反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

日本プロ野球(NPB)はなぜアメリカ球界からかつてのような優良選手を獲得できなくなったのか?3つの要因の2番目、実質実効為替レートについて。為替市場の円、ドル交換レートとは違った現地での円の実質購買力の急激低下によりMLBの資金力に対抗できなくなっている。NPB選手流失⇔外国選手調達困難性はスパイラル気味加速。

   今回の記事の眼目。

近年、日米野球界を比較した際に大きな話題になっていることは二つ、ある。

①,2023WBC日本チーム勝利やNPB出身選手たち(特に大谷翔平)のMLBでの活躍

によってNPBのレベルが向上しMLBとのかつてのような格差が急速に縮まっている、との世評が定着してきている。私見ではNPBのレベル向上もあるが、むしろMLBのレベルの停滞に起因する両者の力量差の接近である。

 その証明は、今回取り上げる阪神タイガースシェルドン・ノイジー - WikipediaMLB時代の実績Baseball-Reference.com

www.baseball-reference.com

2023年セントラルリーグの打撃成績セイバーメトリック数値を両睨みにすれば,、解る。

画像

上記はWがXに掲載したもの。説明記事ではこう記した。

W。この程度の選手しか今は獲得できない事情が日米野球界に横たわっている
昔は日シリで活躍した助っ人もシーズンの成績が悪ければ契約しない事がしばしばだった。
>先の上げた3要因の②円安について<実質実効為替レート>で換算すれば(米国物価高)ノイジーの1億8千万は1億円ちょっと。そこから減棒

 上記のツィートの問題意識がその②の話題であり、

この点は相当な誤解があると思われるので深堀する必要がある。

 シェルドン、ノイジー程度の023年、NPBの成績であれば、

>いくら日シリで目を覚ましたように活躍しようがオフシーズンには解雇された事例が、かつての日本プロ野球界では常識のようにあった。

 だが、既定打数に達したセリーグ打者のなかでセイバーメトリックス数値がブービー状態(下から2番目だが最下位はヤクルトの若手有望選手SS~選球眼の指数上位ランク、なので実質、セリーグ打者の中で最低の打撃力)のノイジーは解雇されなかった(2000万円減棒、年棒1億6000万円)

>なお、付け加えるとノイジーの2000万円減棒、年棒1億6000万円は現地のドル購買力でいえば、×0.7程度。1億円、程度になる。

*****

 来日前の2022年のノイジーは9月にアスレチックスとのメジャー契約を解除されマイナー契約を結んでいるので023年シーズンから改定された3A年棒の下限を適応すると3万5800ドル(為替市場で円換算すると約473万円、実質実効為替レートでいえば331万円である~~実際のマイナー契約金額は交渉次第で決定され下限を上回るが伸びしろナシのノイジーの球歴からアメリカでプレーする限り、下方圧力が付きまとう。~~。

 マイナー選手で終わる可能性大なので、

阪神タイガースとの推定年俸は130万ドル(約1億8200万円)~~推定3A年棒3万5800ドル⇒130万ドル宝くじに当たったようなもの、と推断する。

***ノイジーの最終球歴*****

  アスレチックス復帰

 W、ウィキはほとんど球歴とはほぼ関係の無いことを書き連ねている~~~詳しくはBaseball-Reference.com参照。

>記事の最後のほうでMLB時代のノイジーに触れる。

来日前はアスレチックスとのメジャー契約は破棄されマイナー契約に変更されたことだけを解っておればよい。なので来日前のマイナー選手のノイジー年棒は023年シーズンから2倍値上げされ、3Aは1万7500ドル(約231万円)⇒3万5800ドル(約473万円)W。あくまでも下限。交渉次第。

 

****ちなみに

NPB支配下選手、最低年俸

  引用。

育成選手に関しては「最低年俸230万円」とやや低い設定ですが、支配下選手は「最低年俸420万円」と定められています。 それに加えて、年俸1600万円以下の1軍選手の場合、1軍登録1日毎に年俸の差額が加算されていく「出場選手追加参稼報酬」という制度」

>W。2軍で最低年棒クラスの選手はドラフト下位指名選手の契約条件なので期待値低く、数年で解雇される通常、2軍で長期間プレーする選手は期待値の大きい選手であり、年棒は最低年棒を大きく上回る

NPB2軍選手の待遇は3Aと変らない印象だが3A選手は選手側のオプションは整備され、NPBの現役ドラフトは所属球団主導だがMLBは条件を満たせば自動的に選手市場に登録される制度がある。

*****

マイナーリーグ労使協定初合意 選手の最低年俸2倍以上に増額― スポニチ Sponichi Annex 野球

                          [ 2023年3月31日 02:30 ]

引用

マイナーリーグの労使協定が29日(日本時間30日)、初めて合意に達した。5年契約となり、マイナー選手の最低年俸は2倍以上に増額される。

 3Aは1万7500ドル(約231万円W。NLBを目指したNPB選手たちの3A時代の苦労話は年棒231万円時代!確かに231万円では野球やっていてカツカツ。

3Aは3万5800ドル(約473万円)、2Aは1万3800ドル(約182万円)から3万250ドル(約399万円)などとなる」 引用終わり

****シェルドン・ノイジー - Wikipediaだけにざっと目を通しだけではMLB時代の実態は分からない。

MLBでのノイジーは3塁の出場が多く、その次に2塁手。1塁手の出場も数試合。3試合ほど投手としての登板記録、SS出場2試合。

特徴。肩が強かった、ことは間違いないが、

エラーが余りにも多すぎる!さらに肩は強いが守備範囲は狭すぎる阪神での外野守備からの類推~打球に対する一歩目があまりにも遅すぎる!)

022年アスレチックスで79試合程度出場機会(160試合の半分程度)があったので数値は信頼できる。コレがノイジーの最大出力とみる。

019年に出場機会が極端になかったのは、3塁にゴールデングラブ賞チャペス(現ブルージェイズ)が在籍していたためだ。

9月に戦力外は内野手失格の烙印(打てないことも加味~ホームランが極端に少ない~来日前の動画はその極端例を挙げた!)を押されたためと思われるが、

>外野手として出場したのは左翼手ドジャース時代の4試合、守備固め5試合だけであった外野手枠で登録されると、メジャー枠に入ることはなかった、ともいえる(①脚遅い、②長打力無し打力の独立指標悪すぎ(セイバーメトリックス指標)、③守備範囲狭い。

@しかし阪神がノイジーを離さないのは内野も守れるユーティリティープレイヤーとしての価値を少しは認めているからだろう。糸原内野手の代替えにノイジーは想定できるが、糸原の方が打撃に持ち味と実績がある。

いずれにしても内野手としては非道成績である。

 2023年のノイジーセリーグ打撃成績はほぼ、MLB時代の実力通りのもの。西海岸マイナーの打撃成績は打高投低のためにマイナーで打ってますヨ、は当てにならない。阪神編成はココを当てにして伸びしろ、と見たのだろうか?

 基本的に最近のNPBで活躍する外国人選手はメジャー時代に一度は見るべき打撃成績を収めた打者(ヤクルト、サンタナ、オスナなど)。

>ノイジーホームランがほぼ無いのも特徴。四球はソコソコなのでOPSは5割半ばキープ。これも2023年のノイジーセリーグ打撃傾向と同じ。

>ただし、この程度の選手でも手放せない事情が日米野球界には横たわっている。

  ↓     ↓

①セイバーメトリックス数値による選手評価が徹底し、選手独自の能力が数値化されMLB側は能力のある選手を手放さないようになってきた。

NPB側にとって以前のような掘り出し物の選手はいなくなった。偶々、NPBで活躍する選手がいても(投手)短期間でMLBに復帰する。高額の複数年契約の必要が生まれている。

②実質実効為替レートの影響で<為替市場の円、ドル換算>よりも大きな金額が必要になった。

③間違いなく日米プロ野球の格差は縮まっている。3Aレベルで好成績は以前ほど評価できなくなっている(基本、MLBのレベル停滞が格差縮小の主要因。)NHKBS中継を視聴しているとMLBのレベル低下は解る。シーズン中は面白い野球をやっていない。番組を最後まで視聴できたことは一回もない。途中で飽きが来る。淡々と大雑把な野球に終始する。

**********実質実効為替レートによると、KBO(韓国リーグ経由の元大リーガーの投手のWソックスと契約した1500万ドルは円の感覚でいえば、15億円程度年棒7,5億円

>22億円というのはあくまでも為替市場での円とドルの交換レートだが、

>この投手をオリと巨人が獲得しようとすれば22億円以上の2年契約金額を用意しなければならなかった。争奪戦に負けるはずだ。

できない!

年棒10数億円のKBO経由の投手を迎え入れるとすればチーム内の年棒バランスが完全に崩れる。また過去の例からも活躍する保障も怪しい。

 他方、ホワイトソックスの提示金額実質実効為替レートでいえば15億円程度。年棒7、5億円だから妥当な金額

この感覚は日本にいればなかなか理解できない

日本経済は最近でこそインフレ(しかも賃金上昇厳しい環境)だが長期に渡って物価は安定。

他方、米国は一貫して物価も賃金も上昇してきた(下方の賃金は停滞しているが)。この関係から、要するに円の現地でも購買力が急速に低下してきた。それは為替市場の円、ドル交換レート以上の推移である。

*****

*****

韓国リーグ20勝&MVP右腕フェディ、ホワイトソックスと2年22億円合意報道 日米韓争奪戦(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

  引用

韓国リーグ(KBO)、NCで20勝をマークし、MVPとチェ・ドンウォン賞(最優秀投手賞)をW受賞したエリック・フェディ投手(30)が米大リーグホワイトソックスと2年1500万ドル(約22億円)で合意」

>W。争奪戦に参戦したNPB球団は調べた結果オリックス、巨人だった。

画像

外国人選手の獲得も日本とアメリカの経済環境の激変で厳しい状況。1ドル149円なんだけど、実効為替レートという米国内の物価高を反映した現状がある。コレが実際に米国内のヒトが1ドルあたりで購入できる商品やサービス。

ノイジーさんの年棒1億8000万円にドル換算し買えるモノサービスは1億円ちょっと。

画像

 

<セイバーメトリックス関連指標サイト一覧>

プロ野球ランキング。

proran.jp/player_ranking

②essece of baseball

1point02.jp/op/gnav/glossa

③SPAIA

spaia.jp/baseball/npb/

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 時間不足により、今後の記事で活用する項目を今回掲載しておく。

 

①W.説明難しい。

www.nli-research.co.jp

韓国ウォンより弱い日本円、70年代に逆戻りの激烈円安がもたらす「悪いインフレ」の末路 | 有料記事限定公開 | ダイヤモンド・オンライン

 

なぜ日本は米国よりも一人当たり購買力平価GDPの順位を下げるのか〜米国を除くTPPよりも大きい米国の購買力〜 - 一般財団法人国際貿易投資研究所(ITI)

ビッグマック指数

日本のビッグマック価格は390円(3.39ドル)に過ぎす、米国の同価格(690円)よりかなり安かった。

>円はドルより約4割も過小評価されていたことになる

カナダ、欧州連合EU)、英国、豪州といった先進国に後れを取った。

それどころか、ブラジル、タイ、中国といった新興国よりも低水準に沈んだ。

比較対象の57カ国中、日本は33位と下位に位置し、先進国中では「最下位クラス」に甘んじた。」⇒W。日本にインバウンド観光客が来る動機(それでも訪日観光客は世界水準からみるとたいしたことはない、極東は欧米から遠い、結果東アジアの観光客主流)。その他、不動産、株式、企業など日本買いの経済要因。

>EU加盟各国の拠出金の割合は購買力平価に応じている<らしい>。

weekly-economist.mainichi.jp

韓国、すでに日本を一人当たり購買力平価GDPで追い抜き…数年内に名目でも逆転か | キヤノングローバル戦略研究所

W.よって中国脅威で国防力強化なのだと~~~~。格差大拡大である。

世界の賃金・経済状況を比較する――日本経済は1人負けなのか|日本人の賃金のいまを探る|リクルートワークス研究所

引用

経済の状況を比較的長い目で見ると、1990年以降、やはり日本のポジションが後退していることがわかる。ただ、日本経済の停滞の背景には、2000年代以降の経済が低調だという側面よりも、1990年代の経済が実態より上振れしていたバブルの状態であったという側面があるということには注意が必要である。

実際に、バブルの後遺症が解消された近年の成長率を見ると、日本の成長率は欧州先進国の成長率とはさほど変わりはない。」⇒W。冷静な分析、とみる。闇雲な悲観論は駄目!

ただし日本経済後退要因にアベノミクスの弊害はある。悪貨は良貨を駆逐する!まして世界単一市場化急進の状況で自ら悪貨を増発する愚。コレ経済の自然法実体経済の在り方を蔑ろにした緊縮財政批判の議論は間違い。

 経済はここ10年米国の1人勝ち

****

W.日本買い迎合もここまで来たか!不動産デベロッパーに大金が入っても日本経済全体に循環しない。

diamond.jp

⑧W.景気が悪くなっているのは肌身に感じる。超大型コンテナ船の入港が途絶え、小型コンテナ船の入港が目立つ。設備投資関連がマイナス。

戦争止めなければ、日本のような戦略物資乏しい経済体質では景気は悪くなるばかり。

>当たり前の議論をしようよ!

 

ところが、ウクライナ、ロシアに追加してパレスチナイスラエルで戦争発火

①グローバル資本制内の階層格差拡大、

資本蓄積増大とともに

③周辺や縁辺への侵略性が増している。

ウクライナ、ロシア戦争、パレスチナイスラエル戦争の大枠はそのように理解している。

news.yahoo.co.jp

メジャーリーグ最低保証年俸 - TSP SPORTS

最低保証年俸

2026 780,000ドル
2025 760,000ドル
2024 740,000ドル
2023 720,000ドル
2022 700,000ドル
2021 570,500ドル
2020
短縮シーズン
(563,500ドル)
208,704ドル
2019 555,000ドル
2018 545,000ドル
2017 535,000ドル
2016 507,500ドル
2015 507,500ドル
2014 480,000ドル
2013 480,000ドル
2012 480,000ドル
2011 414,000ドル
2010 400,000ドル
2009 400,000ドル
2008 390,000ドル
2007 380,000ドル
2006 327,000ドル
2005 316,000ドル
2004 300,000ドル
2003 300,

 

(1951)<男の哀愁>ねこむすめ 、さん転載。鶴田浩二、高杉早苗、桂木洋子、岩間鶴夫監督 。日本映画黄金時代の松竹映画の文芸調を満杯の映画館観客に説得できた隠れた名匠。鶴田演じるエリート美大生がミスキャストでも映像とストーリー展開で最後まで飽きさせない演出力は見事!時代考証的意味で鶴間監督作品の見直しが必要。

男の哀愁

異聞俳優について

桂木洋子 - Wikipedia

引用

東京市四谷区(現・新宿区)に、家具屋の娘として生れる1946年に東京都立麹町女子商業学校(現・東京都立芝商業高等学校)を卒業し、松竹歌劇団に戦後の2期生として入団する。同期に千草かほるなどがいる。

1948年黒澤明脚本の『肖像』を準備中の木下惠介監督の目に留まり、この作品で映画デビューする。続いて、同監督の『破戒』に出演したのを期に歌劇団を退団し、松竹に入社する。

その後、木下監督の作品に次々と出演する傍ら、1950年に『三つの結婚』に初主演するなど、甘い美貌で人気を集めた。1953年に作曲家の黛敏郎と結婚し、以降は家庭を優先して徐々に出演本数を減らし、1963年日活『丘は花ざかり』を最後に引退した。

~~2007年3月に死去した。満76歳没。」W、引用終わり。W、演技、下手。~~

W。この映画は1951年の青春やくざ映画は今をしての感

鶴田浩二の松竹時代の作品。演技は下手ウマ⇒とても東京芸大?の学生には見えない!コレで通用してきたスターシステムが当時(朝鮮戦争勃発~~|1950年7月~~はあった。」。身長もあるが顔、デカいな(長い)=歌舞伎役者と同じ。こんなヒトは昔も普段でも目立つ。演技力なくワンパターンが東映にはまった。1950年当時、大学に進学できるのは極少。東京芸大の世に出ていない学生が、周囲や世間にこんなに重宝がられた。文系の世界が広がった時代。世界戦争の人間の生き死にが身近にあったから階層、地位、名誉、モノ、カネの尺度は今ひど「絶対的」評価基準ではなかった。

>この映画の主要テーマは敗戦後の社会的価値基準の混沌であり(愛を愛としてのみ交換せよ!がこの映画の英米被れ戦後道徳イデオロギー金色夜叉の日本的発展テーマ)、朝鮮戦争を通じての日本資本主義の復興と共にこうした過渡期的社会的価値基準は朝鮮戦争を通じて)資本制のもとに整理されていく。

>出だしの音楽が凄い!軍歌調だ!

