反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

久保康友完封勝利。阪神打線3安打。阪神金本「遊ばれとったね」3球三振は恥。元をただせば、2軍打撃不振中の江越緊急昇格は衝突サヨナラに原因。北條史也、2種類のヒットの撃ち方をマスターし打撃開眼中!

パソコンTV画面をつけると、阪神0  3横浜だった。
 
一日中どんより曇って物凄く湿気の多い日、試合前に多彩な変化球を投げる投手は指にかかって、投げやすいだろうなとは予測したが、阪神打線(福留、北條除く)は久保康友の投げる真ん中、外角のボールゾーンに緩く落とす球を強振し、空振りを繰り返していた。
この球がまるでウィニングショットのように効いた。基本的にこのような打者のタイミングを狂わせ、打たせて取る変化球がウィニングショットの機能を果たすなんて、あり得ない事態であり、多投するこの球に対処できなければ、久保康友の多彩な持ち球もバットの芯に当たらない

            <北條史也>について
北條 史也三遊間ゴロ内野安打(阪神初安打)は強く振りぬいた結果、三遊間に飛んだ打球であった
 
8回のライト前のクリーンヒットの打席の内容も良い
久保もタイミングがあっていると察知して、目先をかわそうと、珍しく大きなカーブを外角のきわどいコースに投げたが、動じず見送った。
投げる球がなくなった格好で、アウトコース低めにストレート投げたところ、北條のバットはインサイドアウトに鋭く振り抜かれ、打球はあっという間にライト前に抜けていった。
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1軍昇格した北條 史也確か、いきなりHRを記録している。
その直後の広いナゴドの試合でも、レフトフェンス上段、後もう少しでHRの打球を放った。
スローVTRで再現すると、相手投手の完全な失投、ど真ん中のストレートで、「なんだよ、こんな球をフェンス越えできないのか」とは率直な感想だった。何も考えず、おもっきり振る打席のように見えたから、HRしてしかるべきで、期待されている割には大したことがない、と。
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その後の北條選手は2塁手起用が重なり、エラーの多い危なっかしい守備と打席でも何とか対処することに汲々としているように見えたが、若手登用の方針からすれば、他の若手選手のように根本的な欠陥がなく2軍降格される理由もなかった。
 
この時期の北條選手で注目したのは、甲子園とダブルヘッダーの2軍ゲームに出場し、キッチリと3打数1安打を放っていることで、この選手は同じ親子ゲームに出場した横田や陽川とは違って、安定的な力をつけているのだと思った。
自他の条件が変わっても一定以上の数字を残せることが、1軍レギュラーたる資格である。
精神、肉体、技術のレベルの如何の問題で、2軍選手は投打に関わらず、レベル以上を続けることができない
続けることができたら、失敗のスポーツである野球では結果は自ずから付いてくる。
 
軍から上がってきた選手が最初打てても、やがてまるっきり打てなくなるのは片岡打撃コーチのコーチングに問題があるというよりも、本人の心技体がまだ1軍レベルに達していないからだ
 
もちろん素質の如何が一番大きな要素である。プロ野球ではダメなものは時間をかけてもダメ。鍛錬する方向が間違っている、こともある、とはノムラ理論で頷ける。
 
この時点の北條が超変革の波に乗って2軍から1軍に抜

擢された若手の中で唯一生き残った最大の理由は彼には<心技体をトータルした素質>があったからとしか言いようがない。
逆に陽川横田は、この時点の北條が1軍の力がない状態だったので、クルクル風車陽川<[江越、縄文人横田≒野球センス無しの状態は根本的な修正が必要で、ソレは持って生まれた素質の如何の問題でどうしようもない。
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      < 中谷 将大は想いで作り系の選手>の典型
なお、
最近起用されている中谷 将大については<想いで作り>系選手の典型が加わったとみている。
挙動をこの視線で観察するとよくわかる。
何処かに自身のプロ野球人生へのあきらめ感が漂う(雑な割り切り)のは隠せない。
昇格後、執着するものが薄かったので打つだけはなんとかこなしたが、試合に出続けて筋肉も硬くなってき出したころ、もしかしての欲が出てきて、空回りが続くのである
 高卒6年目の2軍選手、今年の2軍通算打率275、しかしOPS(出塁プラス長打率)は2軍レギュラー選手の中では上位。今後の1軍成績は2軍の数字通りの結果になるだろう。1軍では打てない、守れない、走れない
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1軍昇格以降、打てなくなるとセンター返しを心がけていたようだが、ヒットゾーンに飛ばない打球が多かったが、3塁に抜擢され出したころから打撃内容は目に見えて変わっていった。
コンパクトで鋭いスイングで引っ張り込むときと(意外にレフト線へのファールがすくない、技術である。)、
バットをインサイドアウト鋭く振りぬいて右に打つメリハリの効いた打撃ができるようになった(プロ1軍打者の技)。
 
