反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

デモス、クラシー

ヘルベルト、マルクーゼ「ユートピアの終焉」~過剰、抑圧、暴力~。マルクーゼの日本版ウィキにあまりの短さに唖然。英語版は写真4枚、長文解説。当時も今も社会状況の違いの大ききさは今様、葛藤の米国民主政中身乏しき様々な意匠の一種としての受容で確認。トランプをどう受容するのかみもの。

W。本を読むのは良い。ネット情報は結局のところ、その情報に対し自分に今まで備わってきた価値観によって、即座に、情緒的に●×の判断を下しているだけで、その時点に立ち止まり自ら進んで現実と照らし合わせたり、想像を膨らませ、アレコレ自分独自の想いを…

第2回。フランス政体の特異性。引用「団体一般は個人を抑圧する。雑炊物としての一切の中間団体を排除して国家権力と解放された個人とが直接向き合うような<国家ー社会関係>=ルソージャコバン型2極構造」こそが新たに構築すべきモデルだった。」それはマルクーゼ -によって現代的に復権された高度情報化大衆社会の一次元的人間 を拒否できる立場だ。

W。EU関連の最新動向。 news.yahoo.co.jp W。引用 2023-04-07 EUは帝国主義である。 「日本の言論界にはフランスに対する漠とした希望的観測がある中で、フランスの社会の特徴を鋭くえぐっている。そういわれてみると確かに、と思わせる論文である。 微に入…

2020年7月東京都知事選、山本太郎立候補。2014年2月都知事選を連想。反原発シングルイシューの細川護熙は予想外の第3位の得票。間違った財政政策を掲げる山本太郎は惨敗する。これを機会にMMT神話追従は止めたほうが良い。ともに都知事候補としての政策に問題があった。

元々、俳優山本太郎を高く評価していた。 難波金融伝・ミナミの帝王 - Wikipedia の舎弟、新庄公平 - 山本太郎ははまり役で、勝新太郎の八尾の朝吉、「悪名」シリーズの朝吉の弟分、モートルの貞、田宮二郎と同等か超える軽快かつ個性的な演技に注目していた…

個人の存在そのものが秩序にあらかじめ織り込まれているとき、個人はどこまでも自然的で原始的な世界の一要素に過ぎない。相対化しうるためには秩序の外へと 「出てー立つex sistしかない。」

2019/5/1(水) 午後 2:47 反俗日記。 あるSEALDs,青年→「個人として考える、そして自分の場所で戦う」 「人間の主体は既存のシステムに身を置く存在でありながら、それを超えていく力を持っている。」 >反俗日記、引用 「Wの注釈 キーポイント なによりもま…

第3回。論点追及!あるSEALDs,青年の記事より引用。「個人として考える、そして自分の場所で戦う」→時代と場所を離れて価値決定はできない。

生まれながらの環境によってか、政治的人間の本質を持つ者にとって、状況認識を深めることによって、政治決断と行動ができるが、そういう要素の乏しい者は、根源的動機付けとしての主体形成論が必要になる。これは非政治的人間W自身(の体験的結論である。 …

2019、5,1。あるSEALDs,青年の記事より引用。「個人として考える、そして自分の場所で戦う」→時代と場所を離れて価値決定はできない。

あるSEALDs,青年の記事より引用 「個人として考える、そして自分の場所で戦う」 俺は一人でもやったぞ、君はどうする? また私には今回の抗議活動を通じて、全国の同志に向けて意識的に提示した運動論的なテーゼがあった。 >それは個人として考える、そして…

「トランプ氏、豪首相に暴言連発」。近代現代の歴史的国民国家の統治機構を政治基盤とする新自由主義政治とその政治基盤である新自由主義大衆は本質的に同類の新自由主義難民を激しく拒絶するパラドックス。