@この映画はパターン化された一種の歌舞伎の世界。それがうける、のも日本だから。

芸術的評価は最低レベルだが、映画の完成度は高い。

*******

監督

岩間鶴夫 - Wikipedia

映画黄金時代の松竹映画調の娯楽作品を連発した巨匠と言える。松竹調の人間の機微を映像化し、満杯の映画館の観客を飽きさせずぐいぐい引っ張っていった腕前は見事であった。

>再評価されるべき監督だ!

@高杉早苗 - Wikipedia

Wの知っている限りこの女優は当時の先端を行く女のワンパターン演技が繰り返しはまっていた女優。この映画ではあまり魅力できな女とは見えないが、敗戦当時はいわゆる<ハイカラ>が風俗リードの世の中。

@引用 「高杉 早苗1918年10月8日[1] - 1995年11月26日)は、日本女優本名は喜熨斗 弘子(きのし ひろこ)。旧名は清水ヒロ。

夫・三代目市川段四郎との間に、長男・二代目市川猿翁(旧名:三代目市川猿之助)、次男・四代目市川段四郎、長女・市川靖子の三子。香川照之四代目市川猿之助は孫、五代目市川團子は曾孫にあたる。

  • 夫である三代目段四郎とは遠戚にあたり、高杉の母が舞台鑑賞後に高杉と共に市川の楽屋を訪ねた際に、段四郎が惚れこみ、紆余曲折あったものの結婚へとこぎつけた。
  • 女優引退は、舅の二代目市川猿之助の意向だった。(W。もともと江戸時代の歌舞伎は大衆娯楽のおどろおどろしい見世物(この状況を現代的に再現したのが高度成長経済末期の天井桟敷などの舞台)。いしん前の歌舞伎界は人気はあるが身分的には河原「乞食」筋の低位。明治「いしん」と共に西洋列強に対して江戸大衆演劇文化の仇討ちや恨みつらみのどろどろ嗜好を洗練化する必要から、歌舞伎の高級化が画策され、歌舞伎役者の血筋が封建番外から近代の文化的支配層に意図的に嵩上げされた=梨園
  • 二代目の洋風好みと格上げ歌舞伎界への固執は何ら矛盾しない。明治「いしん」官僚の洋風取り入れ=権威付け、実用化と同じ道であったがその真意は歌舞伎家紋の新たな権威付けであった。内部からの近代に即応する権威をする家紋役者と外部からの参入者が呼応し、歌舞伎界の家紋が時代の遍歴をも取り込んで保持されていった。その役でも超ハイカラ女を演じた高杉早苗こそが歌舞伎界の家紋の強固な保持者であった。コレは日本文化の特徴である。しかし歌舞伎の本質は江戸時代の形式ばったおどろおどろしい流行り芝居と「いしん」権力の格上げ(庶民からの遊離)なので、現代的には無様な格上げ形式芝居を維持する家紋に庶民的血統を付け加えるしか他あるまい。歌舞伎の原点に帰れ!と言いたい。この姿勢があれば家紋の悲劇は無かった。
  • 女優復帰は、戦後すぐ疎開先から東京への転居費用などで借金がかさんだことから。ただし、梨園の妻としての行動に支障が出ない範囲ならという条件付きだった。
  • 同じ松竹の看板女優だった高峰三枝子とは公私共に大変親しく、高峰のリサイタルへも数度ゲスト出演している。
  • 息子の三代目猿之助浜木綿子の結婚には、自身の経験や浜が宝塚歌劇団出身だったことなどから反対したと伝えられている。
  • 孫の香川照之とは、香川の1歳の誕生日を最後に、高杉が亡くなるまで生涯一度も顔を合わせることはなかった(猿之助と浜の離婚後、香川が浜に引き取られたことが原因)。
  • 市川猿翁 (初代) - Wikipedia

「猿翁」は舞台で使われることが一度もなかった隠居名の名跡で、しかも改名直後に本人が死去したため実績もまったくない。一方、「猿之助」の名跡は53年間にわたって名乗り続けており、それ故に今日でも彼が「二代目 市川 猿之助1888年明治21年〉5月10日 - 1963年昭和38年〉6月12日(いちかわ えんのすけ)として語られることが多い。

東京市浅草区千束町2丁目に生まれた


初代市川猿之助(二代目市川段四郎)
の長男。1892年明治25年)、九代目市川團十郎に入門、同年4月、市川團子を名乗り歌舞伎座関原誉凱歌せきがはら ほまれの かちどき』の千代松に扮し、初舞台を踏んだ。

今後は歌舞伎役者も豊富な教養が必要という父の意向で私立京華中学

黒澤明の出身校)に進学・卒業するが、これは当時の歌舞伎界では異例なことだった。

1909年(明治42年)、二代目市川左團次の主宰する自由劇場に参加。翌1910年(明治43年)、二代目市川猿之助を襲名し、以後53年間にわたって名乗り続けた。

その後、欧米に留学して最新の舞台芸術を学ぶ。このとき見たディアギレフのロシア舞踊が『黒塚』『小鍛冶』『悪太郎』などの新作舞踊の立体的な演出に生かされるなど、猿之助にとって貴重な体験となった。

www.youtube.com

2023年ジャパンカップ馬体診断の転載。競馬談義と枠順決定はコンピだと云うがくじ引きソフトに情報を仕込めば枠順は操作できる。1番スターズ。2番イクイノ。3番タイトル、5番ドオなど。天文学的並び。金曜、JC情報を付け加えた。

【ジャパンC枠順確定後の表情】報道陣がざわめいた1枠2番もイクイノックス陣営は至って冷静「自分の競馬をしてもらえれば」(東スポ競馬) - Yahoo!ニュース

>近頃のプロ野球ファンや競馬ファンに見られる特徴⇒一次元的人間像(見たくないモノに目を塞ぎ自分たちの無垢な世界を楽しむ。それを批判するものを内容の正否を吟味せず目を塞ぎ毛嫌いする。その裏返しが<陰謀論>=この世界は一部の支配的人間集団が操っている。

  JRA2023年、ジャパンカップの枠順決定にはさすがに疑問が噴出している模様。

W。くじ引きソフトで検索すると昔は当該アプリが出てきた。民主党政権時代の小沢一郎検察審査会再審のとき、このソフトを検察側が使って若者中心の人選を行った、と伝えれれその存在を調べたことがあった。町の商店街のおみくじをコンピでやるときも使用するらしい。

なぜ抽選を全て公開でやらないのか? 仮にコンピューターによる自動抽選に操作可能な領域があるとしたら、それは八百長にも等しい。 公開抽選でアナログな抽選方式にすれば枠順操作を疑われることなんてないのに。

当局は完全なお上気取りだから、批判にも平気だ。

<ウザイ>ものは相手にせず、体制順応者だけを相手にしていても売り上げは挙がると多寡をくくっている

昔は競馬マスコミにも大川慶次郎大橋巨泉など硬骨漢がいてそれなりの競馬マスコミの報道基盤(巨泉、競馬エイト、サンスポ系。大川、ケイシュウ~廃刊~、日刊スポーツ。)をもって発言力があった

今はこういった人は皆無。跡形もなく消えてしまった。競馬には評論の世界もあった今は競馬評論は死んだ

You tuber競馬動画はコンテンツの収入で食っているのであって馬券収入はマイナス推移だろう

てら銭25%の壁にぶつかったことのない者には解らないことがある。

結論⇒競馬は予想し賭けて楽しむもの。儲けの対象ではない

 ファンが賭けることによって参加できないNPBMLBよりも競馬の方が面白い!

昔、夏の甲子園高校野球を自分で楽しむために出場校にハンデをつけていると意外な結果が解ったことがあった。

東北勢が弱いころ青森山田日南学園よりも強い、というハンデ出た。結果はその通りだった。

今年のセリーグの予想は外したが予想の仕方に間違いはなかった、と今でも思っている。阪神の来年の連覇は危うい。

 もっとも日米野球界は昔よりも他のプロスポーツに比べて相対的な(選手個々の)力が落ちている感がする

NPBドラフトに掛かる選手の身長は昔よりも小さくなっている。

日本人の平均身長が170当たりになっているのだから昔流に言えば180cmを超える選手が普通でなければならないのに、ほとんど170cm台。体格がよく運動能力のある選手がサッカーなど他の競技に流れているのだ

米国の事情は昔よりも米国圏の黒人選手がいなくなり中南米選手で補うようになった。ココが顕著な違い。当然にも野球の内容が単調でつまらなく成った。レベル落ちだと思う。新ルール改正の意味もこういうところにあった、とおもう。スモールベースボールを推進したアリゾナダイアモンドバックスの躍進は新ルール改正が寄与している。

***

 野球観戦を楽しむのも情報収集ができていればこそ、と思っているが競馬にはこの理屈が野球以上に通用する。競馬は深く知れば知るほど不可解な部分が出てきて、予想が外れて面白い。今、競馬界が枠順操作するのもこういった競馬の不可解さをより一層増して、予想を難しくし買い目を増やさせたいがためだ。ディープなファンよりもライトなファン相手に広く浅く馬券を買わせて売り上げを挙げられる、競馬界は経験で学んだ。もっとも公営ギャンブル全般がこの傾向で売り上げを挙げている。

>モノ言うギャンブルファンは面倒だから相手にしない。この基本姿勢は競馬マスコミにも浸透している。

 @W、昔は好きな馬、厩舎、騎手がいて血統にも興味があった。しかし、そんなものはギャンブルにとって序の口だと知った。この趣旨で競馬を長く続けているものは非常に少ない、というかお目にかかったことが無い。

**

 もともと自分がうちこんだ競技であった野球も同じ道筋を辿った。

球団やチームを超えて野球そのものに向き合ったとき、野球は競馬よりも面白い要素が少ない(試合途中で結果があまりにも明らかになりすぎ⇒スリルとサスペンス要素が少ない)、となった野球は見るものではなくやるものだ(馬券を買っていることは競馬をやっていることとイコールにあらず。競馬俳句が深い!)

スポーツ観戦よりも自分自身の身体を意図的に動かすことを(障碍があってもできる)日課としていると単純なスポーツ観戦は相対化できる。血気盛んな若者がスポーツ観戦に血道をあげている姿に閉塞社会の状況をみる。ロスポーツなど所詮他人の飯の食い扶持にすぎず観戦者は共同幻想に浸っているだけで賭けるものが現実物でない以上、身を切る怪我はしない。

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news.yahoo.co.jp

ラーメン屋に長蛇の列。しばしその顔、眺め入る。

阪神選手たちが草野球選手と変らぬ姿になった日。カネをくれるといってもパレードを見に行かないよ!汚らわしい!鳥谷敬が自分と同じことを言っていた。選手との距離が近すぎる。度を越した身内意識が強すぎる。しかし人間関係は接近するけれど意外に、ドライな関係なのだと解る、ココが東北などの地方との違い。気は許せんよ。井原西鶴の数寄とカネの世界はゾッとする非人間的世界。200数十年前にその世界が出現していたことに驚く。

この世界情勢の中、長時間費やす娯楽の野球は思考停止を招く罪作り。岸田内閣の支持率低下と優勝パレード人だかりは矛盾しているのか(世界的な影響が出る戦争をやるから戦略物資への投機が経済波及効果を発揮してインフレで庶民生活は苦しくなる⇒だったら戦争止めろが火急の要求。個々の政策の問題ではない!)、極一部の人たちだけの熱狂」のか?人間は不条理な存在。不条理が集まって歴史的必然の過程になる。人々の意識は啓蒙では変えられない。意識が存在を規定するのではなくて存在が意識を規定する。社会だけではなく老いにも含蓄ある言葉だ。

 しかしなぜ阪神をこんなにも嫌うようになったのだろうか?180度の転換ではないが大転換に違いはない。

阪神球団は結局体制順応の歴史だったと阪神記事を書きながら解った。独自の道を切り開いたことはなかった。電鉄連合からプロ野球マスコミグループ勢(中日、中国新聞など)の主、米国バックアップの読売にピックアップされて阪神があった。

今の阪神ファンの主流は体制順応主義者であるとすれば、言説は理解できるが、大切にしている自分の価値観とは相いれない。

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>競馬界の恣意的な操作が余りにも露骨な競馬番組は掛け金をセーブしよう!できるなら<見るだけの競馬>にしておこう!

***

>枠順を恣意的に操作して馬券の点数を増やさせ、売り上げ増加で身内の農水省の畜産奨励国庫の上納金額を増やすこと。これが役人もどきの至上課題である。

@枠順馬券しか売っていなかった頃(ミスターシビー時代)の単枠指定から馬番導入を経て3連単の時代になると、こういった意図のJRA馬番操作が、ファンの射幸心をあおり売り上げ増加につながることをJRA当局は学んだ一方ディープファンは競馬界の意図を察知し警戒する。一人から10万円取り上げるよりも10人から1万円づつ取り上げる方が健全であるという理屈が成立する世界がある!

単枠指定の頃は圧倒的1番人気で単枠に指定される馬はその馬の個性に合わせて最も走りやすい枠順を与えられた。

W。引き運動の姿に覇気がない!良いころの爆発力が影を潜めたのかな。

W。超道悪凱旋門賞(直線まで逃げてシブトク粘る)遠征後、ピッチ走法に特化したところから成績降下。ドオディュースも超道悪凱旋門惨敗後、馬体変化。

W。馬体的に格下馬の感がする。ダービー、イクイノに勝った時はもっと胴長体形に見えた⇒馬は加齢すると距離適性がはっきり2歳1600mG1勝ち馬。2400mは長すぎる。武豊負傷で騎乗できず。人気を背負って消えてくれるので有り難かったが人気馬の中では消し材料の多い馬@後方からの競馬になり、超ハイペースで馬券内警戒。

>競馬界の枠順操作の眼目の大きな目玉はこの馬の馬券を買わすことである!

