反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

2019年1月事故の残した課題。「高齢社会における介護ストレスとその対策」 服部万里子

                   高齢社会における介護ストレスとその対策 服部万里子
   立教大学コミュニティ福祉学部福祉学科 NPO 渋谷介護サポートセンター
   (ストレス科学研究 2011, 26, 1-7) 
   
    はじめに
介護保険が導入され 10 年が経過した。
>家庭における介護者の負担を軽減し,介護を社会全体で担う「介護の社会化」がうたわれたが,
10 年目の現実は介護負担の軽減や介護に伴う虐待などの問題は解決されているとは言い難い現状である。
ここでは高齢化社会の介護ストレスに関して,在宅の家族介護者のストレスを中心にストレスの分析と対応策に関して述べる。

   1.1 介護保険 10 年目の要介護者の状況 
>2025 年には 75歳以上の後期高齢者と 65~74 歳までの前期高齢者に割合は
後期高齢者) 6:4(前期高齢者) になると予測されている。
>介護を必要とする高齢者は,2025 年には 755万人になると推定


  1.1.2 介護保険利用者の 7 割は自宅で介護されている
在宅では要支援者が29%,
要介護 1 が 21%,
 ↑
40%
W。認知症のひと(脳の老衰というのがWの基本認識~安岡章太郎「海辺の光景」より~動物頭脳以上に、異様に発達した現生人類における脳の老衰は当たり前の現象~であり、認知症=病気の一般論は間違い。偏見差別につながる)の介護困難性は要支援1までを一区切りとする、というのがWの経験則。
要支援2になると、介護者⇔被介護者、相互の交流は困難になり、介護者に特殊技能が必要になる。
>>したがって次のような文言は認知症のひとには当てはまらない。
で、現在の姨捨物語(深沢七郎楢山節考」の世界が現出する>
     ↓   
支援から要介護 2 の軽度要介護者等で 7 割を占めている。
*******
要介護 2 が 21%,
要介護 3が 14%,
要介護 4 が 9%,要介護 5 が 6%。
>支援から要介護 2 の軽度要介護者等で 7 割を占めている。
>>重度の要介護者の場合には身体介護の割合が高く,介護者には身体的,時間的負担がかかるが,
反対に軽度要介護者の場合には,その本人の生活の意向や,考えに即した支援や介護サービスが求められるのである。

    >1.1.3 認定者の半数は 85 歳以上 
後期高齢者が 85% であり,そのうち 85 歳以上が 48% である(Fig. 3)。
>これらの人々は,加齢に伴い,白内障老眼で目が見えにくくな,耳が遠くなり歯が脱落し,
関節の疾患や血圧などの疾患を持つ人が多く,それに加えて要介護になる原因があり
介護認定を受けることになるのである。

    >1.2 介護者の状況
1.2.1 介護者は配偶者,子,嫁で約 6 割。
        ↑
>介護している主な介護者の属性をみると,
25% が配偶者,
18% が子供,
子の配偶者が 14%,
別居の家族等11% であり
>>事業者が介護者は 12% である。
>介護者の年齢をみると老老介護が多いことが明確である。
>>また介護者の性別では男性が 3 割,女性が 7 割である

   1.2.2 同居介護者の 6 割は 60 歳以上
介護されている者の年齢も高いが,介護する者の年齢もグラフのように,同居介護者では 59% が 60 歳以
上であり,
>80 歳以上の介護者も 11% いるのが現実である。 
60 歳未満では介護と仕事の両立が課題になり,
>>また,高齢介護者の場合には,介護する側の心身の疲弊や,自分の疾病と向き合いながらの介護をしている