豪から密航収容者受け入れ=トランプ米大統領が確認:時事ドットコム - E ... ↓ トランプ氏、豪首相に暴言連発=電話会談、険悪な雰囲気 (時事通信 ... マルコム・ターンブル - Wikipedia W。中東紛争地域の難民はヨーロッパだけでなく、オーストラリアにボ…

第一回。(はじめに)演繹法と帰納法。海図なき大航海時代=グローバル資本制にも羅針盤はあった。1842年天保13年。近江天保一揆=甲賀一揆、考。日本の民主主義の原点は一揆。

<はじめに> 思考方法には二つのパターンがある。演繹法と帰納法である。 前者は、まずはじめに中傷的な論理や定理を提出し、それを具体的個別的事案によって証明していく。コレが一般的に理論的な方法である。 ところが、どうも自分はそういう方法に不適格…

1、秘密保護法案に対するTVジャーナリストたちの会見と政治的急進主義者の誤り。2、徳島ー小平の住民運動。3、長文コラム、1935年の日本。

1)IWJー2013/11/11 「国会で廃案になると思っていた」 TVジャーナリストら秘密保護法反対会見ー 引用 「取材・報道の自由が制限されるとして特定秘密保護法案に反対する鳥越俊太郎氏、田原総一朗氏らが11日、「TVジャーナリストらによる『特定秘密保護…

元、NHK報道局主幹、池上彰さんの民主主義とは何か?を翻訳すると<日本は民主主義の服を着たおしゃべりな独裁国家>。フィンリー「古代アッシリアでは従順は最高の徳。善き生活とは従順な生活のこと。」

池上彰さんの「政治のことがわからないまま社会人になった人たちへ」は民主主義と政治の仕組みを解りやすく解き明かしたものだが、冒頭の<政治とは何か?><民主主義とは何か?>を読み込むと、現在の日本の民主主義と政治のありようが露骨に浮かび上がっ…

参考資料。フィンリー「民主主義ー古代現代」。論点抜粋。第4章ーソクラテスと彼以後。第五章ー古典古代における検閲。

第四章、<抑圧が行われる統治形態がどのようなものであれ、非寛容の背後には常に恐怖が存在する。> 「広い意味で言えば、アテナイの問題は現代の問題である。~ 狭義の政治の分野ではーただし戦争政策を含むがーそこには表現の自由が非常に広範囲に認めら…

フィンリー「民主主義」より、民主主義の現状まとめ。池上彰の民主主義=選挙で政治kに独裁的権力を与えること、を批判する。

第一章 指導者と追従者。 1、経済の変容=超国家的コングロマット支配。経済を動かしている発達したテクノロジーを操作する者に未曾有の力を与えている。その範疇にはマスメディアも。 「A)それは価値を創造し、強化する力を持っている。 B)<知的受動性…

参考資料。フィンリー「民主主義ー古代と現代」の重要点抜粋。13/5/3記事、の<民主制と寡頭制の選択>の結論部分の問題意識を引き継いで引用開始。フランス最新人権思想における個人の自律と国家。

第二章 アテナイのデマゴーグたち、P109 「(W。「直接民主制の下での陶片追放や違法提案に対する告発などの手段を用いての対立)という全面戦争が参加者たちに疑いもなく厳しいもので、時には不公正で誤っていたりしたことさえあったが、 だからといって…

フィンリー「民主主義ー古代と現代」より、抜粋。今と将来の日本。フィンリーが生き生きと描く、アテナイ民主政のリアルな実態は政治原理として参考になる。

アテナイ民会における討論と決定の<自発性>ー2章アテナイのデマゴーグー P90~「それは今日の議会制民主主義に少なくとも、欠けているものである。 発言者も聴衆もみんな、夜が訪れる前に問題が解決されていなければならないこと、かつ{自由に}目的的…