理由その1。馬主はJRA新規参入高額馬購入者。

その②。凱旋門賞に挑戦したダービー馬はJRA的には王道を行く馬主、厩舎、騎手であらねばならない!ジャパンカップを最大レースにしたいJRAにとってこのまま簡単に惨敗して欲しくない。そのためには走りやすい枠番を与える

W。良い意味で馬が若い。雌馬らしい雰囲気。動作に筋肉の柔軟さが出ている。良い馬だ。

W。「この馬を負かす馬を探すのは<川に落としたお金を探すようなもの>」この表現、競馬界では初めて聞いた。さすが中村均元調教師。

W.黄色マーク。実際に競馬場のパドックで目の前で見た馬たち。キタサンブラック自身が歴史的名馬の隔世遺伝の馬だった。

競馬の血統の面白い、所は隔世遺伝がなぜか有効に機能する。ココが人間の血筋と違うところ。300年以上にわたって血を人為的に純化させると、隔世遺伝のような「突然変異」が発生する。サラブレッド生産者はこのことを強く意識して配合を行っている。

競馬ファンも競馬の世界にのめりこむと馬に実際に乗りたくなったり、馬主になりたくなる。そこから先に繁殖牝馬を所有し配合を考えるようになる。

***

サラブレッドの血統を遡ると、ヨーロッパのたった3頭の馬にたどり着く。ダーレーアラビアンネアルコ⇒3大枝ナスルーラ、(テスコボーイナスルーラ系は断絶気味②ロイヤルチャージャー系(ロベルト(英)とヘイロー<米国>サンデーサイレンスニュアークッテック系ノーザンダンサーネイティブダンサー系レイズアネイティヴ

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W.スピード優位の系統

ネイティブダンサーはクォーターホースの血が入っている説が昔は今より語られていた。クォーターホースは実は世界で一番供用されている品種である(まったく知らなかった!)。クォーターの距離(300m)ではサラブレッドよりも速く小回りが利く性質大人しく粗食に耐え病気にも強い。サラブレッドよりも小柄(400キロ程度)乗馬、馬術競技誘導馬、ロディオなど多用途。
 ネイティブダンサーの解説を読むと、

クォーターホースの血が入っているにしては余りにも大柄過ぎる。1200ポンド=544kg。そのせいか競馬ぶりもスタートダッシュ決まらず、エンジンのかかりが遅く一端本格的スピードに乗ると追随を許さない圧倒的なスピードを発揮する。

12戦11勝。唯一の敗戦はケンタッキーダービー。他頭数、小回りコースで道中不利をうけて猛然と追い込むも僅差届かず。馬群の後ろから徐々に進出し、いつの間にか先頭集団の中にいるあし毛の巨大な馬は<灰色の幽霊>と呼ばれていた。

  • ミスタープロスペクター系
  • キングマンボ系

    主に日本で拡大した系統であり、アメリカ・欧州方面では衰退傾向にある。 ミスタープロスペクター系から独立した父系とみているのは日本だけである。

    日本では、キングカメハメハ(通称キンカメ)の成功により、2016年のシェアが約15%に伸長

  • W。社台のスタリオンの種牡馬サンデーサイレンス系が多い。そのため優秀な競争成績ののち引退したSS系繁殖牝馬はSS系種牡馬と配合できないのでミスプロ系の馬体、競争成績、性格の優れたキンカメが配合相手となったことが、日本におけるキングマンボ系、キングカメハメハの成功に結びついている。
  • その核心は社台グループの日本サラブレッド競走界における独占が影響している。(生産⇒育成⇒市場寡占⇒競争成績寡占状態~~日本中央競馬界の国営競馬運営の半規制状態~~世界に通用する馬ずくリと称する国主導の競馬運営2000億円国庫上納、ほとんど畜産業界に投入~~が社台グループの独占を招いた~)。もっともヨーロッパ競馬は特定馬主、生産者、寡占状態。市場フリーにすればカネのあるモノ、強いものが弱いものを駆逐する。そしてレースに頭数が揃わず、ギャンブルとしての面白みがなくなる。
  • 日本の競馬はアメリカのギャンブル競馬(極端は香港競馬~馬生産育成無<オーストラリアが代行?>~とヨーロッパの馬主、生産者中心の競馬の中間項に位置付けられる。徐々に馬主、生産者中心に移り変わっている!昔大衆競馬云われることもあった日本の馬券購入者の地位が低下している。言い換えると資本力や人材面の脆弱性のあった日高地方の中小生産牧場(日高の軽種馬農協の負債増大)~種牡馬の不振の廃業、ニジンスキーの直子の産駒が全く走らず購入費50億円負債~社台勢力の拡張=種牡馬場を制するものは生産と育成、競争を握る。
  • 反俗日記は最終的に競馬はギャンブルとしてしか興味がなくなった。
  • 25%もテラ銭払ってはやってられないよ!ここにたどり着いた。1万円を4回賭けて、手元にまだ1万円あるということは25%てら銭ひけば博打に参加する客どうしの勝負では「不特定多数」の相手に勝っているということ。2023年ジャパンカップ賞金超値上げ3億円⇒5億円。当然にも2着は2億5000万、3着は1億2000万~その他も多額の賞金に預かる。まして圧倒的1番人気が予想されるイクイノックスはこのレースで1着になれば1億円の報奨金が中央競馬会から授与される
  • 牝馬がガチンコ勝負に出たのは繁殖に上がって生涯10頭も子も産めば済む牝馬の価値はジャパンカップに負けても下がらない一方で、種牡馬は1年で50頭に種付けするので種付け料の高騰にJC勝利の博は威力を発揮するだから3歳牝馬はJCに挑戦する。2着3着でも繁殖価値は変わらない!イクイノはドバイの国際レース1着が1億円報奨金クリアー条件。従ってJCに勝てば1億+5億円=6億円。牝馬の2,3着をさらにプラスされる(その他の社台生産馬でもベター)と社台のどんぶり勘定は満杯!コレを社台は目論んでいる!JCで非社台の有力馬はタイトルホルダー、パンサラッサの2頭しかいない!
  • 報奨金の発想は輸出奨励金みたいな国主導の政治感覚である。この秋の天皇賞天皇東京競馬場に来賓。勝ち馬のイクイノックスの鞍上の騎手ルメール(いつの間にかフランス競馬界から中央競馬会所属騎手に)は観客席最上段の特別来賓席の天皇に深々と頭を垂れた。Wには醜い茶番であり絶対にこういうレースの馬券は買うまい、と決めた。
  • 英国のエリザベス女王は馬主としても有名。馬券も買う。そもそも競馬の発祥は英国貴族どうしの御手馬くらべ。そこに庶民は隙間からとばくの対象とさせてもらっていた。ここが大昔の競馬の頂点であるとすれば、村の祭りでの様々な形をとった乗馬レースが盛んにおこなわれていた。日本列島、稲作農耕民族と遊牧、牧畜民族の違いが競馬の根底に横たわっているにもかかわらず、天覧(王覧)の絵ずら風習だけを真似すれば、若者たちに(競馬没頭おやじに刷り込み作用は機能しないが~~野球に一次的にわぁ~わぁ~やってる若者と同じ精神構造=一次元的人間像)どういう刷り込み作用が働くのか、自ずから明らかである。
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。ゴッドフィンアラビアン(マンノウォー系 - Wikipedia)、バイヤリーターク(歴史的名馬シンボリルドルフの源流だが世界的に血統断絶)。他、アメリカ独自のスピード血統(クォーターホースの血が混じっているといわれる)

サラブレッドより速い馬?!「クォーターホース」をご紹介!

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W.サクラバクシンオーロケットスタートで有名だった)は短距離名馬だったが、母の全妹はノーザンテーストノーザンダンサーの直子)の最初の名馬アンバーシャダイ(距離不問、勝負強い)

当時の社台(競争相手は多く今ほど独占状態ではなかった~ダイナーズクラブ以外の最大最良の買い手はサクラグループだった)の最良の血統系列である。

父ユタカオーは2000Mではシンボリルドルフよりも強い、といわれれたいた。先行抜け出しの競馬、テンよし、ナカよし、終いよし。栗毛、鼻白の見栄えのする大柄馬だった。足下が弱い弱点があって圧倒的パフォーマンスは短期間に凝縮された。種牡馬としての価値が日高中小牧場から見込まれて早期引退した。社台に供用されていたらもっと種牡馬成績は良かっただろう。Wの生涯一番好きな競走馬はサクラユタカオーだった。

安心して馬券を買える馬だった。長く2000Mのレコードホルダーだった。内国産種牡馬

ブラックタイド黒鹿毛の姿かたちの美しい馬で父のサンデーサイレンスに瓜二つと言われていたが確か、重賞は1つしか勝てなかった。最後まで馬が緩い感じで完成しきれないまま引退した。母の父キングヘイロー歴史的名馬の父と母の子として有名だったが最後までG1無縁のうまだった。母の父トニービンジャパンカップパドックでみた。それまで来日したJC出走馬のなかでは最高の馬体に見えたがなぜか走らなかった。引退し社台が種牡馬にした。東京競馬場左回りコースはトニービン産駒を買え、馬券の鉄則だった

>イクイノックスがドバイで逃げの競馬をしてから、今までと違って先行競馬をするようになったのはサクラユタカオー⇒バクシンオーの血が出てきているのかもしれない。

キタサンブラックも必ず前で競馬していた。

@リファールの子、ダンシングブレーブは強烈な追い込み瞬発力で名を馳せた。

トニービンは東京巧者の代名詞。

 

W。立ち姿よりも鞍上にヒトが乗った時の首からトモまでの姿勢がパドックを見る要点!一番、馬券検討に相応しい場所はゲート入れ前の輪乗り状態の時の馬の状態。馬場に入って急激にテンション上がる馬がいる。ゲート後ろの輪乗りをジックリ見させてもらえば馬券的中率は高くなるが、その時間は無い。ネット投票はその点、時間が取れるがネット投票のシステムに加入したが、そこまでして競馬をやる気は起こらなかった。もう競馬は引退⇒25%のてら銭の壁は越えられなかった。コレが教訓。トントンでは駄目なんだよ。上乗せできなければ。しかし、この壁は大きすぎる。競馬サークルというのもある。いまやネットで競馬発信をしているYOU TUBERまで日本競馬界の矛盾を完全スルーするようになった。25%てら銭、国営競馬、狭義の競馬サークル(主として競馬マスコミ)の諸問題は昔よりも明るみに出なくなった。みんなJRAのパイに寄生しているから、パイが萎む危険性のあるようなことは指摘しないようになってきた。

その点でNPB業界と各球団ファンいっしょだ。大谷翔平フリークも同等。

>こうして一次元的人間が若者を中心に増えグローバルスタンダードへの同調圧力をその枠外の者に事実上、強要する。

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【最終追い切り評価】2023ジャパンカップ!リバティアイランドがキタ!!理想的な追い切りをした馬たちにA評価! - YouTube

W。馬体写真はそのレースに相応しい馬の格を見ることにしているが最近では写真でよく見えないがパドックで良い馬が出るようになった。追切は余程良い、悪いかの判断材料程度にしている。社台の外国産馬シュネル**がなぜ信頼されていたのか理解に苦しむ。勝ったレースはギリギリ追い込みが決まったレース。1600競馬に馬券的に信頼できる馬は極限られた歴史的名馬しかいないはず。人気どころが消えたのに3連単が意外に付かなかった、ということは競馬サークルよりも一般ファンのほうがこの条件の競馬をよく知っている証拠だ。

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2023年ジャパンカップ追切診断

>W。そもそも、今年賞金が大幅アップしたことを受けてJRA当局は当初、9頭しか登録馬がいなかったことから、彼方此方に呼び掛けてフルゲートの出走馬を確保した事情がある。

@言い換えると馬券に絡む馬は7頭~8頭まで。その他は「枯れ木も山の賑わいかな、」状態を維持するための見せかけの参加組。

@こういった真相からいえば、出走手当狙いや参加することで賑やかし目的の厩舎の馬の追切診断をする意味は全くない。YOU TUBERもいつしかJRA競馬サークルの一員になったという証明。むかし、大橋巨泉さんが言った。G1レースに参加することに意義がある程度で出走する馬は有力馬の真剣勝負の邪魔になるから辞退して欲しいと。

なぜこういう事態になるかと言えば、国営競馬をやっている競馬界の上にも下にも厚い賞金システム=弱い厩舎存続の源泉と出走手当(厩務員含む)にある。

>競馬番組はクラスによって絶対に来ない馬ができる。だから条件馬の中には勝ってクラスが上がり当てなくなることを嫌がる厩舎の馬がいる。そのため公営競馬ではクラス分けは細かくしている。

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追切本題

イクイノックス A評価

ヴェラアズールC⇒去年の勝ち馬。今年相手関係悪すぎる。年齢面でもスピード決着?

スターズ オンアース B

ダノンベルーガ   B

ディープボンド   B⇒東京コース好走例無。

ドオデュース    A⇒前走、だらしな過ぎ。馬体も格下感あり疑問。

パンサラッサ    B⇒馬はできている。

リバティアイランド A

タイトルホルダー  B⇒ピッチ走法になっている。2400スピードレース?

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後続を離して逃げるのが好走パターン(今回は着拾い)のパンサ、タイトル参戦するのでスローペースは無く、各馬の2400Mのスピードの絶対値問われるレースとみた。

>人気どころの各馬の枠順に注目しないわけにはいかない。

>この枠順ってどのようにして決定されたのか、説明責任は博打の胴元には無い!ということである。コンピーターに出走各馬を入力し自動的に枠順を決定しているという言い訳がずっとされてきたが、くじ引きソフトという便利なアプリが発売されているのだよ。アプリに予め恣意的な情報を入力すると、結果はその通りに出る。中央競馬会は有馬記念(公開抽選)などを除いて、コンピューターで環基準を決めている。

>昔の大きなレースは調教師など関係者のくじ引きで環基準が決定され悲哀こもごもの人間模様が現出し、そこもマスコミ報道のキモだった。

@いま、競馬界の枠順決定を問題にするヒトが競馬サークルのみならず、競馬YOU TUBEにも見当たらなくなった。だからそこまで含めた競馬サークルが出来上がっているのだ。事情を知っているものは馬券意欲が失せる。あんた等のやりたい放題にさせないど。もっともその方法は馬券を買わない事だけになってしまうが。

Wは下記掲載の枠順を見て馬券を買う気がなくなった。

>1リバ 2,イクイノ 3タイトルの並びはJRAの片八百長である。

17頭出走の内枠に超人気馬を入れるのはJRAの常とう手段である。このため、1枠に入った1番人気馬が2着になったこともある。リバもイクイノも先行絶対のタイトルにつられまた包まれることを回避するために前々の競馬になる。

>ところがハイペースで逃げてきた逃げ馬が2頭出走なのでペースは速くなる。

@折から馬場は乾ききっていることも手伝って当然、早い時計決着になる。

@早い時計決着になると素直に感心する人たちがいるが、果たしてそれで良いのか、と疑問符をつけるWのようなものもいる。速い時計決着でやっている限り、競馬界や馬主の主導する凱旋門賞優勝場(2400の勝ち時計が4秒5秒違う)ははいつまであっても出てこない。日本の馬の特徴は手足の運びの素軽さ。でもサラブレッドというよりも馬本来の能力は馬力もある。この両方を兼備した馬が真の強い馬というのがWの主張。

香港やドバイの競馬は平坦で日本に近い軽い芝コース。なおいえば、ダート競馬にもチャンピオンの意味を持たせている。

@この枠順でJRAがもっとも枠順の恩恵を与えているのは

>人気になる逃げ馬、3番タイトルホルダー

武豊は負傷のために乗らないがイクイノに勝ってダービー馬になった過去がある

>5番ドオデュース。相手を見ながら位置取りが決められる。

>善戦マン、ダノンも10番は競馬がし易い。

@ディープも外が良い。大外スターズは腹をくくって追い込みに賭けるしかない。

>>要するに各馬の競争実績から馬券を買う側の射幸心をあおる事がJRAの最大の眼目。

>>強力2頭のリバティーとイクイノが柔軟な戦法を選択できる中ほど偶数枠に収まれば、馬券を買うものは少額しか賭けない<見るレース>を決め込んで総額の売り上げは下がる。JRAの最大の目的は馬券売り上げを増加させ国庫に上納し農水省管轄の業者団体に一定以上の予算を振り向けること。JRAの上納金がなくなれば和牛生産システムは崩壊する!コレは確かなことだ。

@ギャンブラーはJRAの盆に騙されないよ。

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      2023年JCメモ。

  リバティアイランド

ドゥラメン

特集2015年ダービー。競馬ラボ、HOTOパドック診断より転載。

W.素軽そうな日本の芝競馬向きの馬体だ。ダービー優勝時、484キロ⇒足下故障、

2016年2月28日中山記念で9か月ぶりに復帰。502キロ。+18キロ

>⇒3月26日。ドバイ、シーマクラッシック2着

W。調べてみるとドバイシーマ何とやらのレースの実質的な格は弱いG1馬シャフリアールがイクイノックスの前年022年優勝しているように大したことが無い、と判明した。

>イクイノックスのレーティングが世界一なんってのも眉に唾をつけて対処しないと。

コース形態は平坦。日本の芝に近いようだ。重い欧州血統の馬には傾向的に不利。

1着賞金7億円もあれば日本馬はシーマクラッシックと5億円に賞金アップしたジャパンカップが最大目標になる連勝すれば1億円の報奨金もでる!

