反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

第三回。ホメーロス「オデッセイア」はミケーネ時代を舞台にしながらも、アテネ時代の背景やヘレニズム時代の影響を受けた実に個人主義的人間的神々と人間の葛藤の世界。素朴な共同体伝承はみいだせない。

中断した続き。 松岡正剛さん「千夜千冊」の「オデッセイア」の論旨に沿ってブログ記事を書いてきたが、その後、「イーリアス」と「オデッセイア」の成立した時代背景について別角度の説を参考にして アレコレ考えた末、自分の歴史に対する基本姿勢である実…

第二回。ホメーロスの『イーリアス』と『オデュッセイア』。<全ての書かれた歴史は支配層の歴史である>古代ギリシャ庶民は平らな生活形態のまま、粛々と生きて、死んでいった。暗黒時代という呼称は間違い。

以下の文は松岡正剛「千夜千冊」<オデッセイア>その他を引用し、持論を述べたもの。紛らわしいので、渾然一体とした。 紀元前8世紀末のアオイドス(吟遊詩人)であったとされる人物を指す。西洋文学最初期の2つの作品、『イーリアス』と『オデュッセイア』…

第一回。<ホメーロスをあえて取り上げる問題意識>結論。古代ギリシャ人の民主性と平等性への激しい希求は人類史上の「奇跡」と云う他ない。原点をホメーロスに探る。

<ホメーロスをあえて取り上げる問題意識> 結論部分を先に挙げたほうがよい。 >>結論。古代ギリシャ人の民主性と平等性への激しい希求は人類史上の「奇跡」と云う他ない。原点をホメーロスに探る。 【神の悲惨と恩寵の世界】masashi tanakaさんの素晴らし…

NO2。中国民衆反乱史の年表。民主制の帝国化、帝国の民主化と抵抗、決起、反乱について考える資料。

太平天国の乱の意義。 -------------- 太平天国の反乱は、清朝政府の弱体ぶりを明らかにしました。イギリス軍に弱いだけではなかった、ということです。 また、太平天国が、「滅満興漢」のスローガンを掲げ、民族運動的な性格を持ったことは中国革命の先駆け…

唐王朝を崩壊に追い込んだ黄巣の乱(875年~884年) において中国民衆は歴史の舞台に始めて登場した。塩専売制1000%消費税課税と密売人大元締めのネットワークは人民蜂起に転化した。

松本徹さん「世界史研究」中国編では論点解説は二つしかない。 その1、は「中国の統一帝国とその周辺」。 その内容をその周辺」の状況の確認と関連を省略し、中国の統一に絞れば、 (領域国家分立時代を経た国を統一する意味と秦帝国の必然性)となる。 >…

第二回。中国史、理解のキーポイント。松本徹さん「世界史研究」。<前振りNO2>近隣諸国、民族への敵対心を煽る連中が支配中枢から末端まで大量集住しているのは先進国で日本だけ。

松本徹さんは戦前、敗戦直後の中国史の先達、内藤湖南の中国史理解の踏み込んだ視点を踏まえたヒトと理解する。用語で言えば内在的<批判>(当該国の歴史に一端踏み込んで客観的事実を押さえて、歴史評価の基準を提供する)という立場である。 >歴史に立ち…

第一回。中国史理解のキーポイント。:松本 徹さん作成の「世界史研究」に対する<前振り>。次回から順を追って、取り上げる。

世の中は広いと、つくづく思う。 つい先日まで、松本徹さん、というヒトをマッタク知らなかった。 松も徹さんはグーグルによると、次のような経歴の方らしい。 「1933年8月19日 - )は、日本の文芸評論家。近畿大学、武蔵野大学の教授を経て、山梨県の山中湖…

高校世界史教師、金岡新のネット公開「世界史講義録」中国史編は勘所を押さえて、面白く。一番、難解な魏晋南北朝時代、抜粋。

第32回 魏晋南北朝(一般的呼び名) 南方の政権に着目して六朝(りくちょう)時代という言い方もあります。 三国の呉、東晋、南朝の宋、斉、梁、陳、全部で六つの王朝があるでしょ。だから六朝。 この六つはすべて都が現在の南京にあったので、ひとつづき…

日本の政治家、マスコミ、その筋の学者の朝鮮中国をカタル足元(日本)には大きなグレイゾーンが付きまとうが、自己欺瞞して偉そう立場の評論癖。

中国の人口の歴史--人口推定の方法、人口崩壊のサイクル、など 広島大学総合科学部助教授 加藤徹 こういうネット記載の著書の一部を引用した記事を以前からお気に入りに入れて、中国歴史理解のための参考資料に、と思っていた。 が、どこか大きく腑に落ち…

今、思考を集中させている対象の断片に潜在する同義要素を整理整頓して表現できず=論理が立たず。

う~ん。行き詰った。方向転換してフランス、中国、アメリカを羅列するしかないのか。時間もない。自分流の物差しが不足している。 ウィトゲンシュタインや自分の方法論を意識しても、自分に設定した課題に使いこなせない。散漫そのもの。 中国、ヨーロッパ…

松岡正剛「千夜一冊」、ヴィトゲンシュタイン「論理哲学論考」の自己流解釈。世界金融経済はカオス支配だが、限界の明示なき政治によって、世界日本のカオスは深化。

誰だってケリをつけたくなるときがある 。 では、思想にケリをつけたり哲学にケリをつけるということも可能なのだろうか 実のところは、ヴィトゲンシュタインはそれまで自分が学んできた論理や哲学の煩(うるさ)い言い分や言い方に、ケリをつけたくなったの…

明治維新の背景。原爆を二発も頭上に落とされ相手への一転、迎合。TPP時流へ簡単に漂流。日本人の「負けっぷりのよさ」探求。小田実からウィトゲンシュタインへ。

(省略) >さて、小田実の該当箇所。 「維新史を読んでいて驚くことがある。それは薩英戦争で薩摩が負ける。4カ国連合艦隊に召集が敗れる。 ーーと薩摩も長州も相手と仲良くなってしまうことである。 あれだけ攘夷という思想を掲げていたのだが、一夜明け…