反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

2012-01-01から1年間の記事一覧

読書に没頭している間に、「未来の党」早々と空中分解なり。堀田善衛「方丈記私記」から、東京大空襲で焼かれ殺されしても、「申し訳ありません」と瓦礫に額をこすりつけ天皇に土下座する下町の臣民。

読書に没頭してPCを触る時間ももったいなかった。その間に「日本未来の党」は早々と空中分解。ここに至る背景は一応、記事にしたつもりだ。 民主党から「生活が第一」の分裂を支持していなかった自分としては、衆院選公示直前の日本未来の党結成を支持できる…

2012年衆院総選挙の感想。日本人の国家意識、民族意識は暴走すると歯止めなく、赤札付き取扱要注意。暴走させた責任はマスコミ政治家、総体にある。

<2012年衆院総選挙結果> 大震災、原発事故、領土問題焦点化などの政治過程の醒めた観察から国民政治意識の暴走。 早い段階から、「イロイロ余計な心配をしなくても、国民政治意識の暴走の実態は来る衆院選の結果に置いて明らかになる」と何度も指摘し…

ホッー、そうか。「革命(民主政権交代)には反動が付きもの」で、第二維新とは西郷隆盛や後藤新平を目指せ、と云う意味だったのか。空疎、安っぽいお説教だが、士族反乱は根絶やしにされてまっせ。

う~ん。流石の変わり者の自分でもここまで、日本歴史の変わった見方はできなかった。 以前の記事で、幕末から明治初期にかけての暴力性を帯びた百姓一揆、新政反対一揆、困民党蜂起を辿って連載記事を書くつもりで調べていたら、急にモチベーションが萎えて…

植草一秀さんの12月19日記事「安倍守旧政権の基盤脆弱さと第二維新実現の条件」は視野狭く都合のいい、見解を批判する。

1、(省略) 2、(省略) 端的に12月19日(水)付けの記事のタイトル。「第二維新実現」って何? なんでこのグローバル資本制のTPP事態が問題にされているこの時期に置いて、「維新」なのか? <第二>維新と云うからには、明治維新を念頭に置いての<…

注目箇所、とりあえず、要約。A、カミユ。正宗白鳥。大岡昇平。椎名麟三。水上勉。「オランダを知るために」。

>>A、カミユ。 「ヒトはこの世に生存していると云う事から要求されるイロイロナ行為を、多くの理由化ややり続けているが、その理由の第一は習慣と云うモノである」 「ひとりの人間が生に執着する、ここにはこの世のあらゆる悲惨よりもさらに強い何かがある…

2012年、衆院選挙結果について。対米従属覇権にしか活路を見いだせない戦略的窮地に陥った現段階の日本帝国主義の支配的イデオロギーを反映した政治地図。

2012年、衆院選挙結果が判明した。 そもそも、庶民にとっては12月は悲喜こもごも、何かと忙しくなる。 また業種、業態によっては1年の稼ぎ時でもあり、こんな時期に街角やマスコミ媒体で一銭にもならない政治の話題でワァ~ワァ~やってもらっては迷…

「天皇陵の謎」矢澤高太郎、(元読売新聞考古学、古代史、文化財担当記者)文藝春秋2011年刊。要約抜粋。

宮内庁との押し問答。(以下、著書からの引用に個人的意見を追加した) 陵墓古墳の問題の~最後に行き着くところは<どうして学術調査ができないのか>と云う単純素朴な疑問である。 昭和、61年私の取材に対する陵墓課長の問答。 Q、調査できない最大の理…

自民党憲法改正草案の前文にある<和を尊び>の<和>の用語を辿れば、古代朝鮮半島を統一した新羅の<和白>の<和>に至る。

自民党の憲法改定草案の注目箇所。 <前文> 「日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り、基本的人権を尊重するとともに、和を尊び、家族や社会全体が互いに助け合って国家を形成する」 >ここで云う<和>の元々の意味を遡ると<和白>に辿りつく…

自民党憲法改正案の中身の検討、及び、日本の歴史的地政学的特殊とヨーロッパ型民主主義。

自民党の憲法改定草案の注目箇所。 <全文> 「日本国は、長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を戴く国家」 <天皇を戴く国家>!という位置付けによって、国民主権はけん制されている。 「日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら…

大衆行動への逮捕。自民党の憲法改定草案の注目箇所の掲載。

衆議院選挙、東京都知事選挙、公示中の東京、大阪に置いて些細な案件で逮捕者が出ている。 東京の場合は知事候補者への勝手連的応援活動が公職選挙法に違反している、と突然逮捕している。 大阪では10月17日の震災関連ごみ処理に反対する団体行動がJR大…

橋下徹と云う政治の病い=近代化以降、日本を窮地に追い込んだ政治思考パターン(不安苛立ち、ツマ先立った背伸び、に基づく)「古賀さん、政治の場はやるかやられるか、生きるか死ぬかです。勝たなければ」。