        2.在宅介護者のストレス
2.1 在宅介護者の介護負担は軽減されたか
      Table 1 介護者の介護負担
平成 7年人口動態社会経済面調査(65歳以上の死亡者の主介護
ストレスや精神的負担が大きかった (52.7%)
・十分睡眠を取れなかった (45.7%)
・家を留守にできなかった (41.8%)
自分の時間が持てなかった (40.3%)
・食事,排泄,入浴など負担が大きかった (37.3%)
症状の変化に対応できず不安だった (21.6%)
・仕事にでられなかった (17.3%)
介護の経済的負担が大きかった (14.8%)
介護の手助けをしてくれる者がいなかった (14.4%)
・適切な介護の仕方が分からなかった (11.9%)
持病の治療ができなかった (9.9%)
相談する者がいなかった (5.1%)
・介護する部屋が無かった (2.2%)
・その他 (7.8%)
特に困ったことは無かった (19.6%)←!!?
W。認知症介護には当てはまらい部分が多い。もっと手間と時間がかかる!
      ↓
しかし,介護保険が導入されて 8 年が経過した平成
 *19 年の調査で,「同居家族の介護時間」をみると,
>>介護にほとんど終日時間がとられたのは
要介護 5では52.7%,
要介護 4 では 43.5%,
要介護 3 でも 30.9% 
と負担軽減されているとは言えない状況である。
>介護以外に自分の時間が取れない状況では,
>>ストレスや精神的負担,睡眠,家を留守にする,自分の時間を持つことができない状況は改善されていないのである。

介護保険が導入されてからの負担が軽減されていないのは,
在宅介護で最も利用されてきた訪問介では
短時間の排泄,入浴,食事介助が導入されても自宅を空けられない状況は変わらず,
>>通所介護を数時間利用しても
>>夕方~夜間,朝や土日の介護は家族にゆだねられており
>>短期入所が不足し続けている現状では,
介護の多くが介護者に頼らざるを得ない現状があるのである。

      2.2 在宅介護のストレスの状況
 2.2 在宅介護のストレスの状況
同居家族の場合には時間的な負担が多い。朝起きてから寝るまで,夜間も含めて,要介護者の状況に合わせた見守りや介護が求められる。
重度の場合には家を空けられないことが多く,
認知症の場合には眼を離せないという生活の自由の束縛=拘束感があり,ストレスになっているのである。
加えて 3 度の食事や洗濯,掃除,買い物等の要介護者に即した対応が求められる。
汚したトイレの掃除や,やわらかい食事を工夫したり等に日々の手間がかかる。身体的には睡眠不足や腰を
痛める,自分の病気に対応できない等のストレスも加わる。
子育てと両立している場合には充分に対応できないジレンマに陥る。
介護者が仕事をしている場合には,その負担が倍加され,退職を余儀なくされることも少なくない。
介護看護による退職者は男性 87,400 人,女性 414,700 人の計 502,100人と年間 10 万人を超えている。
 中でも 40~59 歳の働き盛りの退職者が 58.4% であり,就業においても家計においても影響が大きいのである
>>男性介護者は介護者の三分の一だが,
>>虐待では約 6 割が男性介護者であった。
>>このことは介護のやり方や生活支援の経験が少ない男性に介護負担が大きいことや,
>>男性介護者の場合には女性以上に相談する人がいないために孤立化しやすいことが虐待につながっているのではないかと考えられる。

    2.2 近距離介護の介護負担とストレス
時もてはやされた「スープの冷めない距離」などの近距離介護の場合
,要介護者の介護に合わせて自分の行動を調整することが余儀なくされ
るなど生活時間を自分でコントロールできないストレスがある。
また,一人にして帰ることで,転倒や徘徊や火の始末等「危険性に対する不安」が常に頭を離れ
ないことや常時ケアできないことに,「精神的痛み」を覚えるなどの精神的なストレスがある
さらに周囲か
らは「いつまで一人にしておくのか?」などの「同居
圧力」にさらされるなどの家族間の問題も出ている。

      3.在宅介護のストレスへの対応
精神的ストレスの内容として,介護を変わる人がいない場合や介護に関する身内の無理解は介護者を孤独にする。
「誰も分かってくれない」と思う事により,相談することや辛さを表出することができにくくなる。
>>ストレスのはけ口がなくなると,介護が孤立を深め,心理的に追い詰められるのである。介護うつが自殺につながった。
この場合にはケアマネジャーや他の家族からの意識的な介入が必要である。
力になりたい,聞かせてほしい」と寄り添う事から関係性を作ることである。
>>援助者は,まずは向き合い,介護者の話を聞くことが大切である。
>>介護の辛さや介護サービスや身内に対する不満を言っても,受け止めてくれ人がいることが実感できることで孤立感が和らぐ。
また,
介護者の会や介護する家族の会などの同じ経験をしている者の集まり等を紹介して,そこに誘導することが大切である。
参加することにより,「仲間がいること」「理解されること」「アドバイスが得られること」につながればより孤独感は緩和される。

