反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

球児 救援専念 来季へ実績信頼「あのストレートを見ればね」金村ブルペンコーチ発言の背景。金本監督明言、来季陣用は白紙 若手複数ポジション守れればチャンス増える!MLB野球一知半解のサルまねで混迷。

 
監督受諾後の金本は矢野、片岡を筆頭にお友達内閣を実現できたが、肝心の投手コーチを要請する人脈はなかった。
コーチ就任を要請し断られた大野豊氏は、矢野が4位に敗退した2015年のプレミア12にバッテリーコーチで出場した同僚の投手コーチを務め、このとき優遇された条件のNHK解説者であった(年間契約金1000万円、民放解説者に比べて拘束時間が少ないと云う)。
巨大戦力を誇りながら敗退した直接の原因である投手継投策の失敗は一見、担当の大野氏の判断ミスに見えるが、実は投手部門に越権差配する特徴のある矢野バッテリーコーチの介入によるとことが大きかったと想われる。
矢野の阪神作戦バッテリー就任後の投手継投策の特徴を総合すると、プレミア12の継投策の失敗と同じ傾向が認められることから、そういう類推が成立する。
金本と大野氏は広島時代のチームメイトだったが、特別なつながりがあったとは聞いたことがなく、招請は矢野と大野氏のプレミア12の同僚の関係を通じてモノのだろう。
ところが、大野氏は矢野の継投策などへの越権介入によって、投手継投の失敗の責任を負わされる形になった。
このとき、小久保監督が頭を下げることになったが、矢野バッテリーコーチだけが、批判の矢面に立たずに済む立場になった。矢野は懲りなかったのである
>上記のような状況を踏まえた大野氏の立場からすると、矢野に対して含むところがあったモノと想像できる
>ましてや矢野との関係を通じたコーチ要請なぞ端からは笑止千万のごときモノで、前途多難が予測される金本内閣の要職、投手コーチとして一肌脱ぐ気などサラサラなかった。大野氏投手コーチ就任要請の真相は典型的な新聞辞令であった。
*他方、阪神フロントの金本監督招聘工作は、阪神オーナー坂井の金本監督実現への実態的根拠なき執心を梃子に
その意を受けて、失脚が確定(電鉄関連役職を一切解かれ、球団顧問の閑職に後退)していた球団社長南信男が、一手に引き受け金本側と条件交渉をした。
 
現球団社長四藤(しとう)個人は筋としては、金本招聘の当事者責任を回避できる立場。
責任はオーナー坂井のところに行く、という長年奉公していたものが止める直前、最後の御奉公をする、個人商店の様な奇妙な人間関係の構図が生じている。
この時点で監督金本の執心する阪神フロントと金本側との力関係は
>金本側が現場及び補強などフロントの人事権まで要求するまでに至り金本優位に進んだ。
>コレに対して阪神フロントは人事権を拒否する一方で金本人脈のコーチ多数を受け入れるに至ったが、チームの基盤を投手陣に見立て、投手コーチに関してだけは、継承性を大事にしようとした。~~金本の介入は阪神球団の流れから一貫して自ら外れてきた人望なき掛布雅之の2軍監督就任など2軍コーチ入れ替えまで及んだ~~お友達内閣は1軍だけでなかったのである~~
コレに対して金本側は激しく拒絶
がしかし、お友達人脈には当然にも、1軍コーチの格に相応しい人物は全く見当たらず、格好をつけるために端から相手にされない大野氏に話を持っていくことしかできなかった。
結果的に折衷案として香田2軍コーチの昇格
ブルペンコーチは北海道で日ハム専門の解説者をしていた在日つながりの金村を呼び寄せることになった
>金村は晩年の一時阪神に在籍していたことがあったが、引退後古巣に伝手をたどってようやく仕事を見つけたのであり、その仕事を振り切って金本の下にはせ参じたのだから、相当、深いつながりである。
結局、本人脈は、阪神時代の金本影響下のチームメイトの狭い範囲に限定されたもだった
このような貧相な人脈が実力や経験に大いに疑問の持たれるお友達コーチ大量出現、となった原因である。
金本コーチ人事は狭い人脈を通じた未経験、能力疑問のモノどもが集まっただけであり、出発点から、破たんを内在するものであった。
そして、2016年のシーズンの結果が明らかになった今、報道によれば、コーチ陣の大半はそのまま残留すると云う。
以上を踏まえて、
   ↓
参考資料 ①
球児 救援専念 来季へ実績信頼「あのストレートを見ればね」
スポニチアネックス 9月22日(木)6時22分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20160922-00000012-spnannex-base&s=lost_points&o=desc&t=t&p=8
参考資料 ②
  引用
「反俗日記」野球記事の予言がズバズバ当たっている。
球児 火の玉復活へ大台150キロ出た 矢野コーチ「雰囲気出てきた」
引用
>W。矢野作戦バッテリーコーチ発言。下線部強調部分の発言に注目 とかく抽象論の多いヒトである。
「『空振りを取れたり、後ろへのファウルを打たせたり、1球で仕留められたり。ストレートの質は良くなっている。雰囲気は出てきた』  
W。藤川球児のストレート復活の件。
 
