反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

阪神タイガースは暗黒時代に突入したのではない。阪神電車は乗客を乗せて、出口不明の長いトンネルに入った。

 6月24日(日)のTV中継は余計なアナと解説者の介入を排除するため消音状態にしてずっと見続けた。長い、実につまらない試合だった。
(記事省略)
阪神タイガースの経営陣(結局は阪神電気鉄道←05年~06年の村上ファンド及び内外禿鷹どもの餌食になって事実上独立性をなくし消滅<阪急、阪神HDの子会社>9000億円有利子負債は足を引っ張る要因~)は経済的基盤もアイデアもなく、邪道のスポーツビジネスモデルの一時期の「成功」に安住し、現状の長く出口なしのトンネル時代入口を生み出している。
 
ディレクターの勘違いは、特に阪神ファン独特の野球観(自己中心的な身びいきが激しすぎて他チームの状態が視野に入っていない)に迎合し増長させている。
>弱かったころの阪神を応援するファンは素晴らしい存在と思ったが、必死で応援する少数者は少数者特有の欠点があったと想う。数が少ないから顕在化していなかっただけで、自己中、身びいきは(裏返すと人身攻撃的ヤジ)避けられなかった。そうでもしなければ、惨めな敗戦の多いタイガースを応援できなかった。
2000年代に入って勝ちだしてから、ファンの数は急増した。
昔の阪神ファンの欠点である自己中、極端な身びいきは急増したファン層に引き継がれたのだから、欠点が拡散したと云える。
阪神球団の経営方針(結局はアザトイカネ儲けに目がくらんで野球の文化的要素は無視された)はそうしたファン層に迎合するモノだったので、周囲をみないで暴走してしまうところがある。
生観戦した甲子園球場の観衆を見渡したところ、鳴り物入りの集団応援の核は、ごく少数派。200人弱のオリックスファンの応援団と大して変わらない数だった。
ところが、鳴りモノ応援に付和雷同するファンの数がものすごく多い。外野スタンド年間予約席も超変ムードに載って売れている。
ソレらの席を埋める人たちはレプリカユニフォームまとった時点で最初から、鳴りモノ応援団に呼応するファンに化身する準備をしているのだ。球場を<ハレ>の自己演出舞台にすると最初から決めている。自分の乗った電車の前の席に座っていたカップルのヒメ虎ユニフォームを着た女は、甲子園球場駅が近づくと、ハートマークデザインのマスクをつけた。この時点で阪神ファンの集団応援に積極的に呼応し、甲子園球場を自己演出の<ハレ>の舞台とする戦闘準備が整ったのである。
みたところこのカップルの年齢層は30代半ば。
ユニフォームの一致で集団行動を恥じないもなくする年齢は過ぎているようにも見えるが、一種、手軽に祭り騒ぎに参加しているような感覚で、一端、分別の境目を超えると病みつきになるのではないかと思う。
その場合、阪神の野球の内容は元より勝敗さえも超越できるのではなかろうか。
球場行って自分のやりたい放題の集団応援スタイルをして騒いでいるのだから、他の見方で野球観戦をする人の「自由」を阻害している迷惑行為なのだが、日本ではこうした多数意思がまかり通る。
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参考資料
誤算だらけ…金本監督が阪神にもたらした「暗黒時代」の悪夢〈dot.〉 dot. 7月25日(月)16時0分配信
W。職務完全不適格者金本を熱望したオーナー坂井と金本就任までの現場陣頭指揮を執り、現在、ホールディングス、阪神電鉄の役職を解かれて球団顧問の肩書しかない南信男などが、どうして金本を選定するにいたったのか、深く知れば、あ~ナルホドそうだったのかと解り、暗澹たる気分になる
が、阪神電鉄と球団の正史、と裏面史がもたらした歴史的到達段階の不条理なのだから、受け入れるしかない
 
以下の2本の記事の内容をもっと深く追求した各種の情報を揃えた。戦前の日本アマチュア野球史、遅れて出発した職業野球史を戦前戦後の政治経済史を加味して読み解いていく、という大それたことを考えている。かなり無理があるが勉強の機会なので順次掲載していく。
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先発企業の阪神電鉄鳴尾浜球場甲子園球場建設で当時隆盛を誇ったマチュア野球の分野で圧倒的に優位な地位確立したが、鉄道に付随する多角経営の競争では完全に後手を踏んだ
 