      3.1.2 介護者自身の介護感をゆるめる
できない自分や効果が上がらない要介護者に対してジレンマを感じる場合がある。
介護者は懸命に努力するが,
そのことで疲弊したり,効果につながらないことや,評価されなかったりすると反対に落ち込む等の完全主義的な介護感を持つ場合がある。
介護に勝ち負けはないのだが,
成果主義の社会の反映が家庭の中の介護にも影響を与えている。
>介護者に「自分が楽しみ事は許されない」
>>「これだけ介護しているのだから継続できてきたことを感謝されるのが当然」などの思いがあると,自分で自分を追い詰めていくことになる。


 
                   高齢社会における介護ストレスとその対策 服部万里子
   立教大学コミュニティ福祉学部福祉学科 NPO 渋谷介護サポートセンター
   (ストレス科学研究 2011, 26, 1-7) 
   
    はじめに
介護保険が導入され 10 年が経過した。
>家庭における介護者の負担を軽減し,介護を社会全体で担う「介護の社会化」がうたわれたが,
10 年目の現実は介護負担の軽減や介護に伴う虐待などの問題は解決されているとは言い難い現状である。
ここでは高齢化社会の介護ストレスに関して,在宅の家族介護者のストレスを中心にストレスの分析と対応策に関して述べる。

   1.1 介護保険 10 年目の要介護者の状況 
>2025 年には 75歳以上の後期高齢者と 65~74 歳までの前期高齢者に割合は
後期高齢者) 6:4(前期高齢者) になると予測されている。
>介護を必要とする高齢者は,2025 年には 755万人になると推定

  1.1.2 介護保険利用者の 7 割は自宅で介護されている
在宅では要支援者が29%,
要介護 1 が 21%,
 ↑
40%
W。認知症のひと(脳の老衰というのがWの基本認識~安岡章太郎「海辺の光景」より~動物頭脳以上に、異様に発達した現生人類における脳の老衰は当たり前の現象~であり、認知症=病気の一般論は間違い。偏見差別につながる)の介護困難性は要支援1までを一区切りとする、というのがWの経験則。
要支援2になると、介護者⇔被介護者、相互の交流は困難になり、介護者に特殊技能が必要になる。
>>したがって次のような文言は認知症のひとには当てはまらない。
で、現在の姨捨物語(深沢七郎楢山節考」の世界が現出する>
     ↓   
支援から要介護 2 の軽度要介護者等で 7 割を占めている。
*******
要介護 2 が 21%,
要介護 3が 14%,
要介護 4 が 9%,要介護 5 が 6%。
>支援から要介護 2 の軽度要介護者等で 7 割を占めている。
>>重度の要介護者の場合には身体介護の割合が高く,介護者には身体的,時間的負担がかかるが,
反対に軽度要介護者の場合には,その本人の生活の意向や,考えに即した支援や介護サービスが求められるのである。

    >1.1.3 認定者の半数は 85 歳以上 
後期高齢者が 85% であり,そのうち 85 歳以上が 48% である(Fig. 3)。
>これらの人々は,加齢に伴い,白内障老眼で目が見えにくくな,耳が遠くなり歯が脱落し,
関節の疾患や血圧などの疾患を持つ人が多く,それに加えて要介護になる原因があり
介護認定を受けることになるのである。

    >1.2 介護者の状況
1.2.1 介護者は配偶者,子,嫁で約 6 割。
        ↑
>介護している主な介護者の属性をみると,
25% が配偶者,
18% が子供,
子の配偶者が 14%,
別居の家族等11% であり
>>事業者が介護者は 12% である。
>介護者の年齢をみると老老介護が多いことが明確である。
>>また介護者の性別では男性が 3 割,女性が 7 割である

   1.2.2 同居介護者の 6 割は 60 歳以上
介護されている者の年齢も高いが,介護する者の年齢もグラフのように,同居介護者では 59% が 60 歳以
上であり,
>80 歳以上の介護者も 11% いるのが現実である。 
60 歳未満では介護と仕事の両立が課題になり,
>>また,高齢介護者の場合には,介護する側の心身の疲弊や,自分の疾病と向き合いながらの介護をしている