シーマクラッシックは負担重量も軽く古馬57kg.凱旋門賞の負担重量は59,5kg。参戦してきた日本馬の最高着順が②着2回(エルコンドルとディープインパクト<薬物投与疑惑で失格>他は惨敗なのは重い芝コースのせいだけではなかった。日本馬は59,5キロも背負って走ったことが無し、斤量58キロを超えてレースさせると足元が故障する。

2023年ドバイシーマクラッシック

芝2410m(イクイノックスが逃げて勝ったレース

1.4(1人) 1着 R2:25.65(34.46) -0.59 C.ルメール 56.5

>2022年シーマクラッシック優勝馬4人気シャフリヤール (競走馬) - Wikipedia

  シャフリアールは弱いG1馬

>軽いフットワークの馬。その馬が勝ってしまう芝コース=日本馬向き。2年連続優勝だが、3年連続もある。今後日本馬の賞金稼ぎ格好の標的になる!

>2021年ジャパンカップ。優勝コントレイルの③着オーソリティー②着G2GⅢメンバー

>2022年ジャパンカップ。ヴェラアズールの②着

2,23,7ヴェラアズール(023年JC出走)勝ち時計。

2,24,3ダノンベルーガ(023年JC出走)⑤着掲示板。

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ドバイのドゥラメンテ

馬場入場後右前脚の蹄鉄落鉄するアクシデントが発生蹄鉄の打ち直しもうまくいかずそのまま発走し、イギリスのポストポンドの2着に敗れた。」

G1 芝2410m(稍) 9 4 4 5.0(3人) 2着   (2馬身) M.デムーロ 56.5 Postponed

宝塚記念やや重マリアライトの②着498キロ。③着キタサンブラックラブリーデイ~G1秋天、宝塚、2勝⑥サトノクラウンメンバー揃っている!

タイトルホルダーの馬体は父ドゥラメンテに似ていない。ボッテとした腹回りは父の典型的な欧州血統が出ている。東京芝のスピード決着には無理がある。

2021年ダービー、

シャフリアール、Fフォー2,22,5。3F33,4の⑥着。

さつき賞Fフォーの②着通過順、3馬身差からの参戦で8番人気!

2,23,1。3F34,3。通過順2-2-6-4、3,5馬身差。逃げられなかったがシブトク粘っている。コースと展開向かなかった。

>速い時計の出るダービーだった。

⇒023年オークス。リバティー2,23,1。3F34,0.6馬身差。2強牝馬不出走

@マスクト(ローズ①秋華賞②)、プレイディー(ローズ②エリ女①)

   結論

@脆弱牝馬ばかり相手にしてきたリバティーの参考レースは秋華賞の走りっぷりだけだ。大外捲くり追い出しの足は速いが、G前、マスクトに詰め寄られているのを余裕とみるか、早い末脚の持続力の限界が迫っての現象と見るか。騎手は知っているはずだ。

>それにしても川田は荒っぽい乗り方をしたものだ。混合のJC1枠1番の乗り方が見ものだ。隣にイクイノ、先行逃げのタイトルホ。前目につけて末脚はどれくらい使えるのかな。JCが試金石の場になろう。


さつき⇒ダービー激走!時計速い。2着馬との着差は1馬身以上。

最強世代G1馬複数。潜在能力が非常に高かった!種牡馬としての大成功は競走馬時代に約束されていたようなものだった。

ダービー①123,2。③サトノクラウンキタサンブラック不出走。

さつき①1、582。リアルスティールキタサンブラック

 「ダービーの勝ち時計2分23秒2は父キングカメハメハディープインパクトが記録した2分23秒3を0.1秒更新するレースレコードとなった。」

アドマイヤグルーヴ牡馬混合レースに馬券内無。

サンデーサイレンス

エアグルーヴトニービン

     ダイナカール  

2017年から供用が開始され、同年は種牡馬生活1年目にして国内年間種付頭数の過去最高となる284頭との繁殖牝馬と交配された。種付けシーズン2月~7月

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

ベストアンサー

「種付けは 2月~7月のほぼ半年…種馬所が週休2日なら、種付け期間は約150日 毎日 2頭ずつ種付けすれば300頭は可能。 以前は、人気種牡馬は1日に5.6頭種付けを行っていました。 しかし、射精回数が多いと、精液量 精子精子濃度が減少する為、現在では1日2.3頭。 同様に以前は、牝馬の発情期が不明瞭で不受胎もありましたが、最近は血液検査(ホルモン)や超音波診断により、受胎が確実な日に種付け。 以前は、不受胎の際には種付け料の○割返還や再種付けということも多々ありました。 色々研究され ロスの無い繁殖が可能となりました。 尚、競走馬は獣医師立ち会いで種付け(本交)~W。当て馬(当て馬稼業にスポットライトが当たっても良い)が繁殖牝馬を愛撫し本番をやり易くする~~を行いますが、乗用馬等は人工授精が可能で、国内でも行われています。 馬並…1日2回なら人間でも十分可能でしょう?

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2020年に初年度産駒がデビュー。

2021年3月7日、中山競馬場GII弥生賞ディープインパクト記念タイトルホルダーが勝利して産駒の重賞初勝利。

2021年度は増額され、エピファネイアキズナと同額の1000万円。

W。¥1、000×240頭=24億円⇒イクイノックスはドバイシーマとJCを連破すれば種牡馬価値は上がる。現状種牡馬スタリオンは社台一強。イクイノは父キタサンの母方の父サクラバクシンオーの母が社台所縁の血統ノーザンテーストの子アンバーシャダイの全妹。母の血統背景には歴史的名馬、強烈な追い込みで有名なダンシングブレーブ。繁殖牝馬G17勝グッバイヘイロー。母の父で名を馳せたトニービン

>2023年ジャパンカップ。もっとも勝ちたい欲の皮が突っ張っているのはイクイノがダントツ。

牝馬リバティーは所詮仔馬を10頭ぐらいしか出産できず、その仔馬が走るとは限らない。名競争牝馬の子はなぜか競争成績が悪いケースが多いダイナカール⇒エアグルーブ⇒アドマイヤグルーブの系譜は稀。名繁殖牝馬は競走馬時代、ソコソコ無理なく走った牝馬が多い。

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ドゥラメンテ

2021年8月31日19時、急性大腸炎のため、繋養先の社台スタリオンステーションで死亡

ドゥラメンテの母アドマイヤグルブの母系は

@父ノーザンテーストダイナカール(ノーザンの牝馬で一番競争成績が良く馬格にも恵まれていた。距離適性の幅が広い)⇒エアグルーブ(余り母似ではなくぼてっとしていたが牡馬に対抗できた)⇒アドマイヤグルーブ(足の長い不格好な馬だったがとにかくタフ。冬げぼうぼうでも走る)の母系は社台の貴重な母系!

ドゥラメンテ死亡は痛手だが、

ルーラーシップドゥラメンテと同じような配合馬。アドマイヤグルーブを飛ばしてキンカメとエアグルーブの産駒。

Wは競走馬時代のルーラーシップは決め手の無いG2止まりの単調な先行馬と決めつけていたが、産駒が走り出したのをみて不思議に思ったが、血統的背景の奥深さまではつい、スルーしていた。血統的背景の不思議さの真骨頂は隔世遺伝。ルーラシップのぼてっとした馬体は母エアグルーブ譲り。

 ルーラーの産駒にはこんな牝馬も出現している。

マスクトディーヴァ 秋華賞リバティーの②着。

母の父ディープ×ビハインドザマスク。⇒ホワイトマズルの産駒で重賞を勝った馬。良い馬だった。

>先に示したようにリバティーアイランドで唯一参考にできるレースは秋華賞だけだ。

@他のレースは弱い馬ばかりを相手にしているので参考外だ。

2022年4月10日、スターズオンアース桜花賞を制し、産駒の牝馬限定GI初勝利及び牝馬クラシック初制覇を果たした。2022年5月1日、タイトルホルダーが天皇賞(春)を制し、産駒の古馬GI初勝利を果たした。
2022年5月22日、スターズオンアースが優駿牝馬を制し、産駒が牝馬2冠を達成した。

2022年12月11日、リバティアイランド阪神ジュベナイルフィリーズを制し、産駒の2歳GI初勝利を果たした。さらに同馬は翌年4月9日に桜花賞、5月21日に優駿牝馬、10月15日に秋華賞を制し、史上7頭目牝馬三冠を成し遂げた[63]

2023年10月22日、ドゥレッツァ菊花賞を制し、クラシック制覇を果たした。

左の腕 松本清張。 朗読、柳家小三治 - 出典あかさたな - YouTube

www.youtube.com

左の腕 松本清張 柳家小三治 - Wikipedia

出典あかさたな - YouTube

***その他の松本清張作品朗読

金環食 松本清張 - YouTube

 敗戦2年後、北海道利尻島でしか観測できない金環食を巡る、敗戦による新聞紙不足でまだ紙面が2面しかない頃のGHQ占領軍の政治経済イデオロギー統制下、日米(その他)の天文学者金環食の定点観測地点をめぐる相違を報じた1新聞記者の身の上に~そして新聞社の対応は~~。

 日中、太陽に月がぴったり重なる数秒の瞬間~キモは金環食の正面に入る利尻島数百メートルの定点を天文学上の計算で特定すること。この定点が日米で数百M相違どちらが正解なのか金環食観測結果で判明⇒敗戦日本の天文学者の計算が正解だったが、一面トップで報じたたった1紙の記者はGHQ当該局に呼び出された

日本天文学の勝利と報じた報道姿勢敗戦で打ちひしがれる国民感情を鼓舞する意味合いが込められていたが、GHQ当局の日本占領政策ガイドラインからはみ出るものだったのかGHQは敗戦日本と日本国民よりマッカーサー天皇よりも上位)も強く正しくあることが占領政策の核心だった。

>物語は当時、実態にあったことの一部(Wの想像?)を松本清張、得意のリアリズム筆致で畳み込むように展開していく。当該天文学者及び記者の現場実感の描写がドキュメントタッチで続き。生々しい臨場感を醸し出している。

>なお、金環食観測の副産物として、旧来の日本列島の地球上の位置が600Mズレていたことが判明した。

アメリカ側は金環食観測定点はおそらく旧来のズレた日本列島の位置だったのだろうか。天文学上の計算できちんと割り出せなかった。

1949年湯川秀樹 - Wikipediaノーベル賞受賞に通じるものがある。

引用

 原子核内部において、陽子中性子を互いに結合させる強い相互作用の媒介となる中間子の存在1935年に理論的に予言した。1947年イギリスの物理学者セシル・パウエル宇宙線の中からパイ中間子を発見したことにより、湯川の理論の正しさが証明され、これにより1949年(昭和24年)、日本人として初めてノーベル賞を受賞した。」

当時のアメリ天文学界よりも日本天文学金環食観測の正確に定点を割り出していたのだから、主人公の新聞記者の報道は真実だったし湯川秀樹中性子発見に通じる目の付け所も鋭い。しかし、新聞社は対応に苦慮し、~~。この辺の結末のつけ方が日本的だ。

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いびき 松本清張 - YouTube

W。柳家小三治師匠の朗読

八丈島送りのいびきの激しい流人の話。<左の腕>同様に時代考証がばっちり効いている(司馬遼太郎も同じ)ので安心感がある。松本清張の時代物は山本周五郎よりも面白い。山本周五郎は独特の語り口の世界に同調できる(時代物の安易な約束事了解)読者を対象にしている感がする。円本作家の流れの時代物小説家かな?芥川賞受賞で世に出た松本清張とは筆力に格段の差がある。

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顔 松本清張。朗読、江守徹

>W、モチーフは飢餓海峡 - Wikipedia1962年週刊朝日連載(水上勉)、に似ている(そこまでのスケール感は無いが)。

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 ここから先は反俗日記の地歴趣味に従って<左の腕>の朗読の冒頭、舞台である深川西念寺横の料理屋まつばやと近辺に纏わる話題を広げていく。

イロイロ雑多な地歴的事実を取り上げながら、<「左の腕」>当時の深川をイメージするのもおつなものだ。

古典落語や江戸庶民を描いた歴史小説の舞台は意外と日本橋とかの中心街(繁華街)~~5街道に起点は日本橋~~や繁盛店の並ぶ街並みではなく場末、それも庶民が肩を寄せ合って暮らしていた貧乏長屋の連なっている一帯が多い

古典落語でよく出てくる江戸唯一の公娼街であった吉原も

明暦の大火 - Wikipedia1657年3月2日 - 4日契機に

最初の中心部(浅草よりも江戸城より人形町)から場末の浅草日本堤山谷方面に移転させられた

明暦の大火の焼失地域。は1月18日の出火地点本郷丸山本妙寺は1月19日の出火地点小石川伝通院表門下は1月19日の出火地点・麹町

 

この火災の特記すべき点は火元が1か所ではなく、本郷小石川麹町3か所から連続的に発生したもので、ひとつ目の火災が終息しようとしているところへ次の火災が発生し、結果的に江戸市街の6割、家康開府以来から続く古い密集した市街地においてはその全てが、焼き尽くされたことである。

このことは、のちに語られる2つの放火説の有力な根拠のひとつとなっている。

本妙寺失火説

W.妙齢の少女、お寺参りの途上で青年に一目ぼれ、恋の病で病臥に付し、遂に~振袖を寺で燃やしたのが火元~の下りは古典落語の名作にあるパターンで嘘っぽい

>「この伝承は、矢田挿雲が細かく取材して著し、小泉八雲も登場人物名を替えた小説を著している。伝説の誕生は大火後まもなくの時期であり、同時代の浅井了意は大火を取材して「作り話」と結論づけている。

幕府放火説

江戸の都市改造を実行するため、幕府が放火したとする説。

本妙寺火元引受説

本来、火元は老中阿部忠秋の屋敷だった。しかし「火元は老中屋敷」と露見すると幕府の威信が失墜してしまうため、幕府が要請して「阿部邸に隣接する本妙寺が火元」ということにして、上記のような話を広めたとする説。