Wの左翼スタンドからみた所見では、少し速い普通のストレートしか見えなかった
藤川球児は甲子園の柔らかいマウンドが合う事もあり、百戦錬磨の目で相手打線を見下ろして投げることができた。
逆スピンのかかったストレートの球筋は外野スタンドでもその気になれば見分けがつく。
セリーグとの対戦になって硬いマウンドの球場で、その気になって投げるとまた痛い目にあうのではないか
もちろん本人は百も承知である
~~
藤川は身体能力で抑え込んできた投手ではなく、試行錯誤の末、調整しながら守護神の地位を勝ち取った投手である。配置転換は状況に流されたまま、「藤川ならば、何とかしてくれる」のではないかという願望に基づくもので、客観的な根拠はなかった。
全盛期の藤川球児のストレートの逆スピンを他の投手と比較したデータがある。
意外な結果ともいえるが、ナルホド納得する。
[PDF]
野球ボールの投球軌道シミュレーション
        2.2 速度と回転数の違いによる軌道の比較
表3 各選手の実測データ
選手名         球速(km/h)      回転数(rps)
投手の平均        143           37
松坂大輔(1999 年)    155           38
松坂大輔(2006 年)    156           41  (藤川は岩崎優の投球フォームで150キロがでた)
                                               ↓ひじ故障で再現できなくなった。
藤川球児          156           45 ←W。速く見せる投球術何より150km超える球速も必要!
マーク・クルーン      162           43
山本昌            143           52←W。TV画面でも球速の割に打者が打ちにくそうにしていたのは異常に逆スピンのかかったストレートを投げることができたからだ
~~
*このデータをそのまま受け取ると藤川球児も頭脳的投法(マウンド度胸~セルフマインドコントロール力もあった)を駆使して抑えてきたことが分かる。投球術の詳しいことは素人にはわからない。
      2016年9月22日のWの意見
>ひじの使い方のあるのではないか。→藤川は岩崎優の投球フォームで150キロがでた)ので打てなかったてなかったのである。ひじ手術の結果、ステップからリリースまでの肘と身体の使い方が変わって、普通の投げ方になっているのではないか。もちろん経年劣化のせいもある。

Wの推測では香田コーチだけが借金20に至ったチーム成績の責任を被り、詰め腹を切らされ形で職を解かれるのではないか。
替わりに金本が広島で解説者をしていたところを呼び寄せた高橋健2軍投手コーチが1軍に昇格する。
この想定は、福原忍投手の戦力外通告が編成会議で早々と決まった瞬間に浮かんできた。
福原は金本が投手キャプテンに指名したほど評価している人物であるが、この人物は金本と同類の脳筋人間で、コーチ不適格者である。基本的に抜群の体力に頼って投手寿命を永らえてきた人物で、深く考えたり、ヒトにものを教えたりできる能力は欠如している。
 