        2.在宅介護者のストレス
2.1 在宅介護者の介護負担は軽減されたか
      Table 1 介護者の介護負担
平成 7年人口動態社会経済面調査(65歳以上の死亡者の主介護
ストレスや精神的負担が大きかった (52.7%)
・十分睡眠を取れなかった (45.7%)
・家を留守にできなかった (41.8%)
自分の時間が持てなかった (40.3%)
・食事,排泄,入浴など負担が大きかった (37.3%)
症状の変化に対応できず不安だった (21.6%)
・仕事にでられなかった (17.3%)
介護の経済的負担が大きかった (14.8%)
介護の手助けをしてくれる者がいなかった (14.4%)
・適切な介護の仕方が分からなかった (11.9%)
持病の治療ができなかった (9.9%)
相談する者がいなかった (5.1%)
・介護する部屋が無かった (2.2%)
・その他 (7.8%)
特に困ったことは無かった (19.6%)←!!?
W。認知症介護には当てはまらい部分が多い。もっと手間と時間がかかる!
      ↓
しかし,介護保険が導入されて 8 年が経過した平成
 *19 年の調査で,「同居家族の介護時間」をみると,
>>介護にほとんど終日時間がとられたのは
要介護 5では52.7%,
要介護 4 では 43.5%,
要介護 3 でも 30.9% 
と負担軽減されているとは言えない状況である。
>介護以外に自分の時間が取れない状況では,
>>ストレスや精神的負担,睡眠,家を留守にする,自分の時間を持つことができない状況は改善されていないのである。

介護保険が導入されてからの負担が軽減されていないのは,
在宅介護で最も利用されてきた訪問介では
短時間の排泄,入浴,食事介助が導入されても自宅を空けられない状況は変わらず,
>>通所介護を数時間利用しても
>>夕方~夜間,朝や土日の介護は家族にゆだねられており
>>短期入所が不足し続けている現状では,
介護の多くが介護者に頼らざるを得ない現状があるのである。

      2.2 在宅介護のストレスの状況
 2.2 在宅介護のストレスの状況
同居家族の場合には時間的な負担が多い。朝起きてから寝るまで,夜間も含めて,要介護者の状況に合わせた見守りや介護が求められる。
重度の場合には家を空けられないことが多く,
認知症の場合には眼を離せないという生活の自由の束縛=拘束感があり,ストレスになっているのである。
加えて 3 度の食事や洗濯,掃除,買い物等の要介護者に即した対応が求められる。
汚したトイレの掃除や,やわらかい食事を工夫したり等に日々の手間がかかる。身体的には睡眠不足や腰を
痛める,自分の病気に対応できない等のストレスも加わる。
子育てと両立している場合には充分に対応できないジレンマに陥る。
介護者が仕事をしている場合には,その負担が倍加され,退職を余儀なくされることも少なくない。
介護看護による退職者は男性 87,400 人,女性 414,700 人の計 502,100人と年間 10 万人を超えている。
 中でも 40~59 歳の働き盛りの退職者が 58.4% であり,就業においても家計においても影響が大きいのである
>>男性介護者は介護者の三分の一だが,
>>虐待では約 6 割が男性介護者であった。
>>このことは介護のやり方や生活支援の経験が少ない男性に介護負担が大きいことや,
>>男性介護者の場合には女性以上に相談する人がいないために孤立化しやすいことが虐待につながっているのではないかと考えられる。

    2.2 近距離介護の介護負担とストレス
時もてはやされた「スープの冷めない距離」などの近距離介護の場合
,要介護者の介護に合わせて自分の行動を調整することが余儀なくされ
るなど生活時間を自分でコントロールできないストレスがある。
また,一人にして帰ることで,転倒や徘徊や火の始末等「危険性に対する不安」が常に頭を離れ
ないことや常時ケアできないことに,「精神的痛み」を覚えるなどの精神的なストレスがある
さらに周囲か
らは「いつまで一人にしておくのか?」などの「同居
圧力」にさらされるなどの家族間の問題も出ている。

      3.在宅介護のストレスへの対応
精神的ストレスの内容として,介護を変わる人がいない場合や介護に関する身内の無理解は介護者を孤独にする。
「誰も分かってくれない」と思う事により,相談することや辛さを表出することができにくくなる。
>>ストレスのはけ口がなくなると,介護が孤立を深め,心理的に追い詰められるのである。介護うつが自殺につながった。
この場合にはケアマネジャーや他の家族からの意識的な介入が必要である。
力になりたい,聞かせてほしい」と寄り添う事から関係性を作ることである。
>>援助者は,まずは向き合い,介護者の話を聞くことが大切である。
>>介護の辛さや介護サービスや身内に対する不満を言っても,受け止めてくれ人がいることが実感できることで孤立感が和らぐ。
また,
介護者の会や介護する家族の会などの同じ経験をしている者の集まり等を紹介して,そこに誘導することが大切である。
参加することにより,「仲間がいること」「理解されること」「アドバイスが得られること」につながればより孤独感は緩和される。