アゴラ池田信夫2012年12月2日記事の一部より引用する。なお当該記事の主旨には不賛成。 さらには、飯田哲也さんの原発問題に関する主張も、当方の研究不足を自覚しつつ、現状では理解しかねる。偉そうなことではなく、解らない、としておこう。 ただ…

英、米、独、仏、日の経済(生活)関連指標の比較。及び<カンタンな~答え>さん記事より、「低成長、高インフレに向かう欧米経済」元英中銀政策委員記事の翻訳。

実質経済成長率、失業率、消費者物価指数、経常収支、基礎的財政収支(対GDP比)の推移(1980年~2012年)によって、明らかにする。 <世界統計作成ツール>を用いた英、米、仏、独、日の各指標を比較。 日本経済の現状を東アジアの近隣国の、つい最…

前日記事<自衛隊に破壊措置命令=野田首相「万全な態勢を」―北朝鮮ミサイル>は事実関係を踏まえない誤りがあり訂正。<カンタンな答え>さんの最新記事の「リフレによる経済の”韓国化”」について。

前日の記事、「自衛隊に破壊措置命令=野田首相「万全な態勢を」―北朝鮮ミサイル。日米韓中、当局による師走、総選挙向けた<軟な日本国民への揺さぶり>。果実の一杯実った木は下から揺すぶると熟した果実は簡単に落下する」は必要な事実関係に踏まえない誤…

自衛隊に破壊措置命令=野田首相「万全な態勢を」―北朝鮮ミサイル。日米韓中、当局による師走、総選挙向けた<軟な日本国民への揺さぶり>。果実の一杯実った木は下から揺すぶると熟した果実は簡単に落下する。

時事通信。12月7日(金)9時4分配信。 「政府は7日午前、首相官邸で安全保障会議を開き、北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射に備え、自衛隊法に基づく破壊措置命令を発令する方針を決定した。北朝鮮が10~22日とした予告期間を目前に控え、迎撃態勢の構築を急ぐ。…

11月29日付け「反俗日記」の結論部分よりより引用。「日本人は肝心な時、寄らば大樹の陰と云う<習性が濃厚にでる>」

嗤える師走衆院選挙の途中経過が、お得意の世論調査と云う作法を持って、各マスコミ媒体から、刷り込み中だ。 総選挙公示後、まだ二日しか経過していない現時点における、世論調査を発表する政治手法はアメリカが最も進化させている。 >この手法は<アメリ…

12月3日毎日新聞ネット配信情報より。「東電調査。福島原発現場の下請け作業員半数、偽装請負の疑い」-事故現場で働くの最前線労働への労務供給業者の重複する不当、過酷収奪の実態明白。

2011年3、11福島第一原発事故、当初から、作業現場に対して、二つの大きな視点があった。 >一つは云うまでもなく、具体的な作業の進捗具合である。 この場合、一番のキーポイントはメルトダウンした核溶融物の冷却水循環サイクルをキチンと確立でき…

2012年師走衆議院総選挙への意見。

マスコミ報道に一切、接触のない当方は、この間、ネット動画によって、自民党、TPP強固反対派、西田 昌司(にしだ しょうじ、1958年(昭和33年)9月19日 - )参議院議員(1期)、きょうと青年政治大学校事務総長、参議院憲法審査会幹事。から福島瑞穂社民党…

橋下徹+竹中平蔵(高橋洋一)+山田等松下政塾出身首長+石原+安部晋三+公明カルト集団は日本収縮過程を速める絶妙コンビ。やはり、日本歴史の曲がり角に政治三流国の本性全面開花。

11月30日付の記事、坂口安吾「堕落論」より。 A)坂口安吾「堕落論」より。あの偉大な破壊(東京空襲)の下で、猛火を潜って生き延びてきた人たちは、燃えかけている家の側に群がって寒さの暖をとっており、同じ火に必死に消化に努めている人々から1尺 …

坂口安吾「堕落論」より。あの偉大な破壊(東京空襲)の下で、猛火を潜って生き延びてきた人たちは、燃えかけている家の側に群がって寒さの暖をとっており、同じ火に必死に消化に努めている人々から1尺

(30、3センチ)離れているだけで全然別の世界にいるのであった。 道玄坂では、坂の途中にどうやら爆撃ののモノではなく、自動車に引き殺されたと想われる死体が倒れており、一枚のトタン板がかぶせてある。傍らに銃剣の兵士が立っていた。 行く者、帰る…

日本未来の党の結成について。その1、元々<国民の生活>小沢代表ー東幹事長体制は断固不支持だった。その2、肝心なことは今、日本と日本国民が内外でぶち当たっている最先端の課題へのリアルな対処。

国民の生活が第一のグループが民主党を脱退して、小沢代表ー東幹事長、その他の役員の人事、所属議員の顔ぶれを見て、コレでは絶対に支持できないなと、断定していた。 小沢代表が細かい事まで陣頭指揮する様子が動画から伺える党結成記者会見は、自分が大昔…