<第15回>フィンリー「民主主義ー古代と現代ー」講談社学術文庫と池上彰の「民主主義とは国民が<選挙によって>政治家に独裁的な権力を与えること」

第1章。指導者と追随者より。ー以下は章の総括であるー 1)P57。<民主主義のエリート理論>が論拠とするアテナイ民主政の衆愚政治に堕した、という<時と場所を踏まえない形而上学、得手勝手な想いこみ>への批判。 「アテナイは政治的リーダーシップと…

第14回。フィンリー「民主主義ー古代と現代」の「民主主義の伝統的原理が機能することを許されない、民主主義の先進国、英米という逆説」は市民革命で天下を取った資本家に民主主義の諸原理は搾取の邪魔。神棚へ。

「民主主義ー古代と現代」より。 民主主義の伝統的な原理が機能することは許されない、民主主義の先進国イギリス、アメリカという逆説。 「今日では~圧倒的多数の人々は、民主主義が最もよく知られ、考えられうる最良の統治形態であると認めている。 >それ…

世界経済の不均衡発展は鉄則。先進諸国の世界経済の占有率の低下は著しい。戦前、2、4の列強最低から、現在8%の急上昇は日本経済のみ。アベノミクスは後退促進要因。自分たちさえよければ他は野となれ山となれ。

JSミル。-竹中労ー人間は弱いから群れるのではなくて、群れるから弱いのだ。 .確かに「政治」「軍事」の究極の局面ではこの覚悟が必要だったし、これからも変わらない。「 」は広い意味を含む。 フィンリーの挙げるJSミルの言葉はアメリカ大学教員職からの…

第12回。人口扶養力に乏しいギリシアの気候風土を航空写真地図で改め実感。が、奴隷制や諸々を含めて、古代ギリシア人を他の民族とはっきりと区別するのは観念と価値観、という説には納得する。

ギリシア都市国家の軍事史の専門家、ビクター、ハンセンは、「古代ギリシア人と他の民族をはっきりと区別するのは<位置とか天候>ではなく、<観念と価値観>」であるという。 確かに自分もハンセンの指摘すような方向で古代ギリシアに向き合ってきたつもり…

第11回。古代ギリシアの戦争と民主政。前4世紀の古代ギリシア史の退行現象。資料~フィンリー「民主主義ー古代現代」。ハンセン「古代ギリシアの戦い」。澤田典子「アテネ 最後の輝き」。

1、フィンリー「民主主義ー古代現代」第三章、民主主義、合意及び国益。 <アテナイ帝国と3層櫂船の下層階層の漕ぎ手とアテナイ支配層。> W。アテナイ民主政に対して次の視点から、疑問。 A)アテナイ風土の人口扶養力の大きな限界性~アテナイ政治を政治…

第10回。古代ギリシャの戦争と民主政。同時代の世界共通、専制国家の道を歩まなかったアテナイ民主政への鈍感。

アテナイの場合、以上に加えて、多数のオールの漕ぎ手を要する戦艦の充実に軍事的活路を見出していったこと=多数の漕ぎ手は重装歩兵のように自前の軍備を必要としない、肉体提供だけでよかった. 重装歩兵以下の貧困市民が採用され、結果的に政治発言力を得…

第9回。古代ギリシャの戦争と民主政。アテナイ部族制の民主的再編と課税、重装歩兵大隊、。都市国家全般の自給自足経済。

1、アテナイ帝国化と富者、貧者の利益と負担。 Wのまとめ。 A)市民への税金の課税の仕方。<アテナイの社会構造がハッキリする重要ポイント> 各部族ごとにまとめて課税され、部族から下に下ろされる。 財産や所得に対する直接税は原則的に専制的であると…

第8回。古代ギリシャの戦争と民主制。フィンリー「民主主義ー古代と現代ー」。第4章ソクラテスと彼以後。J、Sミル「自由論」引用。

J、Sミルは「自由論」の中で次のように書いている。 「この論文(自由論)の目的は、~法的刑罰という形であれ、世論という道徳的強制であれ、 強制と統制という形での個人に対する社会の取り扱いを 絶対的に支配する資格のある、ひとつの単純な原理を主張す…

