反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

阪神は広島巨人に将と将の戦いで負けている。しぶとい戦いをするオリックスと期待の吉田 正尚について。シカゴカブスの最新の試合動画。

2016年、9月14日(水)。この日は阪神戦地上波TV中継放送の最終日。解説の福本豊は相変わらずだろうからどうでも良いが、中西清起前タイガース投手コーチがどのように藤浪晋太郎投手の現状をみているのか、聞きたかった。
 
試合の最終結果はみる前から解っていた。広島が勝つ。
広島が負けてくれない限り、阪神の勝ち目はない。
 
広島が負けてくれるかどうかが、この勝負の分かれ目とさえ思って、イロイロな場合を想定したが、広島には阪神に優勝後の(調整試合)をしても何のメリットもなかった。
来シーズンも広島>阪神の「絶対」優位を維持することが、今から広島の将来を保証することである。
 
<水に溺れた犬は叩かねばならない>
~~YAHOO知恵袋魯迅のせりふ「打落水狗」落ち目になった奴には容赦するなという意味です。~~来シーズンを見据えた勝負の鉄則をカープベンチは知っている。金本阪神には、これまでのいきさつから特別な想いもある。
 
逆にいえば、阪神は来季に向けてココで勝っておかねばならない、という論理も成り立つ。
今年の今は、来シーズンに繋がっているのである。
今シーズンはもう終わり、秋季練習は猛練習を、などというのは訳の分かっていないヒトの云うことである。猛練習をすれば選手の力量が上がる。若手選手を我慢強く起用し続けると力が伸びる。
こんなのは戦略や具体論、ノーハウを無視した俗論である。そんな単純なことで良いなら、どの球団も率先してやる。
 
競馬のレースでいえば直線、ゴール前で伸びてきた馬は順位が悪くても次回のレースは注目すべし、と云う鉄則がある。
 
オリックスがここにきてしぶとい戦いを繰り広げているようだ。対オリックス戦が日ハムVSソフバンの優勝のカギを握るとさえいわれているようだ。
W。吉田選手は今年の阪神VSオリックスのOP戦を観戦したとき、DHで起用されていると云う事が気になったが一番目についた打者だった。確かHRを打ったはずだ。その後シーズン中、腰に故障を起こして夏以降の出場になって、高打率とHRを量産しているようである。打者としては長打力がある分だけ、阪神の新人高山俊選手より上だと想う(高山は単打で出塁したとき、盗塁を企画しなければ相手投手はそれほど怖い打者に感じない。
当然、長打がなければ、インサイド攻めを安心してしてくる。打率を上げるためにも盗塁しなけらばならない。打つことに汲々としてこの関係が分かっていない様だ)
 
 
 
 吉田選手の問題はDHであることだろう。
  調べてみると、
9月15日(木)日 vs. オ
3回 日ハム0 4オリックス
(右)
   糸井 嘉男 314
遊)         安達 了一  261
(左)          吉田 正尚  298
(一) T-岡田  281
(三)
中島 宏之 288
(二)西野 真弘274   ←Wこの選手非常に良い。
(指)園部 聡278
(中)小島 脩平263
(捕)伊藤 光239
 
 試合結果、判明  オリックス5  1日ハム
糸井 3HR 吉田正尚 2安打 西野 2安打(この選手は渋い良い選手)
勝投手
金子 千尋 ひじ故障からようやく復調した模様。
このチームは投打にそこそこ使える外国人を補強するだけで来シーズンは強くなる。糸井のFAがどうなるかだろう。資金力はある。
 
レフトを守っている。OK!
完全和製の打線の並びをみての通りで、ここにきてオリックスがしぶとい戦いをしている様子が手に取るようにわかる。
  
OP戦の阪神戦をみて、このチームは投打の外国人次第、と思った。現状、外国人枠に大きな空きがあり、ココにそこそこ撃てる外国人の打者、中継ぎ投手が加わるると、さらに厚みが増す。阪神のマウロゴメスなどはピッタリとはまるのではないか。
 
