反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

第1回。グローバル資本制における日本の国家~中間集団→家族、「地域共同体」、企業、宗教的政治的幻想共同体及び<自律>した個的人間関係の形成。

W。まず専門的フォーカスから分析した資料を提出し、考えを深めていきたいが、NHK TVで放送中の鶴瓶の家族に乾杯 - Wikipediaの世界に今回から提出する複数の資料で分析されている■ 日本社会における中間集団の揺らぎに対する日本人のアンビバレンス - Wikipedia状態が象徴されている。
ソレは今回取り上げる資料の云う
「日本人は、解放の文脈の中、家族関係や会社関係に縛られない個人生活を楽しむことには前向きだが、
       ↓                 ↑
剥奪のリスクへの対処は、まさに自らを縛り付けてきた家族、企業共同体に求めている」実態を象徴している。
 
>この資料の指摘する、
>「解放」の成果を享受したいと云う指向性と会社、家族に代表される中間集団の揺らぎによる共同性の「はく奪}に対して古くて最早、共同政治幻想の領域に達した中間集団の価値観しか対置できないアンビバレントな実態は各種の統計資料によって説明されているだけであって、
 
その奥にあるというか大きく包み込む、グローバル資本制のマネーパワーとの関係やリアルに進行中の国家権力機構を利用した政治指向に対しては、何ら言及されていない。
 
また、中間集団の揺らぎに抗する個々人のリアルな対抗手段についても課題とされていない。
 
具体的にいえば、政党組織や宗教集団、NPOなどへの所属の有無によって、そうした資料のいう家族会社の中間集団の揺らぎによる人間性のはく奪感、疎外感は克服できない、と考える。
むしろ、ソレらの家族、会社の中間集団に替わる中間共同体に政治的疎外要因が埋め込まれているものと見る。
 
 
 であれば、一つの方向性は、ソレら中間集団よりも下位の人間性に依拠した共同性は現実の存在するのかどうか?
もう一つは、個人の自律性の徹底した社会と政治思想を検証し、その角度から日本の現状を照射し客体化することである。提出する資料は、日本人特有の横並び平常心感覚のリアルな実態を確認するだけに終わっている。
第三。
類的存在であり続けた人間の本格的疎外形態グローバル資本制ににって本格的に始まっていると云うフォーカスから考えてみたい。
 
そこで、時間不足でまだ読みこんでないが
フランスと日本における家族の類型化と問題
を挙げておく。

W。この報告を深読みすると日本付加体列島原住民と新自由主義大衆の心根の現状及びアベを受け入れる大衆心理がリアルに解る。
アベ等や鶴瓶の家族に乾杯 - Wikipediaは中間集団の揺らぎによる大衆の欠落感に対して、国家、家族、地域の共同政治幻想でインクルードしようと指向している。カネやモノは与えないが、政治共同幻想で付加体列島原住民と新自由主義大衆を己の政治範疇に埋め込んでいるのだ。中国は絶対的脅威であり続けなければならず、北朝鮮はミサイルを発射し続けてもらわなくては、この共同幻想の源泉は尽きる。
 
W。時間不足で、この長文の資料を再解釈できなかったが、とりあえず大事なのは日本付加体列島原住民と新自由主義大衆の心根の現状をキッチリと抑えることである。
 
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■「中央調査報(No.626)」より
 
■ 日本社会における中間集団の揺らぎ  大妻女子大学人間関係学部 専任講師 石田光規
 
<家族や企業といった中間集団>の揺らぎが指摘されるようになったのは、ごく最近のことである。
 
W。①「解放」の言説と、②「剥奪」の言説アンビバレントな関係にある!言い換えると矛盾的自己同一である。
こうの様な関係性を資料は大衆の心根の特殊状態のごとく指摘しているが、実はソレは普遍的な状態にすぎない
大衆心理はいつの時代、どの世界で揺らいでいるものなのだ。そうでない状態は全体主義社会である
この資料の分析そのものが一つの新自由主義政治イデオロギーの発露にすぎない!
 
引用
「こうした議論には、
中間集団の揺らぎを拘束からの解き放ちと捉え、個々人の自己実現や個性の発揮と結びつける「解放」の言説と、
②中間集団の揺らぎを人びとが支えられてきたサポート源の喪と結びつける「剥奪」の言説が存在する。
以下では、これまで公表されているさまざまな調査の結果から、日本において中間集団の揺らぎがどのように受け止められてきたのか家族、企業に焦点を絞って議論していきたい。
  
 
         1.家族関係の変化
家族関係において解放の言説が表すのは、夫である男性、妻である女性とその間に生まれた子どもによって形成される標準的な家族形態からの解放である。
それらは事実婚婚外子DINKSといったさまざまな家族スタイルの容認に結びつく。
>しかし、実際の調査結果を見るとまだそうした傾向は見られない。
>日本では、夫婦別姓はいまだならず、婚外子もまだまだ少なく2%ていどである(図1)1。
>確かに未婚者の数は増えているが、若年独身男女で「結婚意向なし」という人は1割未満(男性8.7%、女性8.0%)と結婚願望は相変わらず高い2。
 
         *そのような事実に鑑みると、未婚件数の増加は、
中間集団の揺らぎに伴い自らの意思により結婚しない選択を行うようになった「解放」の結果というよりも、
<中間集団が揺らいだ>ことによる<「剥奪」の結果>と考えられる3。
 
       
W。時間不足のため次回に