これは、火元であるはずの本妙寺が大火後も取り潰しにあわなかったどころか、元の場所に再建を許されたうえに触頭にまで取り立てられ、大火前より大きな寺院となりW、焼け太りは当人たちの努力でそうなったのではない!偶然でもない。第3者の援助故。

さらに大正時代にいたるまで阿部家が多額の供養料を年ごとに奉納していることなどを論拠としている。江戸幕府廃止後、本妙寺は「本妙寺火元引受説」を主張している。

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W.<左の腕>の舞台は深川、西念寺横にある料理屋左の腕の一部を布で巻いて隠して奉公することになった年老いた父親年の離れた同じ料理屋に奉公する器量よしの娘因業、目明し。これ等の登場人物と威張り腐る目明し、最後の場面で登場する**たち。ディテールは融合し時化た世相を表し、立ち入って時代背景を検討する材料になる。⇒天保の改革 - Wikipedia

を時代背景とすればこの物語はすんなり受け取れられる。

 

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 公娼街以外の私娼街である岡場所 - Wikipedia
 引用

江戸において、唯一幕府公認の遊女屋(女郎屋)を集めた遊廓である吉原に対して、それ以外の、非公認の私娼屋が集まった遊郭のことである「岡」は「傍目」(おかめ)などと同じく「脇」「外」を表す言葉である(例:傍目八目)。

  岡場所

吉原の浅草堤移転、W注①にともない、湯女風呂に替り、江戸周辺部の寺社門前地の茶屋から発展した宝暦から天明年間にかけて最盛期を迎えたが、寛政改革における統制強化により、整理統合が進められた。

>天保改革

によって岡場所は廃絶され4宿に限定された。

貨幣経済進展による藩幕経済と体制の緩みに対して強権発動による綱紀粛正。贅沢禁止、国戻し)。(品川宿東海道>、内藤宿(新宿)<甲州道>板橋宿<中山道>、日光宿<日光道(奥州道)>)

岡場所は私娼窟だけでなく、寺社門前地や広小路に展開した盛り場を形成する要因の一つであった。」

>W。なお天保の改革について納得できる解説がネット上で短時間で見当たらない。相変わらず通常の歴史教科書的な解説に甘んじている。もっとグローバルな視点で幕藩体制末期と欧米や清朝の同時代と比較した方が天保の改革は解りやすい

   江戸時代の人口停滞(清朝でさえあり得なかった。中国と日本の近代の人口差はこの時代に開いた。)政治体制の不備を証明している。

日本列島巣ごもり状態だったのでその矛盾に蓋をされていた。

他方で、ムラ年貢請負制度【同調圧力、異端排除、組織団体優先(前記事で挙げた新聞記者の末路)】一揆はあっても数百年維持されてきた、という魔界的不思議が明治「いしん」の人民統治と資本制的収奪へのスムーズな移行を保証し今も機能している。

年貢を挙げる農民に対して封建軍事貴族の人口が多すぎる(僧侶その他の非生産人口もふくまれるので)「いしん」勢力薩摩長州土佐、士族多すぎて庶民生活で実利への覚醒早い。当然、封建搾取率は高くなり人口の圧倒的多数を占める農民人口は余剰物を召し上げられるので増えない。年貢上納の主体である農村の慢性的疲弊から人口の都市集中も歴史的傾向となる。人工都市集中の傾向が続けば、農民収奪で生きる日本的封建軍事貴族の経済は苦しくなるま、毎回ぶり返す江戸再評価論は以上の農村ー武士階層ー都市の社会経済構造をトータルとしてみず、都市住民の生活風俗に焦点を当てて自己満足している感がある。

城下町のサムライにとって余りにも町にヒトが農村から集まってもらっては治安上の経済上も手間がかかるし困る。江戸時代の3大改革はこの辺の武士階層の本音を代弁したものと言えなくもないが、今の時代の我々にとって感覚的に解らないところではある。ゆえに各改革の実装に今一リアル感を持てないでいるのだ

 >外国勢の列島接近と貨幣経済の発展(先端産業は天保年間の大坂周辺や尾張綿織物業、桐生など北関東の絹織物業において、既におこなわれていたマニュファクチャー工場制手工業段階)が相まって、経済体制は絶対主義への移行を不可避にしている歴史段階にあるにもかかわらず、

政治体制幕藩体制という日本的封建体制(藩地方自治と幕府中央集権の股裂き~~国内市場と外国貿易への障害物~~)の枠内でしか運用できない内外矛盾が一気に噴き上げてきた時代への超反動的強権的精神主義的諸政策(欧米の目線~株仲間?!て資本形成ができないから発生する中世的遺物)を決断することによって、