 何処か巨人の元木選手を彷彿させるような左に右にメリハリの効いたスイングがなぜか、できるようになった。
打席に立つ前に相手投手の配球を読んで、予めこの打席を引っ張ろう、流そうと決めていて、打席の中で布石を打っているようにも見える。
 
 北條選手は、困ったときのセンター返しを卒業し、2種類のヒットの打ち方をマスターしつつあり、野球で大切な常時出場しても確率を上げることが可能になった。
フォームも、以前は山田哲人の立てたバット大きく上下させるモノマネをしていたころよりも、トップの位置をとり易いように修正し、ほぼ固まりつつあるのではないか。
打撃開眼の一歩手前まで来ているのではないか。
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 開幕当初からいろんな選手が一軍登用された中で、北條選手と他の選手では失敗したとき、調子の悪いときに大きな違いがあった。
TV画面に大写しなった表情はポーカーフェイスであるが、どこかに明るさと軽さのある爽やかな表情に映る。コレは彼の武器になる。何を考えているのか分からない、落ち込んだ様子を見せず、相手に心の隙を見せない。
この選手が生き残ったのは素質技術の如何もあるが、精神面で他の選手とは格差があったためと想う。
 
最近では打席で余裕が出てきたのか、いつものポーカーフェイスに、表情、仕草、スイングで上書きするように相手バッテリーと駆け引きしているようなところが出てきた。頭を使ったプレーのできるヒトでもある。
サードに固定されたもの良かった。いきなりのセカンドでは守備で勝負に直結したプレーが毎度、要求されるので、やることが多すぎて失策も度々では、打撃を探求する余裕がなかったのではないか。
サードはその点、基本動作が少なくて済む。
 
北條 史也は6月4日の横浜線で、3安打完封、2塁を踏ませなかった久保康友から、左に右に2安打を放った。
コレは1軍昇格以降のハッキリとした一歩前進を物語る象徴であった。
基本的にまだ非力であり、サード、セカンドを全うできるほど(サードだと、今の打撃ではまだチームの勝敗に貢献できない)の身体の切れも足らないので、今後の課題はシーズン終了まで体力がどこまで維持するかどうかの問題ではないか。
 
 
福留 孝介のライト前クリーンヒットは、北條 史也の逆パターンのような打席内容で、最初、ライト戦へ振りぬいて流し長打性のライナーファウル(足の状態が良くないので2塁は自重したかもしれないが、後のことを考えるとそれで良い)、久保は投げる球がなくなって、インコースストライクドーンに緩く落ちる投げたところ、ドンピシャのタイミングでとらえた。
 
1軍レベルの選手なら、打者のタイミングをはずしながら緩く落ちるストライクゾーンの変化球に的を絞ってミートに徹すれば、バットに当てられないことはないのだ。
しかし、ミートに徹すると、高山俊選手のように当てただけの緩い打球が内野に転がるだけで、ヒットゾーンに打球が飛ばない、と各打者は熟知しているから、強く振ろうとする。
強くバットを振るのは間違いではない。
が、この日の久保はヒットを打とうとして強く振ろうとする打者心理を読んだ配球と絶妙のコントロールがこの日は抜群であった。
 
淡々と試合は経過していく。
今後の阪神にはこんな試合が多くなるだろうがソレで良いのだ!
金本、矢野を追い詰め、追い落とすためには、他球団の阪神を圧する力を借りなければならない!
 
消音状態のTV画面を前に読書スタンドに、司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズ立てて、交互に目をやった。
試合経過を追いながら、読書にも十分集中できる程、何も起こらない試合だった。
試合時間、2時間21分 観衆3万2602人
 
TV画面に目を凝らして、観衆の入りをチェックした。レフトスタンド中段上、右翼アルプススタンド上段、左翼内野、アルプススタンドにダークグリーンの座席が目についた。
 
先日は交流戦オリックスとの予備試合を急きょ生観戦することにした。
ゆっくり球場で生観戦し、最近の甲子園球場の様子を確認するのはこの機会しかないと思い立ったからだ。
グランドでの出来事やスタンドの様子で、気づいたことは全部、メモリながら試合観戦をした。メモを記事にすることも考えたが止めた。多分10数年ぶりの阪神の公式戦の観戦だった。昔から阪神の試合をみるときはできるだけ阪神ファンの塊から離れた場所に座ることにしている。
レフト外野スタンドからの観戦もずっと前からの阪神の試合をみるときの習慣である。
この夜は阪神が2ー0でオリックスに勝ったが、どうでも良いことだった。

