反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

①関根氏&江本氏、016年4月23日巨人-DeNAで“レジェンドコラボ解説” ②超レアな話が続出!関根潤三氏と江本孟紀氏の対談まとめ - NAVER。

2016年、4月23日(土)。この日のプロ野球放送はデーゲームが多かった。番組表をみると、ナイトゲームニッポン放送系のラジオ中継、東京ドーム巨人VSDeNa江本孟紀 - Wikipedia関根潤三 - Wikipedia解説。
 
 
昔から江本さんの野球解説のファンである。
 
阪神タイガースを「ベンチがアホやから野球がでけん」で止めて解説業に転身した頃、ボイストレーニングに通っているという話に、妙に納得し共感するものがあった
 
江本さんの阪神時代からのファンでもあった。
先発して8点リードをもらって、あっという間に同点に追いつかれマウンドを降りた試合を生で見たこともあった.。プレー以外の言動にも興味を持っているものは、そんなこともあると、たいして腹も立たなかった。当時の阪神ファンは今と違って、イロイロな見方、楽しみ方をするファンがいた。チームもまとまっているとは云い難く、選手間の人脈に分かれ、監督と有力選手の軋轢も表面化していた。ファンの側もそういった事態を込みでファンであるヒトが多く、勝利至上主義は少数派でなかったか。
 
雲行きが怪しくなりだしたのは、85年優勝以降の暗黒時代を経て、新庄、亀山時代の一時の浮上から、又暗黒時代に突入して、阪神の伝統を真っ向から否定するノムラさんを監督に迎えあたりからだ。結果、野村さんは3年間連続最下位で末期にはスキャンダルまみれになって退陣した。
 
(金本矢野体制の現在の阪神の超変革をキャッチコピーとする野球と一時に沸騰し迎合するファンの様は、当時の事態が螺旋的に発展したものと、想定できる)
 
本格的に勝利至上主義のファン層が定着し出したのは、「勝ちたいんや」優先の星野仙一監督を迎えたあたりからで、現実に就任2年後の優勝を果たしている。星野氏は優勝後即、辞任したが、このあたりから阪神ファンに勝利至上主義が多数派として定着し、球団選手間選手監督間のもめ事は、まったく表面化しない様になった。
 
星野氏を受けた岡田監督時代の野球は、阪神タイガースの歴史と伝統を踏まえた野球環境偏差値12球団最低の現実を踏まえた大人の野球であった。岡田監督は試合の長期スケジュールに敏感だった。星勘定をしていたのだろう。
 
真弓監督時代の2年間は、監督自身適性を欠いており、何も付け加えることがなかった。
 
(監督自身の適性欠如が、解説者時代から垣間見えたのは、金本氏も真弓氏とよく似ている。おまけに右腕の矢野の解説者時代は、もっとひどい適格性が欠如していた)
 
そのあとを引き継いだ和田豊監督の野球は、徹底したサバイバル戦略に特化した野球で、最後は大方のファンの目をそむけさせる、モノであった。
しかし、サバイバル戦略自体は決して間違いではなかったが、金本矢野らは、それさえも全面否定するが如き、ペナントレースの長期展望を欠く野球をキャンプ、OP戦、開幕直後を通じて展開している
イメージ 1三連戦、2勝一敗を目標としているなどと云う事を本気で考えているのかどうかは知らないが、混セ状況と12球団最低の野球環境偏差値を考慮すると狂気の沙汰である。負ける時は平気で4連敗、5連敗することがざらにあると想定できるので(昨年の優勝チームヤクルトには9連敗がある)、ソレを怖がって、今から鞭を入れて飛ばしていると、その時慌てふためき、傷口を広がるのではないか。
 
またチームの骨格を担う選手たちを壊してしまう。コレが一番怖い!
 