日本的絶対主義権力確立に向けた列強監視手引のもとでの内乱を歴史圧縮的に手繰り寄せるしかなかった。

 W注①

www.nippon.com

                                                                                            日本堤の上に茶屋。向こうに吉原遊郭。手前の省略された土地は堤の完成によって隅田川の氾濫から守られるようになった田。吉原遊郭の周囲は塀。吉原は日本橋から北東、郊外にある。

 ~~~江戸の田舎、深川が発展したのは明暦の大火 - Wikipedia

以後の江戸都市大改革によって両国橋が完成して以降~大名屋敷も郊外に移るものが増えた~江戸は100万都市に膨れ上がっていく。

W.物語の舞台は深川西念寺近辺の横丁。西念寺に該当する寺は無いが、調べた結果、赤丸点付近と思われる。

深川公園明治維新廃仏毀釈によって廃寺となった(地図右寄りの富岡天満宮)の別当の寺、永代寺跡

永代寺(別当寺)⇒富岡八幡宮宮司)の関係は典型的な神仏習合の仕組み別当神仏習合の仏神事(神社の神々の象徴は仏)と封建行政の一環である檀家戸籍を握っている関係もあり宮司の上位に位置する。~この辺の理屈は無知だが、結局は寺と神社のどちらが幕藩権力の統治機構に組み込まれその一端を(担っていたか)の問題!

当然にも幕藩体制への恨みつらみの鬱積は身近な寺檀家秩序に向かい神社の素朴な求心力(祭り)は庶民に緩衝システムを提供する構造もあった。

「いしん」国家権力は天皇支配秩序確立のために強制的に寺⇒神社の神仏習合関係を廃棄し有力神社の別当寺を強制的に取り潰した。欧米軍事力が見守り加担された内乱の主力軍事力となった薩摩、長州では廃仏毀釈は徹底して行われた。同時に全国で日本のコレまでの伝統的な習俗文化が末端の「いしん」被れによって排斥され絶対主義権力樹立とともにアジア蔑視が広がった。


<左腕の腕>の時代背景は幕末の家斉長期政権のインフレ経済【悪貨乱発も要因】と飢饉~売り惜しみ買い占め~(小氷河期)に対する幕府役人大塩平八郎の乱百姓一揆の連続、都市部の治安のかく乱と欧米の圧に強権で対処した天保の改革の時代だった。 吉原以外の遊郭は4つの宿に制限されていた。

   ↓     ↓

旧岡場所、深川の料理屋に奉公し始めた左の腕の老人の若い娘は同じ料理屋に奉公していても売春の気配は描かれていない目明しが狙っている

 柳家小三治師匠の朗読は滑り出しはゆっくり、そのうち興が乗ってくると古典落語の名作を聴いているように錯覚さえする。ディテールがしっかりしている松本清張の描写は無駄を排除し精緻適切で物語に没頭させる。

>最後にオチがある。多かれ少なかれ、事情は違えどこの種の姿勢で己に向き合うときがくる。ただし極めて具体的に!だから迷い苦しみ、神様仏様お天道様が必要になる。

2023年社会人選手権大会2回戦突破、JR四国の原動力、近藤壱来投手の変身について~プロ野球1軍の野球やMLBの他に興味深い野球がある~野球は多角化の時代!各々固有の面白さがある。

impressions-a.com

引用

「毎年プロ野球の即戦力選手を多く輩出する社会人野球の日本一決定戦は、野球ファンなら絶対に見逃せないですね!

地上波を含めてテレビ放送については未定ですが(W、一切なし!)毎日新聞が全試合についてネット中継によるライブ配信を行います!」

                   引用終わり

W。なお球場観戦は1試合、入れ替え制⇒一般観客はバックネット裏の指定席¥1500。ガラガラです。左右両翼の内野席は1試合対戦の企業の指定席(応援席)ベンチ上のリーダーのマイクの音頭によって団扇、タオルなどを配られた用品をふって団体応援。チィアガールの踊りとマイクの男性応援団長?の掛け声⇒マイクの音量が昔よりも小さく制限されているので以前ほどの騒々しさは無くグランドのプレーに集中できる。

>ここは改良点だが、

>1試合入れ替え制は以前は無かった!せめて2回戦ぐらいまでは1日AM10時開始PM2時

PM6時の3試合は観戦できるようにしたらどうか。観客は少ない。企業の応援席の連中も試合が終わったら追い出されていた。

@試合の基本スタイルはトーナメント制(ブロック制)なので、3~4人の継投策が主流。先発投手は基本的にチーム一番の投手が出てくる。先発投手が相手打線を7回ぐらいまで封じ込めるシーンは滅多に見られない。好投手が出てきてもそこそこ塁上にランナーは出る。

@今回の記事の中心テーマのJR四国の近藤壱来投手のような際立った成績を発揮できている先発投手は少ない。ヤクルト、ドラ2位の投手も5回3分の1、3自責点で降板。

@なお、ドラ1、3球団競合で横浜入りの度会隆輝 - Wikipedia

もHR1本以外はヒットを撃てていない。

>同じトーナメント制でも甲子園の高校野球(実力者はほぼ活躍)とは様相が違うようだ。社会人選手権に出場するチームの実力は想像以上に拮抗している、と見るべきか?

トヨタは去年の社会人選手権と今年の都市対抗の去年の優勝チームだが、2回戦でホンダ熊本に8対7の接戦で敗れている。

@メンバー表を見ると、25歳以上のベテラン選手が多い。一定レベル以上の能力を維持したまま企業チームに居ついている感がする。

名前 打率 本塁打 経歴
1・DH 八木健太郎 0.222 0 28歳 相模原南リトルシニア - 早稲田実業 - 早稲田大 - トヨタ自動車
2・左 徳本健太朗 0.273 0 27歳 京都南山城ボーイズ - 龍谷大平安 - BFA U-18アジア選手権日本代表 - 青山学院大 - トヨタ自動車
3・三 北村祥治 0.818 0 30歳 十一屋ファイターズ - 星稜中 - 星稜 - 亜細亜大 - ユニバーシアード競技大会日本代表 - トヨタ自動車 - ワールドベースボールチャレンジ - BFAアジア選手権日本代表 - アジア競技大会日本代表 - JABA選抜 - BFAアジア選手権日本代表 - JABA選抜 - 社会人日本代表候補選手選考合宿 - アジア競技大会日本代表
4・中 逢澤崚介 0.556 0 27歳 オール岡山 - 関西 - 明治大 - 日米大学野球選手権日本代表 - ハーレムベースボールウィーク日本代表 - トヨタ自動車 - JABA選抜 - 社会人日本代表候補選手選考合宿
5・右 多木裕史 0.300 0 33歳 丸亀市立南中 - 坂出 - 法政大 - 世界大学野球選手権日本代表 - 日米大学野球選手権日本代表 - トヨタ自動車
6・一 樺澤健 0.167 0 34歳 前橋市立富士見中 - 前橋商 - 東京農業大 - トヨタ自動車
7・捕 高祖健輔 0.143 0 28歳 瀬戸内ボーイズ - 玉野光南 - 環太平洋大 - トヨタ自動車
8・二 佐藤勇基 0.143 0 25歳 中日ドラゴンズジュニア - 東海ボーイズ - 村瀬杯愛知県西選抜 - 中京大中京 - BFA U-18アジア選手権日本代表 - 法政大 - トヨタ自動車 - Strings
9・遊 和田佳大 0.250 0 26歳 指宿市立南指宿中 - 鹿児島情報 - 中京大 - トヨタ自動車
10・投 松本健吾   0 24歳 東京青山リトルシニア - 東海大菅生 - 亜細亜大 - トヨタ自動車 - 東海地区選抜 - 東京ヤクルトスワローズ

ここが足元をすくわれる要因なのかもしれない。トヨタに勝ったホンダ熊本も優勝候補だった。

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>昨年の社会人野球選手権の覇者、今年の都市対抗野球優勝、トヨタ自動車敗退⇒ホンダ熊本も優勝有力視されていたが、敗退は番狂わせだった。   
   

    Honda熊本8-7トヨタ自動車
トヨタ自動車の投球成績
      登板    勝利    敗北    防御率    回 被安打    奪三振    自責点
 松本健吾 1                  5.06 5 1/3    8    4    3

松本健吾 - Wikipedia

東海大菅生 亜細亜大 トヨタ自動車 東京ヤクルトスワローズ2位指名 
>大学4年東都(秋)    9試合    防御率4     勝1    負3⇒W,成績悪くドラフト外かな?

W。社会人時代の成績を全般的にみると先発タイプではなく中継ぎ。

2022年は調子が良かったが、023年は中継ぎ特化で前年程の成績を残せていない。
W。プロドラ2位の投手が5回ももたず実質KOされているのはどうなのか?

選手としての特徴

W.問題はココかな?

直球の最速は152km/h。多彩な変化球を操る

今夏の都市対抗野球ではリリーフとしてチームの優勝に貢献。川尻一旗コーチから縦振りを意識したフォームを指導され、大学時代から球速が4キロアップした。

>ヤクは022年ドラフトでも高卒社会人投手を1位指名し、即戦力としてそれなりの実績を残している。上記の情報による限り、同じタイプの本格派投手に見えるが安定性はどうか?

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W。なお、社会人野球の有力チームの主軸はベテラン選手が多い。トヨタ自動車のレギュラーはベテランばかり。主軸のベテランとプロ志望の極少エリートに分かれている。

プロ入団、社会人経験3年(プロ志望解禁は2年目)

末包昇大 - Wikipedia

W.いい選手だ!パワーあって意外にコンタクト率も良い!問題は外野守備(まだこなせる程度)。2軍時代から出てくる、と思っていた!フレッシュオールスター阪神、森下(別格)桐敷 拓馬

オリ、吉野(別格)とともに必ず上で活躍するとみていた。

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大学ではレギュラーにはなれなかったが、当時大阪ガス副部長を務めていた竹村誠に見いだされ同社に入社

3年目の2021年度日本選手権で打率4割5分、7打点を記録して優勝メンバーとなり、打撃賞を受賞。同年度の社会人ベストナイン(外野手)に選出される。2021年のドラフト会議で、広島東洋カープから6位指名を受け、~」
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  本題      
 
    JR東海 3-4 JR四国(試合終了)

2023年社会人野球日本選手権1回戦 試合結果とスタメン

    2023-11-11 10:00:00
試合会場    京セラドーム大阪

 継投
JR東海:戸田公星、喜久川大輔、柳橋巧人、増子大海、河村唯人 - 牛場友哉
JR四国<近藤壱来> - 篠崎康

   寸評
 先日行われたJR東海JR四国の試合では、4対3でJR四国が勝利しました。~~しかし、それは3点の奪取に留まりました。

 一方、JR四国では北尾勇人が3打点を記録し、大きな貢献をしました。投手陣では、JR東海の先発戸田公星の自責点が2、その他のリリーフ陣では喜久川大輔、柳橋巧人、増子大海、そして河村唯人が自責点を一切許さなかったものの、敗戦となりました。
>対するJR四国の先発・近藤壱来は試合全てを投げきり、9回で被安打6、自責点3でした。
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https://www.kyureki.com/ranking/1/ 球歴COM
   選手アクセスランキング1位〜20位
 1位 モイセエフニキータ
外野手 左投左打 180cm / 67kg
東海ボーイズ小学部 〜 愛知衣浦リトルシニア 〜 豊川

 2位 森陽樹
投手 右投左打 189cm / 83kg
東海東少年野球クラブ 〜 聖心ウルスラ聡明中 〜 大阪桐蔭
2025年ドラフト候補
MAX151km (. - . - .)


 3位 鈴木二知佳
捕手 右投右打 175cm / 80kg
長崎日大東洋大
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>4位 近藤壱来

⇒球歴COMを閲覧するヒトには興味を持たれる存在!


鳴門渦潮(旧鳴門工業違うかな?有名なプロ野球選手排出、監督が良かった。) 〜 三菱自動車倉敷オーシャンズ高卒社会人野球) 〜 香川オリーブガイナーズ四国アイランドリーグ ⇒社会人チームへ <JR四国

四国アイランドリーグplus選抜チーム2022年
JABA選抜2023年
MAX148km (2023-07-17)
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 11月11日社会人野球選手権 JR東海VSJR四国

JR四国の投球成績

登板順    名前    登板    勝利    敗北    防御率    回    被安打    奪三振    自責点
   近藤壱来  1     0       3      9     6       9      3
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 社会人野球日本選手権2023年2回戦  11-14(火)18:00 京セラドーム大阪
    JR四国 3 VS 0 パナソニック

 寸評
JR四国パナソニックとの対戦で3対0で勝利を納めました。試合の結果はJR四国の吉岡広貴、三好大輝、琉尚矢の3選手がそれぞれ打点を挙げ、
><先発投手の近藤壱来>リリーフの石丸慶次郎、上谷和大の投手陣が被安打を抑え、無失点にまとめる力投でパナソニックを下しました。パナソニック側は4番の三宅浩史郎がヒットを放つ活躍を見せましたが、この日は試合をつかめませんでした。

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  パナソニックのスタメン
W。大型捕手。大卒ドラフと漏れに続き、社会人2年目の2023年ドラフトでも呼ばれなかった。社会人3年目の末包昇大 - Wikipedia

のケースもあるが、厳しく言えば成長曲線がどうなのか、と。

>しかし野球はプロ野球が全てではない!WはNPB1軍の試合に飽きた。2軍やそのほかの試合の方が面白く観戦できる。


>5・捕    久保田拓真    0.286    1    24歳    神戸中央リトルシニア - 津田学園 - 関西大 - 関西学生野球連盟選抜 - アジア大学選手権日本代表 - パナソニック - 社会人野球近畿地区選抜
W.社会人野球の世界でなぜか亜細亜大卒の選手がトヨタなど名門有力チームで目立つ!高卒有力選手の亜細亜大行き、は納得

大学野球は東大や京大の加入していない東都などの大学時代の成績は真に受けることができる。これから東京6大学は東都(2部リーグ入れ替え制有)の後塵を拝するようになる。
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   JR四国の投球成績
W。またしても近藤投手はチームを勝ちに導く好投!変身した!
>好投の要因を知りたい。
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名前    登板    勝利    敗北    防御率    回    被安打    奪三振    自責点
近藤壱来   2    0    0       1.93     5     3      6       0
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note.com


近藤壱来選手について。考察。野副 星児/Seigo Nozoe
                                             2023年8月1日 21:10

  株式会社IBLJ 取締役 四国アイランドリーグplus運営事務局事務局長 元教師 月収10万円の元独立リーガー 人生やキャリアについて。⇒しっかりした良い記事だ

四国アイランドリーグから続々とプロ野球選手が生まれている背景は、この記事を読めば解る。

随所にWのインスピレーションを刺激する箇所がある。

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        W。この記事は2023年夏の都市対抗野球の結果を踏まえてのもの秋の社会人野球の最大イベント、選手権でも近藤投手はJR四国を好投で2回戦突破JR東海パナソニックに勝利~名門松下電器はこのところ精彩が無い、元阪神鳥谷敬をコーチに招いているようだが人選が悪い。彼はコーチなどに不向き~)に導いた。

>W.長文をノーカットで載せることにした。

  全文引用

   

今年の都市対抗野球大会で一躍注目を浴びた選手がいました。

JR四国近藤壱来選手です。

昨年まで四国アイランドリーグplus香川オリーブガイナーズで活躍した選手で、個人的にも関わりのあった選手でした。

正直、都市対抗野球大会での活躍がどれほど評価されるものなのか、直接的な関係者ではないためわかりませんが、これだけニュースとして取り上げられている様子を見ると、それ相応の出来事なのだと思います。

主観ですが、野球をやっていた立場からすると昨年の都市対抗野球大会準優勝、一昨年は優勝を果たした東京ガスを相手に、11回を投げて被安打1の完封勝利はとてつもない投球内容だと感じます(しかも10回、11回はタイブレーク(回の最初から無死1・2塁)。)。

ただ、去年までの彼を見ていた立場からすると、やっぱりやってくれたね、とも思う結果でした。

少し生意気な物言いをしましたが、近藤壱来という人間は能力的にも人間的にもそう評価できる選手だと思っています。

そこで今回は、JR四国で活躍する近藤壱来選手について、その活躍までに至った理由を僕なりに考察していきたいと思います。

近藤壱来について。考察①

まず最初に特筆すべきは、四国アイランドリーグplusでもトップレベルの奪三振奪三振を誇っていた近藤壱来選手が、東京ガスから奪った三振が4でしかなかったということ。

一見、奪三振能力が落ちてしまったようにも思いますが、恐らく意図的に三振を奪いに行かなかったのではないかと思います。

そう思った記事がこちら。

「わざと甘いところに投げた」と書かれている通り、意図的に打ち取るスタイルを狙ったのではないかと思われます。

では、どのように彼は打ち取るスタイルを狙ったのか。

ここで注目したいのが、カットボールという球種

東京ガス戦で近藤選手が投じた116球の割合はこちら。
・ストレート  52球(約45%)
(平均球速:約146km/h)
カットボール 33球(約28%
(平均球速:約138km/h)
・スライダー  15球(約13%)
(平均球速:約131km/h)
・フォーク   11球(約10%)
(平均球速:約132km/h)
・カーブ    5球(約4%)
(平均球速:約112km/h)

※データはスポーツナビYahoo!JAPAN)の一球速報から抽出。

香川オリーブガイナーズ時代(特に2022年)の近藤選手は、
・140キロ台中盤のストレート※最速152km/h
130キロ台前半のスライダー
・130キロ台中盤のフォーク
・120キロ台のカーブ

を投げる印象でした。

香川オリーブガイナーズ時代の投球スタイルは速いストレート曲がり幅の大きいスライダーを軸に多くの三振を奪うイメージでした。
(あくまで去年までの印象を過去の一球速報を見て擦り合わせた程度のイメージですが。。)

しかし、130キロ台後半のカットボールが増えたことで、打ち取る投球スタイルが確立されたように思います。

球種割合を見ても、最も多いストレートが約45%、次に多いのがカットボールで約28%と、この2球種で7割以上を占めています。

