反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

10、5出獄された植草一秀氏の初記事は変わらぬ濃密な内容であった。

 ご苦労さまでした!権力の理不尽に激しい怒りを覚える。ちょうど今、検察特捜部なる輩は日本の国難を顧みず鳩山献金問題捜査に着手しているという。これを適時に垂れ流し、利権癒着の一翼を担うマスコミは宣伝機関としての役割を果たし、自民党有利な世論形成を目論んでいる
来年の参議院選挙の自民党の復活が当面の目標でそこに向けてスキャンダル暴露作戦を仕掛けてくるだろう。古いしがらみ利権癒着構造の力に頼るしかない野党自民党はこれしか大きな政策がない。
基本的立場はやりたければやればいいじゃないか!だ。スキャンダル暴露はやっても無駄。そんなことで大きな流れは変わらんよ!でもそうするしかないのが利権癒着構造だ。最終的判断は国民がする!
 民主党連立政権には大きな政治目的がある。
 第一。戦後自民党政権が残した時代不適応政策、腐敗の残務処理。
 八ッ場ダムJALがその象徴である。前者は本日発売の週刊ポストに具体的な事例が鮮やかに活写されていた。政官業の癒着構造の中に国費が垂れ流されている。一部の人間が潤うためだけの工事であった。JAL問題も政官業の利権癒着構造の地方空港建設、赤字路線の問題である。ここを根幹として付随的に労働組合の問題や年金の問題が出てきている、と見る。解決の際に本末転倒すれば安全問題がないがしろになる。
年越しのカネに1000億も緊急に必要な追い詰められた経営の会社が自主再建などできるのか。
 GMも確か年越し2000億足りないとか言っていたが結局、破産した。GMJALの会社規模の差から単純に考えると当面の資金調達ができても破産必至ではないのか。
またあんな破産管財人みたいな弁護士の指揮のもと航空会社という特殊な業態が再建できるのか、これも疑問。
 いずれにしても自民党長期政権の残した極端な腐敗政治の一掃という重荷を背負わなければならない。
 
 第二。国家官僚機構の整理整頓

 第三。自民党時代と違う予算の組み替え。
 
 第四。 アジア重視の外交。
 
来年の参議院選挙は大きな結節点になる。ここで民主党単独過半数を獲得すれば政策推進力が強くなる。何よりも自民党の力が弱まる。
 ただし、みんなの党が票を伸ばし、民主党が食われる可能性がある。みんなの党の選挙公約を読むと典型的な実行力の担保されていない巧妙な誤魔化しの作文で民主党公約の引き写しである。植草氏がいう典型的な偽チェンジ政党である。ここに自民党、脱党組が紛れ込んでかなりの票をかき集め、民主党連立が単独過半数に届かない可能性がある。おそらくマスコミはみんなの党応援にも力を入れるはずだ。
 民主党単独過半数を獲得すればそれ以後の政局は安定するが負けると混迷する。
混迷するということは利権癒着が権益を伸ばすということだ。
 本当の意味で国民の政治認識が試されるのは来年の参院選だ。