ココに全国人気のアマチュア野球の殿堂阪神甲子園球場及び根拠地する阪神球団とローカル電鉄親会社の逆転現象の構図が生まれた
 
>結局は、読売、中日、広島中国新聞社系<未調査>という戦後時代の先端をゆくマスコミ親会社の系列を関西球団で唯一選択した事が後々功を奏した
2リーグ分裂の際、マスコミ企業でパリーグ側についたのは毎日新聞大毎オリオンズ)だけだった
関西では電鉄系企業が4社も球団を保有し、読売正力松太郎の策動に呼応して唯一セリーグを選択した阪神を除いて阪急(阪神電鉄のライバルでもあった)近鉄、南海の3球団が関西に揃うという歪な構図が生まれた。
こうして阪神は甲子園アマチュア野球と2リーグ分裂後のプロ野球で関西において優位な地位に自動的についた
読売巨人軍への対抗意識は、2リーグ分裂後の経過や関西マスコミの東京への対抗意識によって形成されたものである。
 
坂井信也の朝日新聞社系の大阪朝日放送取締役職は、戦前戦後のアマチュア野球史、プロ野球史において読売に対抗する朝日新聞の甲子園アマチュア野球利権と球場所有者阪神電鉄の柵から生まれたものである。
選抜を主催する毎日新聞も程度の差はあっても甲子園球場阪神電鉄の利権関係の柵の枠内にある。
こうして、全国人気の甲子園と阪神タイガースと親会社の関西ローカル企業の阪神電鉄の逆転現象の構図に加えて、全国ネットワークの朝日毎日という新聞社系列マスコミへの阪神球団の依存関係が生まれる
       
  
 
 
基本認識。
堅実経営の阪神電気鉄道は2005年村上ファンドや内外禿鷹どもによる仕手戦に為すすべもなく、バブルに踊り約9000億円の有利子負債を抱えていた阪急フォールディングスを救いの白馬の騎士として傘下に収まった時点で、<消滅した=完全子会社化>。
阪神電鉄系列企業を完全子会社化した阪急HDは商標登録を阪急阪神HDと変更したが阪神株株式公開買い付けの資金の資金も含め両社合わせた有利子負債は、約1兆2000億円まで膨らんだ。
以降の阪急阪神電鉄資本の経営の基本動向は企業リストラと統合、両系列のすみ分けであり、積極的な経営姿勢は見られない。
 
当時阪神電鉄常務の坂井信也 - Wikipedia(現タイガースオーナー、電鉄会長、朝日放送取締役、民鉄協会会長。経団連的経営者であることは抑えておく必要がある)は村上ファンド騒動に対して陣頭指揮にあった<功績>により、阪神電鉄経営の主導権を握り社長に就任し、その後の阪神系列企業のリストラの最終責任者である。
元々が経団連的保守的経営者であったモノが、村上ファンド及び内外禿鷹どもによって引き起こされた企業鉄火場的状況で、一面的な新自由主義思想にかぶれ、阪神タイガースを一度潰してでも変革するなどという野球現場無視の妄想に取りつかれた
そのような場合は身売りするのが常道で、一度潰してでも変えるなどという言説を公にしたプロ野球オーナーはいない。
この人物阪神タイガースの破壊のタクトを振った人物として球団史に名を残すだろう。(なお、現場で指揮を執った南信男も同列
 
人員整理とヒトの要素の活用だけの積極的投資なしの企業リストラ感覚的発想で、阪神の若手育成の鳴尾浜の劣悪環境を是正する投資構想など一切持たなかった。本質的に現状維持、後ろ向きなのに、集団幻想を煽るだけのスポーツビジネスの手法である。
 