交流戦の予備日の試合の印象の一つに首脳陣の采配という面ではオリックス阪神の1枚上と見た。
2-0の結果など関係ない。金本、矢野采配は塁上にランナーを置き、後の打線の並びをみて積極攻撃に出るのがセオリーのところをバントで送り、オリックス側は当然にも阪神の次打者敬遠四球で塁を埋めた。
阪神ファンからはヤジ轟々だったが、金本、矢野の方がやじられても仕方のない愚策だったのである。ま、詰将棋をみているような気がした。
オリックスはセオリー道理の野球をしてこの時は負けた。阪神は野球のセオリーに反する策をとったが結果がついてきた。
ソレだけではなく随所におかしな采配があった。
>だから、試合終了後、得意になって「攻撃は最大の防御なり<原口捕手がHRを打った>」などと大声を出しているオヤジの横顔をみてせせら笑ったのである。
金本等は今に至っても地に足のつかないOP戦の続きの様な、おかしな試合を続行中。
他方、オリは外国人選手を欠いても、曲がりなりにも格好がついてきた。
 
>同じ関西球団のオリックス阪神を比較すると<野球環境偏差値>は阪神オリックスとは大きな開きがある。大阪湾岸の埋立地に立地する大阪府随一の野球専用球場 舞洲球場の運営権を50年期限付きでオリックスが落札し、イチロー選手を育てた神戸の2軍施設をそっくり移転することが決まったときに、阪神オリックスの大坂ドーム80億円買収とともに手狭劣悪環境の2軍鳴尾浜施設移転の打つ手を失った。野球施設への設備投資という意味では阪神は四面楚歌 状態なのである。

広島 阪神の両チームには選手以外のベンチの力に大きな違いがある。
広島、巨人は首脳陣だけでなく選手たちも、阪神の将たち(選手)の手の内を見透かして、どうすれば相手が嫌がるか、隙はどこにあるのか知っている。
阪神は試合をする前から、劣勢状態。マイナスから試合しているようなもの、最初からアドバンテージを許しているのだ。
ソレも影響して阪神は広島、巨人には歯がたたない様な状態にある、とみている。
古代中国の戦乱時代では将の在り方が戦運を大きく左右した。だから我ぞと云う幾多の策士が将の下に参じた。(司馬遼太郎著「項羽と劉邦」参照)
野球のシーズンの戦いも古代中国の原始的な戦いに通じるとことがある。ソレもあって金本、矢野ではダメといっている。
戦う前から将が強い相手に負けているのである。
反骨のチャレンジャーですらない。自分で自分の正体が不明状態なのである。
もちろん野球だから、偶々勝つこともある。それだけの関係である。

2016年、9月14日(水)。
阪神、広島戦は視聴しないことにした。
阪神タイガースが負けるのは一向に構わない、むしろのぞむところだが
藤浪晋太郎投手のマウンド上で立ち往生する姿は見ていられない。かわいそうに想う。
どうして藤浪晋太郎をこんな投手にしてしまったのか!
 
You Tube動画 をみていると途中で阪神戦のTVに切り替えることができなくなった。
もともと、子供のころから大リーグには注目していた。
September 11, 2016-Chicago Cubs vs. Houston Astros
序盤のカブスのそつのない攻撃と中盤の内外野の堅守ファンプレーが見どころである。ペナントレース長丁場を勝つ野球に徹している。エラーは滅多にしない(この日はワイルドピッチが続いた)。相手の嫌がる策をとる。勝つためには何でもアリ!相手が隙を見せると一気に攻め込んでいく。
打線の特徴はチームNO1の打率300ソコソコ 37HRの3塁手 人気NO1若手のクリス、ブライアント2番。
攻撃的2番どころではない。ナ、リーグHR争いをしている打者を二番に据えている特殊作戦。
ただしこの選手は足も速く、1塁ヘッドスライディングをするほど投資が表にでる。
 