金本監督明言、来季陣用は白紙 若手複数ポジション守れればチャンス増える!
 デイリースポーツ 9月19日(月)6時5分配信
W。一つのポジションでさえミスを連発する選手が秋季キャンプで複数ポジションの練習をする。
時間不足のため、先日作成した記事をそのまま載せるが、
結論的にいえば、阪神フロント~~責任者は四藤(しとう)新球団社長<元球団本部長>~~は(学ぶ力のない現場の最高責任者は、金本阪神フロントの戦略の分別できない木偶の坊、お飾り監督。矢野作戦バッテリーコーチが現場での実行者)MLBのシステム(構造)、とルールをその必要がないある意味<恵まれた>環境なのに、自分たちの都合<超変革神話を実行している改革者気どり>で模倣し、結果的にチームに混乱、混迷を持ちこみチーム力を低下させている。結局は責任を放棄して易きに流れているのである。
  
 
    MLBシステムサルまねの3つの間違い
①上がりの先発投手陣に試合見学
②1軍2軍のハードルを低くして、2軍選手を自動的に1軍の試合に先発出場。→ 鳴尾浜打線誕生、エラー続出   メジャー40人枠(25人ベンチ枠+マイナーリーグ待機のメジャーリーガー15人)のサルまねである。 
自動的に適用すると2軍のレギュラーと主だった投手は1軍起用される。
現実のコレに近い状況が繰り返されてきた。陽川選手などは4回も昇格降格を繰り返した。ソレにしては進歩がない。
 
③若手に複数ポジションを守る練習をさせる。
MLBの構造、ルール上、チーム力を保つためには、複数ポジションを守ることも一つの戦略であるが、若手育成や出場機会を与えるためではない。阪神フロントと現場は本末転倒している。
 
この辺の事情を理解するためにはMLBの巨大な構造、契約社会独特の複雑なルール、MLBにも市場原理の適用とソレに対する対抗策、を知る必要がある。←ロースター。一通り読んだだけでは実感できない。カブス川崎宗則選手は2012年渡米以降、この制度の狭間でメジャーとマイナーリーグを行ったり来たりしているので、実態をつかむためには格好の材料。
 
 MLBと環境の全く違う日本プロ野球にMLB流ルールを取り入れるのは間違い。チームが混乱混迷しチーム力の長期低迷を招く。
 
ではどうして敢えてそんなことをするのか?
プロ野球経営者やチーム運営者が、チーム力低下の趨勢を前にしたとき、日本プロ野球の置かれた環境やチームの実態を蔑にして、安易に改革者気どりになり、MLBの方策に脱出口を求めてしまうからだ。
 
会社経営なら、本質はカネ儲けだからそれでも通用するが、いわば高級職人の集団であるプロ野球チームに資本の論理むき出しでは通用しない。職人技は継承されるもので、一度壊れたら回復するには時間がかかり過ぎる。MLBで弱いチームが強くなるのは、選手の市場が保障されていること。チーム間の格差是正の措置がキッチリと取られているなど、制度保証があるからだ。
 
中日ドラゴンズ低迷の底にあるのは、オーナーとGMが
オークランド、アスレチックス流の「マネーベースボール」のコストカッターの部分だけ導入し、閉鎖的な日本プロ野球のある意味での利点を蔑にしたからだ。
 
 
引用
「W。今シーズンの結果と受けて、ネット上の阪神タイガースファンのトンチンカンなコメントの代表例

秋季キャンプで猛練習を!
 
