になるのは、個々の選手の精神の在り方であり、チーム全体の動向、行く末は視界の外側に置かれがちだ。
プレミアリーグ21侍ジャパン4位は監督だけの責任ではなく、バッテリーコーチ矢野氏の能力不足もあったのではなかろうか。
ソレ等が偏った選手評価岡崎太一過大評価~12年も2軍でくぶっていたのは、それなりの理由がある。打席では相手投手から見下される~榎田投手過小評価~敗戦処理で複数イニング起用、使い回しだ~、素人目でもわかる投手陣の起用法の矛盾)や、グランド上の出来事に対する間違った対応を繰り返す原因になっているから、事は深刻であり、修正は難しい。
ベンチでの、頬がこけ、試合に入り込み過ぎ気まじめ過ぎる表情や偏った選手評価、素人目にも異常な選手起用などから、開幕したばかりでコレだから、長いペナントレースの荒波にもまれて、精神的に追い詰められていく可能性も出てきた。
金本監督の責任能力が希薄な状態との絡みもあって、矢野氏は基本的にやさしい人だから、精神的に耐えきれていないのだと思う。大船に乗っている安心感と真逆の事態が矢野氏の心の中で起こりつつある。
 
両名は職責を引き受けるべきでなかった。
金本氏受諾は開きなりと云う意味で想定範囲内だったが、矢野氏が職責を引き受けたことには、ビックリした。
結果的に金本氏のツイ立てのような立場に立たされ、泥をかぶることになるからだ。
彼は金本補佐の立場、でなくても今程度の職責ならば、順番で巡ってくる位置にいた。
優しく情を選んだ矢野氏は潜在的な迷いを抱えており、コレが修正の余裕をなくさせ、前にがむしゃらに進ませている。
 
が、結局のところ、球団オーナーサイドの監督コーチの人選の決定的な思慮不足に行き着く。
和田監督を引く継ぐのは諸般の事情を考慮すると、金本氏を選んだのは間違いであり、岡田氏であるべきだった。
 
       ↓
投手の継投に関しては矢野コーチに任せていると聞く
W。金本阪神とは金本矢野体制のことであり、矢野の采配選手起用における発言力は当面は大きいが、そのうちアンビバレンスな関係になるだろう。
が、金本監督は矢野から離れられない。よって、このチーム構成では選手たちの求心力低下とともに首脳陣から空中分解していく可能性をはらんでいる。

引用本文
見方を変えれば、こういう型にはまらぬ采配も金本阪神の良さなのかもしれない。もし成功していれば「常識外采配でカード勝ち越し!」という評価を受けていただろう。←W。開幕直後と云うこともあって、フォーローで締めくくっているが、阪神首脳陣の失態は続いていくだろうから、そのうち阪神は絶好のバッシング対象を提供することになる。

 ただ、里崎氏は、こんな指摘もした。
「 3イニングを投げさせたことで、マテオの弱点も、さらけだしてしまったというのだ。
配球に傾向が出ました。困ったらスライダーです。とくにバッティングカウントではそうです。今はそのボールの軌道に慣れていないので通用していますが、慣れてくれば狙われる危険性があります。
W。現に、同点にされた一打は、左の昨年の首位打者が前打席でやられたスライダーをライト線に引っ張り長打したもの。
 
現時点でもファウルにされて、空振りを奪うボールがないのも不安です。走者が出てボークをしたように、ああいう状況で揺さぶられると隙も出ます。体力が、今後どれだけ持つのかと言う問題もあります


「反俗日記」
コレは、たった6試合経過の時点で、素人でも不審に思う事態が頻発している。
 
 
「>特に一番詳しい阪神に関して、
マスコミの情緒的報道に踊らされたファン、及び、発信源の利害関係者(主として関西マスコミ資本及び商品市場)の大きな勘違い、間違いを指摘する。
>新しい首脳陣の指導能力は大いに疑問である。~~監督はマネージメント力不足を補うつもりなのか、監督として果たすべき責任を(元々、監督不適格人物)を各担当コーチに丸投げし、
>重点個所のコーチは技術指導力不足であり、お互い持たれあい仲良しグループ形成している。
>結局、任命者のフロントの能力の問題~云々」
 
「スプリングキャンプ、OP戦はペナントレースの長丁場を見越したマネージメントとは程遠い、ベクトルが作用していた。
自らの描いた絵(超変革~ファイテングスピリット~)に酔いしれているのか、冷静な戦力把握ができていない。開幕戦の戦いをみて、酷な言葉を使うが<草野球>のような状態が放置されてきた、とみる。
(開幕戦の)トンデモナイ試合内容と、他の球団の2カードの内容を重ね合わせると、最下位は真実味を帯びてきた。」


