選挙結果になんの感慨もない。どうしようもないなと。本来なら自民党はもっとへこまなくちゃ。う~ん。先は暗いな。テレビでは政治を変えようという国民の意思が、などと言っているがこの選挙結果を見る限りここまでの失政、失態を目の当たりにしてもなおかつ自民党に投票する人が多くいる事実にがっかりする。
本来ならカナダであったように小選挙区のもとでは自民党の壊滅までいっていいはずが、党の骨格部分は接戦をかろうじて制したり、ゾンビ制度に救われて当選している。
今回の選挙で当選した自民党議員の意見を聞いているとやはり党内で日の丸国家主義を煽り、市場原理主義の格差拡大容認、売国政治をやろうとしている部分と民主党に近い政治路線の部分の分岐があるようだ。もちろん政治力学からして前者が指導権を握るだろうが野党になった手前後者の路線も駆使して政権を攻撃していくだろう。
ソーカ党比例区全滅。
失政失態を繰り返す政権にぶら下がりおこぼれにあずかるコウモリ政党なのに口先では福祉などを語る欺瞞、政教一体の政治活動への一般人の嫌悪感は大きい。この党の一般大衆への政治的影響力はやはり限界がある。典型的な組織の力で票を囲いこんでいく政党で大衆が政治に関心を曲りなりのも持ち始め投票率が上がると大衆の票を取り込めないからきつくなる。
実は都議選で一番、獲得票のポイントが下がっていたのはソーカ党であった。大幅に議席を減らした自民党よりポイントが下がっていた。この事実は表面的な議席確保の陰に隠れて見過ごされてきた。全国から都議選のために運動員を結集してもいわゆるフレンド票なるものは伸びず、街頭宣伝は空回りしているばかりか却って嫌悪感を呼び起こしていた。
今回も全国的な集計結果が出る。おそらく獲得票ポイントの落ち込みはかなりのものとなろう。
この結果を受けて今後の路線をどうしていくか注目されるところ。
しかし、野党とはなったが全国的な支配機構にねずく自民党とくっつくことにまだうまみはあるはずで自公の共闘関係は解消できない。この党がどうするこうするよりも自民党がどれだけ野党となって政治的影響力を確保できるかによって両者の関係の密度は決まってくる。
国民新党は政策が理解されなかった。政治力がなかった。
社民党は善戦したのではないか。この党が一番いろいろな政治傾向の市民運動家を許容できる。
東京の比例で当選者を出せなかった。大阪では比例で当選者を出した。党自身の影響力が小さくなると議員本人の個性的魅力の役割が大きくなる。選挙において辻元氏と保坂氏の力の違いがはっきりした。
共産党には特に感想はない。
民主には期待も不安もない。ただ一言。長期にわたって自民党には政権に就かせないよう頑張ってもらいたい。徹底的に自民党を干し上げていくことだ。そのためにはどんな手段を使ってもいい。
基本認識として大事なのは大きな経済の流れは政治によって絶対にコントロールできないということだ。したがって日本、世界はなるようにしかならないのだ。政治ができるのは戦争にならないような環境整備を政治することだが当選した議員たちの討論会を聴いているとそんな認識はないようだ。やはり日本はなるようにしかならない。経済動向で大きく左右される。
世界不況は長引く。前途は多難だ。