反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

自公政権は国民の大多数にとって当たり前の必要な政策も実行しなかった。

 民主党政権になって分かったことがある。自公政権は国民の大多数にとって当たり前の必要な政策も実行してこなかった。
 
     八ッ場ダム。 
 群馬県の山奥にあんな巨費が投じられているなんて多くの国民は全く知らないところであった。
 しかも現状では費用対効果も完全に怪しくなり、いわば工事のため工事をしている、とは呆れる これでは穴を掘って埋め戻すようなものだ。有効需要の創出という意味では経済効果はあるだろ うが巨大な公的借金を抱えた世界不況下、そんな無駄な投資をしている場合でない。これからの 日本ではもっと有効なカネの使い道を考えていかなくてはならない。 田舎と都会、地方と都市 の所得の再分配をする必要があるが、そのために公共工事を主要手段とすることは不適当になっ てきている。 企業を儲けさせるだけで働く者にカネが回らない。
  ばらまきがバラマキでなくなってきている。企業の懐だけにカネがたまる仕組みだ。 
 国交省は裁判所じゃあるまい。もっと機動的に動ける役所でなければならない。取り巻く状況が 変われば柔軟に対応しなければならなかった。それができなかった。
  
 当たり前のことがなぜできなかったか?政治家、官僚、業者の癒着が長年にわたって構造化して いたからだ。マスコミがどんなにダム地住民と民主党=国交大臣とのバトルを皮相的に演出しよ うと自民党長期政権が業界 官僚と癒着して国民の血税を無駄に消費してきたか、このダム建設 でハッキリとわかる。
  これはいわば象徴である。
  こんなことをやっていた本人たちが明日の自民党を作る総裁選とはチャンチャラ可笑しい。
 国、地方の借金は800円兆円になろうとするのは当たり前である。
 自民党はこれから10年は政権につかせるべきでない。
  なお筆者は小さな政府やいわゆる健全財政派に全く組するものでないがここまで借金が膨らん でしまえばいくら貯蓄、金融資産に大きなものがあるとはいえ国際経済上マイナスである。日本
 の経済成長が停滞し後発の国に追い抜かれていけばその問題点は一気に露呈すると見る。日本は これから自転車操業の国になる。自民党が国を食いつくしたのだ。日本の若者はこれから大変な 時代を生き抜いていかなければならない。ネットウヨはその悲鳴のようなものと理解する。

     日本航空
 赤字路線の運航を強要したのは政治だった。結果、年越しの金に1000億も足りないという。
アメリカのGMクライスラーも同じようなことを言っていたが結局、破産手続きをし政府がカネを突っ込んで持ちこたえている。民主党政権になって騒ぎだしているのは陰謀ではないか?発足したばかりの民主党政権に財政的難題を突き付けるため自民党政権下では問題噴出に蓋をしてきたとしか思えない。こうなることは自民党時代に分かっていたはず。
 また今までの経営者は組合を分裂させて労、労対立を煽って会社としての一体感をないがしろにしてきた。7つも8つも組合があるのも経営者の責任である。悪しき体質の中、のし上がってきた現経営陣が会社を再建できるとは思えない。また、天下り役人をどれほど抱え込んでいるのか?
 私にはテレビに大写しされたJAL経営者の表情にここまで大赤字をかかえ、倒産に危機にさえある最高責任者の苦悩は感じ取れなかった。何か他人事のような他人任せのお気軽さがうかがえる。あの人は天下り官僚ではなかろうか?うがった見方をすれば、さあ~民主党さんよどうする、といった感じ、なのだ。
       
    郵政民営化
 莫大な資金を保有する郵貯簡保市場原理主義の餌食にしようとしてアメリカは年次改革要望書郵政民営化を迫った。小泉竹中はアメリカの要望に忠実に沿う形で4分社化し、資金力のある郵貯簡保を独立させ、純粋な金融資本としての動きを保証しようとした。
 しかし、民間金融資本としての未熟な段階はその資産、資金が掠め取られる時期である。
 さらに過疎地、地方、田舎にとって大切な役割を果たしている郵便局の全国ネットワーク網の維持は経済合理主義オンリーの経営には馴染まない。
 危うく日本にとって大切なものが失われるところだった。