↓秋季キャンプ方針(悪評浸透の金本阪神にFAで来る選手無し。外国人補強→複数ポジションの安易な構図。
 
↓W。秋季キャンプの猛練習の方向性は未知数の外国人補強頼み(想定ポジション3塁、1塁、外野)
 
  引用
「準備を進めている補強戦略の結果次第では、現有戦力の起用に影響が出る。そのため秋季キャンプでも複数のポジションをこなせるようなテストを行うなど、それぞれの新たな可能性を探っていく方向だ。
 
 目の前の勝利を求め、同時に育成を行う。
 
これまでと同じように来季以降を見据える起用も行う一方で、キャンバスは真っ白なままだ金本監督は、各ポジションに当てはまる選手をまだ描いていない。←W。キャンプOP戦、公式戦、1年もかけて、育成を目的に登用した選手を含めた選手の見極めがまだできていない異常事態。←①参考記事
 
 「(現状決まっているポジションはほぼないかと問われ
そう考えたらそうやな。キャッチャーも決まってないし。(例えば)高山も、FAとか外国人とかによって、相変わらず左が打てないとかなればそりゃあ…でも最近は打ってるからね
 
 すでにドラフトやFA、外国人補強に関して、金本監督も同席した編成会議などで話し合っている
 

 
裏を返せば、それだけ「動く」可能性もあるわけだが、だからといって、現有の選手に扉を閉ざすわけではない。特に若手選手には、あらゆる状況への対応が不可欠となる。その1つが、複数のポジションへの準備だ。
 ②参考記事
  「できるに越したことはない。ツーポジションできるに越したことはない。それだけチャンスが増えるってことだし。守りの方でもきちっとできたら、またチャンスもあるわけだし」
 

←①参考記事
 W。この記事を読めば、阪神監督金本がシーズン終了までポジションを決められない異常事態にも関わらず、平然としていられるバックに、四藤新球団社長のメジャー模倣の超変革指向(チームの戦略化している)がある、としなければ全貌は理解できない。来シーズンも形は違っても今年と同じような野球になる。
ラミレス監督の方針とは大きな違いがある。
ラミレス監督の方針は日本プロ野球の現状に沿ったものであり、阪神フロントの方針は実態を無視した乱暴な絵空事、易きに流れる怠慢である。
こんなおバカチームがいて入れたら他球団は大助かりだ。

 DeNAが“Aクラス常連”になるために。ラミレス監督が語る終盤 ... - Number Web
 
引用
「開幕直前にインタビューした時、ラミレスは「弱いチームから強いチームへの意識変革」の方策を、こんなふうに語っていた。
 
やはり選手たちに自信をインプットすることだと思う
重要なプレーヤーは、調子が悪いからといってスタメンから外したりするとモチベーションに関わってくる。
試合で使い続けることによって、チームの柱だという意識を選手たちに刷り込んでいく。そうすることで『自分が、自分が』という精神が芽生えてくるんじゃないかな」
 ~
 「ここまで120試合あまりの戦いぶりを見る限り、ラミレスはこの言葉通りの選手起用を貫いてきた。準レギュラー格だった桑原将志、倉本寿彦、宮崎敏郎、さらに捕手にはルーキーの戸柱恭孝を抜擢し、調子を落とした時も我慢強く出番を与え続けることで頼もしい存在へと引き上げた。
 
 中軸を打つロペスに関しても然り
8月、30打席連続ノーヒットと極度の打撃不振に陥った助っ人を、先発から外すことなく復活を待ち続けた。自らの経験に重ねて「スランプの後には爆発がある」と見抜き、5番から3番にまさかの“昇格”。」
 ~
 >「信念と我慢の采配を実らせてきた指揮官だが、1年目ということもあって、シーズン当初は迷いもあったという」
 
 すべての試合が学びの日々だとポジティブに。
 
「シーズン序盤は本当に難しい時期を過ごした。選手たちのことをよく分かっているつもりだったけど、どう起用すべきかといったことを本当に理解するのにすごく時間がかかったなと思う。
 
選手を成長させる必要があるのか、それとも勝つ野球をするべきなのかという線引きも難しかったしね。
 
>5月に入って、選手たちの能力や使い方をより深く理解することができて、いい野球ができるようになった。たしかにミスをおかして負けた試合もあったけど、すべての試合が学びの日々だとポジティブにとらえている
********* 
シーズンが始まれば、与えられた戦力で勝たねばならないのが監督の務めだ
 
>だが同時に、実戦でこそ明らかになる選手の適性を見極める作業も並行して行わねばならない。大小さまざまな判断を迫られる監督の日々において、今季の最大の決断とは何だったのだろうか?
 
