W。EU関連の最新動向。
W。引用
EUは帝国主義である。
「日本の言論界にはフランスに対する漠とした希望的観測がある中で、フランスの社会の特徴を鋭くえぐっている。そういわれてみると確かに、と思わせる論文である。
微に入り細に入り興味がなければ読めないものだが、コレによって反俗日記は『黄色いベストと底辺からの社会運動』尾上修吾著の背景を理解することができた。
>日本は変わった国だが、フランスも変わった国だ。」
@革命的国家主義の伝統を受け継ぐマクロンに典型的なフランスエリート政治家たちは中国の支配体制に親和性がある。
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**引用する。今まで日本でお目にかかったことない新鮮な政治観点が記述されている。
>日本⇒報道の自由(多分、米国流儀を模範)。
>フランス⇒<報道の自由からの(個人の)自由>。
@それくらい日本と違いがある。
**
下記のなかでも日本と真逆の世界観がある。
日本の言論界の流行りはを異常事態の根底に、何かといえばネオリベ、グロ資本制深化による共同体の喪失を説く。ある論者はコレは仕方のない事態であり、家族と仲間と共に荒野を行く、などという俗論を対置する。こんなの自民党の家族観(統一教会)とどこがどう違うのか。言葉を発する口が違うだけだ。
>人間は生まれてくるときは一人ではないが死ぬとき、たった一人で死ぬ。
>個であることを徹底的に突き詰めよ。
@人間が弱いのは群れられないからではなくて群れるから弱いのだ。竹中労。
**W。自由の原点が個人の解放という視点に立てば、的を射ている。
>団体一般は個人を抑圧する。⇒W.政治的人間でない限りコレは真実を突いている。
>雑炊物としての一切の中間団体を排除して⇒中間団体=雑炊物であればピュアは析出された個体。
>国家権力と解放された個人とが直接向き合うような
><国家ー社会関係>=ルソージャコバン型2極構造」こそが新たに構築すべきモデルだった。
⇒W。個人による異常犯罪が起こる度に社会学者は孤絶した個人がマスメディア、SNSの垂れ流す情報に埋没していることによって、社会に直接向き合っているかのごとき錯覚情動によって予測不可能な突発的事態を誘引する、と分析する。
確かにそう通り、である。
しかし、それはグロ資本制深化による共同性から個人の析出機会の量から質への転化であり、社会が負うべき負担である。
⇒W。この国家や社会と個人が直接向き合うような<国家ー社会関係>をルソージャコバン型2極構造」の構築する理想モデルとする政治思想はヘルベルト・マルクーゼ - Wikipediaによって現代的に復権されて久しい。
副題は『先進産業社会におけるイデオロギーの研究』
引用
「マルクーゼは理性の本質が所与の現実を克服するための「否定の力」であると述べている。つまり是正するべき現実と可能な現実を弁別することが批判の原理であると定義される。
ところがアメリカに代表されるような産業社会においては、人間が管理システムの中で既存の現実に同化する、一次元的人間になっていることが指摘できる。
マルクーゼはこのように一次元的人間とは、
自由や個性、権力に対する批判や自己決定を行う能力を喪失した人間と特徴づけ、
>彼らは人間の願望や理念、欲求を操作する一次元的な社会の中で埋没したものであると見なす。
>一次元的人間が誕生した背景について、
さらに広告で宣伝される大衆文化と、それによってもたらされる消費至上のイデオロギーが、
>かつて資本主義社会においても絶対的な否定勢力として存在してきた労働者階級すらを社会の体制に組み込んでしまったとし、これらが資本主義体制を磐石化し、変革を抑制し続けていると説く。
マルクーゼはこのような先進社会←W?においても管理されていない少数のアウトサイダー、マイノリティが新しい否定の力を担うことを期待している。
⇒W。一次元的人間であることを否定の力で拒否する少数者、多元的な人間であろうと常日頃、心がけている者が変革者である。
著書は最後に、ヴァルター・ベンヤミンの「希望無き者のためのみに、我々には希望が与えられている。」
********************************************本文引用開始。ワークスが調子よければどんどん進めていく。
政党への敵視
反結社的伝統
Wワークス機能不全により、要点を記す。
団体一般は個人を抑圧する。雑炊物としての一切の中間団体を排除して
>国家権力と解放された個人とが直接向き合うような
<国家ー社会関係>=ルソージャコバン型2極構造」こそが新たに構築すべきモデルだった。
>1789年の人権宣言が結社の自由に触れてこなかったのは偶然ではなかった。
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ナポレオン期以降の帝政王権は国家権力に対抗する団体の結成を恐れ続けた。
当局は労働団体の結成を警戒し厳しく取り締まった。その結果、労働団体は弱体でその反面、しばしば自己破壊的で急進的政治的な性格を帯びた。
他国では産業革命以降、労働団体が成長増大したのと対照的にフランスでは団体の未成熟が続いた。
時間不足で次回に。2023年4,12
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政党への敵視
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W。下記の古典的な代表制度といわれる民主政の源流は古代ギリシャ、アテネのデモス(武装する市民~都市国家の兵士であり一市民の権能者)個々人が出身地域ごとの利害の集合を代表しないように、別の地域の代表者として機械的に割り振られたことに由来する。
フランスやドイツのヨーロッパ大陸の先進的な民主制は古代ギリシア民主政を念頭に置いている。
>他方、アングロサクソンイギリスやその系譜をひく新大陸国家は国家理念なき機能的民主制である。