軸はストレートであるものの、次に高い割合でカットボールを織り交ぜたことで、球種を絞らせない投球スタイルを披露しました。

これらに曲がり幅の大きいスライダー(約13%)スライダーと同じ球速で落ちるフォークボール(約10%)があるとなると、今回の結果も頷けます。

W。ココから先が大事なところ。野球の奥深さ。バッター目線で打ち難い球を投げることが肝心!

更に近藤壱来選手のストレートは、回転数が2,000回転にも満たないという特徴もあり(本来はマイナス要因NPB選手の平均が2,200前後と言われています。)、若干垂れるようなストレートカットボールの相性が合致し、東京ガス打線から凡打の山を築いたのではないでしょうか。

W。阪神の伊藤将司投手にもそういうところはある阪神入団前の投球解析では回転数案外で、ジャイロ回転(縦回転よりも横ずれ回転)しているというレポートを鵜呑みにし大した投手ではないと断定気味だった。今でも実際にストレートは140キロ台半ば。

>ただし球筋の終速は落ちていないように見える横浜の東投手のその点では似ている。もっともストレートがお辞儀気味なのはプロの世界では不味い、ともうが。プロの打者の対応力は段違い、だとおもうので。

 

意図的に回転数を抑えている、とは考え難いですが、自分の適性を理解した上での投球だとすれば、度胸の裏にある緻密さを感じさせる内容だったように思います。

近藤壱来について。考察②

次に、なぜ近藤壱来選手は三振を奪うスタイルから打ち取るスタイルに変えたのかでしょうか。

まだ若干20代中盤150km/hを投げられ、奪三振率の高い快速球投手が自分の投球スタイルを変えられるというのは、かなり珍しいことだと感じます。

大げさかもしれませんが、この投球スタイルを変えられる柔軟さこそ近藤壱来選手の魅力であり、今回の活躍の裏にある根底だと思います。

これについてはこの記事から考えます。

(昨季まで3年間在籍した)独立リーグと(都市対抗)は全然違った。独立は1年間のトータルでどれだけいいピッチングができるかだが、ここでは1試合でどれだけ価値のあるピッチングができるかが求められている。

Yahoo!ニュース本文引用
https://news.yahoo.co.jp/articles/c668f164dad2783480bfb966914154ab7f098016

記事の通り、香川オリーブガイナーズでの経験が今回の投球スタイルを誕生させるきっかけとなったように思います。

独立リーグリーグ戦であり、長いシーズンを戦い抜くための調整戦術が必要となります。

更に選手個人の大目的としては、NPB球団からドラフト指名を受けること
そのためにはNPB球団のスカウト魅せるピッチングが求められます。

自ずと評価されやすい球速奪三振を追い求める理由でもありました。

近藤壱来選手は香川オリーブガイナーズで過ごした3年間、ドラフト候補選手としても名前が上がるほどの活躍を魅せました。2021年には年間最優秀選手にも選ばれたほど。それでも、最後までドラフト指名を受けることはありませんでした

画像
https://baseball.omyutech.com/playerTop.action?playerId=1476735
近藤壱来選手の成績
(OmyuTechの一球速報から引用)

そして最後まで指名を受けなかった2022年のシーズン終了後、近藤壱来選手は引退を決意しました。

しかし、彼の現役続行を後押しする方がご縁を繋ぎ、JR四国の野球部員として野球選手として再起を図るまでに至ったようです。

JR四国の野球部員となったことで、一発勝負のトーナメント戦での試合となり、立場としても一企業の社員となりました。⇒W生活基盤の安定によって野球に余裕を持って臨める。独立リーグと社会人野球の違い。もちろん野球専科のプロ野球とも違う。

トーナメントという絶対に負けられない戦いを強いられると同時に、企業や四国代表という看板を背負った戦いに、これまで以上に勝つこだわりを考えたのではないでしょうか。

その結果、打ち取る投球スタイルという発想に至り、更にはこれらの経緯があったからこそ、近藤壱来選手自身が変わろうとしたように思います

最後に。

ここまで、昨年まで四国アイランドリーグplusに関わりのあった近藤壱来選手について考えてみました。

全てを事実確認したわけではないため、考察として間違っていることもあるかもしれません。

それでもOBの活躍、ましてや悔しい思いをしていた姿を見ていたからこそ、今回の活躍を本当に嬉しく思いました。

もちろん香川オリーブガイナーズ在籍時に本人の夢が叶っていれば、、、という思いもありますが、こればっかりは仕方がありません。

僕自身、1人の選手にスポットを当てた発信をあまりしてきませんでしたが、彼のように熱量をもって野球に取り組める人間を応援したいという思いで今回の記事を書きました。

この記事が何かにつながるかはわかりませんが、少しでも近藤壱来という人間を知ってもらうきっかけになれば嬉しいです。

これからの近藤壱来選手について、まだまだ活躍してくれる選手だと思います。

なぜなら近藤壱来選手は、活躍できるだけの能力に加え、多くの経験値を持っているから。

彼には応援したいと思わせる力、柔軟に自分を変える力、そして野球に対するパッションがあります。

これからも、陰ながら近藤壱来選手の活躍を見守りたいと思います。

ご精読ありがとうございました。

資料集⇒2023年日本シリーズ第2戦終了、投手戦が予測される中で今までにない不思議現象、先発投手が撃ち込まれ一方的な試合。第1戦オリ0ー8阪神、第2戦オリ8ー0阪神。珍現象から甲子園3戦、以降の結果を占う。

現役ドラフトでソフトバンクから移籍,

一気に勝ち星を重ねたの阪神大竹耕太郎の不思議の探索

W.年間勝利数12勝のうち6勝は対広島カープ。基本傾向としてフルスイングしてくる強力打線(横浜など、パで活躍できなかった要因かな?)には撃ち込まれている。後でチーム別の成績を出す。

日本のカイル・ヘンドリックス - Wikipediaかな?

選手としての特徴ヘンドリックス。

オーバースローから、平均88mph(約142km/h)のシンカー利き腕と同じ方向に沈みながら曲がる変化球)を中心に、決め球である平均81mph(約130km/h)のチェンジアップ、その他に平均89mph(約143km/h)のフォーシーム、平均76mph(約122km/h)カーブを使用する」⇒W。大竹の場合、シンカー系の利き腕曲がりに相当するのはツーシーム(被打率、298高い=多分右打者のツーシームの被打率異常に高い)。それにしても大竹のようにチェンジアップをこれほど多投する投手はNPBにいない。多分、抜いて落としているので変化量が多く多投できる。固有の特殊球(ウィニングショット?)になっている。

023年日シリ先発予想の成績はパ、ロッテ戦の成績を基準に想定できる。ただしオリの打撃指標はロッテを上回るのでもっと撃ち込まれる、と想定できる。

>さらに大竹投手の成績指標は異常な偏りを示している。6勝を挙げた広島は左打者の打線。シカもその左に長打が無い。早打ち傾向がある。決め球のチェンジアップや左打者に食い込むシンカーが有効、と想定。横浜に対する被打率303の結果、防御率4,86。HR3本。ヤクルトとの相性が良いのは意外。年間12勝のうち広島+ヤク=9勝

>他のチームから3勝しか挙げていない。ちなみに巨人戦の被打率271も高すぎる。

@その一方でこの投手は打線の援護に恵まれてきた。投球テンポが良く制球力があり守りやすい、=試合の流れを掴みやすいことも要因だろう。

Wオリと阪神の勝利数、敗戦数はほぼ同じ。2位に大差リーグ優勝だが、セパ両リーグ各チームの成績数値の中身に大きな差がある。

最もわかりやすく云えば、

>投手が打線に加わるセリーグでパと同じような打率であるということは、

@打線から投手を除外した8人の野手の平均打率は表示の打率よりももっと高めに想定される、という事実=セの各チームの打率はもっと低めになるはず、にもかかわらずパと変らない。

@①この事実を言い換えるとセの投手はパよりも劣っているということだ=投手を打線から除くと(パリーグDH制を想定すると)セの投手は想定DH制の下ではもっと打率が高くなる。

@②パの投手はセよりも優秀ということになってしまう。

阪神は典型的なスモールベースボールを実行しセ優勝を勝ち取ったチームといえる。

>一方のオリは投打にバランスの取れた強いチームでありつづけた2023年シーズンだった。この自己認識があるから好投手が揃った言われる2023年ドラフトは高校生SSを1位で指名した。一方の阪神は即戦力の大学生投手の一本釣り1位指名した。豊富といわれる投手陣の中身に球団が不安を抱いているからだ。岡田監督は第3戦伊藤将司、第4戦才木、第5戦大竹投手とオリの対戦投手を比べると強い自信がないから第2戦西投手の賭けに出たのである。第2戦先発の西投手が3回KOされ日シリで使い物にならないことが証明された以上、甲子園の3ゲームに登板する3投手の並びが注目されるようになってしまった。甲子園の3ゲームの甲板で投げる投手の登板間隔の都合で再登板は無い。であれば第3戦伊藤、第4戦大竹⇒腕に不安のあるが、最もオリを球威で抑え込める可能性のある才木は第4戦に回るだろう。大竹投手は上記で示したように強力打線を苦手としているので普通に考えると厳しい。伊藤将司投手はオリ宮城投手タイプだが、両者を比べるのは酷というもの。ワンランク劣る。だったら、阪神は日シリ軸になる投手は村上投手以外に想定できない、となってしまう。オリ先発投手陣については正直知らないが調べると解る。

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主砲杉本欠場。出場しているが屯宮選手のケガのハンデが打線にあるそこさえある程度カバーできると、2023年日シリはオリの優勝で終わる、と数値は物語っている。

>繰り返すが投手が打線に加わるチーム打率がパチームを変わらない、ということはセの投手力がパよりも弱い、ことの証明でもある。セパ同じ投手力ならセの各チームの打率は(投手が打線に加わっているので)もっと低くなるはずだ。

>リーグ内のチーム打撃各指数の順位はオリ阪神の打撃力を知る重要な指標になり、上記がその結論である。

引用 

【日本シリーズ進出】オリックス・バファローズ 今週の先発ローテーション予想|プロ野球2023 - スポーティングニュース

山本由伸と宮城大弥を軸に、左腕の田嶋大樹と山﨑福也、右腕の山岡泰輔に高卒3年目の山下舜平大と実力派が揃う。さらに来日1年目のニックスに、先発転向の黒木優太、村西良太

W。投手陣の顔ぶれと指標を見ているとゾッとする!阪神投手陣とはスケール感が違いすぎる。コレでは2023年ドラフト、投手が豊富との世評があっても高校生SS1位指名を敢行するはずだ投手は当面もうこれ以上イラナイ、と云う訳だ。

 2023年日シリ阪神の戦い方の基本は村上投手のように相手打線を最少得点に抑え込みリリーフで逃げ込むか打線がオリ協力投手陣を打ち込んでリードを保つしかない

リアルに言えば伊藤、大竹、才木がどの程度オリ打線を抑え込めるかどうかにかかっているが(それでも第2戦西先発によってオリのような両エース2回登板のローテをくめなくなったそもそも阪神に両エースなどイナイ)オリ打線はパ最強の数値が出ている弱点は主砲杉本欠場、屯宮、ケガ不調の間隙を阪神投手陣が如何にうまく利用するかだ。

>それにしてもスポマスコミ連中は、よくも日シリ阪神有利なんて言説を垂れ流すことができるなと思ってしまう。NPBサークルの同じ釜の飯を食う仲間にとってパイは大きければ大きい程良い、煽っているんだな。

>その煽りに乗って想像世界を拡張し、一時の気持ちよさを得るのも良し!

@Wのように冷静と称していつものヒネタ世界で手前勝手な真実の発見に満足するの良し!江本さんじゃないけれど、<たかが野球、されど野球>

@実際の野球現場と野球ファンの世界は隔絶している。コレが真実。利害関係の一致も想像世界の一致も無きに等しい。

「一つの出来事」宮本百合子。青空文庫所収より。

底本の親本:「宮本百合子全集 第一巻」河出書房 1951(昭和26)年6月発行

W。この小説は反俗日記で宮本百合子「1931年」を載せたとき、全集の中で偶然目にしたものである。滞米当時の宮本百合子中条百合子(本名、中条ユリ子)の筆名で駆け出し作家活動をしていたが、当時の夫と共にニューヨークの滞在中、避暑のため郊外にいった。その時の出来事である。

 青空文庫には膨大な宮本百合子の作品が載っている。

この小説の題名は全く手掛かりない程、忘れていたが、小説の内容自体は百合子作品の中では異色かつ、1920年代の微妙なユダヤ人問題を扱っており、一歩間違えば差別に繋がりかねない内容を含んでおり非常に印象に残っていた。(ロシア革命から1920年代の時代の空気感~反ユダヤ主義は多分に時代の空気~⇒ヒットラーホロコースト⇒反転するシオニズムユダヤ国家のパレスチナ地域誕生の経緯⇒)

 避暑地来たユダヤ人へのリアル庶民的描写とともに

>ニューヨーク郊外の避暑地の鮮烈な描写が脳裏に焼き付いていたので、しゃれたタイトルかな、と想像し青空文庫宮本百合子の作品群で探したが皆目見当がつかなかった。仕方なしに検索サイトで<宮本百合子ユダヤ人>で書き込むと一発で「一つの出来事」が出てきた。宮本百合子の作品群の中では異色の作である。

>小説や映画は時代の光景を映し出す絶好の鏡である。しかも映像と散文は等価。映像に全てのリアリズムがあるわけではない。映像はうそをつく場合も多い。

第二次世界大戦後の日本の原風景は1950年代の日本映画によく描かれている。

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W。「一つの出来事」をその時点の小説世界に留めず、20世紀、21世紀の歴史の問題、そして今の課題としてとらえるために一部描写の並べ替え、割愛の処置をした。

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湖の彼方岸から石を持って来て建てたというこの家は、ちょうど村の中頃に在る。
 ニューヨーク附近の避暑地として、ちょうど日本の鎌倉近傍のような位置に在るこのG湖に沿うて、長く延びたカナダまでの州道(ステート・ロード)がある、その油を敷いた心持よい大道、風が吹く毎に、内海のような漣(さざなみ)を揚げる湖とに挾まれて百年経った石造の小家立っているのである。

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W。G湖に該当するのはジョージ湖。

ニューヨーク州 ジョージ湖 ストックフォトと画像 - Getty Images

lake george new york - ニューヨーク州 ジョージ湖 ストックフォトと画像

lake george village peak  fall foliage - ニューヨーク州 ジョージ湖 ストックフォトと画像
 道に面した部屋部屋には、すぐ眼の前に聳え立った古い楡(エルム)の並木越しに、緑玉のような日光が差しこむ。湖に向った部屋部屋には木々のさわめきと、波の光りと、水浴をする人々の歓声が水煙を立てて、疾走する白いヨットの泡沫(ほうまつ)に乗って訪れて来る――。その三階に、私の小さい巣のような勉強部屋があるのである。

 

 二階の夫婦が、貸間ありという札を出した

これは決して珍らしいことではない

この湖畔の小村では、夏になると附近の都会から多勢の避暑客が家族連れで来るので、大抵の家は二間三間宛よぶんな部屋を拵えて、夏場に金を儲ける工夫をしている。

 六月も中頃になって、ニューヨークの激しい炎熱が、黒いアスファルトを油臭く気味悪く溶かし始めると、この村の古い街路樹に包まれた家には一斉に“Furnished rooms”という札を往来にまで張り出す

そして、秋風立って旅客をまたもとの都会に送り帰すまで数箇月の間を、家族は小さくどこかの隅に逼塞(ひっそく)して、外来の者のために部屋部屋を提供するのである。それ故あまり豊かでない夫婦が空間(あきま)を貸す計画を立てたということは決して驚くべきことではない。むしろ当然なことともいうべきなのである。けれども、それを見ると、一緒に私共は思わずまあ、あのお婆さんに貸す部屋があるの? と云った。私共の知っているお婆さんの二階は狭くて、とうてい今いる以上の人数を収容することはできそうにもなかったからなのである。

 もう二ヵ月以上滞留している私共には、下の二階が屋根庇の反射がないために自分達の部屋よりも涼しいということも、同時に少し光線が不充分だということをも知っている。従って、その四間ぐらいほかないところに、親子四人以上の人が住めるということは、普通の考えかたから行けば無理である。
「札を出して、あのお婆さんに部屋があるのか知らん」
「あるから出したのでしょう、自分達はどこか狭いところに纏(まとま)って他を空けたのでしょう。なければ出すはずはないから安心していらっしゃい」
「それはそうね、――だけれども暑くて仕方がないでしょう、ほんとうにどうするのか知らん」

好奇心に手伝われて、札が出てから一日二日の間、私は気がつくたびにこんな言葉を繰返していた。けれども間もなく仕事がいそがしくなって来るにつれてそんなことは忘れるともなく忘れていた。

 

 ところが四五日前のことである。いつの間にか下のお婆さんのところに、至極賑やかな親子連れが来ているのを発見した。それも偶然のことで、新来の一人の子が、私の部屋まで迷いこんで来たことから、始めて気がついたのである。
 その日は終日、やや癇高(かんだか)なお婆さんの声に混って、もっと若やいだ丸い早口の女の声が、殆ど立て続けに何やら喋り続けているのが聞えた。何か御秘蔵の家具の説明でもしているのだろう。ときどき大きな声で感嘆詞を投げる女の声に和して、子供達が少くとも二三人群れて互に叫び合う急にドタバタと馳けまわる足音や、飛んで行った子供達を呼び集める母親の喚び声や……。

新らしく物珍らしい場所に来た者の興奮と、新来者を迎えたお婆さんの上ずった興奮とが皆一つになって、私の部屋に侵入して来る。あの声と、あの物音に対して、その一枚の頼りない木の扉などは物の数にもならない。私は一日中、揺れる梢に竦(すく)んだ鳥のように落付かない気分で三階に縮んでいたのである。
 けれども、さすがにその大騒動は二日と続かなかった。

翌日はまたもとの静けさに帰って下からは、ときどき、若い母親の甘えたように低声の小唄が聞えて来たり、どの子が吹くのか可愛い笛の音などがする。心持よくそれ等に耳を撫でられながら、下に牽(ひ)かれた私の注意は、また専念に仕事にばかり集注され始めたのである。

 しかし、その無関心は決して長くは続かなかった。

ようよう二三日経った一昨日、閑却されかけた「二階」は急にまた私共の注意を呼び集めるようなことを見せた

それは外でもない。ついその日の朝頃までいたに違いないお婆さん一族がいつの間にか姿を消して、そのかわり後から泊りに来た四五人の親子連れが、ちゃんと二階中を独占している。

それのみならず、廊下から見える居間の家具がすっかり位置を換えて、まるで別なところのように見える窓際であの若い母親が例の小唄まじりで編物をしている。その足もとに足を組んで何か見ている小娘の姿まで、瞬間の眼に写ったすべての光景は、まるで想像もできないほど変化している。たぶん私が上で、故国から来た新聞でも読んでいる間に、下では住む人間の「なかみ」がすっかり入れ換りになってしまったのであろう。

私は思わず「まあ」と云って階子(はしご)を馳け下りた。意外である。全く思いがけない。どうしてそんなに速く引越しができたのだろう。

 荷物を運ぶ様子もなく、人の出入りする気勢(けはい)もなくて住む人間は換っている――。ほんとに意外である。意外であると同時にまた恐ろしく滑稽である。ちょうど何か小さい羽虫が、どこかの畑に転っている西瓜の巣を、目瞬きする間に引き払って、隣りの南瓜(かぼちゃ)に引越したような単純な可愛さがある。世の中に、こんなにも素早い引越しをする者がまたとあるだろうか。