       「梶谷2番」構想からの脱却とベスト布陣の模索。
 
「復帰して1カ月が過ぎて、梶谷はどんどん調子を落として苦悩し始めた。僕が期待する2番・センターの選手としての結果がついてこなかった。それに、彼はバントやエンドランの役割を担わせるような選手ではないのかなということを、時間はかかったが僕も理解していった。結果として元のライトに戻して、打順を組み替えたこと、そこが最も厳しい決断だったと思っている」
 
 試行錯誤を重ねてたどりついたのが、3番・ロペスに始まって、筒香嘉智、宮崎、梶谷と並ぶ中軸打線である。2番打者という課題は残しながらも、(W。確かに2番関根選手は弱点)1番に定着した桑原、3割をしぶとくキープする7番の倉本など、脇を固める選手たちも粒が揃ってきた
 
「(適性を見極めながら戦っていた)序盤の苦戦は“ショウガナイ”シチュエーションだったけど、今は違う。ベストな布陣で戦いに臨むことができるようになった」と語っていた。
 
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②参考記事
 
地区V一番乗りのカブス名将マッドン監督が意図した選手起用法 ...
 •2016年9月17日(土) 11:52
 
       <多くの選手が複数のポジションで出場>  
 
W。多くのカブスの試合の動画をみていて戸惑うのが<多くの選手が複数のポジションで先発起用>されてることである。
 典型的な例はカブス2年目の全国的人気のオールスター選手若手クリス、ブライアントの定位置サードからライトに起用。
 
ライトの守備も抜群だった!ポール際、フェンス直撃で跳ね返った打球を素手でつかんで、2塁ベースにストライクのワンバウンド送球。間一髪でセーフだったが、全盛時のイチロー並みの強肩だった。
 
その他の選手も複数のポジションで起用されているので、覚えるのに戸惑った。
 
カブスの野手は複数ポジションで起用されるが、守備率が高い事でも有名カブスは守り重視のチームである
 
カブスの試合の動画をかなり視聴したが、純然たるエラーはクリスブライアントのボテボテのゴロをダッシュし1塁にジャンピングスローした悪送球だけだった。
 
その他のエラーは投手のワイルドピッチである。
 
本文を読めば、金本矢野等のいう複数ポジション起用と意図がまるっきり違う事が解る。子供野球と大人の野球程の違いがある。
 
もちろん間160試合のハードスケジュールMLBの機構、ルールのなかで、どうしたらチーム力を維持できるか、という観点から考えだされたアイデアである
 
引用
 
「~~
今シーズンのマッドン監督の名采配はそれだけではない。今後メジャーの新しいトレンドになるのではないかと思える選手起用を実行した。それは主力選手でも構わずチーム事情に応じて複数ポジションを担当させたのだ。
 
レイズ監督時代にもゾブリストに外野と内野を守らせ、また昨年もカイル・シュワバー選手を捕手と外野で併用したが、今シーズンはそれがさらにエスカレートしていった。
 
 主な選手を見ても、捕手のデービッド・ロス選手とミゲル・モンテロ選手←強肩捕手~~ 以外で1つのポジションしか守っていないのは、ファーストのアンソニー・リゾ選手。ショートのアディソン・ラッセル選手(ミゲル・モンテロ選手はキャッチャーのほか投手で1試合登板している)。それ以外の選手は複数ポジションで起用されている。
 