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W.大政治目的(帝政<専制>⇒共和制民主政)実現のための旧勢力体制復活予防の必要による国家権力の占有使用=<国家と革命>の理念が開示されている。官僚機構、軍隊が温存されており、ナポレオンボナパルトは民主政の衣をまとって帝政時代よりも国家領域をローマ帝国規模に拡大しようとした。古代ギリシアに端を発するデモス支配の民主政は構成市民と権力者の意思によって対外侵略する必然性を内包している。ましてや資本の運命は拡大再生産の対外膨張である。
@結社からの自由!含蓄ある言葉である。一次元的人間に堕さない方途かもしれない。
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W.戦前日本議会選挙は一選挙区(大選挙区制)一人二票制。黄色マーカー部分、悪い意味での政党政治を回避し人物本位、政策本位にする方法である。
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W。政治に対して知恵を働かせている。それと少数派維持、連携する必要が生まれ政治過程にワンクッションの手間をかけ一気に一方向に濁流化しないシステムである。ファシズム、ナチズム、翼賛政治体制がが発生しない選挙制度である。今も単記2回投票制は実行されている。政治をスリム化せよ!などという志向とは真逆である。政治のスリム化、当選代議員の決定権拡大政治の「いしん」は現代の選挙制度の盲点を突くグロ資本制にマッチしたファシストである。リアル実態から遊離した漠とした改革願望による投票行動は中途半端な政治見解しか持たない小市民の特徴である。グロ資本制下の日本はようやくワイマール憲法状況下のドイツに近づいてきた。
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W.フランス議会圏の歴史の勉強の様相になってきた。深堀していないとみるとスキップしていく。MRPはドゴール将軍派だろう。フランスの核開発は技術者が共産党党員系(キュリー夫人と夫等)、対米自律に拘るドゴール将軍派の影響もあり、国内に核に対する忌避勢力がいない状況から始められた。エマニュエルトッドの日本核武装のすすめもこういうフランス独特の核に対する一般に浸透した政治感覚から発生られているものと認識している。日本軍隊の核武装は日米軍事同盟、安保体制状況を前提とせざる得ないので(支配体制変革抜き、米軍世界戦略に組み込まれた自衛隊粛清抜き)、米軍の下請けとしての核武装になる。こんな算数の1+1程度のことを知らないはずが無いのに蓋をしているのは、政治に対して100%誠実ではない。
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W。筆者と違って実に健全なフランス選挙制度おもえる。古典的代表制の基本視座から見ると、地縁血縁、特権擁護で結び付いた議員で構成された議会圏政党が組織化され巨大化し、統治機構の大支柱となって、人々を見えない政治の牢獄につなぎとめている。アングロサクソン新大陸方式の選挙制度とそれに即応する国民の在り方は、今日においてグローバル資本制下のアライアンス帝国主義の本体としての機能(拡大再生産の宿痾、世界的階層格差拡大、新市場侵略)しか果たさない。いうところの権威主義体制との違いはおしゃべり独裁であるか否かの違いだけだ。チーチルもいっている政治的人間はクズ。よりましなクズを選ぶ制度である、と。グローバル資本の動力に歯止めが効かず、嘘とごまかしで内部矛盾の外部化を図るしかない、時間稼ぎをするしかできない、政治なのである。今から数年後は見通せるが、7年8年、いや10年後の世界がどうなっているのか、算段できるものが果たしているのか。持続可能な成長?経済成長できない確たる要因をごまかす嘘である。
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W.ワイマール憲法状況以前のドイツ社民とは第一次世界帝国主義戦争の敗北を受けた皇帝逃亡、1918年のドイツ革命まで、を指す。戦時国債発行に賛成に回り、世界大戦にはドイツ軍として党員は出兵した。戦線が膠着しやがて、敗色濃厚となりつつも、ロシア革命政権との間で東方支配地域の割譲を実質認めるブレストリトウスク条約を締結したが、国内物資の欠乏えん戦気分蔓延から、水兵の叛乱からドイツ革命は勃発した。
>社会民主党は戦争に参加し、次に国内の半ば自然発生的な民衆叛乱を鎮圧する役目を果たしワイマール憲法をドイツ支配層と取り結び、ワイマール憲法政治状況が生み出された。結論的に言えば、ワイマール憲法状況において問われていた根幹は巨額賠償金負担や敗戦ドイツに大量資金投資をしていた米国発世界恐慌の政治過程を経て、ヒットラーナチス<独裁>か、共産党の独裁、権力の発動によってしか、出口はなかったということである。ワイマール憲法状況の限界(社会主義の道憲法明記など全く無意味。大統領特例条項をナチス利用。組合主義政治は狭く全人民を代表できない)を体現していた100万党員の社民党は分裂し(共産党、独立社会民主党など)政治経済危機の間に党員を減らし、政治経済危機に政権として対処することができなかった。
>今もやっているドイツ社民と緑の党、ウクライナ武器援助。それよりもEU帝国主義ドイツの役割を忠実に果たし、EU、NATOにおける自律性を喪失した。
>フランスを比べてドイツ的政党政治制度に問題があるとみる。その意味で作者の見解とは違う。ノルドストリーム爆破に沈黙し、NOと言えないドイツなのだ。
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Wコーポラリズムや.翼賛体制ならない済む。個々人が街頭に出て意見を表明していることに関してはフランスが世界一だ。
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W。組合主義、経済主義は大間違い。幹部が労働官僚になっていれば、質が悪い支配層追従者になる。
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