 いつもブタブタなオバーオールを着て、腕を捲(まく)り上げたお婆さんの命令のままに、パイプを銜(くわ)えてのそのそと動いていたお爺さんを想うとき、この想像は一段と光彩を増すのである。
 私共は珍らしく理も非もなく長閑(のどか)な心持になって虫のお引越を話し合った。虫のお引越は決して侮蔑を含んだ言葉ではない。虫の飛ぶように素直に、虫のように安んじて動いた素早さの愛称である。
 私共にとりて唯一の心配は、来週から誰に洗濯をしてもらったら好いだろうということであった。

    

  二

急な引越しをして姿を消したお婆さんは、ミセス・ロッスといった。
 たぶんアメリカ生れの家族であろう、比較的悠然と構えているお爺さんを、いつも急き立てて働いているミセス・ロッスは、ずいぶんの遣り手でありながら割合に上品な、すれない気分の人らしかった。
 二人の子供達はいつもこざっぱりとした着物を着せられて、上の女の子などは、父親と釣合わないほど、またアメリカの子供らしくないほど、内気な、笑わない性質である。いつも灰色の小猫が、背中を丸めて蹲(うずくま)っているベランダに、真白い着物を着て、紫のリボンで蒼白い額を捲いて坐っている。
 少しきまりが悪いと、頬ではなく、その日に焼けた頸を所斑に赤らめる母親は、独りの娘を珠のように労(いたわ)って、夕方涼風が立つと、並木の下をゆるゆると威厳をもって散歩する小娘の傍に引添って、満足したお伴のように随(つ)いて行くし、私にとっては、どうしても悪意の持ちようのない善良な愛すべき一家であったのである。

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けれども、今度入れ換って住むようになったのは土地の者でもなければ、近在のものでもない、ユダヤ人である。博愛とか、人道主義とかいう呼び声は地に満ちていながら、黒人に偏見を捨てられない米国人の殆どすべてから Wandering Jew で排斥されるユダヤ人なのである。
 若し商業上の手段が卑劣で守銭奴だという方面の観察のみを強調して行けば、もちろん日常の生活にも狡猾で利己主義で、いわゆる鼻曲りであるという結論に導かれるかも知れない

けれども、それだけでは公正に、彼等民族のすべての方面に向って下されるべき批判ではない。ただ一面である。国家的悲運に陥った或る民族の径路は複雑でなければならない。私にとってユダヤ人という名は、単に興味からいっても、豊富な内容を盛った劇的想像なのである。

彼等は確かに金嚢とキリストとを引換えた。けれども、彼等が総掛りで殺しにかかっても、なお殺しきれなかったキリスト自身を生んだ民族である。

私は彼等のうちに在る「燃えざる火」を忘れることはできない。いつかどこかで、熾(さか)んに火花を散らして照り輝くべき焔を待つ「心」を棄てられない。また実際、世界中に離散して、殆ど地球のコスモポリタンになっている彼等のうちからは特に素晴らしい霊が発光する。人類が跪拝(きはい)する天才の記録のうちに、彼等の血統は決してニューヨークの女達が顰(しか)める眉の侮蔑を受けてはいない。私は自分に待っている通りに、人にも待っている。彼等にも待っているのである。

 

 それだから下に来たのがユダヤ人だと分ると、私は一層好意に満ちた牽引を覚えた。まして一番上の十二三の男の子が、声は美しくないが、かなり綺麗(きれい)に笛を吹いたり、毎朝ヴァイオリンの稽古をしていることなどは、知らず知らずに私の空想を一層光明と美とに、満されたものにする。
 仕事の疲れた合間合間に、霞むような瞳を繁った楡の梢越しの新鮮な水面に休めながら、私はともすると、ユダヤ人の息子のことを考える。風の薫(かんば)しい夕方、紫色に見える穏やかな湖に軽々と恰好のよい舳(みよし)を浮かせて、いかにも典雅に水を滑る軽舸(カヌー)の律動につれて、月を迎えるような笛の旋律に聴き惚れるときなどには、私の心はまるで我を忘れたように「彼等」のうちに溶けこんでしまう。生命の萌芽のような少年を透して、不思議な美と力とに埋れた民族がものをいう。そして私は真剣になって、自分の仕事を考えるときと同様の歓びと謙譲な祈願に心を満たされながら、彼等の仕事を想うのである。
 私は子供の名も親の名も知らない。けれどもそれでよい。私はただ、こうやって偶然廻り合わせた地上の一点で、彼もまた何か「よきもの」の所有者であって欲しいという希望と並び立った想像が私の心を厳粛にするのである。

 よき人の産む仕事は、少量でも貴い、その一粒の貴さに対して人は謙譲でなければならない。朗らかに眼を見張る謙譲を持つべきではないのか。
 自白すれば、私はときどき自分の仕事と彼の仕事たるべきこととを混同して感動したこともあるに違いない。また、彼等の悲劇的な連想と、私のうちにある芝居が、私の今の境遇を動機として絢爛(けんらん)たる戯曲を幻に描いたのかも知れない。旅に暮す者は、旅に逢う小鳥さえも忘れかねる場合がある。
 漠然としてはいても、量り知れない深味で心にしみている郷愁や、その齎(もたら)すいろいろな恂情的気分を取りのけたとしても、私が彼のユダヤ人の一族に向けた好意は決して僅かなものではなかっただろう。
 かようにして、私の心のうちには普通彼等が致されるような些の反感もなければ、侮蔑もなかった。好意に満ちた傍観が、彼等と私との間に見えない気分の流動を与えていたのである。

    

 朝遅く起きて散歩に出掛けようとする入口などで、私はよくユダヤ人の母親に逢った。
 ふかふかな黒い髪を高く結び上げて、丸顔へいつも白粉をつけている若い母親は、娘と殆ど姉妹のように見える。
 ややいかつい、それでいて甘ったるい肉感的な容貌を持つ彼女は、いつも逢う毎に心持顔を左に傾けながら、莞爾(にこり)とする。それを見ると、私も難しい顔をしていられなくなって、同じような微笑を返しながら頭で挨拶をする。そして、行く方へ各自の途を別れる。ときには、よく肥った丸まっちい四肢を機械のように振りまわして、窓下の芝生(ローン)で湖から飛んで来る蜉蝣(かげろう)を追っかけている小娘に会うこともある。

 けれども私達の交際は、決してそれ以上に発展する希望はなかった。少くとも私の方にその気がなかった。いかに彼等に好意を持ってはいても、「年中桜が咲く島」の女として、子供がバチを拈(ひね)るように玩具にされることは堪らない彼等の好奇心は、何の悪意がなくとも、ときには不愉快を圧えきれなくなるほど濃厚である。ユダヤ人だからではない、すべてこちらのあまり教養のない人間はそうなのである。
 それ故私の無干渉主義は、立ち入った一度の交渉なしに今日まで進んで来たのである。
 

 ところがちょうど昨夜、もうかれこれ十時近い頃であったろう、二階へ誰か女が訪ねて来たらしい様子がした。

何かしきりに相談でもしていると見えて、開け放した階子口(はしごぐち)の戸を通して聞える声は、珍らしく真面目である。けれども、何を話しているのか内容は分らない。ただ空気を截(き)って虫が飛ぶように、ヒッシュヒッシュという力強い語尾だけが、連続した断音となって鼓膜を打つのである。
 かなり男性的な抑揚をぼんやりと耳にしながら、仕事を仕続けていると、前から聴いていたのだろうGが突然、
 「おや、あの人達はまた誰かに部屋を貸すんですね」

と云った。

彼の拾い集めた断片によると、下のユダヤ人の母親は、借りた二階のどの部屋かを、また今来ている女に貸す相談をしているのだそうだ。私はそれを聞くと、利口なものだなと思わずにはいられなかった。
 お爺さんお婆さんは、新来の彼女等にいくらでも高価(たか)く自分達の部屋部屋を明けわたして利益を得ようとする。借りた彼女は、また借りものの一部分でもを又貸しして、払う金を浮かばせようとする。まるで鼬(いたち)ごっこのようである。思いつかないような遣繰りをする周密さには驚ろかされるけれども、そんなにもセカセカと気を配らなければ生きても行かれない世の中なのかという考えは、心を暗くする。何かしきりに耳を傾けている彼に、私は独言(ひとりごと)のように呟いた。
「そんなに敏捷(スマート)に立ち廻らなければ暮せないのかしら――」

「さあ――……」
 すぐ後を続けて何か云おうとした彼は、急に不愉快な表情をしていずまいをなおした。
「御覧なさい、あんなことをいうからユダヤ人は人に嫌われるんだ」
「何が?」
「下の女がね、上はゆっくりしているのだから若しこっちの工合が悪かったら、いくらでも三階を使えば好いなどと云っているんです」
 今まで漫然と筆を運びながら聴き流していた私は、この言葉で思わず手を止めて彼を見た。
「こっちを使う? こっちの何を使うというの?」
「さあ何だか――たぶん顔を洗うところででもあるでしょう」
「それじゃあ困るじゃあありませんか、どこの誰れか分らない者に、そう勝手に出入りされては不安心で困るわ」
「困りますとも、第一不用心だ。仕方がないな――まあ後で考えましょうよ」


 私はこの思いがけない報告で、少なからず不愉快な思いをさせられた。誰でも知っている通りこちらの習慣として、まるで関係のない他人の専用している部屋へは、たとい、戸一つの境でも無断で出入りする者はない。習慣、非習慣は第二の問題として、下の女が、借手(かりて)を少しでも魅する材料として、全然下とは没交渉な私の部屋まで勝手に自分の範囲に引入れた心持が厭(いや)である。

 たぶん一時の出放題であろうとは思っても、気まずさは決して減じない

彼女はやっぱり、ああどうせユダヤ人だから仕方がない! という、ありきたりの結論にまで私を滑りこませようとするのだろうか。
 私は知らず知らず、上の小部屋で飛んで行く雲を眺めながら、彼女の息子も未来の大音楽家と夢想して、独りで好い心持になっていた自分を思い出さずにはいられなかった。私はあんなに好意をもって空想していて上げたのではないか、と云ったところで彼女は微笑しながら、それはあなたの御勝手でございますと云うだろう自分は喜劇役者であり過ぎる。お人好しであり過ぎる――。
 けれども、そのお人好しを私は決して拒絶しようとは思わなかった。自分は偽(だま)されても正直者の方がよい。疑い合い、索(さぐ)り合い要心し合って暮す人生が、どうして歓びへの第一歩であろう、そう偽されても正直者の方がよい――がしかし、私の心持は平静ではない。晴朗さがかき乱される。多少ながらそれを自覚することが、また一層自分自身に苦々しいのである。
 私は渋い顔をして床に就いた。

 

   四

眠りに就くまで苦しい気分が去らなかった昨夜のことは、一夜経って目覚めるとともに、どうかしてすっかり忘れていた。

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W。下記の描写を3階建ての構造として理解すると

①3階建て住宅の間取りは2世帯住宅のような構造

②百合子夫婦の借りた3階キッチンは無く(半屋根裏部屋)1階のキッチンと食卓を利用するしかない。(1階にはキッチンが二つある可能性が高い。)

2階にはキッチンと食卓があるが又貸しの住人はユダヤ人夫婦と子供二人がいるので手狭すぎる

以上のように理解しなければ百合子たちのイライラとユダヤ人一家の厚かましい越権の所作が分からない。

>この小説の難点はG湖畔の石づくり住宅の構造への言及が詳しくないので(百合子の父親は日本郵船ビルを設計した有名な建築家)、ユダヤ人一家の生活習慣を超えた厚かましい越権行為(又借り希望の住人に又貸ししたい一心で他人の借りた3階の洗面所その他を利用し良い、とその場限りの口から出まかせ~他人の権限を無視して個人の欲望の拡張を辞さない強引強欲な姿勢。)が今一つ浮き彫りにならないこと、その一方でユダヤ人問題に対する内省が観念的でダラダラと長すぎること。

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私はまるで頭のうちに浮んだ仕事を噛むで味うように御飯を食べ始めたのである。
 ところが、もう少しでそれもお仕舞いになろうとしたとき、一箇処に凝集していた私の注意はふと妙な物音に、引きつけられた。
 人の足音である。明かに大人の足音である

それがコトリ、コトリと忍びやかに上の部屋へ登って行く――。

私は思わずオヤと云って立ち上った。

なぜならば、この部屋の傍を通って行く階段は、私ほか使わないものなのである。

私ほか使わないのだから、従って私の部屋へ用事のある者以外に決してここを登って行くはずはないということになる。

二階の人達の使うのは、それとは反対の側にちゃんと付いているのである。

 

 耳を欹(そばだ)てて怪しんでいる私の頭の上を、人は依然としてカタリコトリと動いて行く――、瞬間に昨夜のことを思い出した私の目前には、明け放して来た寝室や、紙の散らばった机の上の様子が電光のように通り過ぎた。いつの間にか唇を噛んで下を向ていた頭を持上げると、私は大急ぎで戸外にいる彼のところまで出かけて行った。

「グランパ、私の部屋へ誰か登って行く」なぜだか分らないが、私の唇からはひとりでに囁くような小さい声が出た。
 あまり小さい声だったので聞えなかったのだろう。
「え?」と云いながら振向く彼の顔の真正面で、私は「誰か部屋へ行くことよ!」と叱るようにムキな声を出した。
 変に緊張して強直した感じが体中に漲って、私を自由に歩かせない。卓子(テーブル)の前まで戻って来ると、世界が急に真黒になりはてたように、何にも彼にもに気がなくなった私は、ぼんやりと食べかけの卵に小さい羽虫が飛びつくのを眺めていた。
 彼が行った頃三階にはもう誰もいなかったそうだ。しかし入口の扉は確に閉めて置いたのに明け放してある。人の気勢を感じて、大急ぎで二階へ戻ってしまったのだろう――。

彼も明かに不愉快を感じているらしい。暫く、困るな、困るなと呟いていたが、やがて地下室へ降りて、三四寸幅の板切れを一つ見付け出して来た。
「何になさる?」
 私はつい彼に気の毒なような声を出してしまった。まだすっかり心の動揺が落付いてしまわなかったのである。
「これ? これで三階へ上れないようにするんです」
「上れないように? どうやってなさるの」
「大丈夫巧く出来るから見ていらっしゃい、あなたが気に入らなければ除(どけ)るから好いでしょう」
「だって、変じゃあないの、それじゃあ私はどうして上るの!」
 彼も黙ってしまった。私も黙ってしまった。黙ったまま彼が長さを計って鋸を当てる木片を見ていた。見ているうちに、私の心の底には、殆ど堪らないほど醜いという感じが湧き上って来た。醜い! ほんとに厭なことだ

構えの家の中でありながら二階と三階との間にこんな仕切りを拵える……拵えさせるようなことをする人達!
 かなり激しい激動(ショック)を感じたすぐ後の私の心は、この二重の厭わしさに、殆ど目が眩むような醜陋(しゅうろう)を感じずにはいられなかったのである。彼等と自分達と相方に対する道徳的羞恥ともいうべきものが、ぐんぐんと私の胸に込み上げて来る。晴やかな朝の日光を吸って、ホヤホヤと毛(け)ばだった荒削の板の、無表情な図々しさ。非常な淋しさと不思議な憤りに私は凝(じ)っとしていられないような気分になってしまったのである。
「そんなものをなぜ拵えなければならないの、私はほんとに厭だ、ほんとに――。どうしても拵えなければ駄目なの?」
 下を向き続けて赤味の上った顔を擡げながら彼は板を持って卓子の前に来た。

「若し誰が上っても拘(かま)わないなら拵えないで好いのですよ。けれども若しそれが厭ならどうにかしなければ仕方がないでしょう」
「それはそう。だけれども厭だとはお思いなさらない? もうさっきああやって、私共が気が付いたことが分ったんだから、もう気が引けて止めはしないか知ら」
そんな敏感なら始めからやりますまいどんな人間だって心を持っている者は、こんなことをしたいと思うものですか、けれども考えて御覧なさい、留守の間に子供達に部屋中掻きまわされたり、好い気になって下の連中が時を拘わず勉強しているところへやって来られたとしたら、お話にもならないじゃあありませんか? そうでしょう」
 それはもちろんそうである。たださえ彼等の饒舌と、好奇心に僻易(へきえき)しているのに、若し万一上と下とが流通になって、賑やかな女連が、何を書いているのか、面白い字を書くものだなどと寄って来られてはほんとにどうにも仕方のないことになってしまう。
 気分が単純なだけしたい放題にさせて置くと図に乗って何をするか分らない。私がいない間に、大切な机の上をいじられたりすることを思うのは、たとい想像だけでも充分に私を脅かさずには置かないことなのである。

ほんとになぜ人間は、純粋に他意なく心から心へと響きわたらないのだろう。なぜ光り動く直覚がないのだろう。なぜもっと触手ある感覚がないのだろう。
 こういうことに逢うと私は苦しまずにはいられない。私の性格として、あっちがああ出るならなに拘うものか、こっちもこう出てやれという考えかたは出来ない。そして私の心の中には二重の苦痛が湧くのである。
 第一、そういうことに度々逢って渋い思いをしなければならない世の中というやや抽象的な愁しさ。それと同時に、自分がかなり純粋な心で対していた者が、平気でそれを裏切って、私に苦々しい幻滅を味わせずには置かないこと、その幻滅が、何千人の人間の魂から「ありたい」という尊ぶべき望を殺戮(さつりく)してしまっただろうという恐ろしい回想。

まして、ふだん侮蔑されたり、疎外されたりしている彼等は、私がその札を出すことの原因を、単に彼等がユダヤ人だからという動機にのみ置きはしまいかという心苦しさが、一層私に辛い心持を与えるのである。

これ等の思いを一面から見れば、ただ私自身のお人好しの理想や空想の惨めな没落を悲しみ嘆いているのだともいえよう。しかしそれとまた同時に私のうちには、彼等自身のために彼等の背後に立ってそれ等を寂しく眺めやる心持もあるのである。
 彼等がユダヤ人でなかったら、そんなことはしないかも知れない、がしかし彼等はした。して何か「いやなもの」を痛感させる。その目前に突出される「いやなもの」を跳び越せない自分は、それに溺(おぼ)れないために何かしなければならない
 いつも私がこうありたいと思い、こうあるべきだと確信して致したことは殆ど十中の八九まで、事実において「そうではなく」なる。さながら見えざる律のように的確に、反対の現象となるのである。

 このごろ私は、先(せん)よりはずうっと現象その物をじっと見守って行くような傾向にいる。

結局人間一人の力は、その不可見な力に及ぶものではない。人間にはあまり多過ぎる。人間にはあまり高すぎる、「私共はつまり出来るだけ親切になり扶(たす)け合い、多くを予期しないと共にあまり多くのことをも考えずにやって行くのだ。thats' all!」そうだろうか、ほんとにそれが thats' all なのだろうか。

 

近頃の私の経験は、自分が「貧しき人々の群」を書いたときよりは苦しんでいる。だからあんなに泣きはしない。そう雑作なく涙をこぼしてはいられない。けれども、私の心はこういうことに逢うとハッと撃たれて動けなくなる、ほんとに動けなくなる――。

 やや暫く経ってから、私は足音を忍ばすようにして自分の部屋へ上って行った。二階を昇りきって、三階へ掛ろうとするところに新らしく左右へ渡された板には“Please do not come up unless you are responsible for any damage!”と書いてある。私は暫く立ってその文字を見つめた。
 広い階子段に掛った板は、ただ見たときよりもずうっと細く華奢(きゃしゃ)に見える。ただ単純なノートに見える。それが今の私の気分にとってはせめてもの心ゆかせなのである。
 そうっと鐶(わ)を脱(はず)して自分の体をこちらに置くと、脱した鐶をまた音のしないようにもとに戻して、私は殆ど忍びこむようにして自分の部屋に腰を下したのである。

                              おわり