もちろん他チームでも複数ポジションを守れるユーティリティ選手を抱えているが、大抵は内野なら内野、外野なら外野の複数ポジションをこなすのが普通だ。
 
 しかし今シーズンのカブスの場合、ゾブリストのみならず中軸のカイル・ブライアント選手をはじめ、ハビエル・バエス選手←W。定位置はセカンド。ショートにまわることもある。その時はラッセルはベンチスタート。 びっくりするほど基本に忠実な守備をする、ウィルソン・コントレラス選手、クリス・コグラン選手が内野と外野、もしくは捕手と外野という複数ポジションをこなしている。
 
特にバエスは、内野の全ポジションと左翼に起用され、複数ポジションをこなしながらほぼ主力選手と変わらない125試合に出場している。
 
>これが何を意味するのか?
 
      常にチーム力を一定に保つことに成功
 
>162試合と長丁場を乗り切るために、うまくローテーションを組みながら順番に選手を休ませることができるのはもちろんのこと、
 
>主力選手に負傷離脱が出た場合でも、残った選手で問題なく穴を埋めることができるのだ。
 
つまり主力選手を失ったとしても、マイナーから昇格させる補充選手にそれほど頼る必要もないので、チームのレベルを常に一定以上に保つことができるというわけだ。
 
マッドン監督自身も以下のように説明している。
 
「シーズンを通して考えれば、選手個々をうまくフィットさせながら起用していった。選手やコーチと話し合い、選手の様子を確認しながら入れ替わりでオープン戦のようにまったく起用しない日を作り、選手に任せた。
 
休養が主な目的だが、それ以外にもそれぞれの個別練習に当ててもらう効果もあった。時には疲労から自分のプレーを見失うこともあるからだ。とにかくその点に集中しながら選手全員がプレーオフの準備ができるように考えていた」
 
 この采配は見事に的中した。
 
シーズンを通して安定した戦いができ、シーズン途中で補充のためメジャーに昇格した選手の中で、経験のある30代の選手は川崎のみ。残りの選手は将来を嘱望された若手選手ばかりで、3選手に至っては今シーズンがメジャー初昇格だった。
 
レベルを落とさずに戦いながら、その一方で若手有望選手に経験を積ませるチャンスをも作り出していたのだ。
 
W。マドン監督の発言を文字通り読めば、一定のレベルに達したチーム力を維持するために、一人の選手の複数ポジション起用することで、ベンチ入り枠以外の40人枠の選手を昇格させてチーム力を落とすことなく、順次休養させることが主たる目的。個別練習とは何を指しているのか解らない。
 
要するにカブスのチーム力は、エプスタイン球団社長がトレードで将来有望な若手選手を獲得し、FAなどで有力選手を集めた段階で、高いレベルに達しており、阪神首脳陣が意図するような若手選手の出場機会を確保し育成を行うものではないと云う事だ。
 

川崎が米国挑戦5年目でメジャーの出場試合数が最も少なくなっているのも、この辺りのチーム事情がかなり影響したとも言えるだろう。
 
いずれにせよマッドン監督が実行した多くの選手に複数ポジションを任せるという起用法は、今後のメジャーリーグの戦術に一石を投じることにもなりそうで、選手育成の段階から複数ポジションを守らせる流れが出てくる可能性があるように思う。

W。AAAの選手を昇格させて試合に使うことを頻繁に行っていると、チーム力の低下は避けられない、と長い各級、各分野での指導者歴から体験的に知っているのである
 
金本矢野の野球は1軍と2軍のハードルを低くして、2軍選手の昇格、即試合に使う=チーム力分散低下の最初から解り切った愚策をキャンプOP戦公式戦を通してやってきた。
 
その結果、台頭した若手選手を来シーズンは、補強選手との絡みで、それまで使い回してきたポジションが少なくなると想定して、本格的に複数ポジションを練習させ、出場機会を与えようとしているのである
 1年を通して選手の見極めができなかった云い訳、現有戦力の限界の中でやりくりして勝ちを拾っていく監督として真っ当な仕事をすり抜けている。