 <追記>
エイプリルフールの日に、水が高いところから低いところに流れるが如き、勝負の現実が横浜スタジアムで展開されていると、いつになく能見投手が8回まで、1対0で投げつつけている映像をちらっと見ただけで推断し、チャンネルを切り替えた。プロ同士の真剣勝負は甘くない。前日の5時間を超える長時間試合で首脳陣自らが決定的なミスを犯し、引き分けに終わり、選手たちは肉体的精神的に疲労困憊し、守護神的存在であるマテオが使えない戦力ダウンを招いている阪神に勝ちの付くケースはないと見限った。結果の分かっている勝負事に興味が失せるのは当然である。ハンデ予想ができるならば別であるが。
 
 それにしても能見から8回まで点を取れないとは、DENAも打てないナ、打てないなりの策もないのか、ラミレス監督に替わってイケイケドンドンの強い時期の伝統的チームカラーが替わってしまったのじゃないかとも感じた。ラミレス流ID野球は、伝統的チームカラー似合わないのではないだろうか。ベンチの雰囲気も中畑顔がどっかりとベンチの中央にあったときと、以外に陰気で神経質そうなラミレス顔の現状では、ずいぶん違う。
開幕第7戦目の現時点で、セリーグで一番弱い球団同士の戦いの感がする、のはそれなりの確たる理由、原因がある。
 
DENAのチーム事情は知らないので現時点で先は云々できないが、阪神はこのまま順調にいけば、阪神ファンの自虐でも何でもなく、セリーグで一番弱い球団の位置に転がり落ちる、可能性が高くなってきた。
ソレを承知で~変革云々は、そう思っていた阪神ファンや、そういう変革幻想に具体的根拠なく飛び付く政治体質のファンにだけ云えることで、当方のような最初から、不信感を持って臨んでいたものにとって、キャンプOP戦は肯定と否定の両面の事実を有し、己の考え方を試す材料にすぎなかった。阪神ファンにもイロイロである。
 
マスコミとファンサイドが直視できない懸念材料は最初から想定できた。実在の現実は目の前にあったのだが、故意に見ないでおこうとしたのではないか。
 
ならば、判断は球団とオーナーサイドに全面的に委ねられているというのが現実であるし、新しく職責をになっている者たちを今更云々しても、手遅れである。
問題は根深いところにあるので、アレヤコレヤの小手先の修正で済ますことはできないが、グランド上の具体的出来事ついては評価の対象にできる。経験値の絶対的不足?それも一部、ある。しかし、頭悪過ぎ、機転効かなさすぎ。試合は生き物、アレコレ熟考する時間がない。ここにも根本的な問題がある。試合後、振り返ってチャートを書かせると岡崎太一捕手が一番、良くできている、などと云うことは、実戦と直接関係のない評価基準、机上の課題にすぎない。こんなな基準が選抜の一つのなれば、活きた試合の出場する捕手はたまったものではない。とにかく矢野作戦バッテリーコーチの捕手投手の序列評価は、根本のところが歪んでいるような気がする。物差しがクルッテいるのではないか。
 
>願うことは、新首脳陣は選手たちを壊さないでほしい。これまでのような危ない起用法をしていくと選手たちは壊れる。
能見投手開幕7戦目にして、9回続投はいつ以来だろうか?9回を投げ切る力はなくなっているいうのが、ファンサイドの常識である。投手に限界以上の能力を要求している。
昨日も今日も負けても良いという、投手交代の勇気が必要だった。動くべき時に動かない、動く必要のないときに動く。判断力欠如の匂いプンプンする。
 
得点圏に走者を置いて、歳内投手継投?何か在りもしない幻影でも追っているのじゃなかろうか。
首脳陣は、根拠乏しい昨日、今日のリベンジの手前勝手な絵を描きすぎで、絵の題材である歳内投手の実力不足によって、キッチリ現実をの絵を見せつけられた。
若い歳内のためにも良くない。
 
打ちとれる機会は偶然の結果でしかない。
OP戦及び公式戦の登板機会の投球をみると素人目にも、この場面に相応しい実力がともなっていないとわかるのに、歳内起用の新首脳陣は何か精神的な病を発症しているとしか思えない。矢野コーチの表情からは尋常ではない精神状態が読み取れとしたら考え過ぎなのだろうか。
 
ざっとネット上の阪神ファンのブログ、コメントを確認すると、新首脳陣の孕む問題点への認識は、底が浅すぎると感じる。
 
>問題はグランド内に留まらないから始末に負えないのである。
 
当方としては、それ以上、踏み込んで具体的に指摘する見地を持たないが、球団オーナーサイドは、熟考足りず、軽はずみで、過去~現在~将来に渡って、その職責に耐えきれない、あるいはその条件を明らかに満たさず、本人の自覚するところにおいても職に見合う責任を取りきれない、そして取る覚悟のない人物たちに職を与えたと、開幕7試合目にして、いわねばならない。