2012年師走、衆議院総選挙はすでに終了し結果判明。次の政治ステージへ。政治過程は団子状態になって、ユックリと坂道を転がり落ちている。早い段階で加速が付き、歯止めは効かない。

とにかく、現状の政界の塩梅が悪すぎる。合成の誤謬どころの騒ぎでない。 現状の日本には日本なりの確固としたファンダメンタルズがある。 日本の現状の基礎的な社会経済は政治家どもが危機感を持って国民を煽る様な悪いモノではない。 日本の政治家のズット…

司馬遼太郎風に云えば、日本は街道沿いの間口広すぎ、奥行きない大きな商家。主人番頭店員は店舗の2階に住んでいる。

日本の社会、政治、経済は基本的な想定に沿って事が運んでいる様だ。 こうなってああなって、そういう処に着地する。そこからまた先が始まる。一つのヤマを越せばその向こうに又山がある。峠に立って行き先を見渡せば山又山で平たん地がない。 日本の基礎的…

中空に漂う<糸の切れた風船>、或は<電荷を持たない自由電子>が日本中に何十万、何百万、何千万と浮かぶ。それはほんの少しの風や磁力でサァーと動いてしまう。戦うナショナリズムでけん引する政治の台頭。

タイトルは加藤紘一「テロルの真犯人」の一節を編集して借用。 昨日の記事のキーポイントは最後のカールシュミット、丸山真男を云引用し箇所。小沢氏の政治経歴の尋常でない出入りの激しさの原因を突き止めたかったが、踏み込んで論じる必要があった。 泥を…

小沢一郎とは?加藤紘一の生々しい小沢評。「テロルの真犯人」より。

小沢一郎 - Wikipediaを参照すると、つくづく小沢一郎と云う政治家の出入りの多さに呆れる。 小沢さんの派手な出入りは知らないも同然だった。 一々取り上げようと想ったが止めた。 その出入りの余りにも多い政治軌跡から、一つだけ云えることがある。 あれ…

国家、政党、民主主義、政治的同質性、民族主義、中間団体(共同体、個人の置かれた現状について。シュミット、丸山真男、小沢一郎、加藤紘一より抜粋。

1)カールシュミットによる新自由主義の政治リーダーシップ批判。「ワイマール共和国の憲法状況と国家学」 第5節。政治的統一体、民主主義及び多元主義。筆者パスキーノ。 「多元主義者は次の様に主張している。 イロイロナ忠誠義務の間で避けることのでき…

第1回。大正デモクラシーの時代に遡り、現在にまで至る日本支配層の国民統治思想の系譜。

<全体の構図> 1) 大正デモクラシーの時代風潮の下の国法学上の論争。 リベラリスト美濃部達吉その他(国体、民族主義は日本を日本たらしめる普遍的基礎だが、法や政治や国家の政体に国体論を持ちこむ非論理、不合理を指摘)VS欧州の帝国主義争闘をみて、…

民族主義とは個人は属する民族の血液と歴史に規定され、民族を偏愛する自然的衝動を有する、と云う<一つの事実>の承認を求めるモノだが、コレら事実の承認は我等の<生活にいかなる規範>を与えるか。阿部次郎。

1920年は大正9年。大正デモクラシーまっ盛りの頃で、大正デモクラシーの代表的論客、阿部次郎は「自らを理想的な国家主義者と位置付け」、国家を「我等にとって、その中に生まれ落ちたる運命の一種」として、民族主義を「日本人<個々人は属する民族の…

第4回、色川大吉の自分史より。浅沼社会党委員長刺殺。右翼の言論テロ(中央公論社、深沢七朗の「風流夢譚」)。

1、1960年10月12日。浅沼社会党委員長刺殺。 1961年2月1日、深沢七朗の「風流夢譚」を巡る中央公論社社長、中島邸襲撃、夫人重傷、お手伝いの夫人刺殺。 戦前日本帝国主義の民間ファシストの凶暴な先兵は敗戦直後の民主革命期=GHQ占領統治下…

第3回、色川大吉の自分史より、<岸信介の志>。60年安保改定を巡って。

今朝もウォーキング3キロ。階段登り500段。腹筋200回。腕立て伏せ120回。鉄アレイ、ハンドプレス3セット。 体の調子は良いが、頭の方がいつものように?。時間もない。 イラクの現状のネット情報を読みこんでいた。 60年安保改定を考える場合、…

第2回、色川大吉の自分史より。60年安保改定、浅沼社会党委員長刺殺テロ、中央公論事件、高度成長経済、東京五輪、大東塾、日韓条約、60年代後半の学生青年反乱、欧州旅行記。

>さて、前回の様に寄り道をしないで今日は色川さんの自分史を辿っていこう。材料を広げてたたき台にする つもりで。 7、1960年安保改定闘争の政治過程(5月19日強行採決~6月19日新安保自動承認、6、23岸辞任表明)の時系列。 色川 「近代日…