第7回。古代ギリシャの戦争と民主政。フィンリー「民主主義ー古代と現代ー」の重点箇所、引用を続ける。

1、アテナイ民主政の不可欠の要素としての国家宗教によって強化された共同体意識。 「共同体意識 (W。政治的同質性は民主主義政治の条件である、とはワイマール時代の左右の共通認識だった。)こそがアテナイ民主政治の実際上の成功をもたらした不可欠の要…

第6回。第5回継続記事。古代ギリシャの戦争と民主政。フィンリー引用、シュンペーターの<民主主義のエリート理論>と小沢一郎「日本改造計画」。

>最後に職業政治家も変わる、という指摘について。 人は変わる。確かに。 が、職業政治家への選挙民の回答は事実問題を挙げて、変化を問いただすべきじゃないのか。 漠然としたムード的了解は悪い癖。 そういう傾向が国民規模で根付いているから、小泉純一…

第5回。古代ギリシャの戦争と民主政。フィンリー引用、シュンペーターの<民主主義のエリート理論>と小沢一郎「日本改造計画」。

1、民会の行動を見れば、技術的な専門知識と同時に政治的な専門知識の存在を認めていた。 W.。直接民主制には民会、裁判制度の他に評議会、陶片追放~不適切提案訴追制度などの制度が機能していた。(W。民会での発言の具体的記録が現在に残っているのはペ…

第4回。古代ギリシャの戦争と民主政。フィンリー「民主主義ー古代と現代」より。指導者と追随者、アテナイのデマゴーグたち。重要ポイント要約引用。

1、アテナイ奴隷制への議論に対するフィンリーの切り替えし部分。 「アテナイの社会構造は自由人と奴隷という二元的なわけかたでが決して言い尽くせるものではない。 我々はデモス(W。人口の6分の1程度の18歳以上のアテナイ男性市民。なお、フィンリー…

第3回。古代ギリシャの戦争と民主政。フィンリー「民主主義ー古代と現代」から。デマゴーグの主導によって民主政は衆愚政治に堕落し、国家を崩壊させた、という俗説へのフィンリーの反論。

今回はフィンリーの全面的な引用になるが、日本人の我々がギリシャを論じる場合と、アメリカ人、ヨーロッパ人?が古典時代(ギリシャ、ローマ)を論じる場合、大きな段差があるということ、を踏まえる必要がある。 特に近代以前の民族国家の歴史のない(原住…

第二回。古代ギリシャの民主政と戦争。アメリカ南北戦争はアメリカの市民戦争(内戦)。翻訳語は日本人にしか通用しない。

人民の人民による人民のための政治、government of the people, by the people, for the people)はエイブラハム・リンカーンが1863年11月19日、南北戦争の激戦地となったゲティスバーグで戦没者を祀った国立墓地の開所式での、272語、3分足らずの短い挨拶(…

第一回。古代ギリシャの社会と文化、戦争と民主主義。

<参考資料> A)フィンリー「民主主義ー古代と現代」。 B)フランソア、シャムー「ギリシャ文明」。 C)ビクター、デイビス、ハンセン。ジョンキーガン監修、図説「古代ギリシャの戦い」。 まず、A)に基づき、古代ギリシャの時代区分をはっきりとさせる。 …

「民主主義ー古代と現代」Mフィンリー。名著であるが、イメージとしては対スパルタ、ペロポネス戦争(政、官、業、外、電の寡頭支配、時々選挙)のペリクレスのアテナイ城塞篭城(専門家の英知駆使)持久戦の如し。

前回の記事の末尾で日本の古代ギリシャ、ローマの学者センセイたちの論文集?「ギリシャ、ローマの世界における他者」の序論「ギリシャ、ローマ世界の他者との対話」を典型的な日本人限定の古代ギリシャ論であるとして、徹底批判を予告していたが、歴史家と…