      3.1.2 介護者自身の介護感をゆるめる
できない自分や効果が上がらない要介護者に対してジレンマを感じる場合がある。
介護者は懸命に努力するが,
そのことで疲弊したり,効果につながらないことや,評価されなかったりすると反対に落ち込む等の完全主義的な介護感を持つ場合がある。
介護に勝ち負けはないのだが,
成果主義の社会の反映が家庭の中の介護にも影響を与えている。
>介護者に「自分が楽しみ事は許されない」
>>「これだけ介護しているのだから継続できてきたことを感謝されるのが当然」などの思いがあると,自分で自分を追い詰めていくことになる。

*この場合の対応として,
「介護は生活の一部で,すべてではない」
「自分を許し生活を楽しむことは良いことだ」
介護する方も,介護受ける側もリラックスできると楽だ
「楽しんで良い,介護で頑張らない」 , 
また,「介護では解決できないこともある」と広く介護をとらえる価値観の転換が必要である。

*このような働きかけをする際にはキーパーソンが誰かを見極めることが大切である。
誰のいうことなら介護者は受け入れられるか?
をケアチームで検討し,役割分担して関わると介護者の変化につながりやすい。
  
>>「これだけ介護しているのだから継続できてきたことを感謝されるのが当然」などの思いがあると,自分で自分を追い詰めていくことになる。
      ↑
また,このように介護者が考える背景に「介護者と要介護者の共依存がある場合も少なくない。
共依存の関係性は長年の生活の中で培われた関係で一挙に解決は困難である。
そこに介護が加わると,
「自分しか介護はできない」「他人の介護は受けたくない」として,
2 者間で完結型の介護関係が強固に作られる。
そのため,介護者だけでは介護が貫けなくなり,
他者のサービスを受け入れることになった場合でも,その介護サービスに対する心理的な抵抗感が,介護家族にも介護を受けている者にもあり,「しかたないから受けているサービス」として,
介護サービスに対する納得性がなく,介護事業所には「難しい利用者」になることが多い。
 

高齢者自身の体力低下や回復力の低下を理解し,ゆっくりペースであること
今までの関わりが現状を維持してきたことを,今後は回復だけではなく,
>介護を受けながらの豊かな生活があることに気づくような働きかけが大切である。
>介護で心が満たされている事例や,こんな人が介護と両立させている,
完璧より継続が大切,介護で人は成長できるなどの事例を本や集まりなどを通じて「介護感をゆるめる」ことが受け入れられるように働きかけることが大切である。

    4.1 地域の介護への参加とコミュニティケア
地域住民にとっても
緩やかな見守りや,
ごみ捨て
緊急対応や風水害時の協力等があることで
「介護が安心できる街」として将来の安心につながるのである。
 特にこれからの超高齢社会では独居が増加するため,家族以外の介護への協力や緩やかな見守りが不可欠である
これは,過去の閉鎖社会における支配ー被支配の関係の地域コミュニティではなく,
住民が自発的に自らの意志で作り上げる参加型のコミュニティケアでなければならない。

   4.2 介護におけるライフ・ワーク・バランスの構築
それが生活のすべてではない,音楽を聞き,人と出会い,おしゃれして,外出し,人生を楽しむことが生活である。このことは介護を受ける側も介護を提供する側も同一である。
現実的には限られた時間や経済的制約があるが,
できるだけ介護だけの人生にしないように生活のコーディネートをすることが大切であろう。
そのためには介護保険や障害認定だけではなく,家族や親族間の役割分担や,市町村の
諸制度の活用やインフォーマルな支援の創設W?などの課題がある。

   4.3 多様な介護者支援の取り組み 
介護ネットワークが在宅介護者の負担を軽減するとしている。
21 世紀は介護が地域における主要な課題になる
あらゆる地域や団体や組織が介護者支援を位置付けることが求められる。
このことは介護に関わることを通じて自分や組織自身が新たな発見やアイディアを生みだすことにつながる。
介護は人を育て,地域を育て,サービスを開発し豊かな社会の創造につながるものである