2016年、6月4日(木)
試合後、金本監督はこんな発言をしている。
阪神金本監督「遊ばれとったね」3球三振は恥
日刊スポーツ 6月30日(木)23時51分配信
 
W。ここで金本の非難の対象になっている惨めな3球三振をした江越2軍降格後、打撃不振が続き、例の広島戦9回裏の場面で、センター中谷そのまま、守備交代レフト俊介の不徹底な備えで両者が衝突事故を起こし、俊介が2軍に降格した緊急交代要因として1軍に昇格した選手である。
 
金本はあの場面で、岩貞投手→ドリス交代だけを告げようとベンチを飛び出したところ、矢野があわてて、守備固めレフト俊介の声をかけて、金本は「そうか!」と気づいたような表情を作って審判にレフト俊介とだけ告げて、2軍でもいあまり守ったこともないセンター中谷をレフトに移動させることを怠った。
その衝突事故はセンター俊介⇔レフト中谷の守備位置交換をしていれば、多分防げたものであろう。
 
それまでのセンター中谷の2度のダイビングキャッチなど、本当にそれがファンプレーだったのか、どうか現場で判断できるはずだし、この選手には草野球レベルのプロ規格外の失策経験がある
1軍の実戦では基本プレーさえできない選手とみなすべきだった。(中谷が飛球が上がっている最中に俊介の動きを一瞬視野に入れお互い確認し合えばどうと云う事がないプレーだった。もっとも俊介も飛球から目を外さない中谷をみて、任せておけばよかったが、センター中谷に任せておけなかったのではないか)
 
プロ失格のプレーをどの程度、重要視しているかの問題が、監督金本にはあったのだ。(もちろん矢野も、重要視していれば、中谷はレフトに回す)
 
延長戦を想定するとイロイロな選択肢はあったが、やるなら徹底すべきだった。
何十年も野球で飯を食っていて、この程度の頭が働かないとは、どういう事なんだ、と云う疑念がわく
其処まで戦況の没入は資質の問題であって、そいうあり方はあらゆる面に及ぶ。

米語の監督はマネージャー。
端的にいえば、金本はマネージメント能力がないという事、コレに尽きる。矢野は輔弼(ほひつ)能力がない癖にイロイロ無駄でマイナスにしかならない動きをする。傍から見ても明らかに足をひっぱていると見えるが、この両者は単なる仲良し次元で結びついて、仕事内容が最下位でも良い、今年は育成、我慢の年などと決定的な逃げ道が予め用意されているので、仲良しのなぁ~なぁ~でお互い妥協できる。
最低限、お前たちの仕事はココまでと、最低ラインが厳格にあれば、この仲良しコンビでは、金本に責任がかぶさるのでいくらトロイ金本でも矢野の無能ぶりを問題視せざる得ない。
 
と云う事で、無能金本矢野を選択した時点の失敗に輪をかけて両者に大甘になった球団オーナーサイドが最初のボタンをまるっきり違えたのだ。
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金本の上記の発言も筋道の通ったものではない。
久保のあのボールゾーンにふわりと落ちる球に空振りをしていたのは、2軍で打撃不振が続いていた江越だけではない。
 
阪神のほとんどの打者の打撃に大きな具体的欠陥があるからだ
中谷のような振り幅の大きいスイングは論外。物理的に芯でとらえれれる確率は低い。
 
ド素人ながらパウロ、ゴメスの打撃が阪神打者の代表的なスイングだと想う。タメがない。ペナントレース中のこういう状態の修正は打撃コーチでは難しい。
 
今年2軍から昇格した浜中治打撃コーチが試合中トレーニングユニフォームでベンチに入っていることもコーチ陣の間で何かが起こっていることを暗示する。
片岡打撃コーチは生観戦のとき、試合開始直前の守備ノックを担当していたが、普通、打撃コーチは手を出さないはずであり、コレまた奇妙な光景である。(ノックは上手い)
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また、コメントによくある鳥谷に責任をわせるのも不平不満のはけ口を求めたような後先を考えない意見である。
現状の阪神では鳥谷以外にショートを守る選手は前田大和以外にいない。この試合でも良いプレーをしていた。
北條ではショートは絶対に無理!コレがまだ分かっていないファンが多すぎる。契約金が高すぎるどうこうはファンには関係がない。
 
鳥谷のショートを動かすと、どういう玉突き現象が内外野に起こるのか、そこまで考えるのが野球観戦の面白さである。