>ココまで、ファンやマスコミの当面の受け狙った野球をしているといわねばならない。
己を知り敵を知れば百戦危うからず!なのに、己の現状に目をふさいでいるし、相手のことを考える余裕がない。
とてもじゃないが長期スパンに立った計画性が金本矢野体制にあるとは思えない。絵空事のキャッチコピーの呪縛にとらわれて檻決断や実行は外面を取り繕っているだけである。
イロイロ忙しなく動きまわっているが、キャンバスは既に色が入り混じって、灰色状態で、絵が描き易いのは白紙の上体であるのは云うまでもない。鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギスの高橋巨人軍監督の方が野球環境偏差値の上に胡坐をかいているといえばそれまでだが、一枚も二枚も上手で、深みがあり、自分には共感が持てる。
 

 
江本さんの引退も歓迎した。球団側が悪いと思った。
阪神タイガースの昔の伝統は、監督やチームよりも選手たちが上位なのであるプロ野球選手会労組、FA時代を日本で先取りしていたといえなくもない。
 
当時の阪神は、グラウンドのプレー以外でも人間臭い話題を提供する球団で、そこが面白かった。自分にとって、当時も今も阪神は勝てば良い、と云うものじゃない存在である。
>確かに超変革騒ぎ、もこの観点から見つめると阪神らしいと云えるが、なにしろ、譲れない分野に直結する事案とみているので、徹底批判する。

引退直後出版された江本さんの「たかが野球、されど野球~サブタイトル?~」などの野球本は、それまでの精神主義が付きまとう日本の野球観と違った職業野球そのもののに潜む職業に徹するマジな部分と本質的な遊びの部分の二律背反の観点に、共感した
江本さんの「たかが野球、されど野球」が、出版されたころ、ジムバウトン - Wikipediaの『Ball Four』(邦題『ボール・フォア 大リーグ衝撃の内幕』)の邦訳が出版されいたと記憶する。江本さんのベストセラー本は、この線に沿って書かれており、日本ではその手の本は皆無だった

ボイストレーニングに通った理由を江本さんは、過去の栄光に寄り掛かったり、現場復帰のために解説者の席に座るのではなく、野球解説そのものを職業にするためだったと語っていた
アメリカでは球団専属のアナウンサーと解説者が、独自の野球空間を演出していた。
江本さんは、当時としては野球界における自分の立ち位置や引退前後の話題性を冷静に踏まえた先見性のある賢明な判断をした。周りと自分を弁えた実に政治的な状況判断でもあった。
だから、ボイストレーニングに通っていたという話に、納得し共感したのだ。

江本さんが解説者に転身した時代、セリーグの著名球団の選手で、現役時代にそれなりの<名を上げ>実績を残した野球選手は、引退するとトコロテンが押し出されるように野球解説業の席が保障されていた。
 
 この場合、<名を上げ>と云うところが曲者である。
特に巨人と阪神は酷いもので、ファンの立場を離れて冷静にみると、マスコミ媒体の商売の都合によって、現役時代の実績を遥かに超えたネームバリューが上乗せされ(生産過程で特殊付加価値付与)、ソレをネタに解説者に転身しているヒトがかなりいる(特殊付加価値の流通実現)。
 
 特に阪神は極端な形を取っている
現役時代に、一度もレギュラーを取ったことないが名前だけは知れ渡ったことを逆手に取っているかの如き、生涯補欠の自己キャッチコピーの御人が長年にわたり「宿敵」(W?古過ぎる!)とされる放送局の解説者の席に鎮座し、酒と絶叫でのどをつぶした野太いだみ声で、徹底した精神論に基づく、根性野球を叫び続けて来たばかりか、終いには数年前からOB会長に収まっている。
会長に相応しい阪神育ちのOBがいなくなり、なり手がいないのある。野球人気の相対化、実力あるパリーグ野球の人気定着化によって、阪神タイガースのブランド力低下の一端が表れているのである。←(スポーツとプロ野球の多様化、多極化であり良いことである)
 
 このような徹底した精神論に基づく解説を心地よく聴ける人と、その真逆に、絶対に御免こうむりたい両極端の視聴者がいるはずで、後者の典型のWなど、このヒトが解説するときは必ずミュートにする。もっとも最近のプロ野球TV放送の解説は、うるさ過ぎて、グラウンドの出来事に集中するために、ほとんどミュートにするが。
 
2016.4.24 09:55
W。この言説の実体的根拠は何もないに等しく、ペナントレースが進行するに従って、真逆の事態が進行していくであろう。来年も同じである。空疎な生まれ変わり都市伝説を吹聴しているだけである。
「~
また、この日ゲスト出演した阪神OB会長の川藤幸三氏(66)は、「阪神は皆さんも勘違いしてますけど今年から新たなチームになるんです。チームを作るんですから、育てるんですから。100年の計に向けて着々とやっている」と、金本新監督の下で長期スパンでのチーム改革に取り組んでいることを強調した。」
 