今の設備投資がチーム強化の重要な要素になってきているプロ野球界の競争環境で、チーム力を強化できる訳がない。そういった面からすると阪神球団は十年一日のごとき時間が流れいっただけで、他球団より10年以上遅れている。
もっとも、カネなし、人材なし、知恵無しでできなかったところに深淵をみる。
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阪神タイガースに暗黒時代突入の言説は適切ではない。
古代ギリシア都市国家成立以前のギリシャ文明一斉崩壊、中世ヨーロッパ封建時代を歴史家は暗黒時代と称したが、少なくともソレは全社会的な破壊と時代的停滞であっても、文明開化の歴史的前提であった。
2016年以降のから始まる阪神タイガースの長期停滞は、阪神タイガースのチーム力だけが(並走する1,2の球団はあるかもしれないが)弱体化したまま、出口なき状態が「永遠に続く」事を意味している
2016年を区切りの年として乗客を乗せた阪神電車は、出口が見えない永久トンネルの突入している。出口なきトンネルの中が真っ暗かどうかは、乗客と運転者次第なのは、http://zasshi.news.yahoo.co.jp/cm/main?d=20160725-00000191-sasahi-base&s=lost_points&o=desc&t=t&p=49の記事に反発するコメントをみればよくわかる。自己中で周りが見えないのだから仕方がない。壊し屋の才能?だけある金本で来年も再来年もやるがよかろう。
命題はコレだ。
なぜ、金本のような人物構成のモノに大切な時期の監督を任せたのか?
就任を懇願して交渉すると金本には矢野と片岡、以下諸々の無能者群がついてきてその破壊力は増す。
 
    
引用
2005年に村上ファンド阪神電鉄株を大量取得した際には、ファンド代表であった村上世彰らとの交渉を担当した。
 
>2006年6月、阪急東宝グループとの経営統合に伴う阪神電鉄阪急ホールディングス子会社化に際して阪神電鉄社長に就任。10月の阪急阪神東宝グループ発足後、阪急阪神ホールディングス代表取締役に就任

経営統合後に阪神球団オーナーを務めていた宮崎恒彰 ~ げんまつWEB - ZAQが担任した
2008年6月末に退任したことに伴い、同年7月1日付で球団オーナーに就任」
 
W。以上の解説でも解るように現オーナー坂井信也は、2003年星野阪神リーグ優勝、2005年岡田阪神リーグ優勝当時は電鉄常務の一人ではあっても優勝に直接、貢献していない
 
岡田彰布 (2004ー2008)監督最後の年、2008年(北京五輪星野監督メダル逸す)の大失速2位の6月から宮崎に替わりオーナーを引き受けた。
>岡田辞任劇を招いた発端は、当時、阪神シニアディレクター星野仙一の腰痛を抱えていた阪神4番、新井貴浩の五輪酷使による打線不調、成績低下から生まれた球団と監督の人間関係の軋轢である。
このとき、坂井はオーナーとして当事者であり、以下の記事にある宮崎恒彰が岡田影布続投を要望した、事が事実であるとすれば、オーナー坂井は岡田彰布 (2004ー2008)監督辞任の幕引き、真弓明信完投就任工作の当事者と想定できる。真弓監督のヘッドコーチ格の岡義朗 - Wikipediaは広島カープ系の球歴の長い人物である。
 
 
  <3者の構図>
 ↑ 朝日、毎日系列マスコミの全国ネットワーク。地元各種マスコミも利益サークル形成。ファンは資金提供役
関西ローカル(リージョナル)企業、阪神電鉄
(05年村上ファンド及び内外禿鷹どもによる電鉄株過半数取得→ホワイトナイトはナント、バブル崩壊で8000億円も有利子負債を抱える阪急HDの完全子会社化=結果、TOB資金を含め阪急HDを商標登録替えした阪急、阪神HDは一兆円超えの有利子負債を抱える。
>この混乱の中で阪神側で陣頭指揮にあたったのが坂井信也現阪神電鉄会長、タイガースオーナー→超変革、若手育成を呼号しても球団施設への積極的な投資はできず<絵に描いた餅><キャッチコピー><経営者の気マグレ>
阪神ファン過半数は歴史的に形成された現状の3者の柵の枠内のイデオロギー的刷り込み状態から抜け出せず、結果的に出口にない長いトンネルを進む阪神電車の乗客のまま、一端下車して、出口のないトンネルの中の電車の様子を外から眺めてみようともしない。阪神電車の進むトンネルの中は真っ暗ではないヨ。下車しないで乗っているいる限り、トンネルの中の電車の全貌は見えない。
ま、本物の阪神ファンだとか、暗黒時代を知る古いファンだとか、の自己中、身内意識に凝り固まって、好きなようにやるがよかろう。
ただし、勝負の世界の現実は次々と目の前に提示される。野球現場を預かる金本が壊し屋であることには変わりがない。
 