実質的チームリーダーで、ジョーマドン野球の忠実な実行者で信頼の厚いアンソニーリゾ(この選手もまだ若い)290 27HR 1塁手を3番においていることである(1塁守備は非常上手く頭脳的プレーを見せる。走者1塁のときのポジションは塁にべったり貼りつかず、フットワークを使って走者をけん制する)
ショート、アディソンラッセルは守備だけでもカネのとれる選手。この選手も非常に若く人気がある。
内野陣に若くて人気のある選手をそろえていることが、マドン野球の勝つため1点に絞った何でもあり作戦と良いバランスになっている。
カブス打線はブライアントだけが3割超え、その次がリゾ、他の打者は250程度の打率だから、打線の迫力はないが、勝つために何でもありの策で着実に点を重ねていき、投手力で相手をかわしてく、という戦略。
ただし、打率の低い各打者もHRだけは二桁は打っているので相手投手は気が向けない。
 
カブスは低迷期を脱するためにセオ・エプスタイン - Wikipediaを招いた。
カブスの若手野手は目利きのエプスタインが他チームの若手選手の成長を見込みトレード策で集めた選手がほとんどである。
手堅い投手陣もほとんどトレードFAで作り上げた。
W。100億円の割には打っていないが外野の守備(レフト)は堅実。
 
カブスのエースアリエッタはこのところ調子が悪い。基本的な投球スタイルは球威のあるストレートをコーナーに散らして圧倒し、キレのある変化球で打ちとるパワーピッチングだが、この日の平均時速は148km前後で、中盤狙い打ちされていた。おまけにコントロールもままない状態だった。
 

    <追記>
9月15日(木)阪神VS横浜
試合内容を記事で読んでいるだけだが、
 
横浜先発メンバー はほぼ固定されている。
(中)桑原 将志 274 高卒5年目でポジションをとった選手
(遊)
倉本 寿彦300 大学 社会人経由 2年目でポジション確定
(捕)戸柱 恭孝大学社会人経由 1年目 ラミレス抜擢 打撃のことしかわからないがこの捕手は打撃もしぶとい

 
ラミレス監督は1年目。中畑清監督時代の5年間でチームの骨格がどうにか形作られていた。監督最終年は前半戦トップに立つなど、着実に成果を上げていた。既にこの時点でシーズンを通したマネージメントの仕方によって、上の順位を狙える潜在能力があった。
 
ラミレス監督はソレをうまく引き継ぎ、ドラフトの有力新人投手獲得以外のたいした補強もなく、自分の構想の下に、実戦の中でレギュラーに定着させてきたと云える。シーズン前半でつまずいて大きな借金をしたときが試練の時だったが、耐えきって戸柱 恭孝捕手抜擢に象徴される構想を曲げなかった。
横浜はセンターラインが固定されしっかりしているが、どう見ても地味な打線で、4番の存在は大きい。
先発投手陣に核になるエース的存在はいないのじゃないかな。
 
総合的な戦力評価をすると去年の和田豊阪神タイガースよりも少し落ちる、と見る。横浜借金4の現状がソレを証明している。
現状の横浜は強いチームではないし、来シーズン以降の他チームとの戦いにおいて、優位な立場に立っている訳でもないが投打の主軸に若い選手が多いチームなので可能性がある。
 
ただし、Wの独自の考え方の<野球環境偏差値>の視点からみると、東京圏3球団本拠地の優位性を持つ横浜は阪神よりかなり上なのだから、ラミレス監督は環境偏差値上位を利用できるだけのシーズンを通しての我慢強い戦い方をしていた、とみる。
 
中畑清監督が続投していたらというIFも考えられる。
去年の最下位(二桁借金でなかったか)と今現在3位確保を単純比較すると中畑清になくてラミレスにあるのは、構想力と忍耐力だったかもしてない、と想う。シーズン終盤になって対阪神対戦成績を巻き返してきたのも、ラミレスが野球環境偏差値を利用できるだけの監督として不可欠な能力があった、と云える。ラミレスには戦略面で中畑清よりも優秀だったのであり、戦術面ではたいして変わり映えはない、とみる。しかしこの点は監督業の絶対不可欠な要素である。
 