 プロ野球の世界は職人さんの世界と似て、基本的に熟達した技を競い合う世界で、確かに技術習得のための謙虚な心得は不可欠だが、その結果、一定以下の技しか持ち得ない者の居場所は限られてくる。
アスリートの世界は、心の持ちようとはかけ離れた持って生まれた才能の寄与する部分が余りにも大きすぎる。
ソレがありのままの現実である
超変革のキャッチコピーに踊って、1軍に上げられた前2軍選手(横田外野手、北條内野手、陽川内野手など~この中で北條選手は大きな欠陥がない~)や2軍の若手に超変革のキャッチコピーに相応しい選手は皆無と云ってよい。疎な大言壮語、空しいアジテーションである。北條選手以外は、素人目にも一々挙げて解説できるほど、1軍レギュラー不適格な大きな欠陥がある。監督首脳陣は解っているはずであり、解っていないのは一部ファン層だけであり、キャッチコピーにに踊らされているのである。
彼らは新庄剛志 - Wikipedia亀山努 - Wikipediaの足元にも及ばない。
商売ネタが欲しいマスコミの実体を無視した持ち上げ、は当該の選手に自分を見失わせ、着実な育成、成長の妨げになる。
 
ただし、後で掲載するが、その矯正に興味深い言説を関根潤三さんが述べている。ナルホド数々の著名選手を育てたヒトの視点は素人とまったく違う!
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 W。残念ながら、横田選手は、下記の典型事例。あまりにも早すぎる右肩の開きの修正は不可能に近い利き腕の左主導が強すぎるから、右肩の開きが極端に速くなる。下半身もソレに連動しているはずである
よくあるパターンだから、練習での矯正方法も、嫌と云う程実行済みとみる
 
静止球を打つゴルフのドライバーショットで前足の軸と前肩の開きが速すぎたら、どうなるか。この前の女子ツアーで、解説の協会のエライサンが静止画像に上書きして説明していた。
高速で飛んでくるボールを打つ野球の場合、右肩の開くとともに視線もぶれているはずで、もっとひどい結果がになるのではないか?インコースのボール球の見極めがつかない、スイングしても芯にあららない、力んで力一杯振るほど強い打球は打てない。今のところ弱点を突いたワンパターンの攻め方でやられているコレは物理的なレベルの問題なので、今のところ対処しようがない。
身体能力抜群なのに、ソレが打撃で生かせない。ココが野球の難しいところである。サッカー名門鹿児島実業出身でもあり、哀しいことである。
 
陽川選手ポイントを前においた、プルヒッター。球の見切りが速くくなり、球威と変化球の切れがある1軍投手のコンビネーションに対応力がなく、に厳しい社会人の門を潜って、社会経験も踏まえ、その結果、プロの道に進んでも遅くはなかった。自己評価が高すぎる傾向はプロでは不必要な焦りを生む。
 
金本監督らはこうした事情はすべて承知しているが、具体的対処法に苦慮しているというのが現状ではないか。
多分、ソフトバンク、巨人ならば、こう云った根本的な欠陥のある選手は、1軍においておかない。
阪神ではキャッチコピー変革の広告塔様な選手になり果てる。どちらが長い目で見て、本人と球団のために良いか明らかであろう。
阪神OB会長の川藤幸三氏(66)のいう百年の計とは真逆の事態が今、目の前にある。超変革は悪い方に作用する、といった思考方法が全く欠如している。漫画アニメ的生まれ変わり都市伝説の類である。
 
他方、一部キャッチコピーが大事に踊る、新自由主ファン層にとって、そこまで込み入った事情は考えたくない、今に酔いたいのである。彼等にとって野球は数あるアイテムの一つにすぎず、都合が悪くなれば、立ち去ればよい。
 