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6月24日(日)ラジオで聴こうとしたが、最近の阪神の選手たちの状態をじっくり観察した事がないので我慢してみていた。
 
 
 結論、
阪神の野手たちは広島カープの選手たちに比べて、個々の技量に問題があり過ぎる。
今のゲーム差ほどの開きはないが、打者のフォーム、スイングスピード軌道にかなりの開きがある。
野手個々の技量(そして多分体力)で劣っているのだから、開幕から4カ月も経つと勝率に差ができるのは当たり前だ。
ラインナップで起用され続けた阪神の若手選手 高山、江越、北條の打撃フォーム、あるいはスイングの軌道は広島カープの選手であれば、時間をかけてでも2軍で修正されるだろう。そのまま放置されない。
 
>高山、北條は投手の投球フォームのように足を上げる。今まで、プロ野球を見続けてきて、あのような足の上げ方で好成績を残した選手は一人も見たことがない。1本足打法の王貞治の挙げた脚のつま先は着地点まで自然体だった。ヤクルト山田も脚を上げるが、投球が接近してきたときは、ほぼ着地状態になっている。
 
高山、北條の不自然な脚の挙げ方は、投球に対して受け身になるフォームで、常に対応が後手に回る。
昨年のカープの菊池2塁手は大きく脚上げていて、ある日TVで見て何だこのフォームはと思ったが、やはり成績がぱっとしなかったが、今年はスムーズな打撃フォームに修正して成績が上がり、カープ躍進の原動力になっている。
もっとも、この修正は失敗する場合があるようで、堂林などは上手くかみ合っていないようですっかり2軍定着選手になっている。本人の器用さや運動能力の違いによるのだろうか?
 
高山はインサイドをつかれると両足を揃えて飛ぶ上がるような姿勢でバットスイングをする姿が目立つ。
投手は高山のベース盤の方向にぐゆっくりと真っすぐ出す脚を目安にインサイドにボールを押し込んでいるはないだろうか?
一方、ベース盤の方向にゆっくりと投球フォームのように脚を出す高山の身体は急ブレーキで曲がる込んでくるスライダーのような球種にどうしても逃げる体勢になってしまう。
また、高山の体に巻きつくようにバットが遅れて出てくるスイング軌道の利点も、ベース盤の方に足をゆっくり出すフォームをと相まって、本能的な危険回避の動作を呼び起こす。
要するにあのようなフォームではインサイドの球は器用に軸回転でくるっとまわって捌けない。
 
<時間不足のため省略>
 
>前回シカゴカブスを記事にしたら、さっそくこのニュース。
MLBヤンキースの剛腕守護神チャップマン、カブス移籍合意 4対1のトレードに
  Full-Count 7月26日(火)1時41分配信
米複数メディアが報じる、カブスからは内外野の超有望株がヤンキース
 「108年ぶりの世界一を目指すカブスヤンキースの守護神アロルディス・チャップマン投手をトレードで獲得することに合意したと、米複数メディアが報じた。チャップマンのトレード報道は加熱していたが、ついに決着した。」
反俗日記。 2016/7/23(土) 午後 4:08
>「2003年のフロリダ・マーリンズとのナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ(NLCS)第6戦では、ワールドシリーズ進出まであとアウト5つまで迫りながら、ファウルボールを取ろうとしたファンの妨害が一因となり敗退。←W。ティーブ・バートマン事件。
これは、かつて山羊を連れて観戦しようとしたところ入場を拒否された「ビリー・ゴートの呪い」ではないかと言われている。」
 
W。チャップマンを獲得してもカブスは108年ぶりのWシリーズ制覇はできないばかりかナショナルリーグ優勝も無理。
投球動画をみる限り、そもそも守護神チャップマンは有力若手を放出して手に入れるほどの投手ではない、と想う。