しかしプロ野球の世界は結果がすべて。
今の時点の3位の横浜はラミレス監督が導いた。新人監督ラミレスは優秀だったのである。広島の優勝の25年ぶり程ではないが、もしこのまま、横浜がCSに進出すれば超久しぶりである。
 
セリーグ優勝広島、横浜CS進出(確定していない)は今のセリーグの現状を物語っているのではないか。
去年の日本シリーズソフバンVSヤクルト、その前年はソフバンVS リーグ2位から勝ち上がった阪神だった
 
2016年、セリーグを圧勝した広島とパリーグの覇者の日本シリーズは、セ、パ両リーグの関係を知る目安になると云う意味で、ここ数年では一番面白い戦いになる。
 
仮にセリーグ圧勝の広島がヤクルトや阪神のように力の差を見せつけられるような形で敗退すると、そのほかのセリーグチームの正体が交流戦の結果踏まえてダメ押しのようにプロ野球ファンの目の前にさらされる
GH制変則10人野球は9人野球よりもあらゆる分野でチーム力を強化する制度である。
 
最早、プロ野球は広がった世界になったが押しとどめる利権がまだ存在する。

球界トップクラスの選手を育てては流出させてきたのをみてもわかるように
横浜のフロントはドラフト新人選手をみる目を持っていた。
選手を育てる環境もある。
かつては優秀な外国人選手を見つけてくるの上手かった。
フロントはそれなりに優秀なのである。
 
なのにチーム成績に反映しなかった。
チームは集団競技を戦うがゆえに微妙な人間関係が支配する集団。
負の連鎖が始まったら、濁流がなかなかせき止められない様に、ソレを断ち切ることが難しくなるのではないか

阪神タイガースに負の連鎖が始まっている。暗黒時代であるとかのファンの自己認識は、どうとかはどうでもよい。
今後、事実と現象だけが阪神の物語を作っていくだろう。
 
阪神の先発メンバーを眺めると、ポジションが固定された選手は39歳の福留と新人高山しかいないことに気づく。
>このようなポジションが流動的な状態では野球に限らずプロの団体競技でそれなりの成績を収めるのは不可能に近いと考える。1ポジションを職業と生活をかけて複数の選手が争っている状態がチーム内に蔓延しているのだが、ソレに大きく影響する決定権は監督がもっている構図。
W流にいえば、個々が分断され敵対関係にあるがゆえに支配されている。
ところがプロ野球団体競技
こんな状態をシーズンを通して続けていて個々の力がチームに凝縮し、結束したパワーを持って敵に向かっていけるはずがない。阪神タイガースが負けるのは、チーム内に団体競技を勝ちぬくために障害になる<不条理な競争関係>を持ちこんでいるからだ。故に当然にも、選手個々の技能に相応しいチームとしての分業が(役割分担=専門化)ができない。金本、矢野が今に至っても実行中の野球は、分業(役割分担、専門化)もない原始的な野球、つまりは<草野球>なのである。良く言えば、2軍でやることを1軍がやっている。だから1軍では不条理な競争が発生している。
それでも、起用されている選手たちが将来の見込みのある選手であれば救いはあるがポジションが固定できないと云う事は将来を信用していない証拠である。
 
何処かでこんなチーム状態はたちきらなければならないのだが、既に負の連鎖が始まっており、ソレができる見識と才能は金本、矢野にはない。
彼らこそが、本物の育成中であり、育成中の選手の後塵を拝しているのである。こんな構図は彼らには思いもよらない。選手をどうこうしたり、どうこう云える資格を欠いた輩である。
秋季練習、来年のスプリングキャンプも表面的な形は違っていても本質的に今年と同じようなことをやっているだろう。彼らは学ぶ力もない。最悪のプロ野球監督と参謀である。そして、関西マスコミは批判できないのである。