▽ 関根
「あのね。ちょっとこう直そうかなっていうときに ここを直したらもっと良くなるだろうと思うだろ。そんときに 器用に直るやつと不器用でなかなか直らないやつがいるんだよ。どちらかというと不器用だね 一茂は。すぐパッとハマらない。だけど こいつの体の頑丈さは抜群だ」
▽ 関根
「ウエイトトレーニングと野球で作る筋肉は違うからな」
▽ 江本
「明らかに違うって言っても聞かないですよね。今の子は」
▽ 関根
ラクだからよ。野球の筋肉 野球の身体を作ろうと思ったらランニングせにゃいかん。走らにゃ。走るの嫌いだからな」
▽ 江本
「ボクらも嫌いでした」
▽ 関根
こういうとことでこういうことやってんのラクだろ?」(※筋トレの動作をしたものと思われます
▽ 関根
ランニングは体と手と足が1度に動くからいいんだよ。全部が動くから。足から腰から手から心臓から
▽ 江本
「バランスが取れますからね。こういうこと言うと すぐ古臭いと言われますけどねw」
▽ 関根
「古臭くていいんだよ」
▽ 江本
関根さんは 選手のフォームを触りませんよね
▽ 関根
「バッターならバッターなりのバッティングフォームってあるだろ。
>ここを直したいというのがあったとして 難しいのは直るのに日にちがかかること。ここが悪いからここを直せっていうのは言えるよでも そうやってプレイヤーに自分の悪いとこを悟らせちゃダメなんだよ
▽ 江本
「なるほど」
▽ 関根
>「こうやってみなって言って プレーヤーが気づかない間に悪い所が消えるのがベストなんだよ
よく言ってんだろ。
ここが悪いんだからこうしろって。「入りすぎてるから 開いて構えてみろ」なんて言って 悪い所をプレーヤーに教えちゃダメ
>教えないで どうやって構えさせるか。これが言葉の難しいところ。だからオレは「ここがこう悪いからこうしてみろ」って言ったことはない
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このOB会長は、現実を直視しないで目標期待値に置き換える近代化以降、戦後のある時期まで続いてきた日本的思考パターンの典型をプロ野球解説によって散布し続けている。
 
がしかし、全地球一体化の市場形成の趨勢において、そういった特殊日本限定の思考∪ターンの通用する範囲は狭まっている。
野球ファンは、メジャーリーグと日本プロ野球を並列して、選択できて興味を持つことができる。
Wなどはその極端な例で、昔の大リーグのメモリアルな試合をYOU TUBE動画で視聴することが楽しみであり安らぎでもある。野球も現在過去未来のバーチャルな世界に広げることができる。野球は「遊び」である
 
職業野球に始まり、ソレを頂点にすそ野が広がっている米国野球では、競争の世界はあっても、根性野球など、昔から称揚されたためしがなかった。
 
他方、アマチュア野球先行、プロアマ断絶時期が長く続いた日本では、奥深い技術領域、数値の世界を精神論にすり替えてる傾向があったが、そうした傾向は、まず、巨人V9時代の威光が通用しなくなるとともに、巨人から特権利用の物量優先野球に踏み出し、ソレも規制を受ける中で、プロ野球界全体に<合理的な大人の野球>が大勢を占めるようになってきた。
 
そして、日本で一番強いと思われるソフトバンク
2軍の采配を動画で見ても、<合理的な大人の野球>そのものであり、精神論に基づく根性野球などの片鱗はどこにもないと云って過言でない
去年の先発ローテ投手、中田や大隣は、引っ張らずに5回と3回でスパッと交代させる。選手層が厚いといえばそれまでだが、このような<合理的な大人の野球>の積み重ねが、選手層を厚くするのである
 
ところが、この御仁や、現在の阪神球団の金本矢野体制と掛布2軍監督の野球は大いに違う
未だに大手広告代理店案出のキャッチコピー、実体無視の超変革の絵空事に踊っている。
 
目標期待値に相応しい才能の欠如した選手に、不当な期待を寄せ、結果が出ないことに具体的適切なアドバイスができないまま、事実上放置状態においている。才能の適材適所の配置という具体的対処を蔑に、選手に不当な目標期待値を押し付けている。
 
コレは現状、精神論に基づく、根性野球が空回りしているの図であり、厳正な勝負の世界では、最終結果に反映する。空疎な生まれ変わり都市伝説の大言壮語が大きければ大きいほど、勝負の世界では、結論ははっきりする。最初のボタンを大ききかけ間違えているのである。もっと謙虚に現実を見つめた方が良い。